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家に不用品がたまって、ガラクタ化するサイクルを断ち切る方法を紹介します。
今回の記事は、片付けが苦手な人向けです。
不用な物はどんどん捨てることができる、誰かに言われなくても、使ったらすぐに物をしまうことができる、すぐに不用になりそうな物をやたら買ったり、もらったりしない、という方には、あまり役立たないと思います。
やればできるけどやらない人
片付けが苦手な人とは、その気になれば、ちゃんと片付けることができるのに、ふだんはやらないことを選んでいる人です。
どうしても片付けなければならない時まで先延ばしします。
家に人が来ることになったり、引っ越しやリフォームが決まったりすると、ようやく重い腰をあげます。
それも1つの生き方ではありますが、ふだんまめに片付けておいたほうが、気持ちよく暮らせるし、無駄な物にお金を使わなくてすみます。
物をためこまないサイクルを作ってしまえば、もう片付けについて頭を悩ますことも、ストレスを感じることもなくなるし、セルフイメージもずっとよくなります。
今からでも遅くないので、ごく小さなことから始めて、負のサイクルを抜け出しましょう。
1つずつよい習慣を身につける
数年前に、フライレディの家が片付く習慣を紹介したことがあります。
家は1日では片付かない。汚家をきれいにする31の小さな習慣(1)
この習慣は、家がぐしゃぐしゃで、ものすごくセルフイメージが下がっている人向けのものですが、今、思うと、ふだんろくに片付けない人にとって、毎日新しい習慣を1つずつ身に着けていくのは、ハードルが高いと思います。
そこで、時間はどれだけかかってもいいので、1つずつ、よい習慣を見に付けていってください。1つの習慣がある程度身についたら、次の習慣にタックルしましょう。
こんな習慣が、おすすめ
部屋がきれいになる習慣で、わりと簡単なものをいくつか紹介します。
・ダイニングテーブルの上をいつもきれいにしておく
・食事のあと3時間以内に、お皿を洗う(流しを空ける)
・脱いだ服をハンガーにかける(床の上や椅子の背に放置しない)
・鍵やスマホ、リモコンなど小さな物を入れる場所(トレイなど)を用意して、使ったら必ずそこに戻す
・洗濯物が乾いたら、その日のうちに、たんすやクローゼットにしまう
・ゴミをちゃんと捨てる
・To-doリストを書く
・スーパーなどで物を買ってきたら、帰宅後、すぐに所定の場所(冷蔵庫、パントリー、棚など)に入れる
どれも難しいことではありません。ちゃんとできるようになるまで、その習慣だけにフォーカスしてください。
気づいたときに3分だけ片付ける
自分の家にいて、何かをやっているとき、「あ、ここ散らかってるかも」とか、「あ、これ邪魔だ」とか、「あ、これしまったほうがいいかも」と思うときがあるはずです。
「筆子ジャーナル」で、読者のお便りを読んでいるとき、「そういえば、私のあれも、捨てたほうがいいかもしれない」と思ったりもするでしょう。
そんなとき、「明日やればいっか」とか、「週末掃除しよう」「そのうち捨てよう」「天気のいい日にやろう」などと、先延ばしをせず、その場で、3分だけ片付けるようにしてください。
たとえば、仕事から戻り、食事をし、テレビやお風呂など、いつもやっていることをすませて、台所から自分の部屋に戻るときに、ふと、キッチンの椅子の上に、きょう買ってきた食品(冷蔵を要しないもの)が、レジ袋に入ったままであることに気づいたとします。
このとき、「明日の朝、しまおう」と思うのではなく、すぐにその場で片付けてほしいのです。
夜、疲れていて、やる気になれないかもしれませんが、スマホのタイマーや、キッチンタイマーを3分にセットしてやり始めてください。
Alexa(アレクサ)などを使っている人は、「アレクサ、~(曲名、3分ぐらいで終わるもの)をかけて」と命令して、音楽を流してもらい、それに合わせて片付けるといいでしょう。
ふだん片付けをしない人は、「片付けはとても大変な作業である」となんとなく思っていますが、3分~5分ぐらいあれば、ずいぶんたくさんのことができるし、ダイニングテーブルの1つや2つ、簡単にきれいになります。
このように、気づいたときにちょこちょこ片付けるくせをつけると、ゴミや不用品の山がだんだん小さくなっていきます。
部屋の中のガラクタが減っていくと、頭の中もクリアになっていくので、フットワークも軽くなります。
どこまでも所持品を減らす
何度も書いていますが、物が多ければ多いほど、散らかるし、散らかったあと、元の場所に戻すのが大変です。
流しの中で、洗いものの皿がたまっているとしたら、食器が多すぎるのだし、リビングルームの片隅で、取り込んだ洗濯物が多すぎるとしたら、持っている衣類が多すぎます。
子供が床にぶちまけた本やおもちゃの片付けがしんどいとしたら、本やおもちゃが多すぎます。
物が少ししかなかったら、仮に全部出したとしても、元に戻すのはそんなに大変ではありません。
片付けが苦手な人や、やりたくない人ほど、所持品を減らしたほうがいいのです。
というわけで、物を減らしましょう。
たいていの人が、朝と晩に歯磨きをしていると思います。歯磨きをするタイミングに合わせて、日に2回、不用品を捨ててください。
1日に2個捨てるわけです(もちろんもっと捨ててもかまいません)。
毎日、2個、不用品を捨てるのを、1年~3年ぐらい続けていると、部屋の散らかり度合いが変わってきます。
スッキリ空間を実現するコツは、なくてはならない物だけを持つこと。
余計な物を家に入れない
もらいものや、買い物で、物を増やさないようにします。
今、部屋の中がぐしゃぐしゃだとしたら、ちょっとやそっとでは片付けられないほど物が多いからです。
これ以上、物を増やすのは、自分の首を締める行為です。
もらいものを防ぐ
もらいものをもらわない方法は過去記事にたくさん書いていますが、
・いらないのに、もらわない(しっかり断る)
・不用意にもらわない(フリーアイテムを気軽に家に持ち込まない。どんな物も、しっかり吟味してからもらう)
・勝手にポストに入っているものを止める(配布元に連絡して止める、ポストに断りのシールを貼るなどする)
・無意味な贈答品の交換をしない(惰性で続けているプレゼントの交換や、ストレスになっている交換をやめる)
こんなことをすれば、ギフトの流入を止めることができます。
買い物を控える
買い物は、自分が欲しいと思い、自分がお金を出して、物を家に入れる行為です。
他者は介入しないので、自分の意志で、いくらでも、減らすことができます。
余計な物を買わないために
・買う前によく考える
・買い物リストを作って買い物する
・予算を設定して、予算内で買い物する
などするといいでしょう。
買わない方法は過去記事にたくさんありますし、本もあります⇒筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付中です。
ガラクタの元凶の発見と対策
自分の家をぐしゃぐしゃにしてしまう、一番の要因になっている物を発見して、その物の流入をできるだけ止め、すでに入ってしまった物は、どんどん手放してください。
かつてこんな記事を書いていますが⇒筆子の物を増やした3つの危険な習慣とは?~ミニマリストへの道(10)
私の場合、ただで物をもらうことが好きだったので、おまけ、景品、付録のたぐいが大量の不用品/死蔵品となりました。
フェリシモで注文額に応じてもらったおまけとか、ミスタードーナツで、ドーナツを食べてもらった弁当箱などです。
まあ、おまえだけでなく、雑貨も買いすぎて、ガラクタにしましたが。
おまけをもらう生活を子供のときから30年強も続けたのは、痛恨のミスです。
以前、シールをたくさんためこんでいましたが⇒くさらない物も賞味期限を過ぎればガラクタ~もったいなくてシールが捨てられなかった愚か者の独白
このシールも、自分で買ったものは少なくて、付録や人からもらった物が多かったのです。
私の父は商事会社に勤めており、父が土曜日(だと思う)に、近所の文房具屋さんに、事務用品をおろしにいくのに私はよくついていきました。
5~6歳の頃の話です。父が仕事を終え、家に戻るとき、文房具屋のご主人が、私にシールをくれたし、父も、商売もののシールの余ったのを私によくくれたのです。
そういうシールを使わずにずっと持っていたのです。
私のように、フリーアイテムをもらうのが好きで、おまけやサンプルがガラクタ化しているなら(もしかしたら、どこかにきれいにしまってあるかもしれませんが、使っていないならガラクタです)、もらうのをやめましょう。
ほかにも、
何かのコレクションのせいで、物が増えている ⇒ コレクションの楽しみ方を変える
義理のお母さんからもらった物が、たくさんガラクタ化している ⇒ 断る
好きなアーチストのファングッズが大量にある ⇒ グッズを買わずに応援する
紙がたくさんたまっている ⇒ デジタル化する
本だらけ ⇒ 図書館派に変わる
こんなふうに、もっとも家を散らかす要因になっているものを、確実につぶすと、問題の解決に早く近づきます。
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家にガラクタがたまるサイクルから抜け出す方法を紹介しました。
どれも、難しいことではありませんが、やれば必ず生活が変わります。
現時点でものすごく部屋がくしゃくしゃでも、1年ぐらいやれば、かなりスッキリした空間になります。
あきらめずに、取り組んでいきましょう。