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今日は健康に関するお便りを紹介します。
自分には運動なんてできないという思い込みを捨てて、できる運動をこつこつ続けたら、悪玉コレステロールが減少して投薬せずにすんだ、という内容です。
自分自身や生活を変えるためには、思い込みや信念を疑うべきだということがよくわかるお便りです。
では、メールをシェアしますね。kayさんからいただきました。小見出しは私が入れました。
思い込みを捨てて歩いてみた
件名:思い込みを捨てて歩いてみたら、悪玉コレステロールの断捨離に成功したかも
kayです。
近年、勤務先の健康診断で総コレステロールが高いと指摘され、主治医に結果を見せると「善玉も多いから気にしなくても」と経過観察が続いていました。
そうは言われても何となく気になり、ネットで「コレステロールを下げる」を検索しました。
予想通り、規則正しい生活・適度な運動・良質な食事と睡眠等を試してダメなら投薬治療とあります。
持病のためふつうの運動はできない
私の一番のネックは運動です。
生まれつき持病があり、体育は見学、炎天下や寒い日の長時間の屋外はダメ、海・山・キャンプ等はもってのほかとされる状態で育ち生きてきました。
仕事は事務職一択でした。
15年ぐらい前に「日常生活での階段・坂道はできるだけ避け、重い荷物を持たない」という行動制限が追加され、これを期にバス停1つ分の距離もバスやタクシーを使うようになりました。
私にとって「適度な運動」は無縁なのです。その分、食事・睡眠には全力を尽くし済みです。
ネット検索しても打つ手がなく、今まで通りに過ごし様子を見ることにしました。
前回(昨年末)の健康診断結果は、素人の私が見ても「あらっ、このコレステロール値ダメじゃない? 来月の通院時にこれを見せたら投薬開始になっちゃう」という数字になっていました。
投薬治療を避けたい私は色々と考えました。
できる運動を始めてみた
筆子さんのブログで散見される「思い込みを捨てる」「行動認識・習慣を変える」というフレーズを思い出しました。
階段・坂道がダメでも平地は?
私は「平地を歩く」ということに注目しました。行動制限が多すぎて、すぐバスやタクシーを使っているけど……平地を疲れない程度に歩くことならできるのでは!? と思い至りました。
まず、荷物を軽くして通勤時500m先の最寄り駅まで歩いてみました。大丈夫でした。
そうか、私はまだ多少は歩けるのだ。と気づきました。
それからの私はスキマ歩きを考えるようになりました。勤務先の昼食も歩いて30秒のところではなく500m先のお店に挑戦してみたところ問題ありませんでした。
ジムなどに通うような運動はできないけど、私はまだ歩ける。
運動はダメという思い込みで、歩く機会を捨てていたようです。
医師と相談
次の通院日、勤務先の健康診断結果を見た医師は「これは、投薬治療を開始した方が良い」と予想通りの見立てでした。私は「2ヵ月間、歩く、野菜食べる」で改善を試みたいと申し出ました。
医師は「薬剤治療を開始しましょう。これ以上薬を増やしたくない気持ちは分かるけど、生活習慣の変化だけでコレステロールを下げるのは結構大変だよ。とにかく歩く、あなたの苦手な野菜を今よりも多く食べる、夜は良質たんぱく質を多くして炭水化物を減らす、油分も見直して……できる? 息切れを起こさない程度に歩ける? 関節炎が再燃しないギリギリのところで歩ける? 無理してストレスためると逆に良くないよ」と。
医師と長い時間話し合いました。
結果的に「歩く。多めに野菜を食べる。夜は魚中心の食事にして炭水化物を減らす。2か月後の採血の結果で改善がなければ投薬治療を開始する」と決まりました。
ホームで歩いた
すでに始めた通勤時最寄り駅まで歩く、昼食は遠くのお店に行く、この2㎞のウォーキングだけでなく、疲れない程度にあと約1㎞歩くことはできないかと通勤途中の地下鉄待ちのホームで考えました。
あっ、ホームを歩こうと思いました。
時差通勤のため私の利用時間帯は人気(ひとけ)が少ない。
一車両20mの6両編成で120mだからホームを挟んだ改札間の長さは約150m弱。雨風をしのげ、車・自転車の恐れもなく、ホームドアがあるから安全。
よし、最低朝夕1往復する。帰りは一番遠い出口を使い家までの歩く距離を増やす。こうやって600m +αを獲得しました。
挑戦が始まって1カ月過ぎたころ。
ホームや街をトコトコと歩いているとき、野菜多めや夕食時のタンパク質多め炭水化物少なめは良いとして……100m単位の攻防このスキマ歩きは意味があるのだろうか、あまり負荷を感じることなく、体重も減らず、これはダメかも。と何度も不安になりました。
そんな時は、筆子さんのサイト記事を思い出しました。
日々、色々なことに悩み、手探りで頑張っているのは自分だけではない。今は歩こう。このトコトコは大きな苦痛や損失を伴うわけでもないし、やるだけやってみよう。と続けることができました。
悪玉コレステロールが大幅に減少
約束の2か月がたち、先日、採血検査を受けました。
興奮気味の医師が結果表を手に「相当、頑張りましたね。別人です。悪玉コレステロールだけが大幅に減っています投薬治療の必要はありません。素晴らしい!!」と。
「スキマ歩きが報われた」と確信した瞬間でした。
行動制限があるから歩けない。これぐらい歩いても意味はない。
という思い込みを捨てて、少しだけど歩いてみて本当に良かったと涙が出そうでした。
病弱に分類され続ける私が、この体質と年齢でも薬に頼らずコレステロール値を改善できたという大きな成功体験となりました。
バス代もタクシー代も使わずに済みました。
1日3キロ程度の徒歩は習慣となり続けられそうで、歩く距離や簡単な運動を増やそうかと浮かれるほど嬉しいです。
思い込みを捨てて行動認識を少しだけ変えて歩いてみたら、不要な悪玉コレステロールの断捨離に偶然にも成功したということでしょうか。
日々の片づけに似ていますね。疲れない程度に、少しずつ、継続する。
私にとってこちらのサイトは、じんわりと沁み込んで、ある程度時間がたつと効いてくるのです。
筆子さん、いつも興味深い記事をありがとうございます。
体調崩されないようご自愛ください。
kayさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
投薬しなくてすんでよかったですね。より健康になってすばらしいです。
私のブログが何かのお役にたっていればとてもうれしいです。
それにしても、2ヶ月でコレステロール値ってそんなに変わるもんなんですね。
ぼーっとしていると2ヶ月なんてあっという間にすぎますが、ちゃんと戦略を立てて、1日1日、努力や作業を積み重ねると、いい結果が出るということですね。
kayさんは、まず、思い込みを捨てたのがよかったのですが、さらに、歩くことにコミットしたのも功を奏しましたね。
歩くことはあまりに当たり前過ぎて、ちゃんとした運動じゃないと思いがちですが、ウォーキングは、心身にとてもいいんです。
それに、片付けも節約も健康増進も、当たり前のことを当たり前にやることが一番威力があります。
「こんなことやってても、らちが明かないかも」などと思わず、コツコツ続けることが重要ですね。
では、kayさん、これからも軽い運動を続けて、ますます健康になってください。どうぞ、お元気で。
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歩き始めて健康になった読者のお便りを紹介しました。
最近、あまり健康に関する記事を書いていませんが、ブログを始めた当初はかなりたくさん書いているので、興味がある方は読んでみてください。
5月のはじめに、年に1度の健康診断をしにクリニックに行きました(日本に比べるとものすごくゆるいチェック)。
その時、医者に、「何歳ぐらいから健康が衰えてくるんでしょう?」と聞いてみたら、「人によります」という答えでした。
先生は、私に会う前に、40歳の患者と話をしていたそうですが、この患者はガンになってしまったそうです。
その一方で、94歳だけど、何の問題もない患者もいるとのこと。
つまり、若くても病気になるんです。
最近は文明が発達して、車やスマホ、インターネット、おいしい(だけど体に悪い)食べ物や飲み物が豊富にあるので、デフォルトで不健康なライフスタイルを送っている人が多いと思います。
ストレスも多いですよね?
自分でできる健康法を見つけて、実践してみてください。
それでは、あなたも、伝えたいことがありましたら、お気軽にメールください。
お待ちしています。