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ものがあふれる現代、片付けは多くの人にとって悩みの種です。「片付けなきゃ」と思っても、なかなか進まない。やる気を出しても途中で挫折してしまう。そんな経験がある人は多いのではないでしょうか?
実は、片付けがうまくいかない人の多くは、暮らし方に関して大きな「思い違い」をしています。
この思い違いを手放せば、スムーズに片付けが進み、ものが増えにくい暮らしを手に入れることができます。
今回は、片付かない家を作ってしまう7つの思い違いと、それを手放すための具体的な方法を紹介します。
思い違いは誰にでもあるもの。時々自分の思考を振り返って、自分のためになる考え方をしていきましょう。
1.収納スペースが増えれば片付く
多くの人が「収納スペースが足りないから片付かない」と考えています。実は、収納が増えれば増えるほど、ものが増えやすくなります。
収納スペースのたっぷりある田舎の一軒家を実家に持つ方が、片付けに苦労しているお便りをたまにいただきますが、スペースがあるからこそ余計なものがたまっているんです。
収納スペースを増やしてものを押し込んだり、収納グッズを買い足して整理した時は、一時的にスッキリします。
でもこれは、根本的な解決ではありません。むしろ、スペースがあると「ここに入れておけばいいや」と考えて、不要なものを手放す機会を逃し続けます。
まず不要なものを減らす
「収納が足りない」と思ったら、「ものが多すぎるのでは?」と考えてください。
手始めに、今、自分がどのように収納スペースを使っているのか調べてみましょう。
もしかしたらとっくに手放した方がいいものを大事にしまい込んでいるかもしれません。
部屋が散らかってきたら、収納スペースを増やすのではなく、「何を持つか」を見直してください。
必要なものを残すことを意識すると、無理をしなくても、収納スペースに余裕ができます。
2.後でやればいい
片付ける意欲があっても、忙しいと、「後でやろう」「週末にまとめて片付けよう」と思いがちです。
でもその時、「後で」と思っていたその「後」が来ても、結局忙しかったり、疲れていたりしてできないことが多いですよね?
こうして、時間が経っても片付けられず、少しずつものが増えます。
片付けは後回しにするほど大変になり、ますます手をつけにくくなるのです。
5分だけ片付ける習慣をつける
「後でやろう」「休みの日にやろう」と思ったら、その時5分でいいから何かを捨ててください。
食事の後や寝る前の数分間、片付けてみるのもいいでしょう。
やる気が出ないときは、とりあえず1つ捨てることから始めてください。
私も、引っ越し前はかなり時間をかけて断捨離していましたが、現在の不用品の処分時間は1日ほんの数分です。
それでもやっておくと後が楽です。
片付けのハードルを上げずに「今少しだけ捨てる」ことを意識してください。
3.使うかもしれないから取っておく
あなたの家にある、あまり使っていないものは、「いつか使うかも」と思って取っておいたものではないでしょうか?
「そのうち使う」「いつか使う」と思っていても「いつか」は来ません。
「いつか」が来ないからこそ、今家の中にこんなにたくさんのものがあるんです。
このあたりであきらめて、「いつか」は来ない現実を受け入れてください。
「1年以上使わなかったら手放す」ルールを作る
「いつか」は来ないと私が何度ブログに書いても、「いつか」を期待してしまうなら、「1年以上使わなかったらあきらめて捨てる」というルールを決めるといいでしょう。
「あまり使わないな」と思うものは箱に入れて、その箱に日付を書いて1年後に処分してください。
ものは持ち続けることよりも使う方が重要です。
そもそも、使うために手に入れたはず。
同じ用途のものがたくさんあると使うことができないので、数を絞るためにも「いつか」に対する幻想は捨てましょう。
4.新しいことを始めるには道具が必要
新しい趣味や活動を始める時、最初にたくさん道具を集める癖があると、結局使わずに終わるものが大量に生まれます。
いきなりいろんな道具を買ってしまうと
– 初期投資が高くなり、挫折したときの損失が大きい
– 道具を買うことで満足してしまい、行動できない
– 使わなくなった道具がしっかりガラクタになる
こんなデメリットがあります。
最低限の道具から始める
新しいことを始める時は道具をできるだけ少なくしておきましょう。
まずは家にあるもので代用できないか考えてください。家族や友人、知人から借りてみるのもいいでしょう
どうしても必要なら、レンタルや中古品を活用する手もあります。
ある程度続けることができたら、その時必要なものを買って、少しずつ揃えていくのがいいと思います。
私自身、塗り絵を始めた時、画材を買いすぎました。
道具を買い揃える時に、YouTubeの動画を参考にしていたからです。
考えてみると、どんなソーシャルメディアも「ものを買うこと」を勧めるので、何も意識していないと余分に買ってしまいます。
道具を揃えることが目的にならないよう、増やさないスタンスで新しい活動を試してください。
5.思い出の品は全部取っておくべきだ
思い出の品を捨てないと、時間が経てば経つほど数が増えていきます。
あなたにとってその思い出の品はとても大事かもしれません。しかし、全部キープしようとすると色々と問題が生じることは忘れないようにしましょう。
たとえば、
– スペースを大量に占有する
– 本当に大切なものが埋もれてしまう
– 過去にしばられ、今の生活に向ける余裕がなくなる
こんな問題があります。
写真に撮ってデータで残す
いつも「思い出は心の中にある」から厳選して残すことをお勧めしています。
この考えに納得できないなら、写真に撮って残してください。
デジタル写真でも、数が増えると大変なので、特に大切なものだけを厳選して写真に撮りましょう。
思い出の品を箱に入れっぱなしにするのではなく、取り出して飾ったり、実際に使ったりするのもおすすめです。
箱の中に入れっぱなしにしていると、中身の存在を忘れたまま、何年も過ごすことになり、ひどい時には、自分が死んだあと、誰かがほこりだらけの箱を開けることになります。
思い出品を厳選したり、普段の生活で活用したりすれば、今、あなたが残している「思い出」をより大事にできるのではないでしょうか?
実例あり:今の生活の中で、もっと思い出の品を楽しむ5つのヒント
6.安いし、お得なら買ってもいい
節約を意識している人は、セール品を買うことを心がけているかもしれませんが、この習慣がガラクタを増やします。
セール品や無料のものは、一見お得に見えます。しかし、使わなければただの不要品で、この品物に投じたお金は全て無駄になります。
私自身、断捨離したものの中に「安いから」「お得だから」という理由だけで購入したものが本当にたくさんありました。
安物買いの危険性を考えてください。値段優先でする買い物には
– 必要ないものまで購入してしまう
– 質の悪いものを買って、すぐに使えなくなる
– 家にあるものと重複して無駄になる
こんなリスクがあります。
安物買いの銭失いをやめたほうがいい6つの理由。貧乏人ほど要注意。
買う前に「これは本当に必要か?」と3回自問する
セール品を買う時や、何かが安くなっているから買う時は、普段の買い物以上に慎重に決めてください。
買う前に「これは本当に必要だろうか?」と自問しましょう。
必要だと思ったら、どこで、どのように、どのぐらいの頻度で使うのか、具体的にイメージしてください。
すでに家にあるものと用途がかぶらないかチェックしてください。
安さにつられて買うのではなく、本当に使うものを選ぶ習慣をつけましょう。
私たちが本当に使うものはそんなに数が多くありません。セール品を買わない癖をつけると自然に家の中が整っていきます。
7.買い物はいいストレス発散法だ
ストレスがたまると、「何か買いたい!」という気持ちになることがあります(私の母はテレビショッピングがストレス解消になるそうです)。
確かに、買い物は手軽にできる気分転換です。
でも、買い物で気分転換すると、後悔することも多いですよね。買い物のしすぎは、家が片付かない一番の要因ですから。
ストレス発散として買い物を利用していると以下の問題が生じます。
– 不要なものが増える
– 満足感は一時的なもので、罪悪感が残る
– 金銭的な問題につながる可能性あり
– 根本的なストレス解消にはならない
買い物以外のストレス解消法を
買い物でストレス解消することが癖になっているなら、他のストレス解消法を試してください。
私が一番おすすめなのは今自分が思っていることを書き出すことです。
日記、ブレインダンプ、モーニングページなど、方法はいろいろあります。
形にこだわらず、今思っていることを何でもつらつら書くのもおすすめですよ。
物質的なものに頼ってストレスを解消するのではなく、体験や人とのつながりに目を向けてください。
好きなことや趣味の時間を大切にするのもいいですね。
このように考えてみると、ストレス解消をするのにそこまでお金は必要ありません。
買い物の場合、必ずお金を使うのでコストパフォーマンスが悪いと思います。
本当に自分を満たすものは、必ずしも「もの」ではないことを思い出しましょう。
今日のまとめ:今、おすすめの行動
片付けられない原因は、「思い違い」にあることをお伝えしました
思い違いを手放して以下の行動を意識してください。
1. 収納を増やすのではなく、ものを減らす
2. 後回しにせず、小さな行動を積み重ねる
3. 「使うかも」ではなく「今必要か」で判断する
4. 新しいことは最小限の道具から始める
5. 思い出の品は厳選して残す
6. 「安いから」ではなく「必要だから」買う
7. 買い物以外のストレス解消法を見つける
どれもそこまで画期的なことではありません。もしかしたら「そんなの、もう知ってる」と思うことも多いでしょう。
すでに知っていて「こういう風にするといいかもな」と思うことは、是非行動に落とし込んでください。
行動に落とし込む方法⇒知ってるだけで終わらせない!知識を行動に変えるシンプルな方法
片付けは決して難しくありません。
思考の癖を修正して、小さな行動から始めれば、誰でも快適な空間を作り出すことができますよ。