散らかった部屋にいる猫

ミニマルな日常

最終更新日: 2024.05.11

部屋が散らかったままなのは、私がズボラだから。この言い訳を今すぐ捨てるべき理由。

ページに広告が含まれる場合があります。

 

部屋が散らかったまま、くしゃくしゃがデフォルトなのは、もともと私がズボラだから。私は片付けが苦手だから。

こういう言い訳をよく耳にします。

はい、これ、言い訳です。

だって、事実ではないですから。

自分の性格を根拠に、部屋が片付かなくてもしょうがない、汚部屋でいるしかないと、セルフイメージを下げているなら、今すぐやめましょう。

不用品を捨てることや片付けはスキルです。しかも、習得が困難なスキルではなく、比較的身に着けやすいスキルです。

部屋が片付かないことと、あなたの性格は関係がありません。その理由をお話します。



ズボラは関係ない

ズボラか、ズボラじゃないかと言ったら、私もズボラです。人間、誰しも、楽なほうに流れますから、本質的には怠け者だと思います。

しかし、私はブログを書くことについては、わりと熱心で、たまに読者に心配されるほど、毎日更新しています。

なぜか?

好きだからです。

つまり、「私ってズボラなの」と言っている人も、自分が好きなことには、まめになると思います。

汚部屋にいる人は、部屋の片付けがすごく嫌いか、どうでもいいと思っているか(人生における優先順位が低い)のどちらかです。

そして、部屋の片付けが好きな人は、あまりいません。

まあ、中には、近藤麻理恵さんのような人もいますし、このブログの読者の中にも、不用品を捨てることや、部屋を片付けることそのものが好きという人もいます。

ですが、たいていの人にとって、断捨離や部屋の片付けは、英語で言うところのchore(チョア)、雑用です。

雑用だからめんどくさくてやりたくないんです。あなたの性格は関係ありません。





部屋が散らかる本当の理由は? – ものの量

このブログを長年読んでいる人は次に私が何を書くかわかると思います。部屋が散らかる本当の理由は、あなたの性格ではありません。

部屋の中にものが多いからです。

自分が管理できるキャパシティーを超えた物量が、あなたの部屋や家にあるから、散らかったままになっているんです。

だまされたと思って、少し、ものを減らしてみてください。

わかっています。ものを捨てるときは、心が痛むでしょう。

まだ使えるし、もったいないと思うでしょう。

もっていれば、いつか使えるし、これは限定品で、捨てたら2度と手に入りにくいし、あとで必要になったらどうしたらいいの? 間違って大事なものを捨てたら、どうなるの? もし、後悔したらどうすればいいの?

さまざまな不安が頭の中をよぎるかもしれません。

しかし、これらの不安や恐怖に対処する考え方は、すべて過去記事に書いています。

物を手放すことに対する不安や恐怖に向き合う(その1)~どこから始めたらいいの? という不安。

いつか必要になったらどうするの? と思ったらすぐに自分に問うべきべつの質問。

不用なものをいくつか捨てたところで、なんだったら所持品の半分ぐらい捨てたところで、あなたの人生が真っ暗になり、絶望と悲しみのために、打ちのめされ、立ち上がれなくなったりはしません。

むしろ今よりよくなります。

部屋が散らかるもう1つの理由は? – スペース

部屋が散らかる一番の理由は、ものが多いことですが、もう1つ理由があります。

それはスペースの制約です。

山のようにものを持っていたとしても、収納スペースがたっぷりあれば、なんとか収納で乗り切ることができます。

ありとあらゆる収納スペースに、ありとあらゆる収納家具や収納グッズをいれて、ありとあらゆる収納テクニックを駆使して、ものを押し込めば、見えているところはきれいだと思います。

では、収納スペースがたっぷりある家に引っ越せばいいのか?

違います。

不用なものを収納することは、一時的な解決で、本当の意味では、問題は解決していません。

今、あなたは若くて体力もあり、時間もそこそこあるから、部屋が散らかるたびに、収納スペースにがーっといろいろなものをしまいこむことができるかもしれません。

しかし、悲しいことに、人は次第に年老いていきます。

何十年かたつと、その収納スペースがたっぷりある大きな家に住むことが、現実的ではなくなるかもしれません。

もしかしたら、あなたは、病院や介護施設、あるいは、もっと狭くて暮らしやすい家に住まいをうつすことになるかもしれません。

そのとき、長年、収納スペースに押し込んでいただけのものを、誰かが処理することになります。

田舎の家の実家を片付けるのに苦労している読者が多いのですが、収納スペースがありすぎるせいで、無駄に不用品がたまっているからです。

たくさんの読者が、ものが多い実家の片付けに時間と体力を取られています。

人生の時間は有限だから、たとえどんなに収納スペースがあったとしても、不用品をしまい込むべきではないのです。

不用品を収納スペースに押し込むことは、問題の先送りです。

どんな問題も、先送りして、放置すると、あとで自分が苦しい思いをします。

片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから

部屋が散らかる3つ目の理由は? – 時間の制約

部屋が散らかる理由がもう1つあります。

それは、時間の制約です。

毎日、やるべきことや、やりたいことがたくさんあって、さっき引っ張り出して使ったものをしまう30秒すらない。

そんな人がたくさんいます。

電化やデジタル化が進んで、便利なもの(スマホや、掃除をしてくれる家電など)の恩恵を受けているのに、なぜか、私達はずっと忙しい。

部屋の余白をどんどんもので埋めるように、時間の余白も、べつの用事で埋めるからだと思います。

どんどん埋めて、自分の首をしめる話⇒さっさと断捨離を終わらせるコツ:パーキンソンの法則から学ぶ

育児と家事に追われ、ものの整理整頓や処分をする時間がない。

仕事や学業に追われて、部屋の片付けはいつも後回し。

そんな理由から、あなたの部屋は、ずっと片付きません。

自分の性格は関係なかった、ならどうするか?

ここまでの説明で、自分の「ズボラさ」は部屋がきれいか汚いかには、まったっく関係ないことがわかったと思います。

では、どうすべきか?

片付けるスキルを身につければいいのです。

確かに、片付けの得意・不得意はあるかもしれません。ADHDなどの病気のせいで、片付けが苦手な人もいるかもしれない。

でも、そのような、もって生まれたちょっとした傾向は、スキルを身につけることで十分カバーできます。

もし、本当に片付けが苦手なら、まず、すべきことは、

四の五の言わず、使っていないものを積極的に捨てる

収納家具やグッズを買いに走らない

片付けを先延ばししない、散らかしたその日に片付ける

この3つです。

私も、部屋の掃除は、あまり好きではないんです。

だからこそ、ものを減らしてシンプルに暮らしています。

ものが少なければ、散らかしたあと、片付けるのが簡単ですから。

押入れや棚、タンスに、ものがいっぱい入っていると、散らかしたあと、片付けるのが大変になります。入れ場所がないし、あったとしても入れにくい。

そこにあるたくさんのものを、はしに寄せたり、並べ直したりしなければなりません。

寄せたり、並べたり、整理しなおしたりすることは、いつものことだから、特に抵抗なくできるかもしれません。

ですが、不用品を捨てて、ものの数を減らしさえすれば、こういうことはしなくてすむのです。

考え方や日々の習慣を変えてしまえば、たくさんある不用品に、足をとられることがなくなります。

だから、小さな片付けから始めましょう。

システマチックに片付け力をあげたいときは、フライレディのやり方がおすすめです。

家は1日では片付かない。汚家をきれいにする31の小さな習慣(1)

ほかにも習慣を変える方法はいろいろあります。

片付けを習慣にする7つのコツ~なかなか部屋がきれいにならない人へ。

まずは、「私がズボラとかは関係ないんだ」ということに気づいてください。

繰り返しますが、誰にでも片付けはできます。

それこそ、1日に1個だけ捨てるとか、週に1度だけ、15分捨てるとか、小さなタスクから始めてみてください。

「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)

捨てれば捨てるほど、捨てることが上手になります。

*****

「私がズボラだから片付かない」と言い訳をするのをやめることをお伝えしました。

なんでも、自分の性格のせいにしておけば、ある意味、楽です。改善も努力もする必要がないですから。

でも、人は変わることができるし、習慣を変えることもできます。

がんになる遺伝子があっても、生活習慣を変えれば、発症をおさえることができます。

持って生まれた要因だけでなく、環境要因や生活習慣も重要なファクターです。

「自分の人生をデザインする」と思ってやってみてください。部屋はきれいになるし、自信もつくし、毎日がもっと楽しくなりますよ。





80対20の法則ミニマリストのように暮らしたい人におすすめのルール、その1。前のページ

文房具を使い切る~どこまでも安上がりな自己肯定感のあげ方。次のページペンで何か書いている手元

ピックアップ記事

  1. ムック本・第2弾『8割捨てれば、お金が貯まる』発売のお知らせ:11月15日です。…
  2. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…
  3. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。
  4. 筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
  5. ムック・8割捨てて二度と散らからない部屋を手に入れる、発売しました。

関連記事

  1. 廃品回収に出すもの

    ミニマルな日常

    遺品整理をやりとげてホッとしています(読者の断捨離体験談)

    読者のお便り紹介コーナーです。今回は、先月(12月)にいただいたメール…

  2. たんすからあふれた服

    ミニマルな日常

    母にガラクタを捨ててもらうにはどうしたらいい?←質問の回答。

    母親に物を捨ててもらうにはどうしたらいいのか、という問い合わせが届きま…

  3. 考え込んでいる若い女性

    ミニマルな日常

    仕事をやめようかどうしようか悩んで、毎日が暗い←質問の回答。

    仕事をやめようかどうか悩んでいて、日々の生活に影響が出ています。…

  4. スカートをはいている女性

    ミニマルな日常

    火曜日は死蔵品を活用する日~ちゃんと使うコツ、教えます。

    きょうは火曜日。以前、私は毎週火曜日を「活用日」と称して、この日に意識…

  5. 服がたくさん

    ミニマルな日常

    片付けに追われる人生から抜け出す方法。ダラダラ断捨離するのはもうやめる。

    いつも片付けに追われて、人生を楽しめていない気がします。片付けばかりす…

  6. 物思いにふける女。

    ミニマルな日常

    ただでさえからっぽの人生なのに、持ち物も全部捨ててしまってもいいの?

    『筆子ジャーナル』のお便り紹介コーナーです。今回は、読者の方の質問2つ…

文庫本『それって、必要?』発売中。

「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。
8割捨てればお金が貯まる・バナー
ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,833人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. DVD
  2. バッグを買っている人
  3. ノートで振り返りをしている女性
  4. 机の上にある『それって、必要?』文庫本
  5. 棚の整理をしている女性
  6. 片付けものをしている女性
  7. 後悔している女性
  8. 古い写真
  9. 水を飲む人
  10. やりかけの刺繍

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック
1週間で8割捨てる技術
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. 古い写真
  2. 野菜
  3. おしゃれな人
  4. クリスマス
  5. リビングルーム
  6. シンク
  7. ノートに筆記中。
  8. 古い物
  9. 何もない部屋
  10. ギフト

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP