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いつもの習慣で、すぐに捨てないもの、だけど、さっさと捨てたほうがいいものを紹介しています。
今回は、空き箱、空き瓶、段ボール箱など、パッケージを捨てるすすめです。
空き箱がたまるからくり
シンプルライフを心がけている人でも、空き箱や空きびんなど、何かが入っていた容器は、意外とためこんでいることがあります。
どうしてたまってしまうのか?
そのからくりを見てみましょう。
ふだん、ワンインワンアウト(何か1つ家に入ったら、何か1つ捨てて、家の外に出すこと)をしている人も多いと思います。
物を減らすのに、ワンインワンアウト(1つ買ったら1つ出す)は本当に効果があるか?
ですが、ワンインワンアウトを励行していても、箱がたまる落とし穴があります。
靴を買ったとしましょう。
靴屋で靴を買うと、店員は、その靴を箱に入れ、その箱を、袋に入れて手渡してくれます。
自宅に戻り、靴を靴箱におさめたら(ワンイン)、だめになったほうの靴を捨てます(ワンアウト)。
しかし実際は、靴箱も家に入っているから、ツーインなのです。
ツーインだけど、箱は製品ではないため、新しく入った物だと意識できません。
ほとんどの人は、新しい靴と靴箱が入ったとき、古い靴を捨てるだけで終わります。
空き箱や紙袋、その他のパッケージは、ノーチェックで、家に居座ってしまうわけですね。
そうした箱を、今日は、がーっと捨ててください。
ちなみに、紙袋は、先週、すべて捨て終わっていると思います⇒その紙袋、今すぐ捨てましょう~つい取っておくものだけど、捨てたほうがいいもの(その1)
なぜ、捨てるべきなのか?
一にも二にも、場所を取るからです。
箱のほうが、製品より大きいはずです。2倍の大きさとはいいませんが、1.4倍ぐらいは、製品よりかさばるのではないでしょうか?
家に新しい物が入ったら、その1.4倍ぐらいの箱も入ってしまうのです。
物を買うことが多い人ほど、箱をたくさんもっており、そうした箱を置くのに、多くの空間を使っています。
空き箱があると無駄な仕事が増える
具体的な用途のない空き箱や空きびんは、じゃまになるだけです。今すぐ捨てましょう。
この文章を読み、空き箱を全部捨てられたら、この先を読む必要はありません。
捨てられない人は、空き箱や空きびんが余分な仕事を増やしていることに気づいてください。
いろいろな仕事が発生しますが、もっとも問題なのは、「この箱に何を入れよう?」と使いみちを考え、ときには、実際に工作をしてしまうことです。
Googleで検索すると、サジェストキーワードが表示されます。
サジェストキーワードとは、何か言葉を入れると、下にずらずらと出てくる検索候補のことです。
「空き箱」と入れると、いくつかのサジェストキーワードとともに、「活用」や、「何入れる」という言葉が表示されます。
つまり、空き箱の活用法を知りたい人がたくさんいるわけです。
もし、あなたもその1人なら、活用しようと思わないでください。
製品が入っていた箱は、製品を家に持ち帰った時点でミッションを終えています。さらに何かに活用しようと欲を出す必要はありません。
欲張りは汚部屋の元です。
確かに、雑誌やネットには、何かが入っていた箱を、素敵なインテリアグッズにリメイクして、うまく活用している写真がのっているでしょう。
その写真は、とても素敵だし、空き箱を再利用するのは、経済的でエコな行いに見えるかもしれません。
ただ、こうした活用例の写真は、インスタントラーメンの袋についている調理例の写真(イメージ写真)と同種の、なかばフィクションです。
私が、たまたま家にある空き箱を、ジュエリーボックスか何かにリメイクして(ジュエリーを所持していないため、そんな収納箱を作る必要はありませんが)、本箱の上にぼんと置いてみても、雑誌の写真のようにはなりません。
雑誌にのっているリメイク品の写真は、手芸や工作が得意なプロが、美しい材料を用いて作り、周囲の小道具をコーディネートして撮影したものです。
つまり、リメイク以外にも、いろいろなところに、時間、労力、お金、センスが投入された結果、美しい写真になっているのです。
「捨てるのはもったいない」という理由だけで、そのへんに転がっている箱を、何かを収納する美しいボックスに作り変えるのは、そんなに簡単ではありません。
下手にリメイクすると、本来なら、リサクルできたものが、リサイクルできなくなります。
リサイクルの落とし穴、再利用願望がシンプルライフを遠ざける理由とは?
捨てない理由を検証してみよう
いや、私はジュエリーボックスにするつもりはなくて、ちゃんと使う予定があるんです。
こんなふうに言う人もいるかもしれません。
「具体的にいつ、どうやって使うか、決まってはいないけど、ちゃんと理由があって持っているのよ」。こんな人は、一度、その理由の妥当性を検証してみるといいでしょう。
検証例を書いておきます。
段ボール箱を引っ越しのときに使う
今年、または来年に引っ越す予定があるなら、多少は持っていてもいいかもしれません。
しかし、引っ越しのときは、コンビニエンスストアやドラッグストアに行って箱をもらってくることが可能です。
業者に引っ越しを頼むのであれば、かなりの量の段ボール箱をもらえる可能性が高いです。
もし、引っ越しの予定があるなら、今からせっせと不用品を断捨離しておけば、段ボール箱もそんなにたくさんはいりませんよ。
返品するときのため
家電を買ったけど、もしかして返品するかもしれないから、箱もとっておきたい。
こんな理由で、大きな箱を取っておく人もいるでしょう。
この場合、その家電の返品ルールを調べてください。
いつまで返品を受け付けてくれるのか? 箱がないと返品できないのか?
とっくに返品可能な時期を過ぎているかもしれませんよ。
不用になって売るとき、箱があったほうが高く売れる
箱付きのほうが高く売れるものもあれば、箱があってもなくても関係ないものもあります。
本当に箱付きのほうが高く売れるのか、調べてください。
先ほども書きましたが、欲張りは汚部屋の元です。
自分の手元で使い倒したものを、売ってさらにお金を作ろうとせず、使い終わったら、すみやかに廃棄処分にしたほうがいいと思います。
子供の工作に使うから
確かに、箱はさまざまな工作の材料になります。
しかし、今、実際に、何かの工作にどんどん箱を消費しているのでないなら、たくさん箱を持つ必要はありません。
工作をしようと決めた段階で、材料を調達すればいいのです。
娘が小学生のとき、よく学校で廃物利用の工作がありました。
材料はたいてい先生が用意していたし、必要なものがあるときは、「家に余っているものを寄付してください」と言われました。
私の家にはなくても、ほかの家には、箱などの廃物が大量にあったため、私は困ることはありませんでした。
以前、記事に書いていますが、一度、娘がコラージュを作成するとき、家にまったく雑誌がなかったことがあります。
この時は、夫に頼み、職場に転がっているものを持ってきてもらい、街からフリーマガジンを取ってきて、さらにいつも行く歯医者で、もういらない雑誌をもらってきて材料を調達しました。
ほかにも、箱やびんを取っておく理由はあるかもしれませんね。
「こまごまとしたものを入れるのに便利だから」と言う人もいるかもしれません。
この場合は、そのこまごまとしたものが、本当に自分の生活に必要なのか、見直すといいでしょう。
「いつか、何かのときに使えるかもしれない」というのは、箱を取っておく明確な理由にはなりえません。
具体的な用途があるものを、必要なぶんだけ、持つことを心がけないと、家中が箱だらけになります。
空き箱は、ゴキブリや虫の格好のすみかです。
箱を持つことにしたあとも、3ヶ月ごとに見直すとか、すべてつぶして収納するなど、場所を取らないルールを作って管理してください。
☆この続きはこちら⇒化粧品のサンプルはもう捨てる:取っておきがちだけど、捨てたほうがいいもの(4)
☆このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒その紙袋、今すぐ捨てましょう~つい取っておくものだけど、捨てたほうがいいもの(その1)
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空き箱や空き瓶、段ボール箱を捨てることをおすすめしました。
私も、箱を再利用することはあります。
今、マーカーを入れているのは、昔、夫がクリスマスにくれたボディショップの製品が入っていたギフトボックスのフタです。
箱は、台所で調味料を入れるのに使っています。
このような箱は、「何かに使えるかもしれない」とずっと持っていたわけではなく、もらってすぐに、「お、このフタは、マーカーを入れておくのにぴったりだ」と思って、使い始めました。
このようにさっさと使い始めることができるなら、箱を捨てなくてもいいですよ。
それでは、この続きをお楽しみに。