ページに広告が含まれる場合があります。
ふだんは全く物を捨てたことがない、これから断捨離に入門したいと思っている人のために、断捨離というタスクをできるだけ簡単に楽しくする方法を6つお伝えします。
掃除や片付けの最初のハードルは始めること。これさえできれば、あとは何とかなります。
捨て始めてみると、身の回りに新鮮な空気が流れるようになり、暮らしの質があがります。
1.大きな仕事の細分化
家全体を片付けようとすると、「どこから手をつけたらいいの?」と迷ってしまいます。
今すぐ、特に頭を使わなくても、負担なく断捨離できるスケールまでタスクを細分化することをおすすめします。
何でも小さなスケールからやったほうが簡単ですし、今の自分の力量で必ずできることを選べば、ちゃんとできますから、「私でも片付けられる」という自信につながります。
こんな場所をおすすめ
●財布
●バッグ
●筆箱
●机の上
●シンクの中
2.断捨離を楽しいものだと思う
断捨離を「やらねばならない家事」と思うのではなく、「楽しい気分転換」「お金のかからない趣味」「自分の過去をめぐる旅」「未来プロジェクト」などと思うようにしましょう。
●気分転換としての断捨離
断捨離は単にいらない物を捨てること。しかし考え方次第で、とてもリフレッシュできるアクティビティになります。
私は娘の部屋の片付けは、ブログを書いたり、フランス語の勉強など机に向かってやる活動の合間にやっています。
部屋の中をうろうろ歩きまわり、時にはかがみこんで服を拾い、時には手を伸ばしてクローゼットのハンガーを取る活動はよい運動になり、座っているあいだに煮詰まっていた脳をいい具合にほぐしてくれます。
●お金のかからない趣味としての断捨離
趣味とは、デジタル広辞苑によりますと「仕事・職業としてでなく、個人が楽しみとしている事柄」です。
断捨離は、クセになるといいますが、こんなに多くの人が断捨離をしている理由は、やはり楽しいという面もあるからではないでしょうか?
基本的に断捨離はどうしてもやらなければならないものではありません。
物を捨てたり、物が減っていくのを見るのは快感ですから、多くの人が趣味的に断捨離しているのだと思います。
●自分の過去をめぐる旅としての断捨離
家の中にあるものは、自分が過去行ってきた選択の集大成。自分がいつそれをどんな理由で買ったのか考えることは、自らの過去をめぐることにほかなりません。
●未来プロジェクト
もういらない物を捨てて、これからなりたい自分になるのに必要な物を選びとる。これぞ物を捨てることの醍醐味です。
不用品を捨てることは、未来を作ることでもあるのです。
このほかにも断捨離はいろいろな楽しみ方があります。「物を捨てるのは大変で、面倒な仕事」と思わない方法はいくらでも見つけることができます。
何でも気の持ちようなのです。
3.企画やゲーム化
私は、3月の30日間チャレンジとして、毎日日付分だけ物を捨てる断捨離プロジェクトをやっています。
このように、ただ捨てるだけでなく、いろいろな企画を自分で立てて実行すると楽しく行うことができます。
企画の例はこちら⇒捨てる壁にぶち当たったら試してほしい。7つの断捨離のやり方
上の記事にも書きましたが、パントリーチャレンジ、冷蔵庫の中身食べ尽くし作戦、ぬいぐるみ撲滅プロジェクトなど、自分で期間やルール、名前をつけてやってみると、ただの断捨離がずっと楽しくなります。
15分で27個捨てましょブギも企画の1つです⇒「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)
15分で27個捨てよう、と考えるより、ブギを踊ろうと思うほうが楽しいですよね?
4.他人と一緒に捨てる
可能なら家族や友達と一緒に断捨離すると楽しいです。1番効果的なのは、お互いに相手の物を断捨離しあうことですが、これはまあ無理でしょう。
しかし、「この中にあるどれがいらないものだと思う?」と聞くことはできますね?
他人が介入すると、自分とは全く違った視点で、いらない物を見つけてくれるので、毎回新鮮な気持ちで断捨離できます。
一緒に断捨離をするために、何も物理的に同じスペースに存在する必要はありません。
たとえば、上でリンクした記事(7つの断捨離のやり方)に書いた、コートニー・カーバーの333プロジェクト、あれは大勢の人が一緒にやるからうれしい、というところもあります。
あのようなみんなで一緒にやるプロジェクトに、タイミングを合わせてこっそり参加するのも楽しいものです。
以前、あるセラピストさんから、私がフライレディについて書いた記事をメーリングリストでシェアして、クライアントさんと片付けプロジェクトをやりたいのだが、というメールをいただいたことがあります。
このようにグループを作って片付けに取り組むのもいい方法ですね。
5.もともと楽しいことと抱き合わせる
2番に書いたように、いらない物を捨てたり、断捨離するのは楽しいことだと思いますが、どうしてもそう思えない人は、自分が楽しいと思う行動と抱き合わせてみてはどうでしょうか?
たとえばクッキーを焼くのが楽しみな人は、焼く前に台所を15分だけ断捨離するようにしてみます。
ヘナで白髪染めをするのを楽しみにしている人は(いるのかな?)、染める前は、必ず洗面所の引き出しからいらないサンプルを捨てます。
染めている時間は、本棚の前に立っていらない本を見極める時間にするのもいいでしょう。
ヘナを頭につけたまま激しい運動をするとポタポタ落ちてくる可能性がありますが、ゆっくりとした動きなら大丈夫です。
私はやりませんが音楽をかけながらやると、気分があがる人も多いです。
おすすめの断捨離バックミュージック独断編⇒3分で断捨離スイッチオン~お片づけが進むおススメの音楽はこれ
お香やアロマキャンドルを焚くのを楽しみにしている人は、火を灯す直前15分間は断捨離をすると決めてもいいでしょう。
事実、私は以前毎日のようにお香を使っていた時は必ず掃除のあとに焚いていました。
トイレやリビングルームをウエスでふいたあと、お香でしめていたのです。掃除の直後、お香をたくと、運気があがるといいますが、部屋をきれいにしたあとお香を焚くのはとても気分がよかったです。
今はお香を全く使いませんが、当時は、掃除のあとに、お香を選ぶのが楽しかったものです。
6.SNSやブログで断捨離体験を発信する
ツイターを使って何かの習慣づけやモチベーションアップをしている人は多いです。
語学なら、毎日覚えた単語を1つずつつぶやいたり、学習時間をつぶやいたりすることで、学習を継続できます。
これの断捨離版をやってみるのもいいと思います。毎日捨てたものをつぶやくのです。
別にほかの人とやり取りする必要はありません。誰か他人の目にふれるんだ、とわかっている場所でつぶやくと、なぜか励みになります。
私は以前、毎日捨てたものをひたすら書くだけのブログを持っていました。
文章ではなく、単に捨てた物の羅列です。それでも読んでくれた人がいて、時々コメントまでいただきました。
そういうふうに見てくれてる人がいると、何か楽しいんですよね。
メモ書き程度のブログを書くだけでも、だいぶモチベーションがあがりますので、情報発信に抵抗のない方はお試しください。
* * * * *
日本では暮れに大掃除をしますが、北米ではスプリング・クリーニング(spring cleaning)といって、春先に大規模な掃除をする人が多いです。
冬の間たまったものを捨てることができるので、春は大掃除向きのシーズンだと思います。
日本も3月は年度末ですから、この1年使わなかったものは、このさいさっぱり捨ててください。