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『筆子ジャーナル』にいただいたお便り紹介コーナーです。2016年9月後半にいただいたメッセージから40代と50代の方のメールを4通選びました。
今回は、過去に起きたことは変えられないが、その現象をどういうふうに解釈するかは自分次第、という視点からお便りを選びました。
過去のできごとはニュートラルに受け取ることもできるし、何かを教えてくれたものとして解釈することもできます。
いずれにしろ、過去があったから今の自分がいます。今の自分が幸せなら、過去に起きたどんなことも、幸せな自分になるために、必要なものだったと言えます。
過去を悔やむことが多い人は、今、幸せになることを選んでみると、気持ちが楽になるかもしれません。
最初は東日本大震災で被災されたAさんのお便りです。
断捨離で心が整うことを実感しています
件名:東日本大震災の記事について
初めまして。私は福島県郡山市に住むAといいます。毎日、ブログを読ませていただき、参考にさせていただいてます。
筆子さんの、東日本大震災の時に片付けできなくなったという記事に、深く共感しました。
私は介護職で、地域にお住まいの高齢者を支援していました。あの時原発事故で次々自主避難していく家族も多く、取り残される高齢者もいましたし、浜通りからの多数の避難者の中には高齢者もいて、その方々を支援する毎日でした。
私には娘が3人いて、娘の友だちが次々自主避難したと聞くと、今だから頑張らなきゃいけない仕事だけど、家族を守るにはどうしたら?このままここにいていいのか?という、葛藤の毎日でした。
自宅は、大地震で物がクローゼットや本棚から飛び出してグチャグチャ。壁はヒビだらけになりました。
飛び出した荷物を適当に押し込み、見ないことにしながらの生活でした。もちろん避難命令など出ない地域ですが、放射線量が比較的高い地域となりました。
家の二階で1マイクロシーベルト/h。窓を開けるのも、洗濯物を外に干すのもできなかったです。それで線量を下げる効果があると聞くと家の中は毎晩雑巾かけました。
でも、このバケツの水の汚れの中には、空気には放射性物質があると思うと辛かった。庭には除染した表土を埋めたコンクリート製の大きなケースが埋まり、大好きだった芝桜もラベンダーも除染で剥がされて無くなり、庭仕事をしなくなり、放置しても育つアジサイなどだけが大木になりました。
それから5年半。上司からの一年間にわたるパワハラを受けたため心身に限界がきて、今年6月から休職していました。ずっと死んだみたいに引きこもりの生活でしたが、ようやく先月から心身が動きだしました。
そんな中、やましたひでこさんの本を本棚から見つけ、大掃除を開始。ずっと震災後向き合わないできた壁のヒビを自力で修繕してみたり、溜め込んだゴミをバンバン捨て始めました。
そうするうちに、ヒビだらけの我が家に感謝する気持ちが湧きました。あの大地震から私や娘たちを守り抜いてくれたんだ、ありがとうね、と。まだローンが残り余力がないのでヒビの修繕を業者にお願いできないことにも、ずっと苛立ち続けていた気持ちが嘘のように消えています。
毎日、掃除も出来て換気もしているので、見違えるように気持ちの良い我が家になりました。
筆子さんのブログをたまたま見つけ、その内容に引き込まれ納得し応援してもらうような気持ちです。
断捨離で心が整う。それも実感しながら、今の職場を退職する決意もできました。もう、あの職場は私のいる場所ではないと、はっきり実感しました。44歳という年齢を考えると冒険でしたが、転職活動も開始。11月から新しい職場に転職も決まりました。
突然、長文のメッセージを送りまして失礼しました。これからも筆子さんのブログを読ませていただきます。お元気でご活躍下さい。
Aさん、こんにちは。
貴重な体験談をお寄せいただき、ありがとうございます。
私はあの地震にとてもショックを受けましたが(それは誰でもそうだったと思います)、毎日安全なところにいて、パソコンから被災地の様子を見ていたにすぎません。
Aさんは私には想像もできないご苦労がおありだったと思います。庭が汚染されてさぞ悲しかったでしょう。
Aさんが、壁にたくさんヒビが入ってしまったご自宅に感謝できるようになったのは本当に素晴らしいことですね。
お便りを拝見し、私も勇気をいただきました。
これからもご家族でお元気でお過ごしください。
東日本大震災の記事はこちら⇒東日本大震災のショックで断捨離がストップ:ミニマリストへの道(56)
次はNさんより。
歯の大切さを思い知りました
件名:励まされました
はじめまして。インプラントのことを検索したらこちらのブログにたどり着きました。
私は48歳の主婦です。筆子さんと同じように時間とお金をかけて根幹治療を半年程自費で(20万)治療してきたのですが努力もむなしく抜歯となりました。
恥ずかしながら自分の貯金もあまりないのに、インプラントをしたらゼロになる危機に焦りを感じ節約生活のお話もとてもわかりやすくて、価値観がだいぶ変わりました。
歯さえあれば何もいらないよ!と思ってしまうほどになって物欲も失せてきました。
でもこのお金でほかに何かできたかも?好きなミュージカルがどのくらい見れるのかと考えると情けなくなります。
子供もいないので、のんきに暮らしてきた罰かなとも思っています。あとは子供のころからの歯磨きの習慣がついてなかったということ・・。親を恨みたくもなり。
他の歯もどんどん悪くなるし今後お金がかかるということ、今回歯がなくなって歯の大切さをこの歳で思い知らされました。
食べたいものが食べれないって辛いですね。お金がかかる歯は財産だったのですね。人生半ばににしてようやく気が付きました。
その後のインプラントはどうですか?カナダでもインプラントする人は多いですか?
日本でもだいぶ浸透していますがまだまだ不安があります。更年期も誘発してドライマウスなどもあり骨粗しょう症も心配です。また歯の記事もアップしてください。楽しみにしています。
Nさん、こんにちは。お便りありがとうございます。その後、歯の調子はどうでしょうか?
インプラントの施術は麻酔をかけてやるので、治療はそこまで大変ではありません。
場所にもよりますが。下の歯より上の歯のほうが難しいみたいです。
歯の治療に使ったお金をもっとほかのことに使えたのに、と考えてしまいがちですが、私は考えないことにしています。
いくら考えてもお金は戻ってこないのですから。
それにお金はまた回ってきますから、あまり悲観することないですよ。
私もインプラントが決まったとき、手持ちの貯金がすべてリセットされる見通しで悲痛な面持ちでいました。ですが、その後予定していなかったお金が入ってきて、今日も何とか生きながらえています。
よく書いていますが、お金は失ってもまた入ってきます。だけど、時間は失ったらもう戻ってきません。
もう過ぎてしまったことを悔やむことに、多くの時間を費やしてしまうのはもったいないです。
おかげさまで私のインプラントは問題ありません。まあ、まだ入れたばかりですから。
>更年期も誘発してドライマウスなどもあり骨粗しょう症も心配です。
インプラントしたから更年期になったわけではないと思います。
更年期の症状は重い人は重いのですが、軽い人は軽いです。私も、「更年期っていつどんなふうにやってくるんだろう」と恐れていましたが、特に何ごともなく過ぎました。
あまり心配しすぎないほうがいいです。
骨粗しょう症の予防の記事も書いています⇒骨粗しょう症の予防の7つのポイント。カルシウムよりビタミンDのほうが重要
私の更年期体験はこちらに書きました。といっても、特に何もなかったのですが⇒どうやって更年期の症状を乗り越えたか、という質問にお答えします
最近、歯の記事を書いていないので、「もう治療は終わったんですね。うらやましいです」というメールをいただくことがあります。
これは違います。私は前歯以外は、そこら中に詰め物だらけなので、治療は一生続くと覚悟しています。
今、歯医者に行っていないのは、夏にインプラントで保険の枠いっぱいまで使い切ってしまったからです。
今年はこれ以上歯医者にお金を使いたくないので、治療を来年以降に繰り延べています。
またそのうち歯の記事を書きますのでお楽しみに。Nさんも、お大事にしてください。
歯の治療に関する記事をこちらにまとめています⇒歯に関する記事のまとめ:歯肉炎、根管治療、そしてインプラント体験。
次は茉莉香さんのお便りです。
入院がきっかけで断捨離が加速しました
件名:感謝しています。
初めまして。
いつもブログを拝見し、筆子さんのキッパリとした表現に力づけられています。
私は筆子さんとほぼ同世代ですが、最近ちょっとした病気で入院・手術する機会がありました。
病気自体は命に関わるものではないのですが、初めて全身麻酔をすることが不安で、まず思ったことは、もしこのまま家に物が溢れた状態で、何かあったらどうしようということでした。そこか!って自分でも思いましたが。
お陰様で無事に退院し、今は毎日少しずつ、断捨離を続けています。
その結果、我が家の物の多くは、主に主人の不用品と思い込んでいましたが、自分自身が捨てられないものも、随分溜まっていたことにも気づきました。
その際、筆子さんの「書類はいらない」とか「DMメールは毎日少しずつ止める」と言った言葉を思い返しています。
これまで何度か断捨離をしようと思っても、途中で挫折してしまったのは、すぐに成果を求めがちだったのかもしれないと振り返りました。
他の方のブログを見ても、コメントとかすることはないのですが、筆子さんには毎日、後押しして頂いているので、感謝の気持ちを伝えたいと思いまして、メッセージを送らせて頂きます。
今後も更新を楽しみにしています。
茉莉花さん、メールありがとうございます。
命にかかわらない病気でも、入院、手術、全身麻酔って怖いと思います。無事に退院できて本当によかったですね。
入院がきっかけで、暮らしの見直しをされているのも素晴らしいです。入院体験をポジティブなものにしたってことですよね。
今後も地道に断捨離を続けてください。お身体、お大事に。
最後はYさんより
満たさなれない思いを埋めるために買い物をしていた
件名:筆子さんに感謝!
日本は埼玉県在住の者です。
ヘナのヘアカラーのことで検索していたところ、筆子さんのブログに行き当たり、ヘナの話はそっちのけで(笑)毎日筆子さんのブログをチェックしています。
私は現在52歳の独身ですが、筆子さんと似ている点が多く、千趣会やはいせんす絵本(フェリシモに改名後も)の毎月のコレクションが大好き、文房具大好き、可愛い小物やキャラクターものが大好き、服やバッグや靴は気に入れば色違いでオトナ買い、
食器や調理器具大好き(料理は決して好きじゃないのに)、コスメも大好き、アクセサリー大好き、本も大好き、音楽(CDやコンポ及び周辺機器)大好き、
手先を使うことが好きで、何かひとつ手工芸を始めると、それに必要な(いや、必要以上に)道具や材料を買いまくる→そして飽きる…と、今までどれだけ日本経済を回して来たことでしょうか(笑)。
最近、ミニマリストの方のことが雑誌などで取り上げられていることが多く、少なからず興味がありましたので、筆子さんのブログに飛びつきました。
私が特に異常な執着心があるのはバッグです。
何はなくともバッグが最優先!みたいなところがありました。
それとコスメ(今は宇津木式を実践して半年経ちましたので、コスメ代はゼロです)に費やしたお金もハンパないと思います。
コレクション癖があるため、ネイルならネイルを何十本、いや3桁だったかもしれないぐらい買うのです。
もともと捨て魔で定期的に処分していたため、一体自分が今まで買ったバッグやコスメが総合計するとどれほどのものであったのかは、まったく見当もつきません。
自分なりにはガラクタを処分していたつもりですが、筆子さんのブログを読んで改めて所持品を見回すと、まだまだ不用品に囲まれていることに気づきました。
この数週間、ほんのちょっとでもイヤな気分になるような服、まったく使っていない小物、紙モノ、バッグや靴、アクセサリーを処分しまくりました。
2列式の服をかけるラックを処分、家具もひとつ(引き出し)処分しました。
自分が本当に必要だと思えるものだけに囲まれていると、本当に雑念も消えるし、時間にも余裕が生まれるものですね。
今までの私は、満たされない心を埋めるために買い物していたこともわかりました。
人生の折り返し地点はとっくに過ぎているのに、貯金もせず、お金はあればあるだけ使っていた自分を深く反省しています。
筆子さん、本当にありがとうございます。
これから自分の残りの人生を、どんな風に生きて行くべきかを真剣に考えるキッカケが出来ました。
今後も筆子さんのブログの更新を楽しみにしております。
Yさん、メールありがとうございます。
私Yさんにメールの返信していませんよね?今頃返事をするのをお許しください。この記事を読んでいただいているといいのですが。
いただくメールが多いので、たまに返信をもらしてしまうことがあります。
さて、Yさんは、典型的なバブル時代の申し子かもしれませんね。このメールを拝見して、私もそうだったのではないか、と改めて感じました。
先日こんな記事を書きました⇒50代から始めるシンプルな暮らし。捨てられない人におすすめの7つのチャレンジ。
私はバブル時代も貧乏だったので、蚊帳の外にいる気がしていましたが、異常に物を買っていたのは、やはり周りの影響を受けていたのかな、と思います。
お互い、無駄な時間とエネルギーを買い物に費やしてしまいましたね。でも、今気づいてよかったです。
幸い、Yさんは、今は、いらない物は全部手放されてスッキリされたようですね。これからは物に振り回されず、ご自身がやりたいことを楽しむ生活を送ってください。
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9月はメールが多かったので、来週も9月にいただいたお便りからいくつか紹介する予定です。
いつもたくさんのメールをありがとうございます。「お便り紹介コーナーを楽しみにしている」というメールもいただいています。
この記事もお楽しみいただけましたら、とてもうれしく思います。