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店頭で衝動買いをしないコツを7つお伝えします。2月のバーゲン、冬物クリアランスセールの前に、マスターしておいてください。
衝動買いと安物買いの銭失い、などと言いますが衝動買いをやめないといつまでたってもお金がたまりません。
店に行ってしまったあとでも遅くない
これまでも、人が衝動買いする心理から、なるべく買い物を計画的にしたり、買い物のハードルをあげることで、衝動買いをやめる方法を記事にしました。
ノートにほしいものを書け、店に行くな、広告を見るな、テレビもなるべく見るな、買い物好きの友だちと出かけるな、自分の人生を変えるものだけ買え、ほしいものではなく必要なものを買え、クレジットカードを持ち歩くな、見栄をはるな、別のことでストレス発散しろ、といったアドバイスです。
しかしこういう理性的な方法を取れと言っても、「今日だけは自分に衝動買いを許す」とか「買い物は衝動的にやるから楽しい」「服は衝動買いするのがふつうだ」といろいろ自分に都合の言い訳をして、人はなかなか買い物をやめません。
これ、昔の私のことなので、よくわかります。すっかり買い物するのが習慣になっているのです。
お金に余裕のある人はそのまま買い続ければいいと思います。ですが、お金をためたい人や、部屋の片付けをやっている人は、衝動買いという習慣は絶対手放したほうがいいです。
衝動買いは節約と断捨離の敵です。
今回は、ふと気づいたら、売り場、それも洋服のバーゲン会場にいたときや、意図せず、レジで行列を作っているあいだに、そばにあるお菓子に目がいったとき、衝動買いをおさえる方法を7つ提案します。
本当は売り場に行くべきではありませんが、買う前ならまだまだやめるチャンスがいくらでもあります。
1.冷静になる
衝動買いは、衝動的にその場で買うので快感があります。「買おう」と思ったそのとき、人は興奮しています。そこでまずは冷静になってください。冷静に衝動買いする人はいません。
興奮していると、ストレスがかかりアドレナリンが出ているので、正常な判断を下すことができません。平静心を取り戻してください。
気分を落ち着けるためには、深呼吸するのが1番です。落ち着く呼吸法はこちらに書いています⇒大学受験で緊張しない11の方法。自信を持つことがすべて
ストレスが人の判断を狂わす話はこちら⇒ストレスでいっぱいのとき、冷静でいる方法(TED)
2.衝動買いしようとしているその理由を考える
今自分が何を考えているのか、心にわきあがっている感情について考えてください。
今、自分は目の前にある化粧品(チーク)をほしいと思っている。しかし、なぜ自分はこれが欲しいのだろう?色が春っぽくて気に入ったから?値引きされているから?さっき、別の人が買ったから?チークは家にかえれば、ざっと7個ぐらいあるのに、まだ買おうとするその理由はなんだろう?
このように、自分の感情を分析しているうちに、買う気がなくなります。たとえ買ってしまっても、次からはもっとうまく自分の気持ちをコントロールできるようになるので、やってみてください。
もし買ってしまったら、家に帰って、なぜそれを買ったのか、真の理由を突き止めておいてください。たとえば夜勤明けで疲れていた、会社でいやなことがあった、臨時収入があって思わず買ってしまった、など。
すると自分の衝動買いや無駄遣いのパターンがわかります。そのパターンをこわせば無駄遣いは減ります。
3.お金について考える
その品物の値段を見て、自分がそれをどうやって払うのか考えてください。お小遣いの余裕はあるのか、へそくりから出すのか、家計は大丈夫なのか、クレジットカードの支払いがふくれあがらないか、またリボルビング払いになってしまわないか、年金などほかに支払うものがあるのではないか、といったことです。
今、財布に入っているお金のことだけでなく、自分の資産の全体像を考え、この買物がどのぐらいのインパクトを与えるのか考えるのです。
もしかしたら、大したインパクトはないと思うかもしれませんが、1つ1つは少額でも、たくさん集まると馬鹿になりません。
4.過去の失敗を思い出す
以前衝動買いして失敗しているなら、その失敗をできるだけ鮮明に思い出してください。やはり同じ店で、同じようなスカートを衝動買いして、まったく使わず、タンスに入れたままになっていませんか?
あるいは、衝動買いで失敗して、クレジットカードの請求を見て、心臓が止まりそうになったことはありませんか?無駄遣いしたために、子供の学費など、必要なお金を払うのに苦労したことはありませんか?
また同じ失敗を繰り返すと、過去の失敗から何も学ばなかったことになります。
☆計画的に衝動買いをやめる方法はこちら⇒元浪費家のミニマリストが教える衝動買いの心理とそれを防ぐ5つの方法
☆自制心を養う方法はこちら⇒衝動買いの欲望に負けない強い心を作る4つのステップ
5.家にある物を思い出す
服を衝動買いしそうになったら、自分の家のタンスの引き出し、クローゼット、押入れなどの様子を思い出してください。もしかしたら、すでに同じような服を何着も持っているのではないですか?
同じものいくつも集めても意味がないです。去年買った服も服には変わりありません。また今年も着ればいいのです。
6.別のものを見て、別のことをする
衝動買いしようとするとき、その商品を見ていると思います。ぐっとこらえて、故意に視線をはずしてください。たとえば、スマホなんかを見るのもいいでしょう。友だちにメッセージを送ったりしているうちに、買いたい気持ちが薄れていきます。
自分で自分の「買いたい気持ち」をそぐのです。トイレに行って手を洗うのもいいです。ちょっと動くと、硬直した頭に血がめぐり、別の思考が生まれます。
7.五感を閉じる
お店では感性を開いてはいけません。感性を開くとは感覚的になることです。
今は、感性を閉じている人が多いので、ふだんの生活ではできるだけ開いて、自然の美しさや、野菜のおいしさなんかをもっと感じるべきですが、お店ではできるだけ閉じてください。
なぜなら、店側は、客の五感に訴えて、いろいろな物を買わせようとしているからです。たとえばたいていのお店では、レジのそばに、衝動買いしそうなものをいっぱい並べています。雑誌やお菓子です。
日本のスーパーには最近行ってないのでわかりませんが、たぶん同じだと思います。ちょっとレジから遠いところにも、今ならバレンタインデー用のチョコレートが魅惑的に並んでいるでしょう。
とてもカラフルでおいしそうです。そもそもお菓子のパッケージは、人が手にとって買いたくなるように、色や文字の形などのデザインをしっかり考えて作ってあります。適当な箱に入れて適当な場所に適当に並べているわけではないのです。
その裏には、お金と時間をかけた緻密な「販売戦略」があります。
スーパーの売る戦略はこちら⇒節約したいなら知っておきたいスーパーマーケットの買わせる戦略10個
子供の目の高さに、子供のほしそうなおもちゃや本、お菓子が並んでいるはずです。
だからこういうものを見てはいけません。
また、さわってもいけません。さわると物に愛着が出てしまう話は今朝も書きました⇒こんまりの片付けで失敗したら試してほしいとっておきの「捨て」テクニック
聞くこともだめです。店内では「タイムセール」とか「今だけ5割引き」とか魅惑的な言葉が次々と聞こえてきます。耳をとじてください。
もちろん味覚も使ってはいけません。つまり試食をしないということです。嗅覚も閉じましょう。おいしそうな食べ物や、いい匂いのする石けんやオーデコロンに引き寄せられてしまいます。
今、香りつきの商品が多いですね。もともと香りなんてないはずの消しゴムやボールペンに香りをつけています。というのも、香りがあると売れるからです。
よって、お店では、五感をすべて閉じるようにしてください。
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暮れからお正月にかけて、クリスマスプレゼントや、福袋の購入に、財布のひもがゆるんでいた人が多かったと思います。
ふだんよりおおらかに買い物をしていたので、たくさん買うのが習慣になりかけているかもしれません。そんな今こそ、衝動買いを抑えるトレーニングをしておくべきなのです。