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近年、毎年夏になると熱中症が話題になります。
今回は、熱中症について。特に熱中症にかかりやすい人、効果的な熱中症対策についてお伝えします。
2015年7月12日、日本全国猛暑で熱中症があいついだというニュースを見ました。800人近くが病院に運ばれ、お2人亡くなったとか。
「熱中症はお年寄りがかかるもの」と思い込んでいませんか?更年期の女性もあぶないのです。「私は大丈夫」という油断は禁物。
夏に名古屋の実家に里帰りするたびに、その異常な暑さに閉口します。「これでは熱中症にもかかるのも無理はない」、と思うほど日本は暑いのです。
人ごとと思わず、熱中症について理解を深め、万全の対策をしておきましょう。
まず熱中症という病気について軽くおさらいします。
熱中症とは
暑い環境のもとでおこるさまざまな健康障害。
人体は、おもに汗をかくことで体温を調節していますが、何らかの事情でそれができない、あるいは追いつかないとさまざまな症状がでます。
たとえば疲労感、めまい、頭痛、筋肉のけいれん(足がつる)、吐き気、顔色が蒼白なる、ものすごく汗が出る、動悸、失神など。
ひどい場合は意識が混濁して死に至ります。
なぜ熱中症になるのか?
1番多いのは暑い環境で、運動したり働くこと。からだの体温調節が追いつかなくなります。
このとき汗をたくさんかくので、脱水症状になります。
特に運動などしていなくても、高温多湿の環境のもとで、水分をしっかりとっていないと熱中症になります。
体内に水が足りないと、汗が出ず体温があがってしまうのです。
特に気温が高くない日でも湿度が高ければ熱中症になり可能性あり。
湿度が高いと、汗をかいても、その汗がうまい具合に蒸発せず、体温が下がらないのです。日本で熱中症が多いのは湿度が高いからでしょうね。
熱中症になりやすい人と対応策
●日中、暑い環境のもとで激しい運動や仕事をする人
これは自明ですね。暑い日は激しい運動をするのはやめましょう。仕事でどうしても外にいなければならない人は次に書く予防法をごらんください。
●赤ちゃんや小さな子供(目安としては4歳ぐらいまで)
大人と違って、体温調節の機能がまだ発達しきっていない子供は心配です。まめに水分をあげましょう。
●75歳上のお年寄り
お年寄りも若者と違って、体温調節の機能が衰えています。
●エアコンを使わない人
日本で、夏場気温が上昇する地域に住む人で、エアコンを持っていない人は少ないと思います。
しかし、「ミニマリストだからエアコンを断捨離した」とか、「節電、節約のためにエアコンを使わない」という人はいるかもしれませんね?
ミニマリズムは幸せに生きるためのライフスタイルの一つであり、病気になってまで追求することではありません。
●お酒やカフェインをたくさん飲んでいる人
いくら水分補給が必要だからといって、ビールをどんどん飲んでは逆効果です。
お酒には利尿作用があるので、体内の水分を尿として排出します。
またアルコールを分解するのに水が必要なので、この点でも、お酒を飲むべきではありません。
二日酔いのお父さんが朝1番にコップ1杯の水を欲しがることからもわかります。
同じ理由でカフェインが入っているお茶やコーヒーもおすすめできません。カフェインも利尿作用がありますから。
カフェインについて⇒カフェインの本当の恐ろしさにせまる~私がカフェインをやめた理由とは?
●太っていいる人、肥満の人
「太っている」といってもいろいろ段階がありますが、日頃からすぐに暑くなり汗をかきやすい人は要注意。太っていると皮下脂肪がからだが熱を逃がすのを妨げてしまいます。
●涼しいところからいきなり暑い場所に引っ越した人
からだが適応するのに1~2週間必要です。
●更年期の女性
更年期は自律神経のコントロールがうまくできず、べつに暑い日でなくても、のぼせ、ほてり、ホットフラッシュがあります。
つまり体温のコントロールがうまくできていないわけです。
暑い日はより注意が必要です。
更年期の女性はいろいろな要因で不調が誘発されますが、湿度がネックになっている場合もあります。
このようなものでまめに湿度をチェックするのもおすすめ⇒2015年07月13日 東京(トウキョウ) 毎正時の観測データ
日頃から湿度をチェックして、自分の体調をモニターし、湿度の高い日は長時間外に出ないなど対策しましょう。
室内の温度や湿度にも気を配ることをおすすめします。
私は机の上に無印良品で買った、デジタルな温湿度計を置いています。見やすくて便利。高さ約7センチ、幅4.5センチ、奥行き3.3センチとコンパクトです。
夏になるとさまざまな熱中症対策グッズが販売されますが、まずは自分の置かれている環境を確認するのが大事です。
●持病のある人
体温が上昇しやすい(つまり熱の出やすい)病気を持っている人。高血圧の人
●からだの弱い人
熱中症予防法
1.暑い日は涼しい室内で活動する
1番大事なのは、自分がどんな環境のもとにいるのかよく知っておくことです。
繰り返しますが、暑いんですよ、日本は異常に。
猛暑の屋外ではげしい運動や仕事をしないことが肝心です。
しかし、仕事でそうもいかないという場合はどうしたらいいでしょうか?
その場合はなるべくまめに涼しい日陰で休憩したり、ゆっくりのんびり仕事をしたり、水分補給を適宜することです。
暑い日は家を出る前から、水を飲んでおくといいです。
ここで筆子がいつも疑問なのは日本の高校野球。
なぜ1番暑い8月にやるのでしょうか?
プレイするほうも応援するほうも暑いのに。
選手は日頃から鍛えているでしょうけど、スタンドにいるお客さんはそうではないですからね。
さらに中学や高校の運動部で、炎天下に練習させるのもひじょうに疑問です。
30年前ならそれでもよかったもしれませんが、地球温暖化のせいで、日本は年々暑くなっています。
1980年7月の東京の天気
⇒東京の過去の天気 1980年7月 – goo天気
最高気温が30度を超えている日が6日だけ。
2014年7月の東京の天気
⇒東京の過去の天気 2014年7月 – goo天気
最高気温30度を超えている日が18日もあります。しかも7月初旬から30度超える日がちらほら。
2.こまめに水分補給
熱中症対策に適している飲み物は水、麦茶、そば茶、ハーブティー(柿の葉茶、ルイボスティーなど)、スポーツ飲料です。
ただ、個人的にスポーツ飲料はあまりおすすめしません。甘いですから。
汗をかくとミネラルが不足するから糖分と塩分がほどよく含まれているからスポーツドリンクがいいと言われますが、塩分が必要なのは、相当汗をかいたあとです。
その日、ちゃんとした食事をして、ふだんから健康的な生活をしているのなら、そんなに心配しなくても大丈夫です。
季節を問わず水を飲む習慣をつけておけば万全です。
⇒こんなに水はからだにいい~今すぐ水を飲むべき7つの理由~ミニマリストへの道(32)
ものすごく汗をかいてしまったあとは、耳かき1杯ぐらいの塩を入れた水を飲んでもいいでしょう。
水分はのどがかわいたと感じる前に飲みます。
一度に大量に飲むと血液の中の塩分(ナトリウム)の濃度が低くなり、めまいや嘔吐といった症状をひきおこすので、少しずつ、こまめに飲むのがいいです。
また、あまり冷たい水を飲むと胃腸に負担がかかるので、冷やしすぎないように。
水分が足りているかどうかは、自分の尿を観察すればわかります。色が濃ければ濃いほど足りていません。こういう尿は匂いもきついです。
水が足りないと、腎臓が水をキープするので、濃縮されるのです。
そのような尿が出ていたら、水分が足りていないので、尿の色が薄くなるように意識して水分をとりましょう。
3.からだに冷たいものを当てて、熱を逃がす
首筋やわきなどに冷たいタオルをあてたり、顔を洗ったりします。
私が、暑い名古屋で効果を実感したのは、顔にエビアンをスプレーすることです。
これでかなり涼しくなりました。
4.からだをしめつけない涼しい服を着る
体温が上昇すると、血管が拡張し、皮膚に血液を集めて熱を逃がそうとします。このとき、身体をしめつける服を着ていたら、血の流れが悪うまく熱を逃がすことができません。
からだをしめつけることは、ふつうの時でもするべきではないです。
参考⇒冷えとり靴下に頼らなくても、冷え性を改善できる、シンプルで簡単な方法とは?
5.帽子をかぶる、日傘をする、サンスクリーンをぬる
日焼け止めと同じような対策をし、太陽光線からのダメージを防ぎます。
関連⇒ユニクロのUVカットパーカはマストアイテム~私の強力な紫外線対策5つ
熱中症の応急手当て
「熱中症かな?」と思ったらこんな応急処置を。
●からだを冷やす
扇風機にあたったり、うちわであおいだり、涼しい場所に移動する
●水分補給
●きつい服やよけいに着てる服を脱ぐ
●冷たいシャワーをあびたり、ぬるいお風呂に入る
熱中症のメカニズムや対策、予防は環境省のサイトが詳しいので、気になる方はごらんください
PC⇒環境省熱中予防情報サイト
スマホ⇒環境省熱中予防情報サイト
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熱中症対策で1番肝心なのは暑さをあなどらないこと。
日本はこれからますます暑くなることはあっても、寒くなることは、近い将来はないと思います。都市部のヒートアイランド現象は今後も進むのではないでしょうか?
コンクリートの建物は、日中ためこんだ熱を夜放出するので、夜になっても涼しくならず、寝苦しいですよね。
エアコンを使いすぎると、これはこれで体力を失いますし。
夏バテしないように、いつにもまして健康に留意することが必要ですね。