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押し入れの中ぐしゃぐしゃだなあ、写真の整理しなきゃなあ、開かずの扉の中、きれいにしなきゃ、と思いながら、ずるずると先延ばしすることって、よくありますよね?
このように、ずっと気になっているにもかかわらず、なかなか片付けられない場所やものの片付けに着手するコツを4つお伝えします。
気になっていると、それがストレスになって、誰のためにもならないので、できるだけ早く、スタートしましょう。
1.気になっていることをすべて書き出す
「片付けなければ」と気になっていることを、すべて紙に書き出してください。
おすすめはブレインダンプです⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
頭の中でもやもやしているのに、なかなか始められないとしたら、今、何をするべきなのか、あいまいなのです。
あいまいだから、具体的な行動をとれません。
そこで、何が気になっているのか、何をやらねばならないと思っているのか、リストアップして、それぞれの案件を具体的な形にしてください。
たとえば
・廊下の物入れの一番上にある箱の中を片づけたい
・引っ越したまま、ずっとキッチンに放置している、一番左の箱の中身を確認したい
・食器棚にある引き出しの中を整理したい
・クローゼットに詰まっている服を整理したい
・iCloudに入れっぱなしの写真を整理したい
・ほつれたまま放置しているワンピースの修繕
・庭の雑草取り
・いらない本をブックオフに持っていく
・いらない服をメルカリに出す
こんな感じで、気になっていることをすべて書き切ります。
書いたあと、
・もっとも気になっていること
・もっともやりやすそうなこと(一番心理的ハードルが低いこと)
・すぐにでもやれそうなこと(5分以内で終わるタスクとか)
こんなものを見つけて、とりあえず、きょうはそれをやってください。
そのリストを見ながら、毎日15分ずつ、気になっている案件を片付けていけば、家は次第にきれいになっていきます。
環境が整ってくると、心も整ってくるから、先延ばしぐせも改善されますよ。
2.始めることを目標にする
これまでも、片付けを先延ばししない方法として、片付けのハードルを下げることをおすすめしています。
たとえば、食器棚の一段だけ片付ける、洗面所の引き出し1つを片付ける、テーブルの上にのっている郵便物の山1つのみ見直す、バックの中を片付ける、Tシャツのみ、見直す、キッチンの流しを磨いてみる、など。
このような、小規模な片付けプロジェクトすらできないとしたら、こういう作業が、まだ、あなたには、ハードルが高すぎるのです。
さらにハードルを下げて、「とにかく始めること」を目標にしてください。
ずっと流しを磨きたいと思いつつ、なかなかできていなかったとしましょう。
流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)
きょうの目標は、流しを磨くことを始めることです。
この場合、流しを全部磨く必要はありません。
「とりあえず、流しを磨くの、やってみよ」と思って、タイマーを1分に設定し、始めます。
タイマーを使ったほうが始めやすい話⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?
繰り返しますが、ゴールは開始することです。
蛇口をちょっと拭いただけで終わってもいいし、目立つ汚れだけ拭いたところで終わっても、右の側面だけこすって、そこで終わってもかまいません。
始めることができれば、ゴールは達成しており、成功です。
「やった、始められた!」と喜んでください。
成功したのですから。
どんな作業も、始めるときに、一番エネルギーが必要なので、いったん始めると、欲が出て、右の側面のみならず、左も拭いてしまったりします。
仮に、開始してすぐにやる気がなくなって、やめてしまってもかまいません。それでも成功です。
明日また、始めることを目標にして、流しの掃除に取り組んでください。
毎日やっていると、次第に、流し磨きの開始が、自分にとって、なじみのあるとても簡単な作業に変わります。
30日間、流し磨きを開始することを目標にして連日、やっていると、始めたあと、ちょっとそこらをこすっただけで終わることは、逆に困難なことになります。
マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
気づいたときには、流し全体を磨いていますよ。
3.進捗状況を可視化する
初日、なんとか開始できることができたら、成功ですから、カレンダーに丸印でも描くか、シールを貼るかしてください。
始められた日は、そうやって目でわかるようにします。
このように、進捗状況を可視化することは、想像以上に励みになります。
語学アプリで、何日連続して続けたかどのレッスンまでやったか、どれだけ単語を覚えたか、表示されるものはたくさんあるし、毎週、プログレスレポートを送ってくれるところもあります。
これは、伊達や酔狂でやっているわけではなく、進捗状況を明らかにすることが、学習の継続につながると、リサーチで実証されているから、やっているのです。
語学をマスターする一番のコツは継続なので、学習を継続するユーザーが増えれば、新しい新しいユーザーの獲得につながります。
これまでどれだけやったか、というのがわかると、やる気が出るので、もっとも簡単なカレンダーの印つけはぜひためしてください。
印がたまればたまるほど、あなたはスッキリした家に近づいています。
特に、「片付けても片付けても、すぐに散らかる」とか、「まだこんなに物がある(そう思うだけで、捨てない)」と、できていないことに意識が向きがちな人は、できたことに意識を向けるために、印付けをおすすめしますよ。
私自身は、片付けに関して、進捗状況をチェックしてはいませんが(物がないから片付けに苦労していない)、塗り絵本については、こんなノートを作って、どれだけ塗ったか、トラッキングしています。
こういうのを作っておくと、1枚塗るたびに、みょうに達成感を感じます。
4.ちゃんと時間を割り当てる
「やらないとな~」と思いながら、その日もやらずに終わってしまうのは、その作業を行う時間をちゃんと割り当てていないからです。
前日に、「明日の何時何分から、何時何分までは、流しを磨く」と、時間を割り当ててください。
「いつか時間ができたらやろう」と考えていると、いつまでたってもやれません。
ほかにも、やることがいっぱいあるから、気になっているのに、きょうまでやらなかったわけですよね?
私がおすすめしている片付けは長くても1回15分です。
どんなに忙しくても、15分ぐらい、1日のどこかで取れるのではないですか?
現在、私は、語学の問題集や参考書の積ん読を解消するために、平日毎朝30分使って、ドリルをやったり、本を読んだりしています。
朝、30分、時間を割り当てない限り、本の死蔵はなくならないという当たり前のことに気づいたからです。
平日朝30分は、週に2時間30分ですが、これだけ時間を使うと、歩みはのろくても、確実に問題集を消化できます。
時間を割り当てて、その時間は何があっても開始すると決めてしまえば、気になっていることを少しずつクリアできますよ。
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これまで何度も書いていますが、私、学生の時は、何もかも先延ばしするタイプでした。
ギリギリにならないと行動できなかったのです。
ところが、新卒で会社に入ってからは、真逆の前倒しで仕事をするタイプになりました。
夏休みの宿題をギリギリにやったところで、自分が苦しむだけですみまうが、仕事をギリギリに始めると、ほかの人に迷惑がかかるし、あとでいろいろと面倒なことになると思ったからです。
前倒しで仕事をするのにもっとも役立ったことは、いろいろと書き出して計画を立てることでした。
毎日、仕事が終わる時間の数分前に、翌日の予定や、準備しておいたほうがよさそうなことを紙に書いていました。
たったこれだけのことで、前倒しですすめることができるのです。
「先延ばししちゃう」という人は、紙に書き出すことをやってみてください。
すごく簡単なことなのに、ものすごい威力を発揮します。