ブラインドのかかった窓

ミニマルな日常

続ければ必ず家が片付く5つのシンプルな習慣。

スッキリとした空間に住むのはそんなに難しいことではありません。

家に物があふれているとしたら、そういう状態になる選択と行動を繰り返してきただけのことです。

ということは、きょうから、物が増えない選択と行動をすれば、どんどん片付いていくのです。

今回は、続ければ家の中がきれいになっていく基本的な生活習慣を5つ紹介します。1つか2つ、取り入れてみてください。



1.日々の短時間の片付け

すでに家の中に物がたくさんある場合は、多少は外に出さないときれいになりません。

このさい、収納することはすっぱりあきらめて⇒散らからない部屋を作る現実的なコツ。収納に頼ってはだめ、きょうから少しずつ不用品を捨てるようにしてください。

私が思う、もっとも効果的な断捨離は、毎日数分間、コンスタントに捨て続けることです。

時間のあるときに大々的に捨てたり、掃除したりするべきだ、と思いこんでいる人がたくさんいます。「週末になったらやろう」「今度の連休にやろう」「夏休みにやろう」と先延ばしした結果、1年たっても、何も片づかないのです。

調子のいいときは、どんどん捨てて、その後は何もやらず物をためこみ、またがんがん捨てるという、ムラのある捨て方も、エネルギーを使うわりには、同じところをぐるぐる回るだけです。

「一気にたくさん捨てたい」と思うかもしれませんが、毎日少しずつコツコツすてることが、結局は近道であり、これさえできれば、大きなストレスから開放されます。

コツコツ捨てるためには、捨てる時間帯を決めておくとよいです。

おすすめの時間帯を書いておきます。





1)朝捨てる

朝、いまより15分起きて、片付けをしてください。もし、朝一で、SNSのアプリをチェックしていたり、テレビを見たりしているのなら、その時間を片付けにあてればいいですね。

とりあえず、最初の目標は5分です。床の上、テーブルの上など、平らな面にのっているものから片付けると、見た目もスッキリするので、いい気分で1日を始められます。

2)夜捨てる

夜、お風呂に入る前や寝る前など、きりのいいところで、散らかっているものを片付けます。

その日、出したものをあるべき場所に戻すと、完了した気分になれ、眠りの質もあがるでしょう。

参考記事⇒寝る前が大事。家事上手の主婦が身につけている小さな習慣~ミニマリストへの道(37)

3)任意の時間に捨てる(必ずスケジュールを決めること)

朝も夜も、忙しくて片付けなんてしえちる場合じゃない、という人は、1日のうちで任意の時間を片付けにあててください。

所要時間は5分~15分です。この時間が取れない人はいないと思います。1日8時間寝ていて、食事やお風呂に6時間使っているとしても、まだ、10時間残っています。

任意の時間にやるときは、必ずいつやるのか時間帯を決めて、カレンダーやスケジュール帳に書き込んでください。

日々、コツコツ片付けることを難しくさせるのは、「こんなにちまちま片付けていたって、部屋はきれいになりっこない」という思い込みか、「とにかく一気に片付けたい」という分不相応な望みです。

1日5分の片付けを30日続けてみて、本当に何の効果がないのか、自分自身で確かめてください。

30日間続ける話⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)

2.自分が使う物だけを家にいれる

すでに家の中にある物は、日々の片付けを続けていけばクリアできます。

次に考えるべきことは、入ってくる物を制限することです。

ゴールは、「自分が本当に使うものだけがある家」を作ることです。

スペースにも、自分の管理能力にも、物の管理に使う時間にも限界があります。

「いつかつかうかもしれない物」は家に入れないでください。

その理由⇒もったいないから捨てない。この決断のせいであなたが失っているたくさんのもの。

入ってくる物を制限する代表的な方法は2つあります。

1)買う前に考える

自分の生活で、ちゃんと使う物だけを買う、という目標を立てて、それだけを買ってください。

別の言葉で書くと、「必要な物をそれが必要になったタイミングで買う」となります。

こう決めてしまえば、何を買うべきか、いまよりずっとはっきりします。

必要な物がわらない人はこちらをどうぞ⇒ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること

「これ、必要かどうかわからない」というものは、たいてい不用なものです。本当に必要なものは、迷うことなく人は買います。

もちろん、必要だと思いこんでいるけれど、本当は不用なもの、というのもあります。しかし、最初のうちは、「必要か否か」を意識して買うだけで、不用品の侵入をかなり防ぐことができます。

2)ノーと言う

不用な贈り物にはすべてノーと言って断ってください。日本はもらい物が多いので、これをするだけで、部屋のスッキリ度があがります。

贈答品が多い文化⇒お金を貯めたいなら今すぐ捨てたい、日本人ならではの3つの習慣。

最近のことは知りませんが、私が若いころは、銀行で定期預金をすると、アルミホイルやサランラップをくれました。

すぐに使うならいいのですが、家にたっぷり在庫があったり、もともとそんな物は使わないのなら、「いりません」と言ってもらわないようにします。

チラシやパンフレットももらってはいけません。

販促品をもらわないコツ⇒いらないサンプルや販促品を店で上手に断るには?

物をもらうことが多い人は、「1ヶ月だけ、もらわないチャレンジ」をするといいでしょう。「もらわないと損する」と思うかもしれませんが、もらうから、家の中がぐしゃぐしゃになるのです。

3.定期的にカラにする

物がたまってしまう場所は、スケジュールを決めて定期的にカラにしてください。

ゴミはゴミ収集日に、定期的にゴミ収集車が運んでいってくれるので、家の中にたまりません(ふつうは)。

家の中には、ゴミ箱以外にもゴミのようなものがたまる場所があります。ここを定期的にリセットします。

ゴミのようなものがたまるところの例:

財布
バッグ
冷蔵庫
パントリー
郵便受け
マガジンラック
下駄箱
おもちゃ入れ
キッチンの引き出し
洗面所の引き出し

ほかにもゴミがたまる場所があると思います。そういうところは、週に1度、隔週、月に1度など、カラにするタイミングを決めてしまい、期日がきたらゴミを捨ててください。

そうすれば、あとになって大々的な断捨離をする必要は生じません。

定期的にカラにするのは、1番で説明した日々の片付け時間に組み込んでもいいです。

余裕ができたら、ゴミがたまる物そのものを撤去することを考えるといいでしょう。物をしまう専用の物やスペースがあればあるほど、ゴミがたまります。

その理由⇒さっさと断捨離を終わらせるコツ:パーキンソンの法則から学ぶ

物をしまう物の例⇒入れ物を手放せばモノはたまらない。今すぐ捨てたい6つの入れ物(プチ断捨離12)

4.先延ばしをしないシステムを作る

やればすぐにできる小さなタスクを先延ばししないシステムを作ります。

汚部屋は先延ばしの産物です。

不用になったその時点ですぐに捨てていれば、ガラクタにならないし、脱いだ服をすぐにハンガーにかけたり、洗濯物入れに入れたりすれば、床の上にとどまりません。

食事のあと、お皿をすぐに洗っていれば、シンクの中はいつもきれいです。

郵便物をすぐに読んで、しかるべき処理をしていれば、ダイニングテーブルの上に山のようにたまることはないでしょう。

家の中に、どうでもいい物がたくさんある場合、生活のどこかで、小さな先延ばしを積み重ねているはずです。

こうした先延ばしは、きょうを限りにやめましょう。

いちばんいいのは、先延ばしをしない人間になることです。

その方法:

人が先延ばしする4つの理由とその対策

今すぐやる人になる6つの秘訣。先延ばしグセを手放して今度こそ汚部屋を脱出

これならさくさく片付けが進む。断捨離を先延ばししない10の方法

しかし、「先延ばしするな」と言われて、すぐに先延ばししない人間になれるなら、誰も苦労しません。

長年の生活習慣はそんなに簡単には変えられないものです。

そこで、せめて、先延ばしをしすぎない工夫をしてください。

私がやっているのは、週に1度(水曜日)に、後回しにしていた小さなタスクを一気に片付けることです。

詳しくはこちら⇒家事の週間プランで綺麗部屋の住人へ~ミニマリストへの道(29)

ふだんやるべきことを付せんに書いて、日々のスケジュールを管理している厚紙に貼っておき、水曜になったら、順番にやっています。

もう10年ぐらいこれをやっているので、次第に先延ばししない人になってきました。

5.ついでに片付ける

最後におすすめするのは、ついでに片付けることです。

炊事をしたついでに、コンロの上を拭くとか、トイレに行ったついでに、そのへんを軽く掃除するとか、お風呂に入ったついでに、お風呂を洗うとか、主婦なら誰もがやっているでしょう。

こうした「ついでにする家事」に、「ついでにする片付け」をプラスしてください。

キッチンのワゴンに、得体のしれない物がたまっていたら、電子レンジをかけているあいだに、1つずつ捨てるとか。

シンクに食器がいっぱい入っていたら、キッチンに行ったついでに、1枚ずつ洗うとか。

汚れた食器がごちゃーっとたくさんシンクに入っていると、そこをきれいにするためには、大きなコミットメントが必要ですが、1枚ずつなら、もっと気軽に洗えるはずです。

これをタスクの細分化といいます。

子供のおもちゃが家中に散乱しているのなら、その部屋に入った都度、拾ったり、部屋から部屋へ移動するたびに、1つずつ元の場所に戻したりします。

「すこしでもきれいにしよう」と意識的になると、捨てるべきもの、移動させるべきものに敏感に反応できるようになります。

ついでに片付けているうちに、その探知能力はどんどん開発されていくでしょう。

何も意識していないと、部屋はいつまでも汚いままですが、意識的になるだけで、もう半分ぐらいは片付いたようなものです。

******

家が片付く生活習慣を5つお伝えしました。

今回は、書きませんでしたが、ブレインダンプなど⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方、頭の中にあることを紙に書き出すことも、きれいな空間を実現させるために、有効な方法です。

1日5分の片付けに、1日5分の書き出しもプラスしてみてください。





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