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不用品を捨てるとき、捨てたほうがいいかどうか、と自分に問いかけていると思います。
「捨てるか、キープか?」 こう毎日自問しているのに、いっこうに不用品が減らないときは、質問を変えてみてください。
視点が変わり、もっと捨てられるようになるかもしれません。
おすすめしない質問
ぼんやりとした質問を使っていると、片付けが進みません。
たとえば、「捨てる? 捨てない?」という質問だと、たいてい、「捨てないでおこう」となります。
捨てるのはもったいない、まだ使える、いつかそのうち使うときが来る、と思ってしまうからです。
近藤麻理恵さんの、「ときめくか、ときめかないか?」という質問も、人によってはうまくいきません。
全部、ときめくものに思えたり、「ときめくってどういうことなんだろう? 洋服や飾り物にはときめくだろうけど……」と考え込んでしまったりするからです。
それに、ときめくからといって、物を持ち続けていたら、部屋はいっこうにきれいになりませんよね。
かわいくても、好きでも、見ているだけでうれしくても、ふだん、押入れにしまいっぱなしなら、捨てたほうがいいです。
基本の11の質問
過去記事で11の質問を紹介しているので、まずは、こちらを試してください。
1)使っているのか、使っていないのか?
使っていなければ捨て。例:ギフト
2)最後に使ったのはいつ?
3年以上前に使ったのなら捨て。例:趣味の楽器
3)暮らしに役立っているか?
役立っていないなら捨て。例:百科事典
4)今の自分、今の生活に合っているか?
合っていないなら捨て。例:肌に合わないのに、高かったから持っているだけのコスメ
5)次に使うのはいつ、どんなとき?
具体的に思い浮かばないものは捨て。例:めったに使わない調理家電
6)気持ちの負担になっていないか?
見るたびに「邪魔なんだよね~」と思うなら捨て。例:雛人形。きのうの記事参照⇒ようやく雛人形を手放す決心がついた。お焚き上げに出します。
7)似たような物が家にあるか?
同じようなものがいくつもある物、1つあれば十分な物は、ダブリを捨て。例:似たようなトップスやジャケット、靴。
8)引っ越すとき持っていくか?
もし引っ越すことになったとき、新居に持ち込みたくない物は捨て。例:あまり活躍していない家具
引っ越し先に、うっかり持ちこまないほうがいい物。ちゃんと捨てて引っ越しましょう。
9)今日、同じ値段で買うか?
本日、改めて同じ金額で買いたくない物は捨て。例:積ん読本
10)捨てなかったらどうなる?
捨てても捨てなくても何も変わらない物は持っている意味がないので捨て。
捨てないで持ち続けていると、また数カ月後に、「捨てる? 捨てない?」と迷いそうな物は捨て。
捨てないと明らかに生活の質が落ちそうな物は捨て。
例:10年分ぐらい持っている伝票や日記帳。
11)なぜ、私はこれを持っているのか?
「~のために持っている」と明確で理にかなっている理由がないときは捨て。
例:ギフト包装に使われていたきれいな包装紙、紙袋
その紙袋、今すぐ捨てましょう~つい取っておくものだけど、捨てたほうがいいもの(その1)
ここまでの質問について、詳しくは過去記事をごらんください⇒捨てる、捨てないが決まらないとき、自分にしてみるといい11の質問。
まじめに11の質問に答えても、まだふんぎりがつかないときは以下のような質問をしてみましょう。
もしもの時のために持っているだけじゃない?
現状、その品物は全く必要がない。だけど、もしかしたら、将来、使うときがくるかもしれないから持っている。
こういう物は捨て。
その理由⇒あとで必要になるかもしれない。ガラクタを増やす最大の言い訳を捨てる。
「あとでいるかもしれない」と思ったら、その未来予測が、どの程度正しいのか、現実的な視点で考えてください。
これまで、5年間、ずっとしまいっぱなしだったものが、いきなり来月必要になるとしたら、それはどんなシチュエーションなのか?
そのシチュエーションの設定に無理はないか? ごく自然に起きそうなことか?
こんなふうに考えてみるといいでしょう。
ずっと使っていなかった物が必要になることはめったに起きませんし、起きたとしても、他のもので代用できます。
代用できないのは、今、自分が、捨てる・捨てないと迷うことに使っている時間です。
捨てれば、もう迷わないので、その時間を、もっと有意義なことに使えますよ。
わりとしょうもない物をじっと見ながら、「もしかしたら、あとでいるかも…」と迷っていたら、アホらしいので、即、やめましょう。
あなたはそんなに暇ではないはずです。
しょうもない物とは、ショップでもらった紙袋、お菓子が入っていたきれいな缶、形がきれいなオリーブオイルの空き瓶、何10枚もあるタオル、さんざん着倒して、もう着なくなったトレーナーなどです。
こうした物は、火事になって逃げ出すとき、持ち出しませんよね?
「捨てる?捨てない?」と時間とエネルギーをかけてえんえんと迷うのなら、もっと迷いがいのあるものに対して行ったほうがいいと思います。
これは私の人生にどんなふうにプラスになっているか?
何らかの形で、日々の生活に役立っている物や、プラスの価値を与えてくれている物を残し、そうでない物は捨てましょう。
毎日、ご飯を食べるときに使っているとか、毎朝、眺めるたびに、幸せな気分になれるといった物は、あなたの生活にプラスの価値を与えています。
物はいろいろな形で、価値を提供してくれるから、実用品でなくても、人生をよくしてくれる物はあります。
「何の価値も与えてくれてないみたい」、と思ったら、捨てたほうがいいでしょう。
何の価値も提供していないが、値段が高かった、人からもらったという理由から、持ち続けている物がたくさんあると、物だらけになり、本当に価値を与えてくれる物を使いにくくなります。
持ち続ける甲斐があるか
物を所有することにはコストがかかるので、それだけのコストをかける甲斐があるかどうか考えてください。
物を所有するコストの例:
・それを買い、収納し、手入れや管理をするのに使うお金
・手入れや管理に使う時間
・それを置く場所(例:押入れ)、新たに獲得する収納スペース(トランクルームなど)
・手入れや管理に注ぐ自分のエネルギー
・いったん所有したものを失うことを心配するのに使う時間とエネルギー
以上は明らかなコストですが、物がいっぱいあることで、ふだん生活しにくくなっていたら、ここでもコストが生じています。
家族げんかの種(たね)になっていることもあるかもしれません。
このように、不用品をたくさん持っていると、思いのほか持ち出しが多いのです。
それだけの代償を支払っても、私は、これを持ち続けたいか? 持ち続けるに見合うものなのか、これは?
こう質問してください。
誰のために、私はこれを持っているのか?
自宅には自分が持ち続けたい、置いておきたい、と思うものだけ、置いてください。
自分は使わないけど、将来、娘や、孫が使うかもしれない。
そんな理由から持っている物は、処分しましょう(古いベビードレスや、ウエディングドレスなど)。
あるいは、さっさと、娘さんや孫にあげてください。
着るものは、娘さんやお孫さんが、自分で用意しますから、捨てても大丈夫です。
本当はいらないけれど、義務感から持ち続けている物も処分しましょう。
親からもらったこたつ布団や、スリッパといったものです。自分のためではなく、親を喜ばすために、親の顔を立てるだめだけに持っているなら、もう捨てたほうがいいです。
気に入って使っているのならいいのですが、しまっているだけなら、実際に使ってくれる人の手に回るように、家の外に出したほうがいいですよ。
ほかにも質問はいろいろ考えられます。
捨てられない気持ちを掘り下げてみると、自分で質問を作ることができますよ。
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捨てようかどうか迷ったときにしてみるといい質問を紹介しました。
引っ越し前に、不用品を捨てているなら、
「私はこれを荷造りして、重たい思いをして運んで(お金をかけて運んでもらって)、何もないきれいな部屋で荷解きしたいか?」
と問いかけてみるといいでしょう。