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いらない物を捨てる活動をあきらめずに、継続できる考え方を4つ紹介します。
汚部屋の片付けにタックルしているのに、なかなかうまくいかないと、あきらめそうになりますよね?
捨てる⇒ちょっときれいになる⇒油断する⇒また散らかる⇒捨てる・・・を繰り返す人もいます。
そんな時は、以下のように考えるといいですよ。
1.収納では解決しない
せっかく買った物やもらった物、集めた物を捨てるのはもったいないから、なんとか捨てないですませたい。捨てずに部屋をきれいにしておきたい。
多くの人はこう考えます。
そのために、収納を工夫しようとがんばりますよね?
ただ、ここではっきりさせなければならないことがあります。
収納では解決しません。
雑誌には、「収納すればいい、こんないいやり方があるのよ」と書いてあるかもしれませんが、そんなことすると、収納用品が増えますし、不用品をいつまでも管理する心身ともにしんどい生活が続きます。
収納しようとすると疲れる
収納をしようとすると、以下のような仕事が発生します。
1.そのへんに散らばっている細かい物を入れるための収納ケースAを買う
2.ケースAの置き場所を考える
3.ケースAの中に散らばっているものを入れる
4.所定の場所(たとえば押入れ)にケースAを入れようとする
5.思ったよりケースAがかさばるので、押入れの中の整理をする
6.押入れの中にある箱やケースB、C、D…を並べ変える
7.ようやく場所があいたのでケースAを押入れに入れるが、この時点でケースAの中身がわからなくなる
8.ケースB、C、Dの中身はとっくにわからなくなっていたが、今度は置き場所がわからなくなる。
9.何かが必要になって、手持ちのケースの中身をすべて改める
10.そのへんに物をぶちまけながら、必要なものをようやく探しあてる
11.使い終わったので、手近なケースに戻す、その後、押入れに入れようとするが、押入れの中がぐしゃぐしゃになっているので、また5番にもどって、物の入れ直しやケースの並べ直しに奮闘する
ケースの中に入っているものが有用品なら、このようなめんくさい作業に時間とエネルギーを使ってもかまわないでしょう。
ですが、たいして、大事じゃない物をいっぱい持っているせいで、こういう疲れる作業をするなんて、人生の時間がもったいなさすぎます。
いらない物を手放してしまえば、こういうややこしい管理から解放されます。
片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから
2.被害者意識を捨てる
片付けに限らず、何かをあきらめてしまうのは、被害者意識が強すぎるからです。
こんなふうに考えていませんか?
・片付けてもどうせまた散らかる。だって、子どもたちが(夫が)、そのへんに物を置きっぱなしにするんだもの
・もっと大きな家じゃないと、すっきりとは暮らせないのよ
・義理のお母さんがいらない物を押し付けるから無理
・仕事が忙しすぎるから片付ける時間なんてない
・年を取りすぎて体力がないから片付けられない
・私は片付けられない性格なんだ
・日本にいちゃ無理
・お金がないから、無印良品の収納ボックスが買えないから片付かない
・家が古くて構造に難があるから片付かない
以上はすべて被害者の思考です。
自分は悪くない、だけど、誰かや何かのせいで片付かない、と思っていますから。
他にも、被害者のメンタリティがあると
・すぐに敗北を認める
・変わることができないと思う
・ほかの暮らし方を想像できない
・言い訳ばかりする
・責任をとらない
こんなことをします。
被害者意識は部屋の片付けのハードルをとてつもなくあげるので、もし、こういう考え方をしていたら、今日から改めてください。
当事者意識をもち、「自分の責任で、部屋をきれいにしていこう」と考えれば、すぐにあきらめたりはしません。
被害者的発想をやめる7つの方法(前編)、悪いのは私じゃない誰かだと思い込みすぎていませんか?
3.少しずつやればいい
一気に完璧に片付け切ろう、と考えると、挫折しやすくなります。
物ごとがうまくいかないときは、たいてい完璧主義のワナに足を取られています。
今日、ほんの少しだけ片付ければいいのに、なぜか「それじゃあ、だめだ」と思ってしまうのです。
きのうまですごい汚部屋だったのですから、今日、1つか2つ不用品を捨てられたら、ものすごい進歩ですよね?
ところが、すぐにあきらめる人は、これを「すごい進歩」とは捉えません。
なぜか、
・いきなりきれいになるべきだ
・超短時間で片付けが終わるべきだ
・インスタで見たあの人の部屋みたいになるべきだ
・(はじめてやることなのに)私はすごく片付けが得意であるべきだ
・いろいろ思い悩むことなく、さっさと部屋がきれいになるべきだ
・何の苦労もなく、あっさり片付けが終わるべきだ
こんなふうに思ってしまうのです。
たぶん、これは全部無意識です。
無意識のうちに、「簡単に、きれいな部屋になるべきだ、ならないとしたら、私がおかしい、あきらめよう」となるわけです。
このブログもそうですが、雑誌やSNSに、「簡単に物を減らす方法」や「すぐにきれいになる方法」といったハウツーがたくさんのっています。
ですが、物が多ければ、捨てるのに物理的な時間がかかるのは当然ですよね。
あなたは、ドラえもんじゃないのですから。
たぶん、一般的な日本の家には、ものすごい数の物があると思います。
自分では気づいてないと思いますが、これまで、ものすごく時間とエネルギーを注いで、物を買っているのです。
自分でお金を稼げるようになってから、何年も、毎日のように、お金と交換して、物を家に入れてきたんじゃないでしょうか?
ネット通販だったら、買った物を運搬しなくていいから、そんなに時間がかかりませんが、それを買うお金を作るのに、相当時間を使って働いているはずです。
これまでは、全エネルギーとは言いませんが、エネルギーの大半を、家の中に物を招き入れることに費やしていたとは考えられないでしょうか?
そうやってたまってしまった物を外に出すには、やはり、相応の時間とエネルギーが必要なのです。
コツコツ少しずつ捨てたほうが、買い物習慣を振り返ることもでき、リバウンドしにくくなるので、おすすめですよ。
4.プロセスを楽しむ
片付けは大変ですが、そのプロセスを楽しむことができます。
だって、いい方向に向かっているのですから。
プロセスを楽しめれば、すぐにあきらめたりはしません。
以下のことをお試しください。
・めざすゴールを思い描く
・そこへ到達するために、毎日捨てていると考える
・物が少なくて片付いた気持ちよさをかみしめる
・決断がうまくなっていると思う(実際に、所持品を取捨選択していうkと、決断できる人になっていきます)
・人生の可能性に目をむける
おすすめは、たっぷりあるマインドです⇒なぜ私ばかりが(怒)、と思う人は『足りないマインド』を『たっぷりあるマインド』に変えればよい。
片付いた気持ちよさをかみしめるために、どこか小さな場所を片付けきることを繰り返してください。
財布、化粧ポーチ、バッグ、机の上、本棚を1段だけ、キッチンツールを入れている引き出し、キッチンのカウンターなど。
このブログでは、流しを磨くことをおすすめしています⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)
きれいな場所を1つ1つ増やし、片付けの成功体験を積み重ねていくと、そう簡単にあきらめなくなるし、片付けるのが楽しくなりますよ。
事情があって中断するときがあるかもしれませんが、そんなときも、すぐに復帰できるように、片付けたプロセスを記録しておくといいかもしれません。
ビフォー・アフターの写真を撮ったり、カレンダーに捨てたものを記録したり、片付けたあと感じた気持ちよさを日記に書き記しておいたりするといいでしょう。
私が使っている10年日記は、1つのページで、同じ日付の日記を10年分(全部書けば)参照できるので、去年の日記を読んで、ああ、去年はこんなことしていたのか、進歩(?)を感じることができます。
10年前の日記を読んで思うこと、そして日記をつけるメリット。
連用日記に限らず、片付けの進捗具合や、自分の成長ぶりを視覚化したものがあると、プロセスを楽しめるでしょう。
なぜ、結果より、行動(プロセス)にフォーカスしたほうがいいのか?
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部屋がなかなか片付かなくて、あきらめそうになったときの考え方を紹介しました。
継続できるどうかは、自分のマインドセットにかかっています。
ものすごい汚部屋になってしまったのは、残念なことではありますが、自分を成長させるいいチャンスなので、少しずつ前向きに片付けに取り組んでください。