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NOは言うのも言われるのもつらいもの。
でも、うまく付き合えば、自分の価値観に合った暮らし方ができる。
そう教えてくれるTEDトークを紹介します。
タイトルは、How saying no can lead you to the right yeses(NOと言うことが、正しいYESへと導いてくれる)です。
リーダーシップの専門家、レベッカ・ベイバヤン(Rebecca Baybayan)の講演です。
NOと上手に付き合い、自分らしく生きる
収録は2025年5月。動画の長さは10分。
■TEDの説明はこちら⇒TEDの記事のまとめ(1)ミニマリスト的生き方の参考に
見終えたあとに少し元気が出るトークです。
私たちが直面する2種類のNO
私たちは断る場面にも断られる場面にも出会います。
つまりNOには2種類あります。
一つは人から自分に向けられる言葉、もう一つは自分から人に伝える言葉です。
言われるのも言うのも負担がありますが、扱い方を身につけると、自分の価値観に沿った生き方ができます。
人に言われるNO
断られると、心が痛みますが、実は体の痛みも感じます。
気持ちがしぼみ、次の一歩を踏み出す自信が出ません。
レベッカ自身にも、そんな経験がありました。
夫のすすめでランニングを始めましたが、膝を痛めてしまいました。
整形外科で、走り続けたいなら素足感覚の靴に変える必要があると言われました。
レベッカが医師にハーフマラソンを走りたいと伝えると、医師は、あなたの年齢でそんな靴を履いてハーフマラソンするなんて無理だと言ったのです。
レベッカは、とてもショックを受けましたが、走るのをあきらめず、自分のやり方で練習を重ねました。
自分から言うNO
頼まれごとを断るたびに罪悪感を覚える人は多いです。
女性はとくに、人に合わせて相手の要求を優先するように育てられがちだ、とレベッカは言います。
「親切にしなさい」「断ってはいけません」と教えられて大人になった人も多く、NOと言うことがどんどん苦手になっていきます。
断らないでいると、やりたいことができず、気力がそがれていきます。勇気を出してNOと言うことも必要です。
レベッカは、パンデミックのあいだに自分のキャリアに違和感を覚えていました。
そんなとき、以前の管理職に戻らないかと打診されます。
責任も影響力も増える、だれもがうらやむような昇進話でした。
彼女は即答せず、コーチに相談し、自分の価値観と目的を言葉にすることから始めました。
そして、肩書きを持たず、周りにいい影響を与えていく働き方のほうが自分に合っているとわかりました。
レベッカは昇進のオファーを断り、出世するという昔ながらの成功の形にもNOと言います。
その結果、とても気持ちが落ち着きました。
NOと上手に向き合うための3ステップ
レベッカは、NOと上手に付き合う方法を、NOW(Notice・Own・Work)という3ステップで紹介します。
Notice(気づく)
断られたとき、または断ろうとしたとき、自分の体と心にどんな反応が出ているかを観察します。
肩が固くなる、胃がきゅっとなる、みぞおちが重い。
こうしたサインを、自分はいまこう感じているんだ、と認めます。
Own(自分のものにする)
その後、受け取り方を自分で選びます。
人からの断りを拒絶ととるか、軌道修正のためのヒントととるかは、自分で決められます。
自分がNOというときも、家族との時間や自分の休息を守るための決断だと考え自信を持ちます。
Work(動く)
最後に、気づいたことを行動に移します。
断られたら、元の場所に戻ろうとするのではなく、新しい状況に合わせて一歩先へ進みます。
自分から断るときは、相手への思いやりを持ちながら、確信をこめて伝える練習をします。
このようにして、NOという言葉をうまく受け入れたり、勇気を持って伝えたりすることで、自分にとって本当に大切なことにYESと言えるようになります。
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人からのNOを、生き方を整えるヒントにする
NOの使い方に関するトークを紹介しました。
自分から断ることの大切さについては、このブログで何度もとりあげてきました。
今回は、人から断られたときの対処法について私が思うことをお伝えします。
トークで言っていたように、誰かのNOを軌道修正のためのヒントとして使うと、もの・時間・人付き合いを整えることができます。
以下に、シンプルな暮らしを目指しているとありがちな場面を4つ挙げて考えてみます。
片づけを否定された
家族のものを片づけることを提案したとき、断られたとしましょう。
「勝手に触らないで」「今のままでいい」と言われると、もやもやしがちです。
こうした言葉は、相手の生活を尊重しなさいと知らせています。
自分が正しいと思うやり方を、他の人に当てはめようとしていないか、立ち止まって考えてみるチャンスです。
私たちが求めているのは美しい部屋ではなく、家族と仲良く暮らすことです。
ものをあげようとしたら「いらない」と言われた
自分は使わないけど、誰かに使ってもらいたい。そう思って身近な人に譲ろうとしたら、「いらない」と言われました。
せっかくあげようと思ったのに、とショックを受ける場面です。
しかし、不用品を誰かに引き取ってもらって捨てる罪悪感を減らそうとしていたのかもしれません。
私も、若いころ着ていた服を娘に譲ろうとして、断られたことがあります。
一瞬さびしい気持ちがよぎりましたが、人には人の好みがあることを再確認しました。
よく考えれば、誰かにあげようとするより、寄付センターに持っていったほうが、本当にそれを必要としている人の手に届きます。
断られたおかげで、不用品を誰かの役に立てるという目的を、あらためて見直すことができました。
応募した仕事や役割を断られた
新しい仕事や役割に挑戦したとします。ところが、採用されなかったり、すでにやっている仕事が外れることがあります。
こんなとき、悔しさや寂しさを感じます。
ただ、こんな拒絶は、いまの自分にはまだ成長する余地があると教えてくれます。
その役にふさわしい自分になるために、もっと自分を磨けばいいのです。
もう一つ考えてみてほしいのは、その役をすることが、本当に自分の希望だったかどうかです。
まわりの期待や世間の基準に合わせて応募していた可能性もあります。
そう考えると、断られたおかげで価値観に合わないことに時間を使わずに済んだと受け取れます。
理想の住まいや環境への扉が閉じた
住まいや環境を変えたくて、いろいろがんばりました。
ところが、希望していた物件の審査に落ちたり、移住や引っ越しの計画が思うように進まなかったりします。
こんなときは、自分の理想像に対する執着をゆるめるチャンスです。
今いる場所で、もっと自分らしく暮らすことができるかもしれません。
収納場所が多い家に引っ越したいと思っていたとき、手元のものをたくさん捨てれば、そんな必要はなくなるかもしれません。
また、理想像についても考え直す機会になります。
いまの自分には合っていなかったのだと気づくこともあるでしょう。
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NOの言い方と受け取り方に関するトークを紹介しました。
断られるよりイエスと言ってもらったほうがうれしいし、自分もいつもイエスと言いたいですよね。
ですが、人生はなかなか思い通りにいきません。
断りの言葉とうまく付き合えるようになると、断られたからと言って自分の生き方を止めなくて済むし、本当にやりたいことをできるようになります。














































