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知らないうちに物がたまってしまったことを教えてくれた読者、まいさんのお便りを紹介します。
まいさんからは、7月と8月にお便りをいただきました。
まとめて紹介しますね。
冷蔵庫の買い替え
件名:冷蔵庫を買い替えました
お久しぶりです。埼玉県在住の、まいです。
2020年初めにメールで「年末にはコロナも落ち着くかな?」などと楽観的なことを言っていましたが、筆子さまに「数年かかるんじゃないですか?」と言われた通り今も公私共にコロナに振り回されています。
オリンピック関係の仕事もあるので、やることが二転三転していますが、テレワークの普及で主人の働き方が変わり助かっていることも多いです。
ニューノーマルと言う言葉もあるので、自分も変わるべく行動しています。あと数年は、コロナに振り回されるのかな?
昨日、熱海で土砂崩れが起きました。今も行方不明の方がいます。
地震や火事でもそうですが、被災した時を想像して、家の中の物を見直そうと気持ちを新たにしました。
私は社会人1年目に大雨で賃貸の天井が抜けたことがあるのですが、被害の補償をしてもらうため、保険屋さんに一つ一つの「もの」について何年前にいくらで買ったか書類を出さなければならず大変でした。
(もちろん、命があったことに感謝ですし、今回の土砂崩れでは家自体壊れてしまった方がいるので、自分のはそこまで大変ではないですが。)
また、使っていた12年ものの冷蔵庫の調子が悪くなり、先日買い替えたものが今日届きました。
冷蔵庫の買い替えは滅多にないことなので、完全に空っぽにする努力をしたのですが、それでも昨夜マヨネーズやバター、ドレッシングなどを出すと予定していたクーラーボックスに入りきらない量があり、冷蔵庫に入れていたものの量にびっくりしました。
それと共に、たった一日でも冷蔵庫が使えないことに不便さを感じることが、被災した時を考えるきっかけになりました。(冷蔵庫が冷えたので、これから明日子どもたちが飲む牛乳を6本買ってきます。)
やはり、自分で管理できる量って大切ですね。思っている以上に家の中にはまだまだものがありそうです。
いつのまにかマスクが集まった
件名:マスク沢山
8月1日の、なななさんのメールにありましたが、日本はマスクの種類が本当に多いです。
マスク専門店もあります。
マスクチャーム(不織布マスクに自分の目印にするためにつけるピアスに似たもの)や、マスクケース(予備マスク持ち歩き用、マスクを一時的に外した時用)、マスクストラップなんていうのもあります。
マナー講師なる職業の人が、場面に応じたマスクの選び方なんて記事を書いてもいます。
筆子さまの、「なななさんのお便りを拝見して、日本は、本当にそこに居住している人間の物を増やすようにできている国だと改めて思いました。」という文章で、こんな状況は日本だけなのか、と思いました。
改めて持っているマスクを引っ張り出すと、300枚近く(!?)ありました。
小学生の頃に折り紙とかの柄を交換したノリで、マスク交換を持ちかけられたり、習い事でお揃いのマスクの指定日があったりして増えていったマスク。
夏用クールマスクに冬用あったかマスク、式典用シルクマスク。
写真が送れるなら見て笑っていただきたいくらい。
マスクにおしゃれ要素はいらないですね。
おしゃれマスクがあふれる中にいて、感覚が麻痺していたと気付きました。
記事を読んで本来の目的に立ち戻ろうと思い、メールさせていただきました。
まいさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
オリンピックもパラオリンピクも終わったので、少し落ち着いたでしょうか?
冷蔵庫買い替えたのですね。きっと快適なことでしょう。
まいさんは、私のブログを長く読んでくださっていて、シンプルライフをめざしているのに、冷蔵庫の中に食品がいっぱいあったし、マスクも300枚も集まってしまったのですね。
そうなってしまう理由の1つは、物が増えやすい国に住んでいるから、というのがあると思います。
なななさんのお便りの返信にも書きましたが、日本は本当に便利に買い物ができるし、店が多いし、細々とした便利そうなものが、どんどん販売され、雑誌でも紹介されます。
あまりにも買い物のハードルが低いですよね。
しかも、贈答品やおまけが飛び交っています。
なななさんのお便りはこちらで紹介⇒知らないうちに増えすぎたもの。数が多いと迷う時間も増える。
このお便りの感想はこちらで紹介⇒知らないうちにマスクを300枚持っていた人の記事を読んで思ったこと。
物が増えやすい国
先日、偶然、マスクの色に合わせたメイクを見せている日本の雑誌の記事の紹介を見ました。
マスクをすると口元を隠れるので、その他の部分、主にアイメイクのやり方です。
この記事を見たとき、びっくりしました。
日本人女性は、本当に化粧に熱心なんだなあ、と。
以前、こちらの記事で書きましたが⇒化粧に時間や多大なエネルギーを注ぐのはやめて、素の自分と向き合うすすめ。
フランスでは、外出制限やマスクの着用義務のせいで、若い人が化粧離れしました。
ところが日本はそうならないようです。
逆にマスクをたくさん買い揃え、マスクに合わせたメイクに力を入れます(よって化粧品が増えます)。
去年の暮れに、物の捨て方を書いたMookを発売しましたが⇒ムック本:『8割捨てて、すっきり暮らす』、著者による紹介。
一番最初に出版社からいただいた構成案に、「あると“捨てる”がはかどる便利アイテム」という項目がありました。
「こんな内容は物を増やすから、入れたくない」と説明し、構成を変えてもらいまいた。
数週間前に、日本のフリーライターの方の取材を受けましたが、その方が、「雑誌に付録をつけるのは、相変わらずで、最近は男性雑誌にも付録がついている」とおっしゃっていました。
なんとフライパンの付録があるそうです。
私が、「どうして、そんなに付録ばっかりつけるんですかね?(そんなもの、誰もいらないのに)」と聞いたところ、ライターさんは、「そうでもしないと、売れないからじゃないですか?」とおっしゃいました。
確かに、紙媒体の新聞、本、雑誌の売上は落ち込んでいます。インターネットでいくらでも情報を取得できますから。
この場合、内容を変えて、インターネットの情報と差別化するしかないと思います。
私は、物がついていたらますます買いたくなくなるし、最近は、そういう人も増えているでしょう。
ところが、付録はいっこうに減りません。
どんな時にも、物をプラスする足し算方式です。
先日、人間に対するあやまった理解が、人間の性質に影響を及ぼす話を紹介しました⇒私たちの仕事に対する考え方は間違っている:バリー・シュワルツ(TED)
日本には、まだまだ、「人は物をもらうと喜ぶ」という考え方を信じ、その思考をもとにさまざまな組織が動いています。
そういう社会に何も考えずに住んでいると、知らないうちに、物をもらったり増やしたりすることをよしとする人間になってしまうのではないでしょうか?
その結果、シンプルライフをめざしているのにもかかわらず、やたらと物を持ってしまうのです。
本当にシンプルに暮らしたいのなら、余計な物を買いすぎないように、そして、もらいすぎないように、自分の軸をしっかり持つべきです。
この点は、いくら注意しても、注意しすぎることはありません。
それでは、まいさん、物を集めすぎないように気をつけつつ、お元気でお暮らしください。
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水曜日の記事でもお知らせしましたが、エッセオンラインに新しい記事が掲載されました。
⇒50代、捨てられないなら上手に生かす。家に眠っているものを使いきるコツ | ESSEonline(エッセ オンライン)
まだ読んでいない方は、ぜひお読みください。
今回は死蔵品を紹介するコツを書いています。
コツの中に、入れませんでしたが、使い切ろうとしているものと同じようなものを新たに買わないことも重要です。
家の中に物があふれるということは、余分なものがそれだけあるということですから。
それではあなたも、感想や質問などありましたら、お気軽にメールください。
お待ちしています。