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「新しい服を買ったのに、なんだかしっくりこない…」そんな経験はありませんか?
一度買っても満足できず、また似たような服を探してしまい、気づけばクローゼットには着ていない服があふれている。こうした買い物のループに陥ってしまう理由のひとつは、「本当に似合う服」を探し求める完璧主義です。
楽しいはずの服選びが、いつの間にか疲れる行為に感じてしまうのは、「完璧な1枚」を探してしまうから。
この記事では、そんな完璧主義から抜け出し、今の自分に合った服選びを楽しむためのヒントをお伝えします。
完璧な服はない
「本当に似合う服」や「私にぴったりの服」を探し続けている人は多いです。
そうした服の見つけ方を教えてくれる記事もたくさんあります。
実際には自分にぴったり合う完璧な服は存在しません。その理由はシンプルです。
服の流行は常に変わり、自分自身も年齢やライフスタイル、気分によって変化していくからです。今の自分にぴったりだと思える服も、時間が経てばしっくりこなくなるのはよくあること。
そもそも、服は大量生産品なので、100%自分に合うものを見つけること自体が難しいですよね。
サイズやデザインの微妙な違い、色合いや質感、着心地など、細かい要素をすべて完璧に満たす服を探すことは、ほぼ不可能です。
オーダーメイドで作ってもらっても、「もう少しここがこうだったらな」と思うポイントは見つかるでしょうし、自分で作ったとしても、技術不足で妥協しなければならない部分は出てくるでしょう。
完璧な服を求める必要はない
私は、完璧な服や自分にぴったり合う服を見つける必要はないと考えています。
その理由は以下のとおり。
服はあくまで自分の一部を表現するもの
自分にぴったり合う洋服を探し求めている場合、衣類を自分という人間を表すものとして捉えているでしょう。
実際は、服は単に自己表現できるもののひとつです。服装だけで自分自身が完全に定義されるわけではありません。
自分らしさは、服だけでなく、言動や姿勢からも表れます。むしろ、外見より内面のほうが自分らしさを表すのではないでしょうか?
服が多少「ぴったり」でなくても、あなたの魅力は他の要素で十分に伝わります。
服は実用品にすぎない
服は日常生活を快適に過ごすためのひとつのツールです。
服を実用品としてわりきっている人は、最適な1枚を探し回ることはありません。
見た目にこだわることも大切かもしれませんが、心地よく日々の生活ができるかどうかが重要ではないでしょうか?
機能性や快適さを重視することで、服選びのプレッシャーから解放されます。
世の中には服以外にも大切なことがある
服選びに時間や労力を費やしすぎると、他の重要なことに使うリソースが足りなくなります。
仕事、人間関係、趣味など、人生にはもっと優先すべきことがいろいろあります。服装や服選びにこだわりすぎないほうが、もっと充実した時間を過ごせますよ。
重要な問題を解決できない不満から、服を買ってとりあえず気持ちをなだめていることもあるので、優先順位を間違えないようにしましょう。
完璧な服にこだわる気持ちを手放すには?
完璧な服を求める気持ちを手放すために、以下のように考えることを提案します。
「そこそこ満足できる服」で良しとする
100点満点の服を探すのではなく、70~80点でも「満足できる」と感じる服を選んでください。及第点なら良しとするのです。少し妥協するだけで、買い物のストレスが大幅に減ります。
なんでも白黒つける考え方をやめるススメ。思い込みを手放して可能性を広げるには?
自分のスタイルを確立する
流行に左右されず、快適で自信を持って着られるスタイルを打ち立てましょう。基本的なスタイルや色、シルエットを把握しておけば、迷いが減り、無駄な買い物がなくなります。
私はTシャツにスパッツ/ジーンズをベースに、気温に応じてパーカーなどを着ていくシンプルなスタイルに決めています。
この服装は機能的で動きやすく、年齢を選びません。
自分のユニフォームを決める12のヒント。おしゃれミニマリストになる道もある
1着をしっかり着るほうにシフトする
服をたくさん所有することではなく、少ない服のそれぞれをしっかり着るほうを大事にしましょう。
死ぬほど素敵なファッション(TED)おしゃれで安い服の大きな代償。
服は組み合わせることができるので、数が少なくてもいろいろなコーディネートができます。
手持ちが少ないほうが工夫する楽しみが得られるのでは?
おすすめの服の買い方
完璧な服を求めずに、気軽に買い物を楽しむためのポイントをいくつか紹介します。
基本アイテムを購入する
基本的なスタイルや色、デザインをある程度決めて、今着ているものがだめになったら、似たようなものを買い替えると、迷いが減り、無駄な買い物も減少します。
満足を優先する
「完璧な服」を探すのではなく、「満足できるか」を基準に買い物します。すべてが理想通りでなくても、抑えたいポイントが満たせていれば良しとしましょう。
私は直接肌に当たるもの(下着、Tシャツ、ソックス、レギンスなど)は、天然素材が好きです。
私が天然繊維を選ぶ5つの理由~静電気が健康に及ぼす害はあなどれない
でも、コットン80%以上でその他が合成繊維のソックスも履いています。ちょっと合成繊維が入ったほうが長持ちするという利点もありますから。
頻繁に買うのをやめる
服を買う頻度をおさえて、衝動買いを防ぎましょう。例えば、服を買うのは、ワンシーズンに1回と決めてしまうと、必要以上に服は増えません。
買わない挑戦をするのもおすすめです⇒1年間服を買わない生活をするすすめ:お金も自由も手に入る。
手持ちの服を把握してから購入する
新しい服を買う前に、手持ちの服を全部調べてください。
服の買い物が多い人は、ワードローブの数がありすぎて、内容を把握できていないことがあります。
スーパーに買い物に行く前に、冷蔵庫の中をチェックするのと同じように、ショッピングする前に、たんすやクローゼットの中を見て、着られる服があるかどうか調べるくせをつけてください。
洋服ノートなどを作っておけば、クローゼットの中を見なくてもすみますよ。
すでに持っているものを活用できれば、無駄な重複を避けられます。
実用性を重視する
見た目やデザインだけでなく、実用性や快適さを重視して選んでください。洗濯のしやすさや耐久性など、日常生活に適した服を選ぶと、ストレスが軽減されます。
見た目にこだわりすぎるのをやめれば、ごく自然に流行に振り回されなくなります。
長く使えるベーシックなアイテムを購入したほうが、支払ったお金に対する十分な対価が得られるのではないでしょうか?
感情的な買い物を避ける
私たちはストレス解消や気分転換のために買い物することがよくあります。
その場の感情を優先して買うとたいてい失敗するので、ストレスマネジメントは買い物ではなく別の方法で行いましょう。
もっとゆっくり暮らすヒント~忙しい毎日にストレスを感じている人へ。
■関連記事もどうぞ⇒妥協買いと完璧主義:~同じもの、似たようなものがどんどん増えてしまう理由(その2)
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自分にぴったり合った服を見つけたいという気持ちは、悪いことではありません。私は服で気分が変わることはそんなにありませんが、お気に入りの服を着ていると、気分がよくて、幸福度もあがりますよね?
でも、最適な1枚を過剰に追い求めると、逆にストレスや疲労を招き、無駄な出費や時間の浪費につながります。
服選びに時間やエネルギーを使いすぎると、本当に大切なことを見失ってしまいます。「完璧な服」へのこだわりを少し手放すだけで、毎日の暮らしがもっと軽やかに、そして自由に感じられるようになりますよ。
クローゼットには、すでにあなたを助けてくれる服が十分あるはず。
今あるものを大切にし、少数の満足できる服だけを持ち、もっとシンプルで充実した生活を楽しみましょう。