ページに広告が含まれる場合があります。
クレジットカードの使い方を見直したいという読者のお便りを紹介します。
返信を希望されているので、この記事で返信しますね。
カードの限度額まで買い物する生活
差出人は、えむさんです。
件名:買物の悪循環
いつもブログを拝見しています。
数年前から今日まで買物が習慣になりクレジットカードを次々と作って限度額いっぱい利用する生活を送って来ました。
毎月の支払いに頭を悩ませながら心に余裕もなくギスギスした気持ちでいっぱいです。
ですが、この現状に気付いたのだから行動しようと思います。
「買えば買うほど借金が増えて苦しみが増す」
幸福を得るために買物していたつもりだったのに真逆でした。
見栄っ張り、世間の目が気になる自身の思考から、口コミサイトを片っ端からチェックして流行りのファッション、雑貨などを一通り揃えると「私はお洒落にセンスよく生きている」よう?な感覚になります。
完全に違っていました。
自分の気持ちに向き合いながら買わない生活を意識して暮らしたいと思います。
えむさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
毎日、ブログを読んでいただき、とてもうれしいです。
クレジットカードでものを買いすぎていた生活を改めて、買わないことを意識していくんですね。
買い物を通じて幸福を得ようとしていたけれど、実際には借金が増え、苦しみも増えてしまったというえむさんの体験は、多くの人が直面する現実です。
その現状に気づいて、今後の生活を変えていこうと決意したのはとても素晴らしいことですね。
クレジットカードでものを買いすぎてしまうのは、えむさんだけではありません。似たような状況の方から何度もお便りをいただいています。
この方もそうです⇒クレジットカードの借金を返して、お金に振り回される人生から抜け出す。
クレジットカードは便利ですが、自分の経済力や手持ちのお金の額を越えた買い物を可能にしてしまうところが最大の問題点です。
その結果、あまり計画的ではない、予算を無視した買い物が増え、借金が増えてしまいます。
クレジットカードで買うことは、借金ですが、この点を実感しにくいのも問題です。
カードを使いすぎない生活を始めるコツ
これから買わない生活を意識していくそうですが、参考までに、カードの使いすぎを防ぐためにできそうなことを書きますので、実情に合うことから順番にやってみてください。
どれも難しいことではありません。
1.現在の借金をシビアに洗い出す
クレジットカードを利用すると、その時点では支払いが生じないので、自分がどれだけお金を使ったか把握しにくいです。
利用するたびに、どこか(アナログの紙やデジタルのメモ、アプリなど)に記録して、現在の借金額の把握に努めてください。
利用する頻度にもよりますが、毎晩やるといいのではないでしょうか?
使っているカードが1枚や2枚なら、アプリでその都度利用を確認できますが、複数のカードがあると何がなんだかわからなくなりますよね?
ざっくりと、いま自分が持っているお金がいくらで、きょうはカードでこれだけ使ったから、借金はいくらで、その借金を払ったら、いくら残るかといった数字を出してみてください。
いつも、「残りの金額」をさっとイメージできるようにしておきましょう。
2.使っているカードの数を減らす
カードの枚数が多ければ多いほど、支払い状況を把握しにくくなるので、メインで使うカードを2~3枚に決めて、その他のカードの使用は順番に停止し、最終的に解約します。
私はビジネス用に1枚、プライベート用に1枚使っていましたが、最近、もう1枚、アップルペイにカードを登録して、使い始めました。
プライベート用のカードは、使用すると、特定のカテゴリー(たとえば、レストラン、サブスクリプションなど)を3つまでなら、2%のキャッシュバックがあります。しかし、このカテゴリーに入らないものは、0.5%しか戻らないので、どんな買い物も、1%のキャッシュバックがある3つ目のカードを使い始めたんです。
カードを3枚にしてみて、3枚ぐらいがカードを持つ限度だと感じています。
それ以上になると管理の手間がストレスになります。
3.カードの借金をひとつにまとめる
カナダは、日本よりずっとカードで借金する人が多いので、複数のクレジットカードの借金や残高を1つにまとめる債務者がたくさんいます。
こうすると、借金の管理が簡単になり、通常は高金利の複数のクレジットカードの残高を1つのローンやカードにまとめられるので、支払う金利も下がります。
えむさんは、そこまでカードの借金がふくれあがってはいないと思いますが、必要に応じて、こんなサービスの利用も検討してください。
4.カードの利用限度額を下げる
手持ちのカードを減らせないときは、それぞれの限度額を下げると、使いすぎません。
WEBやアプリで、限度額を引き下げることができると思うので、カード会社の指定する最低ラインにしておくことをおすすめします。
5.分割払い、リボ払い、ボーナス一括払いはすべてやめる
ふつうにクレジットカードを使っていても、支払い能力を越えた買い物をしてしまうので、この傾向を助長する分割払いのたぐいはいっさいしないようにします。
いま、分割払いやリボ払いをしているなら、優先的に借金を返してください。
6.カードは固定費の支払いに限定する
家賃、住宅ローン、光熱費、通信費、保険料といった毎月必ず支払いが発生するものは、カードを使ってもいいことにして、その他の支払いはデビットカードか現金にすると、カードを使いすぎないと思います。
7.現金やデビットカードの使用を増やす
キャッシュレス決済が推奨されている世の中ですが、カードを使いすぎる人は、昔ながらの現金決済を維持したほうがいいと思います。
可能な限り、支払いは現金、もしくは、使えばすぐに口座から引き落としが行われるデビットカードを使ってください。
いきなり現金決済に切り替えるのは難しいので、カードで支払いをするたびに、「ここは現金かデビットカードを使えないかな?」と考えて、少しずつ支払い方法を変えていきましょう。
クレジットカードは財布に入れておかないほうがいいかもしれません。
ちゃんと予算内で現金を使うことができるようになってから、カードの使用を検討してください。
8.収入と必要な支出の把握
過去半年ぐらいの収入と支出の内訳をしらべて、どうしても必要な出費と、削れそうな出費を調べます。
いま、えむさんが、毎日、お金の流れをチェックしているかどうかわかりませんが、収入や支出があったら、その都度、目視でチェックするか、記録してください。
削れそうな出費には、もうお金を使わないと決めてしまいましょう。
9.ニーズとウォンツの把握
半年に1度ぐらい、ニーズ(必要なもの)とウォンツ(欲しいもの)を書き出してください。
参考⇒ニーズ(必要なもの)とウォンツ(欲しいもの)に敏感になる:知らないうちにお金が貯まる行動案(その6)
ウォンツを買わないようにすれば、その分出費も減ります。
10.見栄を張るのをやめる
えむさんは、見栄っ張りが原因で、カードで買い物しすぎてしまうのですから、見栄を張るのをやめてください。
自分の内面に向き合って、他人の評価ではなく、自分の価値観を大切にすることに意識を向けましょう。
自分自身の価値観や原則をしっかり打ち立てれば、他人の評価を追い求めなくてすみます。
人生において大切にしたいこと、これからの目標、どんな生活をしたいかといったことを考えて、ノートに書くといいでしょう。
自分に向き合った結果、「おしゃれで、流行っていて、ほかの人がうらやましがりそうなものを、できるだけたくさん、自分の支払い能力を越えても、買って所有すること」が人生の一番の目標になることは、まずないと思います。
それでは、えむさん、これからもお元気で。
えむさんの挑戦を応援しています。またいつでも気軽にご相談ください。
カードを使いすぎない生活になる日が早く来ることを祈っています。
******
現代は情報過多時代で、雑音が多すぎて、自分軸を見失いがちですが、少しずつ自分の価値観や本当に大切にしたいものを見極めていくことが、豊かな人生を送る秘訣です。
他人の目を気にするのではなく、自分のしたいことや気持ちを優先すれば、見栄や無駄な消費から解放されるでしょう。