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フライレディというアメリカの、片付けを教えてくれるサイトより、ビギナーが31日かけて身につける、片付け習慣をお伝えしています。今回は2回めです。
1つ1つの習慣は、朝起きたらパジャマから服にすぐに着替えるとか、フライレディのメッセージを読むといったとても簡単なことです。
しかし、習慣の力とはおそろしいもので、1つ1つを確実に身につけることができれば、もう以前のような汚部屋ではなくなっていくのです。
初日の習慣は1つだけ、2日目は初日の習慣+その日の習慣、と1つずつやることが増えていきます。
数は増えて行きますが、すでに部屋がきれいな人はごくあたりまえにやっていることばかりなので、そこまでむずかしくはありません。
1日、2日、サボっても、自分を責めず、また次の日から気を取り直して始めることが継続するコツです。
今回は6日目から8日までの習慣を紹介します。
6日目:ホットスポット(汚くなりがちなところ)を片付ける
6日目はこれまで身につけた習慣である、
●足元までしっかり身支度する
●台所の流しをきれいにする
●フライレディのメールを読む
●自分で付せんに書いたリマインダーを見る
●ネガティブな自分の声をポジティブなものに言い替える
に加えて、ホットスポットについて学びます。
ホットスポットとはhot spot。直訳は「熱い場所」です。hotはいろいろな意味がありますが、断捨離の文脈で出てくるホットスポットは、ほっとくと(洒落ではありません)、どんどんゴミがたまって行く場所です。
そのままにしておくと、ホットスポットはだんだん部屋を侵略して行き、ほどなく、家中がくしゃくしゃになります。
その家によってホットスポットは違います。ダイニングテーブルとか、居間のソファの上が多いでしょうか。
我が家の場合は娘の部屋です。夫の部屋は異次元なので、勘定に入れません。
さて、この日はタイマーを2分にセットして、ホットスポットを片付けます。すべてを片付ける必要はなく、2分間でできるところまでやります。
2分間の片付けが終わったら、フライレディに「2分あれば私は何でもできる」というタイトルでメールしてこの日のミッションは終了です。
実際、集中した2分間というのは大きな違いを生み出します。「時間がない」「忙しい」と言い訳する前に、まずは2分間、片付けてみましょう。
1日目から5日目の習慣を知りたい方は前回の記事をどうぞ⇒家は1日では片付かない。汚家をきれいにする31の小さな習慣(1)
原文はこちらで読めます⇒31 Beginner BabySteps | FlyLady.net
7日目:寝る前に翌日着る服を決める
7日目はこれまでの
●朝、起きたら足元までしっかり着替える
●流しをきれいにする
●フライレディのメールを読む
●自分で書いた付せんを見る
●自分のネガティブな感情に気づき、ポジティブな言葉に変える
●ホットスポットを2分片付ける
に加えて、寝る前のルーティンの1つを開始します。翌日着る服を決めてしまうのです。
これはフレイレディ独特の習慣です。私はこの習慣を知るまで、その日着る服は、その日の朝決めていました。というのもその日にならないと、天候がわからないからです。
しかし、世間には、前日の夜、翌日着る服を決める人が存在することは知っていました。
もう30年以上前のこと。友だちの家に遊びに行ったとき、友だちが翌日着る服を選んでいたのを見て、びっくりしたものです。そんな人もいるのか、と。
フライレディは前の晩に翌日の服を選び、椅子や棚に置いたり、バスルームにかけたり、服をハンガーにかけてドアノブにつるせ、と指示しています。
なぜバスルームにつるすのかと言うと、多くの人が朝シャワーをあびて、その日の服に着替えるからです。
確かに、前の晩に翌日の服を決めてしまえば、翌朝、やることが1つ減ります。
現在、私は毎日同じ服を着ていますから、特に決めなくても大丈夫です。着たきりだとおのずから決まってしまうのです。
フライレディによれば寝る前のルーティンは数あるルーティンの中でももっとも大事だそうです。何事も準備が肝要なのです。
ほかの寝る前のルーティンを知りたい方はこちらをどうぞ⇒寝る前が大事。家事上手の主婦が身につけている小さな習慣~ミニマリストへの道(37)
8日目:コントロールジャーナルを作り始める
これで1週間たちました。まず「1週間続けた」ことを誇りに思ってください。
これまで身についた習慣を朝と夜にわけます。
朝のルーティン
●朝起きたら、足元まできっちり着替え、顔を洗い、髪を整える。化粧をする人はする。
●自分で書いて、台所とバスルームに貼った付せんをチェックする。
●フライレディのメールを読む
●ネガティブな思考に気づき、それをポジティブなものに言い換える。
●ホットスポットを2分間片付ける
寝る前のルーティン
●流しをきれいにする
●翌日着る服を選んでレイアウト
●ホットスポットを2分間片付ける
ホットスポットの片付けは朝と夜、両方やります。2分ですからたいした負担ではありません。
8日目はコントロールジャーナルを作り始めます。
これは日々のルーティンや、家事をする上で大切なことを書くノートです。コントロールジャーナルは少しずつ書いていきます。これが完成すると、必要な情報はすべてここにおさまることになります。
大事なことをすべてコントロールジャーナルにまとめておけば、そのへんを探しまわる必要がなくなるのです。
いつどこをどんなふうに掃除するかとか、献立とか、知人の電話番号とか、その週や月の目標など、フライレディの指示することを書いて、あとはそれぞれ好きなようにアレンジします。
自分が病気になって入院しても、コントロールジャーナルを見てもらえば、ほかの家族が、家事を滞りなくすすめられるのが理想です。
フライレディはアメリカのサイトなので、アメリカの家ならたいてい1つや2つは転がっている3つ穴のバインダーとルーズリーフを使います。
しかし、手持のノートに書けばいいと思います。ルーズリーフの方が中身を差し替えることができるので便利ですが。
フライレレディは、家の中から古い3つ穴バインダーを見つけろ、と言います。そして、ルーズリーフを数枚ファイルします。
それから、その1枚に、モーニングルーティンを書き、別のページに寝る前のルーティンを書きます。
コントロールジャーナルを作るとき気をつけることは、完璧主義に陥らないことです。ちゃんとした3つ穴バインダーにしなきゃ、とか、きれいな字で書かなきゃ、などと思ってはいけないのです。
いきなり完璧なコントロールジャーナルを作ろうとしてはいけません。そうすると、いろいろ迷って、作るところまで行かないからです。
とりあえず作ることが大切です。
私のコントロールジャーナルはこちらに写真をのせてます⇒部屋がどんどんきれいになる7つの片付け習慣とは?~ミニマリストへの道(27) 中身は全く充実していないので、外身の写真のみ。
コントロールジャーナルの詳しい作り方はこちら⇒主婦の家事手帳(コントロールジャーナル)の作り方。情報の一元化で家事を効率化
私はほかの主婦のように、そこまでしっかり掃除はしていません。
ミニマリストになったので、家は小さく、物は減ったため、毎日するのはキッチンとバスルームの床の雑巾がけとトイレの掃除ぐらい。
あとは数日おきに適当にはたきをかけ、週に1度、掃除機をかけます(場合によってはもっとかけることもあります)。バスタブの掃除も1週間に1度ぐらいです。
さて、過去1週間で身につけた習慣で、すごくハードルが高いものは流しをきれいにすることぐらいでしょうか?人によっては、ネガティブな感情をポジティブなものに言い換えるのが難しいかもしれませんね。
しかし、これは簡単で、「ああ、こんなんじゃ、私一生汚部屋に住むんだ」と思ったら、「1ヶ月後には、家はきれいになっている」と言えばいいし、「ああ、きょうは疲れてなにもやる気がしない」と思ったら「きょうも元気だ、ごはんがおいしい」と言えばいいのです。
口に出してもいいし、心の中で言うだけでもいいです。
☆9日目はこちら⇒今度こそ汚家と決別。31日かけて身につける小さな片付け習慣(3)
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私がフライレディのメーリングリストに参加していたとき、実はこの31日のベイビーステップは全然やっていませんでした。
今思うと、ちゃんと読んでおけばよかったです。始めのうちは、このサイトの仕組みや、どこに何があるのかよくわかっていませんでした。
いきなり怒涛のようにメールが来て、何が何だかよくわからないけど、「今日掃除をすべき場所」を掃除しておこう、という感じで進めていました。
フライレディのメールを受け取るのは、この「31日のベイビーステップ」をやってからのほうがいいかもしれない、とも思います。
メールアドレスを登録すると、いきなり渦中に飛び込まされ、ぐるぐる掃除することになります。
フライレディは、登録したその日から、ずっと前からメールをとっている人と同じメールをガンガン送ってきます。「最初から完璧にやる必要はなく、どんなに小さなことでも、できることからやりなさい」という考えからだと思います。
「とりあえずできることからやる」という態度は、家の片付けのみならず、何か成し遂げたいときには、必要なことですね。
行動しないと何も始まりませんから。