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自己肯定感がかなり低いと思われる人から、モーニングページに関する質問をいただきました。
実は、ご本人には、もう直接メールで返信したのですが、同じような気分でいる人もいるかもしれないので、記事で回答します。
さらに、自己肯定感をあげる今すぐできる簡単な方法をひとつお教えしますね。
では、まずメールをシェアします。
差出人は、そりゃそうさ俺だって さんです。「そりゃそうさ俺だって」が名前の欄に書かれていました。
モーニングページを書かなきゃだめなの?
件名:自分が責められてるように感じられた
就労移行支援と精神科に通いつつ、就職・修論を進めている学生です。
現状、就労移行支援は使っていても働くことに前向きになれなかったり「前向きに取り組む」と言われて辟易するし、精神科に通っていても人生が良くなってるのかわからないし、修論はあまり集中できていない状況です。
モーニングページという単語をどこかで見かけたので調べてみたらここにたどり着きました。
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
自分には3ページ埋めるとかできないだろうなと思っていましたが、記事を読む限りどうやらやりたくない面倒臭がりなだけだったようです。
確かにそういえば自分は自分の将来に対して向上心を持てない、部屋の掃除すら億劫、自分のことを知る勇気ない、想像力や好奇心が働かないやつだったなあと思いました。
文面とかグチャグチャなままですが、モーニングページやりたくない人間は幸せにはなれないのでしょうか?
正直やりたくない場合でもモーニングページをやらなければならないのでしょうか?
どうすればやりたいと思えるのでしょうか?
すべて自分が悪いんでしょうか?
よろしくお願いします。
そりゃそうさ俺だってさん、はじめまして。
質問に全然関係ないのですが、私に質問メールを送るときは、名前らしい名前をつけてほしいと思います。
名前って、ほかの人が呼ぶためにありますよね?
自分のことを尊重してほしいなら、つまり、まともに相手をしてほしいなら、まともな名前をつけるべきです。本名である必要はありません。でも、名前っぽい名前にしてください。
自分自身を大事にしていない人や、メールに書いていることに対して責任をとる気がさらさらない人は、まともな名前をつけない傾向があります。
数年前に、生理痛がひどい人にもできる仕事はあるか、という質問をくれた読者の名前は、「、」でした。読点です。
生理痛で働けなくても収入を得られる仕事はありますか?←質問の回答
私はこの人に「点子」さんという名前を勝手につけました。
そりゃそうさ俺だって さんには、「オレダッテ」という名前をつけさせていただきます。
さて、メールを読んでまっさきに思ったのは、オレダッテさんって、こげぱんのようにやさぐれているなあ、です。
こげぱんは、漫画のキャクターです。
こげぱんは、焦げて誕生してしまったので、「自分なんてどうせ捨てるんでしょ」と思っています。投げやりで、無気力で無関心、落ち込みやすく、すぐにふて寝をします。
こげぱんのデフォルトは、後ろ向き・ネガティブモードです。
ところが、たまに、前向きになることがあって、「よいパンになるには?」みたいな本を読むことがあります。パンの世界の自己啓発本を読むわけです。
しかし、飽き性だし、すぐにあきらめるので、何も変わりません。
こげぱんは、キレイパン(きれいに生まれたパン)によくからみます。
オレダッテさんも、自分のことをこげぱんみたいに思っているのかもしれません。そして、馬鹿みたいに前向きに見える筆子にからんでいるんじゃないですか?
言っておきますが、「どうせ、僕なんて焦げて生まれたパンだからパン失格。いい人生を生きることなんてできないんだ」と思っていたら、その通りになりますよ。
自分を責めるのをやめる方法~自分を「ダメ人間」と思っても誰のためにもなりません。
ではここから、モーニングページに関する質問に回答します。
書きたいなら書けばいいだけの話
モーニングページを書きたくないときは、書く必要はありません。
モーニングページを書かない人間でも、十分幸せになれます。
私の母は、モーニングページなんて書いてないし、断捨離にもそこまで熱心ではないし、アルファベットも知らないけど、いつ見ても楽しそうです。
モーニングページは、いやいや書くものではないです。
学校の宿題じゃないし、職場のノルマでもありません。
オレダッテさん以外にも、「朝、3ページ、モーニングページを書けない私ってだめなの? だって、子供が小さいから時間ないのは仕方ないでしょ? 筆子みたいに暇じゃないんだから。子育てのつらさ、わからないの?」とか、「断捨離をしないとだめなんですか? 夫がお義母さんからいらない物、どんどんもらってくるから、どうしようもないじゃないの」といったトーンでメールを下さる読者がいます。
私は、そのような人たちに「あんたたちは、だめ」と言うつもりはないし、その人たちの暮らし方を責めるつもりもありません。
ただ、もし、今よりいい人生にしたいなら、こんな方法も、あんな方法もあるよ、と言いたいだけなんです。
こげぱんはいつもやさぐれていますが、後輩のパンの面倒をみるやさしいパンです。
表面は焦げているけど、心はやさしいのです。
こげぱんと同じように、オレダッテさんにも、点子さんにも、いいところがいっぱいあるはずです。
ところが、劣等感や変な思い込みや後ろ向きに考えるくせがあるせいで、そのいいところを引き出せません。
それって、あまりにもったいないですよね?
いいところを引き出せない邪魔をしているものを取っ払うのに、モーニングページは役立ちます。一連のモーニングページに関する記事で、私が言いたいことを一言に集約するとこうなります。
というわけで、モーニングページを書きたいと思う必要はないので、「どうすればやりたいと思えるか?」を考える必要もありません。
すべて自分が悪いんでしょうか、という質問の答えは、ノーです。
オレダッテさんは、ただの人間です。神じゃあるまいし、すべてをどうこうできる力なんてあなたにありません。
ただ、もっと楽しい人生にしたいのなら、今とは違うアクションを取る必要があります。
もっといい人生にするために、できることはいろいろあります。
モーニングページを書くこともそうだし、精神科の治療や修士論文にまじめに取り組むこともそうです。
それはべつに無理に前向きにならなくてもできますよね?
淡々とやれば、十分成果がでると思います。
弱みを隠そうとしない
もう1つやれることとして、私がおすすめしたいのは、開き直ることです。
オレダッテさんの自己肯定感がそこまで下がってしまった理由はなんですか?
容姿や身体的な能力にコンプレックスがあったのでしょうか?
自分の性格ですごく嫌いなところがあるとか?
家が貧乏で恥ずかしい?
学校ですごく成績が悪かった? 運動が苦手すぎた?
トラウマになるような悲しいできごとが、子供のころにあった?
こげぱんにとっての、「焦げていること」「ほかのパンより黒くてまずそうなこと」「固くてパンとしての価値があまりないこと」みたいなやさぐれるポイントがあるなら、それは、自分の個性として受け入れてください。
ほかとちょっと違っていることを、人は弱点と捉え、隠そうとします。しかし、隠そうとすればするほど、劣等感が強くなります。
人と違っていることは弱点ではありません。個性です、個性。
個性は強みになるので、隠さないほうがいいのです。
他の人に、ありのままの自分を見てもらいましょう。今よりずっと楽になります。
では、オレダッテさん、これからもお元気で。修士論文の執筆が進むことをお祈りしています。
モーニングページは書いても、書かなくてもOKですが、一応、関連記事をまとめた記事のリンクを貼っておきますね。
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モーニングページを書きたくない人や、面倒くさそうに感じる人は、気が向いたときに、思ったことを箇条書きしたり、つらつら書いたりするだけで大丈夫です。
先日も書きましたが⇒気持ちに余裕がないときは、決断疲れを防いでみよう。やり方を7つ紹介します。
考えても仕方がない心配ごとや不満を考えることで、貴重なワーキングメモリの容量を使ってしまうのは避けたほうがいいです。