服が多すぎる

ファッションをミニマルに

捨てようとするのではなく、必要な枚数を選べば洋服は減らせる

服を減らすことができない」というご相談のメールをいただきましたので、この記事で回答いたします。



できないことにフォーカスしてはいけない

毎日、いろいろなメールをいただいていますが、特に「洋服が捨てられません」というメールが多いです。

次に多いのは、「買いものが止まりません」というメールです。

この2つの悩みには共通点があります。

ともに、自分にはできない、できません、と訴えています。できないことを無理にやることはありません。

できることに取り組んでください。

すなわち、捨てるのではなく、必要な枚数だけ洋服を持ち、買い物をやめるのではなく、必要なものだけを買うのです。

洋服が捨てられない、と思う人は、「必要な洋服だけ持とう」というふうに発想を転換してはどうでしょうか?

それではいただいたお便りを紹介します。

洋服を減らせません

Sさんより。
件名:初めまして

筆子さま
ほぼ同世代の専業主婦です。

楽しみに読ませて頂いています。本も図書館で購入希望を出して通り、一番に読みました。

私の断捨離歴も長く、カレン・キングストンの本を購入したのが2005年、その後やましたひでこ氏やこんまり氏も読みました。それ以前に羽仁もと子の友の会会員でもありますから、「置き場所の決まった家」「寝る前の家」や「一仕事一片付け」等を学んでいましたので、家は一見片付いてはいたと思います。

しかしどうも家も心もスッキリしませんでした。

今年に入り、使わないブランドのバックやアクセサリーを売ったり、以前集めた骨董の染付食器を売ったりしました。他にも結構捨てています。でもまだ何だかスッキリしません。

原因は洋服かなと思い始めています。

「フランス人は~」も読みましたが、どうも洋服は思い切りよく減らせません。それに茶道もしているので着物も結構あります。(着ないからと下さる方もいて増えてしまいました。最近は頂かないようにしています)
やはり勇気と決断をもってやるしかないでしょうか。

もう一つ、アクセサリーをもらってくれた友人が心配して言ったことがちょっと気になっています。「そんなに片付けしてると早死にするよ」と。

確かに昔、そんな事を聞いた事があります。この件に関してはどう思われますか?

筆子さまの益々のご活躍を祈念しております。

Sさん、お便りありがとうございます。図書館に拙書をリクエストしていただき、誠にありがとうございます。

私の本について⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」3月5日より予約開始

さて、Sさんのお便りにはいくつか気になる点がありましたので、記事にとりあげさせていただきました。

私が気になったのは以下の点です。
●Sさんは断捨離歴が長く、片付け本をたくさん読んでいる。
●婦人之友社の友の会会員でもある。
●家は片付いており、家事もきっちりやっているのに気持ちがスッキリしない。
●洋服を捨てるのに、「勇気と決断」が必要だと感じている。
●友人に「片付けしてると早死する」と言われたことが気になっている。






Sさんは、婦人之友社の友の会で合理的な家事を学んでいます。きっと前向きに家事に取り組み、家の中はびっしり片付いていることと思います。

私のようなズボラ主婦と違い、毎日掃除もしっかりしているでしょう。

それなのに、なぜスッキリしないのか?

こんな理由からではないかと想像しています。

物が多すぎるからスッキリしない。収納してもだめ。

私も婦人之友社の「シンプルライフをめざす基本の家事」という本を持っています。この本には、「少ないもので豊かに暮らす」と書いてあり、シンプルライフが提唱されています。

ですが、友の会のメンバーはミニマリストではありません。この本の、食器の適量を紹介している写真を見ると、私にはとてもたくさんに感じられます。

食器の適量のページはこの記事にのせています⇒ミニマリストの食器の数は?~50代節約系かつ粗食系の主婦の場合

Sさんの家にはまだまだ物が多いのではないでしょうか?だからスッキリしないのだと思います。

たとえ、きっちり収納していても、多すぎる物は重荷になります。

物は暮らしをよりよくするために導入すべきもの。視覚的なノイズになっていたり、管理の負担を増やしてしまうのなら、それは数が多すぎます。

友の会の家事のシステムや理念は素晴らしいと思います。ですが、そもそも物が少なければ、あそこまでがんばらなくても、家の中はそんなに散らからないと思います。

通年で使えるごく少ない服だけ持てば、冬ものをしまって夏ものと入れ替えるとか、合服をどうこうする必要なんてないのです。

無理やり洋服を捨てなくてもいい

Sさんがどのぐらい洋服や着物を持っているのかわからないのですが、服を捨てるのに、悲壮な覚悟は必要ありません。

捨てようとするのではなく、必要な分だけ持とう、とポジティブにとらえてはどうでしょうか?

まず、自分はそんなにたくさんの服を持って、この先どんな暮らしを実現したいと思っているのか、考えてみては?

多くの女性は服をたくさん持っていますが、何か目的意識があって買っているとは思えません。

なんとなく買ってしまってそのままになっているのではないでしょうか?人は、いったん何かを自分のものにしてしまうと、愛着が出てしまい、なかなか捨てられないものです。

いったん手に入れると捨てられない理由⇒物を捨てられないのは恐怖のせい~損失回避と、授かり効果の心理をさぐる

たとえたくさん服を持っていても、それが自分の人生に必要なら、別に捨てなくてもいいと思います。

1着1着をちゃんと活かしているのなら。

服をたくさん持っていると人は、いろいろTPOに合わせて着回したいのかもしれません。ちゃんとそれができているのなら、無理に捨てることはありません。

TPOについてはこちらをごらんください⇒服を減らす3つの考え方。ミニマムファッションでストレスフリーに

無理やり捨てるのではなく、自分の理想の生活に必要なだけのワードローブにする気持ちでやるとうまくいくと思います。

「片付けをすると早死する」という言葉について

この言葉、私は初めて聞きました。むしろ、片付けないと、病気になると思います。なぜならストレスが多いからです。

今でもSさんは、「スッキリしない」と思っているのですよね?つまりストレスを感じています。

ストレスは人を病気にします。そのメカニズムはこちら⇒ストレスのせいで頭痛がしたり太ってしまう理由とは?

こちらも同様の記事です⇒副腎疲労(ふくじんひろう)とは?やる気が出ないのはこれのせいかも

ストレスをあなどるべきではありません。

長生きする人の特徴を考えると、ポジティブで、今この瞬間を楽しんでいます。高齢になっても、新しいことに挑戦したり、自分の好きなことに打ち込んでいます。

片付けをすると、心身ともに身軽になるので、よりポジティブになります。「断捨離をしたから、前よりネガティブになった、人生を悲観するようになった」なんて聞いたことがありません。

お友達がそんなふうに言ったのは、Sさんが、断捨離に成功して、どこか遠くに行ってしまうのではないか、という不安や嫉妬の気持ちがあったからではないでしょうか?

自分が何か新しいことに挑戦していると、家族や親しい友だちは、たいてい、ネガティブなことを言います。「それは、いいことね。もっとがんばって」なんて、あまり言いません。

どちらかというと足をひっぱろうとします。ダイエットをしているとき、「一口ぐらい食べても大丈夫だって」と言ったりします。

これは人間の自然な反応のようです。親しい人が変わってしまうのが怖いのです。人は、変化を嫌う動物ですから。

あるいは、その友達は、特に深い意味もなく、軽い気持ちで言ったのかもしれません。いずれにしても、全く根拠のないことなので気にすることはありません。

Sさんの断捨離の成功をお祈りいたします。





夫婦喧嘩頑固さを手放して、軽やかに断捨離する5つの方法。前のページ

60歳以降は可能性に満ちている「人生の第3幕」ジェーン・フォンダ(TED)次のページ空

ピックアップ記事

  1. 筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
  2. ムック本・第2弾『8割捨てれば、お金が貯まる』発売のお知らせ:11月15日です。…
  3. ムック・8割捨てて二度と散らからない部屋を手に入れる、発売しました。
  4. 新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け…
  5. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…

関連記事

  1. ブティック
  2. ジーンズ姿

    ファッションをミニマルに

    ファッションに対する考え方を変えて手持ちの服をダウンサイズする方法。

    大々的に断捨離しなくても、たくさんある服が少しずつ減っていく暮らし方の…

  3. 古い服を捨てる

    ファッションをミニマルに

    着ていない服を捨てたい。でも、捨てるのはむずかしい。そんなときはこう考えてみる(その1)

    自分がたくさん服を持っているのは自覚している。たんすやクローゼットの中…

  4. 試着しようとしている女性

    TEDの動画

    ファストファッションはもうやめた。あなたもそうすべきだと思う(TED)

    ファストファッションや、持続可能なファッションに関するTEDの動画を紹…

  5. ボーダーのトップス

    ファッションをミニマルに

    おしゃれな自分スタイルを見つけるコツ。服を捨てる4つの判断基準

    先週、春のおしゃれを楽しむために、新しい服を買うのではなく、不用な服を…

  6. 多すぎる服

    ファッションをミニマルに

    どうしても服の断捨離ができないときは自分の気持ちを確かめてみる。

    服を捨てるときの判断基準として、着用具合や痛み具合など客観的なものさし…

新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。

 

8割捨てればお金が貯まる・バナー

ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,812人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. 考え事をしている女性
  2. 新学年
  3. 段ボール箱
  4. 車を運転しているところ
  5. ピンクの花
  6. ストレスがある人
  7. 若い女性と車
  8. リラックスしている人
  9. 引っ越し準備中

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック

 

1週間で8割捨てる技術
 
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. たくさん買った女。
  2. ウォーキング
  3. 片付いていない台所
  4. 日記を書いている女性
  5. 部屋を片付ける
  6. 服を買う女性
  7. 断る人
  8. レス・イズ・モア
  9. 掃除の準備
  10. スケジュール帳

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP