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水泳したあと、プールの匂いが湯シャンで取れないので、自然なもので匂いを取れないだろうか、という質問をいただきました。
この記事でお答えします。まず質問のメールを引用します。次にプールに入っている塩素が髪にどんなダメージを与えるのか説明し、ダメージを防ぐ方法、最後に、湯シャンにかわるナチュラルな洗髪方法を1つご紹介します。
これはアメリカでノー・プーをやっている人たちのやり方です。
読者のYさんのお便り
水泳後の洗髪について
お久しぶりです。ロンドンのYです。
筆子さんの真似で湯シャン始めました。
髪の毛ふわふわになりかゆみとふけがなくなりました。イギリス人の友人に話したら彼はなんともう1年以上も湯シャンなのだとか。。。ただ彼はエンジニアなので1年の内3回オイルが頭についたときだけシャンプーしたそうです。
さて、質問ですが私は時々水泳に行きます。その時はどうしても湯シャンではプールの匂いが取れないのですが、シャンプーではなく何か自然なものでプールの匂いが取れないでしょうか?
塩シャンプーとか色々読みましたが、匂いとあのごわごわ感までも取れるのでしょうか?何かいいアイディアありましたらお知らせください。P.S.私もマイボトルしています!
Yさんお便りありがとうございます。
湯シャン、調子がよいようでよかったです。
マイボトルはこの記事のことですね⇒水筒(マイボトル)を使って節約、象印を愛用中
私は海やプールに行ったあともふつうに湯シャンしています。
ただ水泳しているというより、子供につきあって水に入っているだけなので、そんなにプールの消毒液は頭にかかっていないでしょうね。
プールに入れる塩素には3種類ほどありますが、一般的なのは、次亜塩素酸ナトリウム液です。
市販の塩素系漂白剤(ブリーチ)と一緒ですが、プールに入っているのはかなり濃度がうすいです。
プールの塩素が髪に与える影響
たまに、プールに入るぐらいなら、特に髪が痛むということはありません。2.3日、「ちょっとぱさつくかな?」と感じることはあるかもしれません。
ただ、水泳や飛び込みの選手であるとか、シンクロナイズドスイミングクラブの練習を毎日やっているような人は、髪が痛みます。
消毒剤は、ほこりや油、バクテリアを取るために入れているので、髪の地肌にある自然の油が取られてしまいます。
よって、パサついたり、切れ毛になりやすくなるのです。
特にケミカルなもので髪を脱色していたり、毛染めをしていると、その分余計に痛みます。
塩素によるダメージを最小限にするためにできること
1.泳ぐ直前に髪を水洗いする、というか水をしっかりふくませる
あらかじめ、髪に水分をたっぷりふくませておくと、プールの水の吸収が少なくなります。
これは水をふくんだスポンジがそれ以上水を含まないのと同じです。
2.市販の、髪にやさしいコンディショナーをつける
水に濡らしたあと、コンディショナーをつけます。「髪にやさしい」とはシリコンが入っていないコンディショナーのことです。
シリコンがよくないのは髪が呼吸できなくなってしまうから。
シリコンの話はこちら⇒ノー・プー女子になりきれないあなたへ~シャンプーに入っている頭皮によくない成分を知っておこう
なぜコンディショナーをつけるかというと、髪にバリヤを作るためです。
もし市販のコンディショナーを使うのに抵抗があるなら、水を含ませるだけでもいいです。
3.帽子をかぶって水泳
プールの水を髪につけない最も効果的な方法は帽子をかぶることです。
4.水泳が終わったらすぐに徹底的に真水でゆすぐ
家に帰って洗うのではなく、プールの脱衣所でシャワーをあびて、しっかり洗います。
頻繁にプールに入る人は、帰宅後ビタミンCを髪につけておくといいです。ビタミンCのパウダー小さじ1を250ccの水で溶かして、髪をリンスします。
あるいはトマトペーストを髪につけます。なぜならトマトにはビタミンがいっぱいだから。
缶入りのトマトペースト(調味されていないもの)をそのまま髪につけて、20分~30分おいてから水で洗い流します。
トマトペーストが服につくと赤く染まるので、衣服には気をつけてください。
トマトペーストの匂いは、髪には残りません。プールの匂いはこれで取れるのではないでしょうか?
湯シャンに代わる自然なものを使うシャンプーの仕方
アメリカのノー・プー(市販の合成シャンプーをつかわない洗髪)をやっている人たちの大半は髪を重曹で洗っています。
ただし、私はやったことがありません。
多くの人が「髪が健康になった」と言っていますので、試してみてください。
ステップ1:重曹で洗う
重曹(ベーキングソーダ)、大さじ1~2杯を250ccのぬるま湯かお湯でとかします。
なぜ250ccかというと、単にアメリカの計量カップが250ccだからです。割合は人によって違います。半々に混ぜるという人もいます。
ふたのできるボトルに入れてふるといいです。
これを髪につけてふつうに洗髪します。ポイントはしっかり重曹を洗い流すこと。
ステップ2:お酢でリンス
重曹はアルカリ性なので、酸性のお酢(レモン水でもいい)でリンスしてキューティクルを引き締めます。
お酢、大さじ1~2杯を水250ccぐらい混ぜてリンスを作ります。量は髪の長さにあわせて調節してください。お酢のリンスも水と半々で作るという人もいます。
その人にあった最適の割合があると思われます。
私が以前石鹸シャンプーをしていたときは、お多福のお好み焼きソースの空きボトルに適当にお酢とお湯を入れて作っていました。
関連⇒石けんシャンプーのコツを習得:私が湯シャンへ至るまで(6)
お酢の種類は何でもいいです。アメリカの女子はアップルサイダービネガーを使っています。というのもこのお酢はいろいろな用途に使えて便利だからです。
これで酵素ドリンクを作って飲むと消化を助けてくれます。
また、同じ分量の水で薄めると、トナー(収れん化粧水)になります。抗菌作用があり、ミネラルもあるので、美白、毛穴の引き締め、ニキビの予防、お肌のコンディショニングといろいろメリットがあります。
私は肌断食なのでつけたことはありませんが。シミ取りや虫除けにも使えます。
お酢は抗菌作用があるので、犬のノミよけにもいいです。
関連。お酢は掃除にも使える⇒家事も簡単、シンプルに~お酢を使ったエコ掃除と洗濯のアイデア10選
もちろんふつうに料理に使うこともできます。ただし、美容に使うお酢は、水とりんごだけでできている、ロータイプがよいです。蒸留されていたり、殺菌されていないものです。
ローじゃないお酢は透明な黄色、ローは濁った色をして、底にりんごのカスが沈殿しています。
犬で思い出しましたが、オートミールで作るシャンプーもあるので、重曹シャンプーがうまくいかないようであれば、オートミールシャンプーという手もあります。
関連⇒オートミールで健康的にダイエット、入浴剤や犬のシャンプーにも
ほかにケミカルのシャンプーの代わりに使えるのは、クレイで作る泥シャンプーでしょうか。これまた私も使ったことがありませんが。
ヘナを使うのもオススメです。
ヘナ⇒ヘナ歴15年の私が、白髪染めにヘナを使うメリット、デメリットを徹底解説
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私自身は湯シャンで何の問題もないので、ほかには何もつけていません。
今回の記事の主旨とははずれますが、湯シャンをすると髪がベトベトする点について補足しておきます。
市販のシャンプーは地肌が自然に出す油分をすべて取り去ってしまいます。そのため、頭皮は必死に油分を出しています。
ところが湯シャンを始めると、油分が取られないのに、いつもの調子で油が出るため、しばらくは髪が油っぽくなります。
ここをこらえて続けていると、そのうち油分の出方か適度になり、ベタベタに悩まされることはなくなります。