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送料無料にするためにあれこれ無駄遣いしないコツを5つ紹介します。
ある統計によれば、消費者の10人のうち9人が、「送料無料サービス」が、買い物の一番の動機になると行っており、6割近くの消費者が、送料無料サービスにするために、買い物かごに商品を追加します。
ソース⇒How Free Shipping Influence Online Buying Decisions – Invesp
人は、長期的視野に立つことが苦手だし、常に「お金を失いたくない」と思っているので、通販で買い物するさい、送料無料にするためだけに、必要でない細々としたものを注文します。
その結果
・無駄遣いする
・ガラクタが増える
この2つの問題が生じます。
「私は無駄遣いが多いし、家にガラクタも多い」と思うなら、送料無料にひかれない癖をつけましょう。
以下に、送料無料になびかずにすむ方法を紹介します。
1.送料は気にせず支払う
「送料を得したい」という気持ちがあると、送料をちゃらにするために、余計なものを買ってしまいます。
「送料は払う」というルールを採用すれば、「送料を無料にするための思考や行動」に時間やエネルギーを使わずにすみます。
送料に含まれている費用
考えてみれば、荷物を自宅まで運んでくれるのだから、送料がかかって当然です。
送料には以下の費用が入っています。
・運搬費用
実際に荷物を運ぶための費用で、配送業者に支払われます。
この費用は、運ぶ距離、荷物のサイズ、重量、配送スピードなどによって変わります。
国際配送だと、関税や通関手数料も含まれるため、私が日本のアマゾンに本を1冊注文すると、ものすごい高いシッピング料金が加算されます。
・梱包費用
商品を送るまえに梱包しなければならないので、ここに費用がかかります。
箱や緩衝材、テープなどもただではありません。
・人件費
倉庫で商品を探してピックアップし、梱包し、ラベルを貼る人達に給料を払わなければなりません。
・物流を管理する費用
在庫管理や出荷管理をするためのシステムに使うお金、スタッフに払う給料
・ガソリン代
配送業者が使う燃料も、ただではなく、ガソリン代が値上がりすれば、配送料金もあがります。
インフラにもお金がかかっているので、送料を払うのは当たり前なんです。
店側は、送料を無料にする代わりに、これらの費用をまかなう必要があります。だから、たくさん商品を買ってもらわないと採算が取れません。
それが必要な商品なら余分に買ってもいいのですが、高い確率でガラクタになるなら、毎回、送料を払ってしまったほうが、むしろ得ではないでしょうか?
2.送料を無料にするために買ったものと向き合う
送料無料にするために買ったものが、今、家でどんな状態なのか、調べてください。
私の場合は、ほとんど断捨離しました。
送料無料ラインにするために、買い物カゴに入れた雑貨たちは、なかなか出番がなく、きれいなまま引き出しや棚に入っていましたが、持ち主の私が、不用品をせっせと捨てるタイプだったので、順番に寄付センターに持ち込まれていったのです。
確かに、送料無料にするために買ったものは、「送料無料ラインにまで注文額を引き上げること」には貢献しました。
でも、家に届いたあと、どんなふうにあなたの生活に貢献したでしょうか? 今も貢献しているでしょうか?
それとも、ただ押入れの中で静かに出番を待っているでしょうか? ふだん、あまり断捨離しない人達の家では、どこかで待機していることが多いでしょう。
買った本人は、そんなものがあることを忘れているかもしれません。
押入れの中で静かにしていても、スペースを取っているし、ほかの重要なものを探しにくくするという迷惑なこともしています。
この場合、確かに送料は得しました。でも、余分に買ってしまったもののメンテナンスや処分に時間やお金がかかるため、自分のエネルギーやリソースを考えた場合、ふつうに送料を払ったほうが、後腐れなくてよかったと思えるかもしれません。
ためしに、送料無料にするために買って、今も大活躍しているものベスト10と、全く活躍せず、自分の足を引っ張っているワースト10を出してみましょう。
ベスト10候補がわさわさ出てくるなら、送料無料にするために買い物をし続けてもいいかもしれません。
3.店頭で購入する
送料を払うことがどこまでももったいなく思えてしまうなら、絶対送料が発生しない、リアル店舗での買い物だけをしてください。
店頭で購入すると、送料がかからないのは、自分がその商品のあるところまで車、公共交通機関、自転車、徒歩などで出向いて直接持ち帰るからです。
ただ、リアル店舗に行くと時間がかかるし、店で見た別の商品が欲しくなり買ってしまうリスクがあがるので注意が必要です。
オンラインで買い物していても、「おすすめ商品」として、いろいろなものが画面上に表示されると、合わせ買いをする可能性があがりますが、リアル店舗だと、合わせ買いやついで買いが増えます。
ほかの買い物客の行動に影響を受けるし、セール品に気持ちをゆさぶられるし、商品を目の当たりにすると、欲しくなってしまうので、予定より買い物が増えることがよくありますよね?
店舗には、セールストークのうまい店員や、とても感じのいい店員もいるので、店員の言葉にのせられやすい人は、客観的な判断ができなくなり、予定外の買い物をしてしまうこともあるでしょう。
特に、車で買い物に行くと、一度にたくさんの商品を持ち帰ることができるため、「せっかく来たし、ついでに買っておこう」と、大小さまざまなものを購入するんじゃないでしょうか?
4.必要なものリストを作っておく
買わなければならないものはリストアップしておき、毎回、そのリストにあるものだけを買うくせをつけてください。
送料無料になろうと、年に1度の出血大セールで安さが大爆発していようと、無料で配られていようと、自分のリストにのっていないものは買わない・持ち帰らないというルールを作り、厳守しましょう。
送料無料サービスに関係なく、常にこういうリストを作っておくと、計画的に買い物できるようになるので、今より貯金が増えます。
店頭で見てどうしても欲しくなってしまったものは、家に帰ってからリストに追加し、最低でも48時間は待って購入しましょう。
「買う前に待つ」というくせをつければ、衝動買いが減少します。
5.ネットで購入する金額の予算を設定する
毎月、食品にいくら、小遣いにいくら、と予算を立てている人も多いと思います。
カテゴリーごとに予算を立てるついで、ネット通販にどれだけお金を使うか予算を立ててください。
予算を作るには、まず、自分がふだんどれぐらいネット通販にお金を使っているか数字を出す必要があります。
家計簿や支出の記録にネット通販で買ったものは、印をつけるなどして、あとで算出しやすいようにしましょう。
家計簿をつけたくない人は、アマゾンや楽天市場など通販サイトでは、購入履歴が長く残るので、これを見たり、注文確認メールを調べたりすれば数字が出ます。
自分で納得できる金額を設定しておけば、送料無料サービスにするためにいろいろ買ったとしても、そこまで無駄遣いにならない程度に買い物を抑えることができるかもしれません。
ただ、予算を立てるやり方は、金額の上では、無駄遣いが減りますが、「ガラクタが増える」という問題は解決できません。
断捨離も平行して行えば、不用品を捨てる作業は
・時間がかかる
・体力がいる
・気力も使う(捨てるのはつらいので、精神的エネルギーが奪われます)
・手間もかかる
と、リソースが必要なことが身を持ってわかるので、よけいなものを買うのはやめようという気になります。
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どの方法も使うにしても、送料を無料にするために余計なものを買って、人生を複雑にしている現実に気づかないと、うまくいきません。
とりあえず、今日は送料無料にするために買ったものを実際に見てみましょう。
買わなくてもよかったものが、ありませんか?
今後は計画的に買い物をし、無駄遣いを減らし、よりシンプルな生活を目指しましょう。