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正月あけに気分が落ち込む「正月うつ」の解消法を7つお伝えします。
2016年は1月4日から仕事始めの人が多いと思います。「今年もがんばろう」とわりとポジティブな気持ちで出勤する人もいれば、「仕事したくないなー」と重いからだを引きずって出勤する人もいるでしょう。
年末年始の休暇のあとは、軽いうつ状態になる人もめずらしくなく、これが「正月うつ」です。出勤したあと、5月病のようにやる気のない状態が続くのが「正月病」です。
正月うつの1番の原因は、生活習慣が大幅に乱れること、暴飲暴食、それにお金を使いすぎてしまうことではないでしょうか?切り詰めるべきであるのに、使ってしまうと強い罪悪感を感じてしまいます。
北米でも、年末年始の「うつ」はあり、holliday depression (ホリデーディプレッション)と呼ばれます。クリスマスやお正月のイベントは楽しいもののはずですが、それが終わったあと、悲しくなったり、うつうつとする人はいるのです。
ふだんからうつぎみの人や、最近、近親者が亡くなったとか、ペットを亡くした、離婚した、お金の苦労が絶えないなど、気分が落ち込む要因のある人は特に注意したほうがいいです。「気のせい」だけで終わらせず、積極的に対処しましょう。
正月が終わって、情緒不安定になっていたり、からだがだるい人はこんなことを試してください。
1.自分の気分を受け入れる
正月に悲しかったり、ブルーな気持ちになってもべつにいいのです。「クリスマスや正月は楽しいイベントだから、楽しくしなくちゃ」と無理に楽しくしようとするとかえって気分が落ち込みます。
だいたい、今のクリスマスや正月はストレスの元になりうる要素がたくさんあります。生活リズムが大幅にくずれたり、食べ過ぎれば、脳やからだには負担がかかりますし、お金がどんどん出ていくのもつらいし、会いたくない親戚もいるでしょう。
悲しい気持になっても全く不思議はないので、自分の感情を受け入れてください。べつに悲しくてもいいのです。つらいのはあなただけではありません。
2.1人で静かに楽しむ時間を作る
正月の行事のさまざまで心と体が疲れているので、1人でのんびりできる時間を作って、好きなことをしてください。
読書、ヨガ、瞑想、ひなたぼっこ、書道、ぬりえ、ガーデニング、運動、占いなどなんでもいいです。リラックスして、平常心に戻れるような何かをやってみると心がいやされます。
とくに運動をすると気分が上向きます。
瞑想のやり方⇒『必要なのは10分間の瞑想だけ』~物より心が大切です(TED)
デジタル・デトックスもおすすめです。フェイスブックやインスタグラムで他人が投稿したゴージャスな「手作りのおせち料理」の画像や、家族全員で楽しく祝ってる正月の風景、海外旅行先からの年賀を見ると、地味な正月を送った人はがっかりします。
デジタル・デトックスのやり方⇒スマホ疲れしてませんか?~簡単デジタルデトックスで心の余裕をとりもどす
現代人のストレスの元凶は、人と比べることです。お正月は競争ではなく、一人ひとりが好きなように祝えばいいのです。
他人の言動を知ると、どうしても比べてしまうのでお正月からフェイスブックを見ないほうが賢明です。
3.暴飲暴食はしない
おせち料理や郷土名物などごちそうが並んでいるので、食べ過ぎがちなこの時期。
ですが、食べ過ぎ、飲み過ぎは心とからだによくありません。ギフトでもらったチョコレートも1つ食べるぐらいなら気分が明るくなるかもしれませんが、一箱全部食べれば、罪悪感にさいなまれ、かえって状況が悪化します。腹八分目にしておくことをおすすめします。
食べ過ぎを防止する方法はこちら⇒おなかがすいていないのに食べ過ぎる5つの理由とその対策
イベントで食べ過ぎない方法⇒誰も教えてくれなかった年末年始の食べ過ぎを防止する効果的な方法
4.家族や友だちと話す
2番で1人でのんびりするように書きましたが、これはずっと引きこもれ、ということではありません。
人は、人と話すことで、とても気分がよくなるものです。さみしかったり、つらかったら、気の合う友だちに電話したり、お母さんやお父さんに近況を話してみましょう。
こういうときは、他人に近い人と会話したほうがいい場合もあります。ふだんはあまり話しをしない近所の人とお茶を飲みながら軽くしゃべるだけで気分が晴れることも。
他人のほうが利害関係がないので、ざっくばらんにしゃべれていいのです。
事態が深刻なら、うつ病のサポートグループや医者に連絡を取ることも考えてください。気分がうつうつとするのは、心の病気の初期症状。「気のせいだ」と軽く考えず、助けを求めたほうがいいです。
心の傷も手当したほうがいい理由はこちら⇒つらいことがあったとき、自分で応急手当する方法。心の傷をないがしろにしてはいけない(TED)
5.自己主張する。ノーと言う
買い物好きの友だちに「初売りに一緒に行かない?」と誘われても、もし行きたくないなら、はっきりとノーと言いましょう。
「イベント続きでちょっと疲れちゃって」「お金使いすぎちゃって余裕がなくて」「人混みに出たくないから」「今年は1年、買い物するのをやめることにしたの」「福袋を買うことはやめたの」などなど、理由をそえればわかってくれます。少なくとも本当の友だちなら。
ノーの言い方はこちら⇒断る勇気を持とう。上手にNo(ノー)と言う方法
お金のかからないストレス解消法⇒買い物はやめられる。お金を使わないシンプルなストレス解消法
「福袋買わないの?ありえない?」と言われたら、友だちにこの記事を読むようにリンクを送ってください⇒もう買うのやめたら?福袋の失敗のダメージは想像以上に大きい
自分が行きたくない場所へ無理に行ったり、やりたくないことをやるからストレスがたまってしまうのです。
仕事、介護、家族の世話など、人生にはやりたくなくてもやらなければならないことがたくさんあります。こういうことだけでも心身ともに大変なので、買い物のつきあいは、優先順位の下のほうに置いてもかまわないと思います。
友だちと一緒に買い物に行かなくても生活は崩壊しません。安心して断ってください。
6.太陽にあたる
日光浴すると明るい気分になります。なるべく太陽に当たるようにしてください。
私の友だちに季節性のうつ病(季節性情動障害、冬季うつ病)を患っている人がいます。毎年、冬場(10月から3月あたりまで)は精神的引きこもり状態とのこと。主婦なので、がんばって最低限の家事はやっているそうです。
季節性のうつの原因は、日照時間が短くなることです。
太陽の光が充分でないと、通常、夜、分泌されるメラトニンという睡眠を促すホルモンが、必要以上に出てしまい、睡眠時間が長くなります。逆に昼間出る、セロトニンという幸福感を感じさせるホルモン(神経伝達物質)の分泌が減り、気分がおちこむのです。
このあたりのメカニズムはこちらを参照してください⇒セロトニンを自然に増やす5つの方法。サプリは使わず幸せになる
陽に当たると、どんな人も気分が晴れやかになりますから、昼まで寝ていないで、早起きして午前中はちょっとウォーキングするなど工夫してください。
7.人は人、自分は自分、違って当然だと知る
意見の合わない家族や親戚と一緒にいるとストレスを感じるのは、自分と考え方が違いすぎて違和感を感じるからです。そこで、「べつに違ってもいいんだ。相手は自分じゃないんだし」と考えるようにしてください。
人間には自我があるので、これをやるのはそんなに簡単ではありません。でも、お正月早々、自分の意見を通そうとがんばる必要はないと思います。
相手をそのまま受け入れるように努力し、何か言われても、聞き流したほうがいいです。相手も、ストレスをかかえていて、正月うつにかかっているのかもしれません。
気持をうまく切り替えて、仕事始めを楽しんでください。