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「買わない暮らし」を実践するシリーズ。今回は、オンラインショッピングで、衝動買いをしないコツを5つお伝えします。
ネット通販の利用は右肩上がり
インターネットの発達により、私のような50半ばのおばさんも、スマホを持つようになりました。
ネット通販はもはや普通のことになりましたね。私も日々の食料品以外は、実店舗ではなく、パソコンから注文することが多いです。
私が過去1年間にに行った実店舗は、食料品や生活雑貨を買っているスーパーやドラッグストアを除くと、本屋と量販店ぐらいで、合わせて3回です。
娘の買い物につきあって、モールの中をうろうろしたことはありますが、あくまでつきあいで歩いているだけで、「買い物しよう」という意識があったわけではありません。
ところが、ネット通販はもっと利用しています。
紙の本はカナダのアマゾンと日本のhontoで買いました。アマゾンでは雑貨も買っています。
頻度は少ないですが、プリンタのインクや印刷する紙などは、Staplesという店にオンラインで注文しています。
半年~1年に1度ぐらい買う日本の食品(わかめや絹こし胡麻、海苔など)は、日本のアマゾンや楽天を利用しています。
電子書籍はアマゾンで買っています。
娘もネット通販をよく利用しています。
娘の場合、スマホから買っています。若くて目がいいから、こんな芸当ができるのでしょう。化粧品、洋服などファッション系の物をよく買っているようです。
私や娘だけがネット通販を利用しているのではなく、インターネットで買い物をする人の数はここ10年で右肩上がりです。
衝動買い対策は実店舗だけでは手ぬるいです。家にいながら24時間いつでもできるネット通販。クレジットカードの利用も多いので、実店舗よりしっかりと、ムダなものを買わない対策をしておきたいですね。
☆インターネットでの衝動買いを防ぐ5つの方法☆
1.お店からの宣伝メールは解除する
これは基本です。先日、愛用のトラックパンツが穴だらけになり、修復もままならなくなったため、とうとう新しいのを買いました。
GUにはもうコットンのトラックパンツがなかったので、アメリカの Land’s End というところにレギンスを注文しました(まだ商品は届いていません)。
ここはプチサイズもあるので、小柄な私でも、なんとかはけそうな物で、なおかつ、綿の割合が多いものが見つかったからです。また「値段の割に質が良い、長持ちする」という評判があるので、試してみることにしました。
この店で買うことを決定するまでに、実に苦労しましたが、今回はそのような話をしたいわけではありません。
買う前にメルマガに登録しました。北米のちょっと大手のネットショップは、メルマガに登録すると、たいてい、初回の買い物を値引で購入できます。
Land’s End は、3割引きです。登録したその日から毎日メールが来ました。
あまりしっかり見ていませんが、いろいろと魅力的なオファーが書いてあります。
大手の通販会社は、こうした広告メールに力を入れているので、何も意識していないと買い物の誘惑に負けてしまいます。
こういう宣伝メールを見ないようにするのが基本の「き」です。
2.夜間など、疲れているときに買い物をしない
実店舗でもそうですが、仕事のあと、夜遅く、疲れていたり、一杯気分のときは、ネットで買い物をするべきではありません。
正常な判断ができないし、決断力もにぶっています。
決断疲れについて⇒決断疲れを回避する方法。ミニマリストになるのが1番です
夜間はできるだけ買い物をしないことをおすすめします。どうしても、夜しかネット通販している暇がない人は、夜は、買い物カゴや、「ウィッシュリスト(お気に入り)に入れるまでにしておいてください。
そして翌朝、注文ボタンを押しましょう。一晩寝かせると、買いたい衝動もおさまるし、朝は、思考もクリアなので失敗も防げます。
実店舗で衝動買いを防ぐコツ⇒衝動買いの欲望に負けない強い心を作る4つのステップ
ネットの誘惑に負けない方法はこちらにも⇒買い物依存症を治す11の方法(ネット通販編)
3.フラッシュセールは無視する
フラッシュセールは期間限定で割引商品を販売する方式です。
時に信じられないぐらいの値引き品が出ます。90%オフとか。商品の数は少なく、数量限定品が多いです。
日替わり商品や、時間限定など、期間の長さはさまざま。販売ページで、「残り5個」とか「あと2個」など、在庫の数がカウント・ダウンされていきます。
こういうふうに「あと少し!」と注意を促されると、多くの人は、うっかり買ってしまいます。
冷静に考えると必要でもないのに、「あと少しで、売り切れです」と言われると、人間の生存本能が刺激されてしまうのです。
以前、環境は変わったのに、人の本質は、狩猟をして、生きながえていたときと、そんなに変わっていない、という進化心理学のお話をしました⇒不用品でいっぱいの部屋から抜け出し、幸せになる方法
期間限定、季節限定、時間限定、数量限定と時間や数を切られ、希少性(きしょうせい 数が少なくて珍しいこと)を強調されると、うっかり買ってしまうのですね。
しかし、ここで考えてほしいことがあります。
今年になって、期間限定、季節限定商品をいったい何度見たのか、ということです。2016年に入ってまだ2ヶ月ですが、ずいぶんたくさん目撃したのではないでしょうか?
いつもどこかで、何かが期間限定として売られているのです。
さらに、「残り2つ」と出ていたとしても、それが本当かどうかもわかりません。小売店の倉庫には2つしかないかもしれませんが、すぐにメーカーに注文して24時間以内に在庫を補充できるかもしれないのです。
日本の物流は世界的に見てもとても高度なので、半日以内に入荷されても私は驚きません。
最近はトラックのドライバーが不足しているそうですが。
「すぐに買わないとなくなっちゃう!」と焦るべきではないのです。
今、物はありすぎます。なくなったりしないのです。またすぐにべつのセールがあります。
値引き品の誘惑に打ち勝つ方法⇒断捨離の天敵、無料サンプルや値引き品の誘惑に打ち勝つ5つの方法
4.30日チャレンジ
ネット通販でついつい物を買い過ぎてしまう人は、オンラインでショッピングするたびに、手帳やノートに記録することをおすすめします。
こうやって、自分の消費動向を調べてください。
これだけで、少し抑制できると思います。それができたら30日間は、ネットで買い物をしないチャレンジをしてみてください。
すべてのネットショップでの買い物を止めたら生きていけないほど重度に依存している人は、問題となっているものだけやめてみてもいいでしょう。
たとえば、
●アマゾン
日本のアマゾンはとても便利ですね。ですが、「便利だ」ということは「買い過ぎてしまう」という現象と表裏一体です。
便利なものほど、注意して使わなければならないでしょう。
●楽天市場
●ヤフーショッピング
●DeNAショッピング
●ZOZOTOWN
●Oisix
各種食材宅配の店も、ネットで注文しているなら、同じように、ブレーキをかけてください。
●セシール
●ニッセン
●ベルメゾン
あるいは、店ごとではなく、アイテムごとに制限をかけてもいいです。
●30日間はネットで洋服を注文しない
●今月いっぱいはオンラインで本を注文しない
●4週間はインターネットで雑貨を買わない
●1ヶ月はスマホのゲームで課金しない
人によっていろいろなバリエーションが考えられます。
5.送料無料サービスは利用しないと決める
私はかつて送料無料にするために、注文額を上乗せする人間でした。
これでずいぶんムダなものを買いました。
送料無料になる金額は、店によって違います。
たいてい、その店の平均の注文額よりちょっとだけ上の額を設定していると思います。あまりに高すぎると、買い物のインセンティブ(やる気を起こさせる刺激となるもの。この場合は買う気にさせるもの)にはなりませんから。
送料無料サービスを受けるために買うものは、買い物の動機が「本当に必要だから」ではなく、「送料を合わせるために必要だから」となってしまい、失敗する可能性が増えます。
ネット通販で送料を払うのはあたりまえだと考えるべきです。あなたは店に行かず、誰かが自宅まで届けてくれるのですから。
自分が持ち帰る代わりに、宅配のドライバーさんが運んでくれているのです。「他の荷物といっぺんに運ぶから、ガソリン代は安くあがるよね」なんて思うかもしれませんが、ドライバーはすごく大変な仕事です。
ネット通販だけでなく、コンビニなどの便利すぎる店が増えたので、物量がどんどん増え、運ぶ人が足りなくなっています。
小売業者が物を売りたい一心で(お客さんに喜んでもらいたい気持ちもあると思いますが)、お客さんが欲しいものを、欲しいタイミングで、指定の場所まで届ける、というサービスをどんどん展開してきました。
ですが、考えてみたら、これは、相当わがままな注文ですよね。
宅配のドライバーの労働環境はあまりよくありません。賃金もそんなに高くないです。
10年前ぐらいでしょうが、実家に里帰りしたとき、佐川急便の人だったと思いますが、「指定された時間帯に5分でも遅れると、始末書を書かされる」と言ってました。
また一昨年の夏、実家にいたとき、家に荷物を届けてくれていたヤマト運輸のドライバーさんは女性でした。アラフォーぐらいでしょうか。重たいミニトランポリンを玄関まで運んでくれました。
男性じゃ人出が足りなくなったので、女性も導入しているのですね。
実家は坂道に石垣を作り、その上に建てています。だから玄関まで来るのに、階段を8段ぐらい上らなくてはなりません。
これ、きついですよ。自分でスーツケース(そこまで重くなかった)を持ってあがったのでよくわかっています。
ドライバーは精神的にも肉体的にもきつい仕事だと思います。また、物流会社の配車担当をしている人だって、もしかしたらランチも食べず、一日中、電話しているかもしれません。
自分が家から一步も出ずに、買い物がすんでいるのは、こういう人たちが、がんばってくれているからです。
500円とか800円とか送料払って当然じゃないですか?
どうしても、送料サービスになるまで買い物してしまうクセが抜けない人は、送料無料サービスのないところ、何を買っても送料が変わらない店だけを利用するのも1つの方法ですね。
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インターネット通販での衝動買いを防ぐ方法も、基本は実店舗での衝動買いを防ぐ方法と同じです。「買い物に意識的になる」ということです。
引き続き、意識的な買い物をするためにできそうなことをお伝えしていきますね。