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きょうは火曜日。以前、私は毎週火曜日を「活用日」と称して、この日に意識して死蔵品を使うプロジェクトをしていました。
詳しくはこちら⇒家事の週間プランで綺麗部屋の住人へ~ミニマリストへの道(29)
最近、家の中で眠っているものや、ずっと出番を待っているものを使うことをおすすめしたので、
ものを使い切る喜びにフォーカスして、もっとシンプルに暮らすススメ。
改めて、活用するコツを紹介します。
活用日を取り入れて、死蔵品をクリアしていってください。
そうすれば、家の中はしだいに片付いていきます。
コツ1:すぐに使う
死蔵品を活用するコツですが、思い立ったそのときにさっと使うことが非常に重要です。
すぐに使わないと、また何日も(下手をすると何年も)使うのを先延ばしします。
私は毎週火曜日に、死蔵品を1つだけ使うことを自分に課していました。
1つだけでいいので、難しくありません。でも、活用したいと思うものがたくさんあると、永遠に活用日のチャレンジが続きます。
私が活用を試みたものについてはだいぶ前に書いています⇒使っていない物を意識的に使ってみてわかったことは?:ミニマリストへの道(93)
この記事にも書いていますが、ためこんだレシピを活用する一貫として、雑誌にのっていた「こしょう飯」を実際に作ってみました。
ご飯を炊くときにこしょうを混ぜるだけなので、そんなだいそれたものではありません。
これは読者のアイデア/投稿で、その読者の顔写真付きでのっていた小さな記事の切り抜きでした。
私は自分が食べてみたいものかつ作れそうなレシピを雑誌から引きちぎって、袋にたくさん入れていました。
加えて、25年ほど前はインターネットで見つけたお菓子のレシピをよく印刷していたので、そういう紙切れも大量にありました。
今では、レシピは印刷する必要はありません。
スマホで見ながら作ればいいのですから。
私も、今、ネットでレシピを参照するときは、絶対印刷しないし、ダウンロードもしません。
しかし昔は、今のようなレシピのポータルサイトはありませんでした。Cookpadの開設は1998年の3月です。
そんなわけで、すごく紙切れがいっぱいありましたが、まずたまった紙切れを見ながら、「絶対作らない」とか「もういらない」と思った紙はすべて捨て、残ったレシピの中から、1つずつ、毎週作ろうと思っていたその1つが、こしょう飯です。
このとき、作ろうと思ったレシピはすぐに作らないといつまで作らないということがわかりました。
「いつか」は来ないとよく書いていますが、それはレシピにもあてはまります。
いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。
私は、ただ単に、米を炊くときこしょうを混ぜるだけという、超簡単な料理を作るのに、年単位で時間がかかっています。
なぜか?
ふだん、米にいろいろなものを混ぜて炊く習慣がなかったからです。
自分の行動パターンからはずれているものは、「あ、やってみよう」と思ったそのときにすぐにやらないと、ずっとはずれたままなのです。
鉄は熱いうちに打てと言いますが、死蔵品の活用も同じです。
コツ2:ナッジを用意する
ナッジは、英語の nudge (軽くつつく、そっと押す)で、行動を変えるためのきっかけやインセンティブです。
気に入って買ったはずなのに、死蔵品になっていたものには、こしょう飯のレシピのように、私の行動パターンからはずれていたものがたくさんありました。
だから、いつもどおりの暮らしをしていると、いつまでたっても使いません。
その死蔵品を使うために、「あなた、これを使うと決めたんですよね? 忘れちゃだめですよ」とナッジを送る必要があります。
どんなナッジを送るかは、あなたが使いたいものによって違います。
こしょう飯に関して私が用意したナッジを説明します。
まず私は、活用したいレシピを、クリアファイルに入れて、キッチンの電子レンジの下にすべりこませました。そこにレシピがあるのを忘れないようにするために、はしっこだけは少し出して見えるようにしました。
これはいいナッジ、と自分でも思いましたが、電子レンジの下に何かがあるのがすごく目障りで(視覚的ノイズ)、この方法は数日でやめました。
次に、パントリーの扉の裏側にレシピを貼ってみました。当時の台所には、幅の狭いパントリーがあったので、私は子供の学校のカレンダーなどは、ここに貼っていました。
正直これも目障りだったので、「もっといいナッジはないだろうか?」と考えていたそのとき、すぐに作ってレシピを捨てれば、視覚的ノイズはなくなることに気づきました。
ここでもやはり、すぐにそのレシピを使って作るというのが最善の策だったのです。
コツ3:それを使うしかない状況を作る
できるだけそれを使うしかない状況を作ってください。
もし、パントリーチャレンジをしているなら
パントリーチャレンジのススメ~ズボラ主婦だからできる究極の節約方法
ほかに食べる食品があったら、古い食品を使いにくくなります。
だから同じ食品やよく似ている食品を買わない(家に入れない)ことがひじょうに重要です。
自分が使い切りたいものについて、それを使うしかない状況を作るためにはどうしたらいいのか、考えてみてください。
こしょう飯の場合は、それを食べるしかない状況を作るのはとても難しかったので、活用日(火曜日)をきっかけにして、なんとか作ることができました。
活用したいものが衣類なら、プロジェクト333などをして
ミニマリストらしいファッションの選び方。プロジェクト333のすすめ。
その週や月に自分が着る服だけをクローゼットにかけておくといいでしょう。その週着る予定のない服は、箱か袋に入れて、アクセスしにくい場所に置いておきましょう。
活用したいものが積読本なら、紙本のときは、その本だけをバッグに入れて外出してください。そして電車の中で読みましょう。
できればこのとき、スマホは持っていかないでください。スマホの中には無限にコンテンツがあるので、持参した本を読みません。
積読本がデジタル書籍なら、その本だけをE-リーダーにダウンロードするといった工夫が考えられます。
とにかく、使い切るものと競合するアイテムはできるだけ排除して、それを使うしかない状況を作りましょう。
コツ4:個人的なチャレンジにする
死蔵品を使い切ることを、個人的なプロジェクトにして、「これはチャレンジなのだ!」と考えてください。
ただ単に、「これからできるだけ家にあるものを使っていこう」と思うだけだと、たぶんあなたはその行動をしません。
死蔵品を使わず、いつまでも放置してしまったのは、ずっとしまったままにしておくのが自分にとっては自然で楽だからです。
自然にまかせていたら、使いません。
使うことをチャレンジにすれば、意図的になれます。
チャレンジを成功させる秘訣は、断捨離と同じで
・明確なゴールを設定
きのうのTEDを参照のこと⇒1枚の紙を使って大きなゴールを達成する方法(TED)
・計画を立てる
・進捗状況を視覚化する
なぜ、結果より、行動(プロセス)にフォーカスしたほうがいいのか?
・チャレンジを共有する(SNSなどで、チャレンジについて発信。この記事もその1つ)
・習慣化する
などあります。
チャレンジの1つとして始めれば、何も意識していないときより前に進むスピードがあがるし、使い切るたびに達成感があるので、楽しんでできると思います。
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活用日に死蔵品を活用することをおすすめしました。
週に1度だけなので、よかったら試してください。
次回はどんなものを活用できるか、いくつかアイデアを紹介します。
そういえば、昔、死蔵品の使い切りについてもっと書いてほしいというリクエストをいただいたのですが、全然書いていませんでした。
この方は、ほかの人がどんなものを活用したのか知りたいそうなので、あなたもずっと放置していてようやく使ったものなどありましたら、教えてください。