古い写真

ミニマルな日常

片付けられないのは過去にひっぱられるから:よくある7つのパターン

ページに広告が含まれることがあります。

 

過去のできごとにひっぱられるせいで、不用品を捨てられないパターンを7つ紹介します。

現在の生活よりも過去のできごとを重要視しすぎると、片付けはなかなか進みません。

部屋の中にあるものは現在の自分を支えるものです。昔のやり方や記憶に引きずられて不用品を残してしまうと、今の暮らしがしにくくなります。

過去にこだわって捨てられないパターンがわかれば、自分がどこでつまずいているのか見えてきます。今とこれからの生活に意識を向けて、不用品を捨てていきましょう。

1.買った値段にこだわる

断捨離をしているとき、「これ、高かったんだよね」と考えて、つい残してしまうことがあります。

これは、昔支払ったお金にこだわって捨てられない状態です。

たとえ使っていないものでも、「値段が高かった」という記憶があると、捨てることは損をすることだと感じてしまいます。

ですが、不用品をそのまま押入れや棚に置いても、支払ったお金はもう返ってきません。

そのアイテムが今の暮らしで役立っていないなら、持ち続けるとむしろコストが生じます。

スペース、管理する手間、捨てようかどうか迷う心のエネルギー。どれも貴重なあなたのリソースです。

私は値段が高いものでも、すべて寄付しました。寄付すれば、必要な誰かが使ってくれるので、そのアイテムを活かすことができます。

家の中に置いたままにしておいても、結局時間が経ったあと、誰かが処分します。今手放したほうが、自分も他人も幸せになります。

価格と価値の違いを知れば、余計な物も浪費も減る。

2. 思い出にひっぱられる

ものそのものが必要というより、それにまつわる思い出が心に残っていて、手放せないことがあります。

旅行のお土産、幼いころ子どもが使っていたもの、学生時代の友人のプレゼントなど。そのアイテムを使っていた人や当時の情景がよみがえるアイテムです。

今の暮らしには必要ないし、ふだんは思い出すこともない。でも、捨てようとすると、昔のできごとがあれこれ思い出され、もったいなくて捨てられません。

こうした思い出の品を見ると気持ちがなごみます。自分を元気にさせてくれるものもあるでしょう。

ただ、思い出の品はそんなにたくさんはいりません。

すべての思い出は、自分の心の中にあるからです。それに大切な思い出は、ものがなくても消えません。

思い出の品は、むしろ厳選したほうが、それぞれの思い出が強烈になります。

捨てられない思い出の品を手放す7つの小さな儀式

3. 育った家の習慣を続ける

自分が育った家で親がやっていたことを、大人になってもそのまま続けてしまい、片付けが進みません。

たとえば

・ストックや予備の品を多めにもつ

・空き箱、紙袋、壊れた家電の部品などを「いつか役立つ」と思って捨てない

・セールやポイント増量の日にまとめ買いする

子どもの頃から当たり前だった行動を今も無意識に続けてしまうことはよくあります。

親がやっていたことが、今の自分の生活に合っているとは限りません。ものが多くて困っており、断捨離を心がけているのに、一方で、昔の家のやり方のせいで、ものを増やしていませんか?

親の暮らしと、自分のライフスタイルは違います。住む場所も、家族構成も、価値観も違うでしょう。

これまで疑問を持たずにやってきたことを見直して、今の自分や家族に合うやり方に変えましょう。

4. 前の暮らしを引きずる

人生のステージが変わっても、以前使っていたものをそのまま残してしまうことがあります。

たとえば、会社員時代の服や仕事の資料、育児に使ったもの、引っ越し前の家に合わせて買った収納用品など。今の生活では出番がなくても、しまったままにしがちです。

「もしかしたら、また使うかも?」という気持ちがあるからです。

でも、年齢を重ね、ライフスタイルが変わると必要なものは変わります。

私は子どもが小さかったころは、荷物がたくさん入る大きなバックパックを愛用していました。今も、両手が空くバックパックは好きでたまに使いますが、ふだんは小さなショルダーバッグを使っています。

子どもが小さいときは、変わった形のクッキーを作っていたのでたくさんクッキー型を持っていましたが、成長するにつれて、シンプルなお菓子を作るようになり、道具はそんなにいらなくなりました。

今は今の生活に合ったものを使うので、昔のものまで残していると、ものが増えて暮らしにくくなります。

昔の自分に戻ることは決してありません。現在の心境を大事にして所持品を選んでください。

5. 努力の証(あかし)にとらわれる

かつて時間やお金、労力を注ぎ込んだものは、自分ががんばった証なのでなかなか捨てられません。

資格の勉強に使った教材、数年間続けていた趣味の道具、コンクールでもらった記念品などを捨てるのは、過去の努力を否定するような気がします。

でも、がんばって得たものは、すべて自分の中に経験値やスキルとして残っています。

ものを持ち続けなくても、学んだことや自分の成長は消えません。覚えたことは忘れるかもしれませんが、それは今の自分に必要ないからです。

「当時の自分は十分がんばった」と認めて、役目を終えたものを手放しましょう。

6. 失敗を埋め合わせたい

「買って失敗した」「使いこなせなかった」という心残りのせいで、ものを捨てられません。

捨てると、失敗を認めることになるからです。とりあえず取っておけば、「いつか使って元を取れる」「挽回できる」と感じます。

つまり過去の失敗を埋め合わせるチャンスを手放したくないのです。

でも、ものをそのまま持っていても、失敗を埋め合わせることはできません。むしろ、また同じ失敗を繰り返すのではないでしょうか?

私はものをたくさん捨てたとき、おまけをもらうと生活が複雑になることや、セールに惹かれて買ったものはほとんど活用できないと学びました。

以降、おまけや値引きにひかれてものを手に入れることはきっぱりやめました。

「これは失敗だった」ときちんと認め、そこから学べば、同じ失敗を繰り返さなくなります。

おまけにつられて物を増やす人:ミニマリストへの道、番外編4

7. 時代が変わったことに気づいていない

世の中が変わっているのに、昔のやり方に沿ってものを持ち続けることがあります。

たとえば、紙の書類や領収書、マニュアルをたくさん保管したり、食品を大量に買い置きしたり、再利用前提で布や衣類を全部取っておくなど。

今は必要なものがすぐ手に入り、情報もオンラインで管理できます。にもかかわらず、昔の「多めに持つやり方」をそのまま続けていると、ものはどんどん増えてしまいます。

今は生活が便利になり、ものは必要なときにすぐ入手できます。だから、昔は生活を守ってくれた知恵が、不用品を増やす原因になることがあるのです。

現在の環境や生活スタイルに合わせてものの持ち方を考えましょう。ものを持つ安心感より実用性を優先してください。

*****

過去に引きずられて片付けが進まないシチュエーションを7つ紹介しました。

過去の出来事や当時の感覚は、今の自分を形づくった大切な要素です。思い出や経験を否定する必要はありません。ただし、私たちが実際に選べるのは、過去ではなく、今この瞬間の行動だけです。

未来につながる今の暮らしをよくする選択をしましょう。

しまい込んだまま使っていないものがあるなら、今、どんな役割をはたしているか考えてみてください。

生活習慣も同じです。ずっと続けていることが負担になっているなら、今の暮らしに合わせて更新してもいいのです。

お知らせ

本日11月28日限定で、拙著『50歳からのミニマリスト宣言』の文庫版が、Amazonにて日替わりセールの対象になっています。電子版が499円とお得に購入できます。

この機会にぜひどうぞ⇒Amazon.co.jp: 50歳からのミニマリスト宣言! (扶桑社BOOKS文庫) 電子書籍: 筆子: Kindleストア





キッチンの引き出し11月のうちに捨てておきたいもの:年末年始のストレスを減らす前のページ

ピックアップ記事

  1. 新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け…

  2. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…

  3. ムック・8割捨てて二度と散らからない部屋を手に入れる、発売しました。

  4. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。

  5. ムック本・第2弾『8割捨てれば、お金が貯まる』発売のお知らせ:11月15日です。…

関連記事

  1. 職場にいる女性

    ミニマルな日常

    職場での服装の押し付けにどう対応するか~読者の声を紹介。

    職場で服を押し付けられて困っている読者、さつま揚げさんのお便りを紹介し…

  2. 散らかった台所

    ミニマルな日常

    スッキリした家で暮らす19のルール(前編)。今年こそ汚部屋を卒業しよう。

    今年こそ、もう少し、スッキリした環境で暮らしたいものだ。もっと断捨離し…

  3. たくさんあるペン

    ミニマルな日常

    手放しても大丈夫な文房具~捨てることが苦手ならまず文具から始めよう。

    これまでの人生で、ものを捨てたことがほとんどなく、捨てることに慣れてい…

  4. ひとり暮らしの部屋

    ミニマルな日常

    車も家も売って始めた、身軽なひとり暮らし。

    いらない物は手放して、シンプルに暮らしている読者のお便りを紹介します。…

  5. ある夫婦

    ミニマルな日常

    がまんするのをやめた読者のお便りを読んで感じたこと。

    がまんするのはやめたと教えてくれたいろどりさんのお便りに関する感想を3…

  6. 日記を書いている女性

    ミニマルな日常

    文句を言わないチャレンジを効果的に行う方法~セルフイメージを下げないために。

    2ヶ月間、文句を言わないチャレンジをした読者のお便りを紹介し、このチャ…

「それ、いつまで持ってるの?」発売中
文庫本『それって、必要?』発売中。
文庫版「50歳からのミニマリスト宣言!」
ムック:8割り捨てて二度と散らからない
ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。
8割捨てればお金が貯まる・バナー
ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」
「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)
筆子のムック(第5刷)
筆子の本、『書いて、捨てる!』
更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,824人の購読者に加わりましょう
新しく書いた記事を読む
  1. 古い写真
  2. キッチンの引き出し
  3. 服を畳んでいる女性
  4. ストレスを感じている女性
  5. たまった洗濯もの
  6. 片付いたテーブル
  7. 実家にある不用品
  8. スーパーで買い物する女性
  9. いらない服を箱に入れる
  10. ゴミを捨てている人
筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック
1週間で8割捨てる技術
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事
  1. アラームクロック
  2. 自然
  3. フォトアルバム
  4. シンプルな部屋
  5. ウエイトレス
  6. バスタブの排水口
  7. ハーブティ
  8. きれいな部屋
  9. 歩く
  10. モップがけ
過去記事、たくさんあります♪
PAGE TOP