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蒸し暑い夏を快適に過ごすために、捨てたほうがいいものを7種類紹介します。
ものがたくさんあると、エアコンをつけても、不快感が続くことがあります。不快指数を上げるのは暑さだけではありません。風通しの悪さや、ベタつき・においの元になっているものが、部屋をさらに居心地悪くします。
年々暑くなる日本の夏。少しでもスッキリ暮らすために家の中にあるものを見直してみましょう。
1. 目の前で積み上がっているもの
部屋に入ったとき、「なんだか圧迫感がある」と感じたことはありませんか?
それは、目線の高さより上にものがたくさん積み上がっているせいかもしれません。
棚の上にさらに箱や収納ケースをのせたり、タンスの上に日用品や本、季節外のアイテムを置いていたりすると、視界がふさがれて、部屋全体が狭く、重く感じられます。
夏は、空間に軽さや抜け感を求めたくなる季節。視界を遮るものがあるだけで、実際の気温以上に、もわっととした重苦しさが襲ってきます。
物理的にも、熱気は上にたまりやすいため、高い位置にものが集まっていると、空気の流れが悪くなり、暑さがこもりやすくなります。
そこで目線より上に置いてあるものを見直してみましょう。
そこにあるものの多くは特に深い意図はなく、とりあえず置いてあるものではないでしょうか。もっと適切な場所にしまうか手放す。そうやって空間に余白をつくると、清涼感がぐっと増します。
2. 収納スペースに詰め込まれたもの
棚や押し入れなどの収納スペースにものを詰め込んでいると視覚的なノイズになります。
ぎゅうぎゅうに押し込めば、空気の通り道がなくなり、湿気がこもってにおいやカビの原因になるでしょう。
収納にものをたくさん入れておくのは、あとから使うためだと思いますが、押し込めば押し込むほど劣化のスピードが加速するので、いざ取り出すと使えない状態になっています。
梅雨から夏は、閉め切った収納の中がいつにもまして高温多湿になりやすく、衛生的にも問題が出やすい季節です。
湿気を吸った布製品、紙類、使わないまま何年も眠っている雑貨。そうしたものは、場所をふさいでいるだけでなく、家全体の空気の質にも影響を与えていると考えましょう。
収納スペースは「とりあえずなんでも押し込む場所」ではなく、次に使うものをしまう場所です。余裕をもって収納し、開けたときに風が通るゆとりのある空間を目指してください。
3. 夏に不快な布製品
肌に触れる布製品は、夏の不快感を大きく左右します。
たとえばクッションやソファカバー、カーテン、タオル、マット、ラグなど。こうしたアイテムに、厚手で通気性の悪いもの、古くなってにおいがしみついたものがあったら手放しましょう。
合成繊維や合皮素材のものは汗を吸わず、触ったときにベタつきを感じやすいですよね。長年使っている布ものは、見た目に清潔でも、湿気やにおいを吸い込んでいて、洗ってもスッキリしないことがあります。
さわって気持ちいいかどうかを基準に手持ちの布ものを見直すといいでしょう。
麻やガーゼなど通気性のよい素材に替えるだけで、体感温度が変わります。古くなったものは潔く手放す。清潔で清涼感のあるものを数を絞って持ち、快適に過ごしてください。
4. キッチンにごちゃごちゃとあるもの
キッチンは、家の中でもっとも熱がこもりやすい場所のひとつです。
コンロや電子レンジなどの熱源が集中していて、夏場は調理そのものがおっくうですよね。
そんな空間に、あまり使わないものがあれこれ出しっぱなしになっていると、視覚的にも暑苦しさが増します。
たとえば、ほぼ空になった調味料の瓶、もう使っていないスパイス類、チラシやレシピの切り抜き、紙袋に入れた食品ストック、用途不明の道具。
いつの間にかとりあえず置いたものがカウンターやダイニングテーブルのすみっこにたまっていたら、今が捨て時です。
ひとつひとつは小さくても、数が集まると空間を圧迫します。それは、あなたの作業を邪魔し、調理そのもののハードルを上げます。ものが多いと熱もこもりやすく、ムッとした空気が漂う原因にもなりかねません。
まずは、なくても困らないものから取り除いてください。キッチンに風が通るようになると、料理の時間もほんのちょっぴり快適になるでしょう。
キッチンにある9つのストレスの元。すべて取り除けば、もっと快適に炊事ができる。
5. 暑苦しさを感じさせる装飾品
次は飾り物を断捨離しましょう。目に入る情報量が多いと、暑苦しさが増します。
たとえば、原色が多いポスター、柄の目立つ布小物、カラフルな雑貨や置き物。これらが部屋のあちこちに置かれていると、脳が疲れて、「うるさい」「落ち着かない」と感じます。
飾りものから涼しさを感じるとしたら、以下の条件がそろったときです。
・余白が多くて、目にやさしいレイアウト
・限られた色数(モノトーンや寒色系)
・情報が整理され、目的が明確に伝わる
「かわいい」「いただきものだから」と、何気なく飾っているものを、改めて見直しください。色や柄が主張しすぎるキャラクター雑貨や、視線を強く引きつけるものをいったん取り除くと、空気が変わります。
装飾自体は悪いものではありません。でも、涼しく過ごしたい時期には控えめがちょうどいいと思います。
視覚的ノイズ(見た目のごちゃつき)を極力なくすコツ(その1)~飾り物を減らす。
6. においの原因になっているもの
嫌なにおいのもとになるものも排除しましょう。
夏の不快感は、気温や湿度だけでなく、においにも大きく左右されます。とくに室内のこもったにおいは、ひじょうに不快です。
これは、気のせいというよりも、実際に脳が危険信号として認識しています。
嫌なにおい(カビ・汗・生ゴミなど)は、進化のプロセスで、腐ったものや不衛生な状態と結びついており、脳がストレス反応を起こします。
においの元になるのは、必ずしも生ゴミや冷蔵庫の中身だけではありません。
長く使っているタオルや布製のスリッパ、洗面所のマット、風通しの悪い靴箱やクローゼットに置かれたバッグなど、日常の中に意外なにおいの発生源が潜んでいます。
使い切れずに残っている古い化粧品や、好みに合わない芳香剤なども、ストレスの元になっているかもしれません。
人はにおいに慣れるので、意外と自分では気づきにくいもの。でも不快な匂いは確実にストレスになっています。そのにおいに慣れた人でも、外から戻ったときに気づくでしょう。
においの元になっているものの中には、もう役目を終えているものがあるかもしれません。手放せば、部屋の空気だけでなく、気分もリセットできます。
7. 風の通り道をふさいでいる家具や雑貨
部屋の中がなんとなく蒸し暑い、空気がよどんでいると感じたら、家具や雑貨の配置を見直してください。
とくにチェックしたいのが、エアコンの吹き出し口、窓まわり、壁の高い位置にある換気口です。本棚やタンス、観葉植物などの大きなものを前に置いて、空気の通り道をふさいでいませんか?
風の流れが遮られていると、冷房をつけていても部屋全体がうまく冷えず、空気がこもって、蒸し暑さが倍増します。エアコンの効率も悪くなり、電気代も増えてしまうかもしれません。
窓の前にカゴや小物を置きすぎると、日差しや風を取り込む妨げになります。インテリアとしては素敵かもしれませんが、快適さを優先するなら、不要なものは捨て、必要なものは置き場所を変えましょう。
風の通り道を確保するだけで、体感温度が下がります。空間が広く感じられるので、今よりはさわやかな部屋になりますよ。
断捨離に行き詰まったら、風通しのよい部屋にすることを意識してみる。
◆関連記事もどうぞ⇒エアコンを使わずに夏を涼しく過ごす11の方法。暑くて寝苦しい夜もこれで解消。
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今回は夏の不快感を倍増しそうなものを捨てることをおすすめしました。
私の家はあまりものがないので、訪れた人は、「寒々としている」「温かみがない」と言います。
でも、今の日本の夏は寒々としているぐらいがちょうどいいと思います。
まずは、目の前のごちゃごちゃを取り除くことから始めてください。