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今回は「売ればお金になる」という言い訳のせいで、いつまでも家にある不用品を手放すコツを5つ紹介します。
家の中にある使わないものたち。「これ、売ればお金になるかもしれない」と思っているので、いつまでもそのままではないですか?
確かに、不用品を売ってお小遣いを稼げる可能性はありますが、その期待がむしろ断捨離の妨げになっていることも少なくありません。
手放せないものが増えていくと、スペースが狭くなり、気持ちも重たくなりがちです。
1.現状に直面する
売れば小遣いになると言い訳しながら、どのぐらい経っているのか考えてください。
1年以上経っているのなら、べつの選択肢を考えたほうがいいかもしれません。
そのままにしていると、手放せないまままた1年経つかもしれませんので。
売るのを待っているために、ずっと家にある不用品のせいで、暮らしがどんなふうになっているか冷静に考えてみましょう。
たとえば、
・視覚的ノイズが増えている
視覚的ノイズ(見た目のごちゃつき)を極力なくすコツ(その1)~飾り物を減らす。
・手狭になってきゅうくつだ
・ほかのものが収納できない
・売りたいものが山になっている
・部屋がなかなか片付かないので気分がよくない
こんな状況に陥っているなら、少しばかりのお小遣いを期待するより、誰かにただであげるほうが、自分のためになるでしょう。
いらないものが奪っている物理的なスペースや気持ちの余裕を、本当に必要なものや、好きなもののために使ってみたらどうなるか想像してみましょう。
2.売る手間と時間を計算する
実際に売るときのプロセスを具体的に考え、どのぐらいの時間がかかるか、どんな手間が生じるか、見積もってみましょう。
まずは、どこで売るか考えなければなりません。
その後、売るものの選定、写真撮影、値段の決定、商品説明の作成、発送準備などやるべきことはたくさんあります。
その時間が自分にあるか考えてみましょう。
今まで、「売ればお金になるから」と思っていて、なかなか売りに出せなかったのは、そもそも、時間がなかったからかもしれません。
仮に時間を作れそうだとしても、その時間をもっと他のことに使うこともできます。
まずは、売ることに必要な作業を全部リストアップするといいでしょう。
このリストは、いわばタスクを細分化したものですから、実際に売るときにも役立ちます。
3.売れる可能性を冷静に見極める
自分が売ろうと思っているアイテムの市場価値や需要の有無を調べましょう。
メルカリ、ヤフオク、ラクマなどの国内のプラットフォームや、eBayのような国際的なマーケットプレイスで、同じ商品や類似品の価格を検索します。
実際に売れた履歴(取引完了商品)をチェックすると、現実的な市場価値がわかるでしょう。
専門店で売るつもりなら、リサイクルショップの公式サイト(例:ハードオフ、ブックオフ)で、オンライン査定や買取価格リストを確認しましょう。
電話で見積もりを取れる店舗もあります。
リサーチして「いい値段と売れる」と確信できたら、売る行動に移れるかもしれません。
手間に見合わないと思うなら、売るのはあきらめましょう。
4.お金以外の価値に変える
私たちは、「お金が一番大事だ」と考えがちですが、実際には、もっと大事なものはたくさんあります。
たとえば、時間は取り返しがつかないので、今、ふつうに生活できているなら、不用品を売って作るお金よりも、時間のほうが大事だと私は考えます。
心のゆとりや空間の価値もあります。
家の中にたまっているたくさんのものは、知らないうちに、ストレスになっているのではないでしょうか?
そのストレスを解消するために、買い物をしてお金を使っているのなら、「売ればお金になる」と思っている不用品をさっさと手放したほうが、結果的に節約につながります。
見逃していませんか?自分では気づけない意外なストレスの原因6つ。
お金にしなくても、そのアイテムを必要としている人に譲れば、その人の役に立てるという価値を得られます。
人助けや社会貢献ができれば、お金を得たときとは違った満足感が得られるでしょう。
5.感情的な執着の見直し
「売ればお金になる」という期待は、処分を先延ばしするための言い訳であることが多いです。
あなたの場合はどうでしょうか?
一度、自分の本当の気持ちを確かめて、この言い訳を手放しましょう。
4番で書いたように、「売ればお金になる」と思っている人は、不用品をキープする一方で、必要ではないものを買っていることがあります。
「お金が欲しい」と思いつづ、平気で無駄遣いしているわけです。
単純に考えてみると、無駄遣いする人は、そこまでお金が欲しいと思っていません。
本当に必要なら、無駄遣いする余裕はありませんから。
売るほど不用品がたまるのは、そもそも買いすぎているからです。
長い目でみると、この買い物習慣を改めたほうが、不用品を売ってお金を作るより、節約効果があります。
思い出が詰まっている、いつか使うかもしれない、もったいないなど、ものを捨てられない理由はいろいろあります。
ですが、多くの場合、「手放すと損をする」という気持ちが強くて処分に踏み切れません。
実際は、不用品を処分しても別に損はしません。
どのみち、支払ったお金は返ってこないし、役にたたないものを持っていても、スペースや管理の手間、時間を奪われ続けるだけです。
捨てない言い訳を手放せば、売るよりもっと手短にできる処分に踏み切れると思います。
番外:ひとつ売ってみる
売ってお金にする未来を夢見ながら、いらないものと寝起きしているのなら、このへんで、これまで自分がしたことがないことをして現状を打開しましょう。
それは、「実際に売ってみる」という行動です。
一番売りやすいものをひとつ選んでためしに売ってみましょう。
実際に売ってみれば、どんな手間がかかるのか、どんな困難があるのか身をもって知ることができます。
売るときは、販売にかかわる作業に使った時間をすべてメモしましょう。
もしくは、1日30分、売る目的のために時間を使い、何日かかったか調べれば、作業時間のトータルがわかります。
販売のプロセスや、売れたとき、どんなことが起こったか、どんな気持ちになったかも、すべて記録しましょう。
それが、ポジティブな体験だったら、本格的に売ればいいでしょう。
逆に、「手間がかかるだけで、あまりいいことはなかった」と思うなら、残りのものは、売らずに手放しましょう。
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不用品を捨てるメリットを考えれば、「売ればお金になるから取っておく」という呪縛から解放される。
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「売れば私のお小遣いになる」、そう思ってなかなか不用品を捨てられない状態を解消する方法を5つ紹介しました。
確かに、全部そのままゴミにするより、お金にしたほうがうれしいと思いますが、記事にも書いたように、ほかの人に役立ててもらうという選択肢もあります。これはものを循環させるという意味で、素晴らしい行動です。
私もたくさんのものを捨てましたし、今も、不用品を処分することがありますが、すべて寄付することにしています。
不用品を処分するときはお金にすることを考えないとシンプルにできる
理由は簡単で、寄付を選ぶと特に待つことなくスムーズに処分でき、時間も手間も節約できるからです。
ものを手放すことで得られるのはお金だけではありません。広がった空間や心の軽さは、何ものにも代えがたいものです。
断捨離で得られる素晴らしいものを手にするために、売らずに処分する方法も一度検討してください。