ぼんやりした人

ミニマム思考

最終更新日: 2019.08.15

ぼーっとして家事に集中できないときの5つの対処法。

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最近、ぼんやりとしてしまい家事に集中できません。暑いからでしょうか?

こんなお便りをいただきました。そこで、もっと集中して、仕事、勉強、家事、その他やりたいことをちゃんとする方法を5つ紹介します。

確かに、日本の夏は、近年とても暑いので、バリバリ働く時期ではないと思います。そういうときはゆっくり休んだほうがいいですね。

休んで、英気を養ったら、以下のことを試してください。



1.目覚めは静かな気持ちですごす

朝起きてすぐは、その日1日を決める重要な時間帯です。

この時間は、できるだけ穏やかな気持ちで過ごしてください。

ギリギリまで寝ていて、大急ぎで用意し、駅まで走るなんてことをしたら、すごく汗がでますし、その日使うエネルギーの大半が朝、奪われてしまいます。

いつもそういうことをしていると、それが普通になり、「朝のバタバタのせいで、自分は集中できないのだ」なんて夢にも思いません。

しかし、朝のバタバタは、日中の仕事や家事に影響を与えます。

疲れると集中できませんから。

集中できない人は、たいてい脳が疲れているのです。

現代社会は、気を散らすものがたくさんあるため、ふつうにしているだけでも、脳が疲れます。これ以上疲れないように、せめて朝は静かな気持ちでいるべきです。

本来、朝は、日中に比べて静かな時間帯のはずですが、わざわざ自分からせわしない時間にしてしまう人がいます。

よくあるのは、朝一番にスマホをチェックすることです。これは絶対しないでください。どうせ、そこまで重要な案件をチェックしているわけでもないでしょう。

べつに朝一番に見なくても大丈夫なことばかりじゃないですか?

SNSのタイムラインに流れていることが、最重要事項になっているとしたら、人生そのものを見直したほうがいいです。

メールやSNSをちらっとでも見てしまうと、絶対気が散ります。ちょっとでもネガティブなことを見てしまうと、その後気になります。

これは、私も身を持って体験していることであり、よって朝はメールチェックしません⇒メールチェックしすぎていませんか?メールに支配されないシンプルな暮しのすすめ

朝は他人のためでなく、自分のために時間を使いましょう。

起きてすぐは、深呼吸をしたり、ぼーっとしたり、余裕があれば瞑想をしたりすれば、心が落ち着き、その結果、日中、大事なことに集中できます。





2.周囲をきれいにしておく

身の回りが雑然としていると、気が散るので、ふだんから周囲を片付けて、きれいにしてください。

環境は人の行動に大きな影響を与えます。

「ほこりで人は死なない」とか、「部屋が散らかっているほうが、クリエイティビティが活性化される、マーク・トゥエインやアインシュタインを見よ」という人もいます。

ですが、天才の真似をしないほうがいいじゃないでしょうか?

もし、雑然としたデスクで、どんどんアイデアがわき、仕事をバリバリしてしまうタイプなら、そもそも「集中できない」なんて悩みは生じず、片付けブログも読まず、ひたすら仕事に没頭する日々を送っているでしょう。

だまされたと思って、一度、机の上や部屋の中をきれいにしてください。

やってみて、創造性が著しく劣ると実感したら、また汚いデスクに戻せばいいのです。きれいな机の上をぐしゃぐしゃにするのは簡単です。

もし、家の中全体が散らかっているのなら、タスクに従事する場所から片付けるといいですね。

たとえば、デスク、パソコンのデスクトップ、スマホのホーム画面です。台所で仕事や家事をすることが多いなら、ダイニングテーブルや、カウンター、流しの中を片付けます。

関係のないものに目がいくと、無意識のうちに、それについて考えてしまいます。

何もない机の上で仕事ができるように、不用品はこのさい全部捨てまてください⇒仕事がはかどるデスク周りを作る7つのコツ。基本は捨てること。

パソコンのデスクトップにショートカットキーをたくさん並べている人がいますが、一度、すべてを取り去って、ゴミ箱だけにしてみてはどうでしょうか?

スッキリしますよ。

スマホの画面は、不用なアプリを削除して、本当に使うものだけを残し、ついでに、いらないノーティフィケーション(通知機能)もすべて切ってしまえば、容量も節約できるし、電池のもちもよくなります。

「なんか集中できないなあ」と思ったら、そのへんを片付ける。私はこれが一番効くと思います。

3.ざっくりスケジュールを立てる

前の晩か、その日の朝に、ざっくりスケジュールを立てて、やりたいと思っているタスクをする時間を決めてください。

「きょう、何をやろうかなあ?」と考えると、その分、考え事が増えるし、時間もかかります。

何もスケジュールを立てないで、その日を始めるのは、台所のカウンターに物を置きっぱなしにして、毎回、そこを片付けてから料理をするようなものです。

さっとタスクにとりかかれないと、ほかごとに気を取られるすきができて、それが、集中力をそぐんじゃないでしょうか?

あれもやりたい、これもやりたいと迷っているうちに頭が疲れて、結局肝心のことがやれなくなるのです。

私は主婦になって20年以上たちますが、最初の8年ぐらいは、To-doリストは書いていませんでした。

毎日やることはだいたい同じだから、スケジュールなんて立てなくてもいい、と思っていたのです。

しかし、今になってみると、やはり、ゆるめでも、To-doリストを書いたほうが、やりたいと思っていることをちゃんとやれます。

頭の中の整理もできるので、もし、To-doリストを書いたことがなかったら書いてみてください。

to-doリストについて⇒毎日が楽しくなるミニマリスト的時間管理術

最近の若い主婦の方は、ブレットジャーナル(バレットジャーナル)やTo-doリスト、生産性をあげるアプリをごく自然に使おようですが、私の世代の人は、あまりそういうツールを利用しないかもしれません。

1日3つぐらい、絶対やり遂げたいタスクを紙に書くだけで、難しくもなんともありません。よかったらお試しください。

4.余白を作る

集中できないのは、もしかしたら、バーンアウト(burnout 燃え尽き症候群)のサインかもしれません。

1度にたくさんのことに手を出すと、心身のエネルギーが尽き果てるので、タスクとタスクの間に余白を入れてのんびり行ってください。

「片付けることができません」「捨てられません」という相談メールをくださる方の中に、意外と、バーンアウト気味な人が多いと感じます。

まだ燃え尽きてはいないけれど、このままいくと燃え尽きるんじゃないかと思わせる人たちです。

欲張って、いろいろなことをやらないと気がすまないのです。

仕事だけではなく、家事や趣味、コミュニティの仕事、すべてを手がけ、自分の仕事だけでなく、人の仕事にまで手を出します。そして、どれも完璧にやりたいともがきます。

その結果、休憩や睡眠をしっかり取らず、ストレスがたまってそのうち燃え尽きるのです。

なぜ1度にたくさんのことに手を出すのか、その理由は人によって違うでしょう。

-もともと才能があって、いろいろなことを器用にこなせてしまうので、たくさんのことを手がける

-責任感が強くて、手を抜けない

-頼まれると断れない

-人からの承認がないと生きていけない(「すごいね」、と皆に言ってもらいたい)

-本当に大事なことがわからないので、とりあえずいろいろなことをやって、自分を忙しくし、かりそめの充実感にひたっている

-完璧主義

-何かいやなことや避けたいことがあり、忙しさに逃げている

-気が多い(よくばり、モア・イズ・ベター精神)

理由は何であれ、たくさんのことをやろうするのは、脳を疲れさせるだけです。タスクとタスクの間に余裕を持たせないと、脳をうまく切り替えることができません。

若いときはいろいろなことに手を出してもなんとか回るでしょうが、中高年になって、大きな病気にかかったり、うつになったりするかもしれません。

ひますぎるのも問題ですが、忙しすぎるのも、脳によくないので、スケジュール帳に余白を作ることを意識してください。

余白を持たせたほうがいい話⇒シンプルに暮らすために余白を取ることを意識したい7つのもの。

5.1度に1つずつ

最後におすすめするのは1つずつタスクに取り組むことです。

「集中できない」と思っているその瞬間、ほかのことが気になっていたり、一緒にやろうとしたりしていませんか?

その瞬間は、その仕事のことだけ考えるようにすると、もっと集中できると思います(これをマインドフルネスと言います)。

いま、マルチタスキングをする人が多いし、そうするほうが効率的だと信じている人もたくさんいます。

しかし、脳は基本的に1度に1つのことしかできないので、マルチタスクをしていると思っても、たくさんのタスクを高速で切り替えているだけです。

マルチタスクをできる人もいるそうですが、少数派です。

マルチタスキングがくせになっていると、なかなか1つだけをやることはできません。

期間を決めて、意識的にシングルタスクをすることを試すといいでしょう。

1度に全部やろうとするより、1つずつやっていくほうが、確実にこなせます。

それに全部やる必要もありません。

大事なことさえできれば、そうでないことは別にしなくてもいいのです。

私は1冊めの本で、パレートの法則を紹介しました。ものごとの結果の8割は、2割の要素(原因)のせいで起きている、という考え方です。

詳しくはこちら⇒これで簡単に捨てられる、洋服を捨てる7つのルール~あなたの服の8割はいらない服です

2冊めの本では、要(かなめ)の習慣、という考え方を紹介しました。ある特定の習慣を変えただけで、生活のほかの部分も、どんどんドミノ倒しのように変わっていくことがあり、そういう習慣を要の習慣と呼びます。

詳しくはこちら⇒汚部屋脱却だけでなく人生も変わる3つの最重要習慣とは?

鍵を握っている問題だけをクリアすれば、大きな違いが生まれます。

何が、キーとなるかは、その人によって違いますが、自分に正直になれば、それが何であるかは、たいてい自分でわかります。

そうした重要なことに取り組み、やらなくてもいいことまでやろうとしないようにすれば、もっと余裕が生まれて、家事に集中できるでしょう。

集中したい人むけの過去記事もどうぞ

人の気を散らす7つのもの。集中できない要因を排除せよ。

集中力は人生に不可欠な能力(TED)

注意力が散漫ですぐに気が散る私。1つのことに集中するにはどうしたらいい?←質問の回答

だらだら家事や片付けで1日が終わるあなたに。目の前のことに集中するには?(前編)

すぐに気が散るあなたへ。片付けや家事にしっかり集中する秘訣(後編)

集中できる人の脳とできない人の脳は何が違うのか?(TED)

*****

家事に集中できないときの対処法を5つ紹介しました。

年とともに、気を散らすものをシャットアウトする能力が衰えるので、気が散るものは、最初から身の回りに置かないほうがいいですね。





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