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家の中にストック品がありすぎるなら、安物買いに依存しているのかもしれません。この記事では、バーゲンセールを異常に愛好している人の特徴、その心理、克服法を書きます。
もし心当たりがあるなら、先に買い物グセを矯正してください。さもないと、いくら物を断捨離しても、部屋は永遠に片付きません。
こんな人は、安物買いに依存している
以下の兆候がある人は、値引き品が大好きすぎて、かえって問題を引き起こしている可能性があります。
家の中に各種ストック品が大量にある
トイレットペーパー、ティッシュ、キッチンタオル、各種洗剤、シャンプー、コンディショナー、歯磨き粉、歯ブラシ、調味料、乾き物のおやつ、ストッキング、靴下、下着など消耗品がたくさんあり、そのようなストックがひじょうに場所をとっている状態です。
収入より支出が多い
足りない分は、親兄弟に借りたり、クレジットカードでキャッシングして回しています。
セールや値引きに逆らえない
割引セールがあると聞くと、買いたい衝動が抑えられず、まめに足を運びます。
買ったもののことをよく忘れる
クローゼット、押入れ、物置に、見覚えのない物がたくさん入っています。
セール情報のリサーチに生活の大半の時間をさいている
どこでセールがあるか、今日のお買い得品は何か、新聞のチラシやフリーマガジン、メールマガジン、ホームページなどを毎日チェックしています。セール品のリサーチに時間がかかりすぎて、子供の世話などほかのことが手薄になることもしばしばです。
いやなことがあるとセール品を買う
気分が落ち込んだときは、セールで物を買って、気分をあげようとします。
値引き品を買ったときはうれしいが
買い物したその瞬間は、「買ったよ、勝ったよ」とうれしくてしかたがないけれど、あとになって「またやってしまった」と後悔します。
値引率が大事である
その商品のデザインや機能は二の次で、いかに値引きされているかが、買い物をするポイントです。もちろん、値引きされていれば、されているほど、うれしいです。
あまりにも馬鹿げた買い物をする
たとえば、自分には子供がいないのに、赤ちゃんの服や子供の服がセールになっていると、買ってしまいます。友達の子供にあげよう、などと言いながら。
私自身も昔は、セール大好き人間だったのでよくわかるのですが、程度の差こそあれ、実はこういう人はたくさんいます。
そうでなければ、家の中に、一生かかっても使い切れそうにないボールペンや、3年分ぐらいのストッキング、1人暮らしなのに、5人分のインスタントラーメンや飲み物がたまることはないでしょう。
多くの人は、「この手の安物買いが問題である」ということに気づいてすらいません。たまたま何かの拍子で断捨離をしてみて、初めて、自分が異様に買い物をしていることに気づくのです。
クレジットカードの借金が300万や400万になってから事態の深刻さを認識することもあります。
あるいは、何か大きなできごと、失業、結婚、子供が生まれた、離婚、定年退職した、といったことが起きてから、初めて、自分が値引き品を買いすぎていることに気がつきます。
なぜ安物買いに依存してしまうのか?
セール商品を買ったり、割引クーポンを使って買い物したり、お買い得商品を買う人は、最初は、少しでもお得に買って節約したい、という気持ちがあったのかもしれません。
しかし、安物買いをしすぎて、全くお得になっていないのなら、もはや、倹約や節約したい気持ちは動機ではありません。
多くの買い物依存症の人と同じように、何か不安をかかえていたり、自分に自信がないから、どんどんショッピングをしてしまいます。不安な気持ちを解消するために、セールで買い物をしているのです。
買い物に依存している人は、多かれ少なかれネガティブな気持ちをかかえています。この世の中の多くのことは、自分ではコントロールできません。ですが買い物は唯一、自分の力を100%発揮できる行為です。
買い物をすると、一時的に、満足感が得られ、自分の力を感じることができます。
さらに、クレジットカードの登場で、お金がなくても、いとも簡単に物が買えるようになったことや、この社会が物質的な物にフォーカスしすぎているという社会的な要因もあります。
ディスカウント商品を買いすぎるのをやめる方法
多くの依存症と同じで、バーゲンセール依存症もやめることができます。
ステップとしては
1.自分が問題をかかえていることを認識する。
2.自分の行動を変え、その問題を克服する決意をする。
これだけです。誰かに言われて、治るものではないのです。
なぜそんなことをしてしまうのか?きっかけは何か?どんな気持ちのとき安物買いに走るのか、その結果何が起きているのか、自分はその時、どう思うのか?
一連の行動と、それに付随する感情を、客観的に自分で分析する必要があります。依存症がひどいなら、セラピストや医者など専門家の力を借りてください。
ですが、そこまでひどくないなら、行動パターンを変えるだけで大丈夫です。
こちらも参考にしてください⇒どうしても買い物が止まらない。買い物依存症を自分で治す方法
こんな方法で、バーゲンセール依存症を治す
そこまで症状が重くない場合、こんなことをするといいのではないでしょうか?
ディスカント商品を買っても、全く得になっていないことに気づく
確かに定価より8割引きで買えば、大変お得です。しかし、それを買わなければ、全額残り、ずっとお得なのです。これこそ最強のお得度です。
さらに、必要でもない商品を、いくら大幅値引きで買ったとしても、全く節約にはなっていません。
断捨離をしてみる
たくさんのストック品を見ると、いかに自分が無駄な買い物をしていたのか、よくわかります。
一箇所だけストック品を置く場所を決める
トイレットペーパーやティッシュなど、ストック品を置くスペースを決めて、そこに入る分だけを買います。
置き場所から何かがあふれたら、スペースがあくまで、ストック品を買うのをやめます。
販売する側の意図を見抜く
よくよく考えてみれば、セールは毎日いろいろなところで行われています。
決算大セール、福袋、赤字覚悟の在庫処分、大特価セール、安さ爆発大バーゲンセール、半期決算処分完全売り尽くし、スーパーアウトレットセール、みんな似たり寄ったりです。
このような言葉に、いちいちだまされないようしてください。
売り場で、「今だけ」とか「タイムセール」と言われても無視してください。今だけじゃないのです。こういうセールは、販売者側が、全体的に損をしないように、計画的にやっています。
まあ、中には商売が下手すぎて、店じまいしてしまうところもありますが。
販売者の手中にまんまと落ちないために、こちらも参考にしてください⇒断捨離の天敵、無料サンプルや値引き品の誘惑に打ち勝つ5つの方法
買い物以外の趣味を見つける
お買い得商品をたくさん買ってしまう人は、例外なく買い物に時間をかけすぎています。確固たる目的もないのに、店の中をうろうろしているから、セールの誘惑に負けてしまうのです。
やたらと買い物に行かないように、新しい趣味を見つけてください。
あまりお金のかからない趣味はこちらで紹介⇒ほぼ無料で楽しめる趣味5選。お金の代わりに時間を使う この5つとも全部楽しいし、なかなか奥が深いのですべておすすめです。
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古くからある英語の言い回しに、You can go broke saving money という表現があります。
どちらかというと倹約をするおばあさんが言いそうなイメージのある言葉です。
意味は、「節約しながら、文無しになりうる」です。「安い!」と思って飛びついて買ったら、お金がなくなった、ということです。
いくら安くても、手持ちのお金で足りない何かを買ったら、破産します。しかも、最近はガラクタが増える、といううれしくないおまけつきです。