実家に置きっぱなしのもの

実家の片付け

実家の荷物を引き上げると何が変わる? 親子に嬉しい5つのメリット

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少し前に、実家に荷物を置きっぱなしにする問題について、実家に住む親の側と、置いている子どもの側の両方の視点からいくつか記事にしました。

今回は、なぜ実家を片づけるといいのか、そのメリットを5つ紹介します。

実家にある自分の荷物を片づけることは、本人にとっても、親にとってもいいことがたくさんあります。

1.わかりやすい親孝行になる

最初にお伝えしたいのは、実家にある自分の荷物を引き上げると、親にとってはとても暮らしやすくなるということです。安全で管理のしやすい家になります。

ものが多すぎると、家具やその辺に積んであるものにぶつかって怪我をしたり、床の上に置きっぱなしのものにつまずいて転んだりすることが普通に起きます。

年をとってくると平衡感覚が鈍くなるため、バランスをとるのが難しくなり、以前なら転ばなかったところで転んでしまうんです。

実際、高齢者が転ぶ事故の多くは家の中で起きています。

なぜ高齢者は転びやすいのか?その原因と対策。50代の今から予防すべし

さらに、ものが少なければ掃除がとてもしやすくなります。掃除は毎日のようにする家事なので、これが簡単かめんどくさいかは、生活の質に大きな影響を与えます。

高齢の親が一人もしくは二人で大きな家をきれいに保つのは難しいですよね。

もう実家がない私ですが、ここ15年ぐらいは里帰りするたびに掃除をしていました。

母はきれい好きで掃除も厭わないタイプです。ただ、70代80代になってきて、4人家族が住んでいた一軒家を一人できれいに保つのは大変だったようです。

いつも、床がなんとなく埃っぽかったんです。端の方も掃除が行き届いていませんでした。

一緒に断捨離してものを減らしたら、私自身掃除をとてもしやすくなりました。もちろん、その家で毎日暮らしていた母にとっても楽になったはずです。





2.親子それぞれの心理的自立につながる

家を出て自分の生活が始まれば、もう実家は自分の家ではありません。

実家にいつまでも自分のものを置いておくと、ここは親の家であり、もう私の家ではないという気持ちの区切りがつきにくいです。

子どもの側が自分の荷物をすっきり片づければ、私の家はここにあり、あそこは親の家だと考えられるようになります。

すると、自分は実家に属しているという気持ちがなくなります。いざとなったらここに帰ってこればいいという甘えも消えるでしょう。

生活の拠点が自分の家だけになるので、私が自分の人生の主役だと腹をくくることができます。あれもこれも親に頼ってしまう状態から抜け出せるのです。

親の方も子どもの荷物がなくなれば、子育てが終わったと確認できるので、やはり精神的な自立につながります。

荷物が大量に残っていると、両者の関係は、親から見ても子どもから見ても、いつまでも子ども時代の延長です。

子どもが荷物を片づけて、自分の人生に軸足を移せば、実家に遊びに行った時も、大人の客として振る舞えるでしょう。

子離れする方法。成人した子供にあれこれ口出しするのは害でしかない。

3.今の自分の価値観が見えてくる

私たちが実家に置きっぱなしにしがちなものは、大半が思い出の品です。

昔の自分が大事に持っていたものや、買ったけれど全然使わなかったもの、ため込んでしまったものなどが多いですよね。

こうしたものを片づけていると、今の自分の価値観がはっきりします。ものを捨てるときに、何が大事で、何がそうじゃないか、考える機会が多いからです。

ものとの付き合い方が変われば、これからする買い物もより満足度が高くなります。

私も実家を片づけた際に、昔自分が買ったものがたくさんあることに気づきました。

フェリシモという通販を利用して、ためすぎたオーデコロンや、買ったはいいけど全然使っていなかったタオルやバスタオルが洗面所や脱衣所にたくさんありました。

タオルは、何枚かはカナダに持ち帰って洗濯して使いました。小さなオーデコロンの瓶は段階的に捨てました。

他に私が持っていたのは、子供の頃や若い頃にうっかり買ってしまったおもちゃです。昔買ったUNOや水道管ゲームといったカードゲームが開封せずそのまま置いてありました。

何か家でできるゲームがあったらいいなぁとハンズで見ていたら、一緒にいた後輩が「このゲームが流行ってます」と水道管ゲームを教えてくれたので、そのままよく考えもせず買いました。

結局一度も使わずに捨てました。

このとき、私は昔から目的もないのにものを買ってしまう癖があった、こういう癖は改めなきゃいけないと思ったことが、現在のむやみやたらとものを買わない自分につながっています。

ためこみすぎた思い出の品を片づける具体的な手順。

4.将来の実家ダウンサイジングがラクになる

ものが多いまま親が高齢になると、引っ越しや実家を処分する時の負担が大きいですよね。

だから、せめて子どもの側が自分のものを処分しておくと、親の負担が軽減します。

私たちは長寿になり、老後の暮らし方も多様になりました。

両親が今の実家でそのまま最期まで暮らすとは限りません。

老人ホームや介護施設、入院、あるいは子どもとの同居など、生活環境が変わって実家が空き家になるケースも増えています。

そのようなとき、ダウンサイジングしなければなりませんが、ものが多いと骨が折れます。

私の母も2年前、高齢者専門のサポート付きマンションに移る前に実家を手放しました。

実家を売りに出すため、実家を空っぽにする必要がありましたが、私と一緒に段階的にものを捨てていたおかげで、母や弟の作業がラクだったはずです。

私がカナダに来る前は、本当にものがいっぱいあったんです。大きな洋服ダンスだけでも3つか4つありましたし、タンスも複数ありました。

収納する家具がいっぱいあったということは、その中にものがぎっしり入っていたということです。これを高齢になってから一から処分するのは本当に大変です。

肉体的にもきついですが、気持ちが追いつかないのです。

ものを減らして、シンプルに暮らすことに慣れておくと、いざダウンサイジングする時に、心理的な負担もそんなに大きくありません。

ダウンサイジング、そしてさよならを言うこと(TED)

5.親と過ごす時間が、いいものに変わる

子どもの側が実家にあるものを片づけている時、親がまったくノータッチということは、あまりないでしょう。

一緒に作業したり、何を残して何を手放すか相談したり、自然と会話が増えます。ふだん最低限の連絡しかしていなかった親子でも、このときばかりは、腰を落ち着けて話す時間が生まれます。

押入れの奥から懐かしいものが出てくると、そこから昔話が始まります。

実家にある古いものは、親と子の共通の記憶でつながっています。

これは何か、いつごろ使っていたのか、誰からもらったのか。そんな話をしているうちに、普段の電話や食事中には出てこないエピソードや、親の若い頃の顔が見えてくるものです。

片づけはしんどい作業ですが、親の人生をあらためてたどる時間にもなります。

私も母と一緒に実家の断捨離をしたときは、自分が忘れていたことや初めて聞く話を、たくさん母から教えてもらいました。

当時は、ただ片づけをしているつもりでしたが、今振り返ると、あの時間は母の話をまとめて聞ける貴重な機会だったと思います。

片づけそのものより、そこで交わした会話のほうが、今の私の支えになっています。

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「実録・親の家を片づける」のまとめ

****

実家に置いてあるものを片づけるメリットを5つ紹介しました。

親子関係は人それぞれですし、住宅状況も違うので、全員が実家に置いてあるものをきれいさっぱり片づけることが必要だとは言いません。

私の場合は、実家にあったものを、全部自分で始末しておいたのはとても良かったと思っています。

自分が捨てないと、他の誰かに負担をかけてしまうことになりますからね。

あなたはどう思うでしょうか。何か感想がありましたら、またお便りで教えてください。





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