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汚部屋を何とかしたいけど、なかなか「捨て活動」が続かない。
そんな人は、ガラクタを抱え込んでいるせいで、自分が支払っているコストを考えてみましょう。
0.あなたは毎日ガラクタ代を支払っている
ガラクタがあふれている家に住む人は多いですが、その裏には、見えないコストが発生しています。
コストとは、費用のこと。お金だけではなく、犠牲にしているものや、負担に感じていることすべてがコストです。
ガラクタがあるせいで、知らないうちに支払っているコストにもっと敏感になってはどうでしょう?
そして、不用品はいさぎよく手放して、手持ちのリソースをもっと有効活用できる生活にシフトしましょう。
リソースとは?⇒私たちが持っているいろいろなリソース~たっぷりあるから、そんなに買わなくても大丈夫。
以下に代表的な3つのコストを紹介します。
1.経済的負担
多くの人が、もう使わないものを捨てないのは、「捨てるのはもったいない」と感じるからです。
つまり、お金がもったいない、自分のお金を減らしたくないという気持ちから捨てないのですが、実際は、ガラクタをキープしてしまうと、お金が出ていきます。たとえば
無用な製品の購入
無駄なものは無駄を再生産します。
本質的にはガラクタなのに、捨てないで取っておいたものを入れるために収納スペースやグッズ(ケースとか)をお金を払って買うことは実によくあります。
私も若い頃、いつのまにか大量にたまってしまったTシャツや、未読の雑誌を入れるために、通販でベッド下専用の収納箱を買ったことがあります。
結局、Tシャツは着ないまま捨てたし、雑誌は廃品回収に出しました。
誰しも、ガラクタがあるせいで、本当なら使わなくてもよかったお金や、支払った/支払い続けている経験があるんじゃないでしょうか?
あなたが買ったのは、100均で買った安価な収納ケースや、1冊500円の片付け本の電子書籍かもしれません。ですが、少額でも積み重ねれば、けっこうなお金になります。
そして、ガラクタをたくさんもっている人は、年単位で、ガラクタのために、何かを買っているのです。
収納スペースにかかる費用
家の中には、ガラクタも有用品も混在しているので、ガラクタのせいでスペースにお金を使っているとは実感しにくいものです。
でも、試しに自分が持っているもの(家具も雑貨も含めたすべてのもの)のうち、何%ぐらいがガラクタなのか考えてみてください。
「5割ぐらいはガラクタだ」と思ったら、自分が月々支払っている住宅費の半分はガラクタのせいで発生していると考えることができないでしょうか?
ガラクタがあろうとなかろうと住宅費は発生するので、ガラクタを捨てたところで、今支払っている家賃は下がりません。しかし、ガラクタがなければ、毎月お金を払って確保しているそのスペースをもっと有効活用できるのです。
「支払ったお金は戻ってこない、だからせめて、買ったものはちゃんと使いたい。だから、捨てない」。
そう考えるならば、住宅費として支払ったお金に見合う対価を得る努力もすべきでしょう。
そうすれば、今は倉庫代のようになっている家賃や住宅ローンを、自分や家族が、楽しく暮らす空間に支払っている代金だと実感できるでしょう。
ガラクタ代はさまざあり、ものによっては、買い替えやメンテナンスにもお金がかかります。片付け本などを買うお金も、ガラクタがあるがゆえに発生する費用です、
2.時間と労力の無駄
時間
ガラクタを整理整頓したり、処分したりするのに時間をとられます。
一口に整理整頓と言っても、やることはいろいろあって、
・どこに置こうか考える
・どんなふうに置こうか考える
・実際に、あっちに置いたりこっちに置いたりする
・必要なものを取り出すとき、ちょっと脇に寄せる
・「もういい加減捨てたほうがいいんじゃない?」と考える
・「いやいや、まだ使えるし、なんとか収納しよう」。そう思って、収納方法をYouTubeやインスタでチェックする、新しい片付け本を読む
・また並べなおす
こういう作業を毎日やっていたとしたら、相当時間を費やしていますよ。
労力
時間の項目で書いたことすべてに労力がかかっています。
ちまちまと整理整頓している対象が、すごく重かったり(本や食器)、形が変わっていたり(奇抜な雑貨)、雑に扱えないもの(ものがいいと自分が信じている衣類)なら、かかる労力は増えていきます。
すべては自分がしていることだから、「ちょっとがんばればできる。たいした労力じゃない、たいして労力を使っていない」と思うかもしれません。
ですが、ガラクタを整理整頓をする時間や労力が浮いたら、そのリソースをすべて他のもっと大事なことに費やせると考えてほしいです。
3.心的負担(ストレス)
ガラクタはストレスも引き起こします。
ものが多い部屋はそうでない部屋に比べて散らかりやすく、生活しにくいため、これがストレスになります。
たとえば、階段やろうかの端っこにものを積んでいると、移動が大変だし、何かを使ったあと片付けるのも大変なので軽くイラッとしますよね?
視覚的ノイズが増えることは言うまでもありません。
心の平安を乱すものを取り去る:視覚的ノイズを減らす(その6)
ガラクタが多いと視覚的な刺激が多すぎて、疲れます。
自然(山、川、海など)がきれいだと、心が癒やされますが、ゴミだらけだと、たちまち気分が悪くなります。
部屋も山や海と同じです。ガラクタがないほうがリラックスできるし、集中したいときは、ガッツリ集中できます。
汚部屋で寝起きしていると、不安や無力感を抱くことが多いと思いますが、これは、自分のものすらちゃんと管理できない自分に対するいらだちや情けなさから来る感情です。
実際、「こんなこともできないなんて情けないです」と自己評価を下げている読者からメールをもらうことがあります。
さらに、「片付けなきゃ、きれいにしなきゃ」と思っているのに、そうできないことに罪悪感を覚えます。
今はSNS上で、ばっちり片付いている部屋や、スッキリした空間で素敵なものを使いながら生活している人の様子を1日24時間、1年365日、エンドレスに見ることができます。
ものの捨て方や片付け方を調べるぞ、とわりと前向きな気分で見始めたはずなのに、いつのまにか、きれいな部屋に住んでいる他人と自分を比べて、後ろ向きな気分になることは、よくあるんじゃないでしょうか?
ガラクタのせいで生活の質そのものが低下するので、それもストレスや不安を引き起こします。
日常生活では、ほかにもストレスを感じることがたくさんあるので、せめて自分の部屋は、ストレスフリー空間にしておきたいと思うのは私だけでしょうか?
結論:ガラクタ代を支払うのはもう終わり
不用品を捨てずにたくさん家の中に置いておくから発生しているコストについて説明しました。
もし、「もっと貯金をしたい」「もっと時間があったらな」「もっと心穏やかに暮らしたい」と思うなら、ガラクタ代を支払うのは、そろそろやめるべきです。
「もっていればいつか使える」「まだまだ新品同様、捨てるなんてとんでもない」。そう思っているものたちを、手放すだけで、時間も気持ちの余裕も返ってきます。
その後は、やりたいことを実現する楽しい生活を楽しめますよ。
関連記事もどうぞ:
⇒物だらけの部屋で暮らしていると、生活の質が落ちる理由(その1)~リソース編
⇒もったいないから捨てない。この決断のせいであなたが失っているたくさんのもの。
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先日、引っ越しをしました。
引っ越しをするたびに思いますが、とにかくものが多すぎる……
前回の引っ越しは、2014年の秋。およそ10年の間に、ものはたいして減っていないような気がしました。
捨てたものもありますが、塗り絵グッズのように、増やしたものもあります。
とくに塗り絵関連のものは、自分の残り時間を考えると、こんなにいらないよ、と痛感しました。
塗る時間を捻出できませんから。また少しずつ手放していくつもりです。