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不用品を捨てる作業、つまり断捨離を上手に行う方法をお伝えします。
ゴールデンウィーク中に少し不用品を捨ててみようと思っている人もいらっしゃるかもしれません。
けっこうなことだと思います。
しかし、いきなり張り切りすぎて、たくさんの物を引っ張りだすのはやめたほうがいいです。
断捨離は思いのほか、体力と気力が必要な作業だからです。それに、せっかくの連休じゃないですか。片付けだけで終わるのもさみしいかもしれません。もちろん、断捨離は今後の人生をとても有意義なものにしてくれる起爆力を秘めていますが。
断捨離とは決断の連続。疲れる作業なのだ
断捨離をうまくやるコツは、いかに「迷わないようにしておくか」にかかっています。
迷わなければ、捨てる作業もスムーズです。
何度も断捨離をして、わかったことが2つあります。
1.断捨離は疲れる作業だ。
2.だけど物は捨てたほうがあとが楽だ。
これは真実です。
断捨離は不用品を捨てるだけ。こう書いてしまうとシンプルなのですが、実は、断捨離には、たくさんの意思決定がついてまわります。
つまり、メンタルパワーがどんどん消費されるのです。
1つの物の断捨離が完了するまでには、実にさまざまなことを考えなければなりません。
たとえば、ここにあまり着ていないスカートがあったとしましょう。2年前の春にユニクロで買った、シフォンプリーツスカートです。
「これ、最近、全然はいてないし、断捨離しようかな?」と思って手にとったとき、選択は2つだけです。
そのまま持っておくか、手放すか。
選択肢は2つだけだから、楽じゃない?
そう思ったあなたは、楽天的な人です。スカートをキープするかどうか決めたあとも、たくさん考えることがあります。
捨てないことにした場合、考えるべきこと
もし、スカートをそのまま手元に留めることにしたのなら、それをどうするか決めなければなりません。つまりスカートを家の中のどこに置くか、考える必要があるのです。
スカートなら置き場はクローゼットかタンスでしょうか?
洋服は置く場所がほぼ決まっているので、楽だといえます。これがどこにでも収納できる小さな物だと、置き場所の選択肢がありすぎて困ります。
もし、置き場所候補にすでにたくさん物が詰まっていて、どこにも置けなかったら、なんとかして置き場所を確保しなければなりません。
そのためには、置き場所に詰まっている物を先に捨てる必要があります。何か手にとって、じっと見ます。そしてその品物を、そのまま持っておくか、捨てるか、決断しなければならないのです。
捨てるのもそれなりに難しい
スカートをキープするのはやめて、捨てることにすれば簡単なのでしょうか?
こちらも、そんなに簡単ではありません。
手放すことにした物の行き先は、捨てるか人の手に渡すか、2つの選択があります。捨てるなら、自治体の指示に従って、適切な捨て方をしなければなりません。
名古屋市なら、衣類は資源ごみです。資源ごみとは、リサイクルするゴミです。古着は、透明か半透明の袋に入れて出すことになっています。まず、袋を用意しなければなりません。
ちなみに、ボタンやファスナーを取る必要はありません
雨に濡れるとリサイクルできないので、袋の口はきっちりしめて出す必要があります。
人の手に渡すなら、そのままあげるか、売るかの選択があります。あげるなら、誰にあげるのか、売るならどうやって売るのか?
こちらもやはり考えることがたくさんあります。
いきなりたくさんの物を引っ張りだすと、1つ1つにつき、このようにさまざまな決断をどんどんするはめに陥ります。
かくしてあなたは、まだろくに捨てていないうちからすっかり決断疲れしてしまうのです。
決断疲れとは?⇒決断疲れを回避する方法。ミニマリストになるのが1番です
早々に決断疲れしない方法とは?
断捨離における決断疲れを回避する方法は3つあります。
1.物を3つのカテゴリーにわける。
2.一度に捨てるのはほんのちょっぴりにする。
3.手元に置くことに決めたあとのルート、捨てることに決めたあとのルートを先に考えておく。
1番のカテゴリー分けは、物を捨てるかどうか決めるときにするものです。スカートを捨てるか捨てないか決めるところで、もっともたくさんのエネルギーが消費されるはずです。
断捨離したい物を見つけたら、以下の3つに分けてください。
1.絶対、このままキープする。
2.絶対、こんな物は捨てる。
3.よくわからない。迷い中。
捨てるものは、2番と3番のカテゴリーに入るものです。つまり、迷ったら捨てるのです。
こう書くと、「必要なものまで捨ててしまって後悔しそう」と思うかもしれません。確かに、1つか2つ、後で「失敗した」と思うことがあるかもしれません。
しかし、多少失敗したとしても、不用品をどんどん捨てて、ガラクタのない部屋にする恩恵のほうが、ずっと大きいのです。
断捨離のメリットはこちら⇒物を捨てたらこんないいことありました~断捨離で得られた5つのメリット
迷えば迷うほど、決断疲れします。迷ったものを、「またあとで決めよう」と箱にまとめてしまったら、後日、「これ、捨てようかどうしようか」と再度考えなければなりません。
「迷ったら捨てる」と決めておけば、断捨離作業を始めて、いきなり、頭が疲れてしまうのを防ぐことができます。
こわれていたら捨てる
家の中には、ちょっとこわれかけている物が意外とたくさんあるものです。どんな目盛りにダイヤルを合わせても、パンが真っ黒焦げになるトースターとか。
ゴミを吸い込まない掃除機、モーターのパワーがなくなってしまったミキサー、時間が狂う時計など。
小さな機械や機器は一生持つことなどまずありません。壊れるのがあたりまえなのです。機械なのですから。しかも、最近は、家電メーカーがわざと早めに壊れるように作っている場合もあります(計画的陳腐化)。
ふつう使っているものが壊れたら、みんな新しい物を買うと思います。このとき、古いこわれている方はきれいさっぱり断捨離することをおすすめします。
もし、「新しいのが壊れたら、使おう、スペアとして取っておこう」
と古いほうを持っておくと、人生が複雑になってしまいます。
こわれていたら捨てる、と決めておくと、余計な迷いがなくなります。
いらない物は寄付することに決めておく
不用品をそのままゴミにするより、誰かが使ってくれる、と思うほうが、物を捨てやすいものです。
多くの人は、自分が全然使っていないものでも、「これをみすみすゴミにしてしまうなんて。そんなことできっこない」と思ってしまいます。
自分以外の誰かが役立ててくれる方法を取ることにしておけば、心の痛みやストレスが軽減されます。
そこで、不用品を寄付できるルートを確保しておいてください。
私は「どう考えてもゴミだ」と思うもの以外は、すべてコミュニティの寄付センターに持ち込んでいます。
私が使っている寄付センターの画像はこちら⇒不用品を処分するときはお金にすることを考えないとシンプルにできる
結局捨てたほうが楽である
捨て方にはいろいろな方法があるため、多くの人は、「もしかしたら、捨てずに持っておいたほうが楽かもしれない」と思うかもしれません。
しかしこれは大きな誤解です。
捨てずに持っておくと、それが邪魔になるたびに、上に書いた、さまざまな意思決定をまたやらなければなりません。
物によっては何度も何度もやることになるでしょう
断捨離は一度で決めてしまったほうがいいのです。もちろん、捨てるほうに決めるのです。
人によっては、収納スペースがあり、片付けるシステムも整っているかもしれません。それでも、多くの場合、もういらない物、使っていない物は捨てたほうがずっと理にかなっています。
使っていない物は結局捨てたほうが理にかなっている。この軸をぶらさないようにすると、うじうじ迷うこともないのです。
繰り返します。
いらない物は結局捨てた方がいいのです。