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フライレディのメールを読みながら、断捨離をがんばり始めたら、だらけた生活から少しずつ脱却できました。今回はそのお話をします。
私はそれまでは典型的なズボラ主婦。毎日の生活は伸びきった下着のゴムのようでした。
ところが、フライレディのミッションに従って片付けようとしていくうちに、ズボラはズボラなりに、少しずつ、いろいろなことができるようになって行き、自信もついてきたのです。
雑然とした部屋で流れにまかせていた
私は子供が生まれてからはほとんど家にいる専業主婦でした。短期間だけ派遣で働いたこともありますが、基本はずっと在宅です。
プレイスクール、幼稚園、小学校とよくボランティアに行きました。
特に子供好きではありませんが、学校側ではいつもボランティアを募っていたし、自分にできることがあれば何か貢献したいという気持ちがあったからです。
ボランティアに行かない日は子供が学校に行っている間は自分の時間。家事はもともと好きではないので最低限。
フライレディのメールに従って断捨離を始めるまでは、好きな本を読んだり、ぼーっとインターネットを見たりと、時間の無駄遣いをしていました。
お菓子を作るのが好きだったので、午後はよく娘のおやつ用に焼き菓子やケーキを焼いていました。
お金はありませんでしたが、時間はたっぷりあったのです。夜はしっかり寝ていたのに、昼寝までしていたほどです。
子供のペースに合わせてぼーっと生きていました。
心のざわざわが部屋に表れていた
のんびり気ままに暮していましたが、内心「こんな暮しをしていていいのだろうか?働きに出たほうがいいのではないだろうか?」と多いにあせっていました。
心の奥底では、そういうあせりや不安があるものの、何も動き出せずにいました。楽なほうに流れていたのです。
人は時間がありすぎるとかえってだらけてしまうもの。私はやるべきことがあっても先延ばしをし、部屋の掃除も適当で、なんとなく小さな買い物を重ね、雑貨を増やし、家の中は雑然としていました。
「部屋はその人の心を表している」と言います。カレン・キングストンも、やましたひでこさんもそう言っています。混沌とした部屋は私の心模様そのものだったのです。
しかも、自分で作った焼き菓子をおやつ(朝と午後)にたくさん食べていたので、体重も増加傾向。動きも遅くだらけきった日々でした。
年齢も50歳になり、そんな毎日に危機感をいだきました。
とりあえず、家の中をきれいにしようと思いました。
働きに行かないのなら、せめて主婦の仕事をしっかりして、家庭を快適な場所にすべきです。この時点で私はまだまだ他人頼みのところがあり、掃除をすれば何かいいことあるかも、と期待していました。
玄関をきれいにしておくと、いいものが入ってくると聞き、特に玄関の掃除をしっかりしました。
月間目標を自分なりにがんばった日々
フライレディには月間目標があることは以前書きました。こちらに12ヶ月分書いています⇒すっきり片付いた家にするための12の習慣~フライレディに学ぶ
自分なりにこの月間目標にそって生活しました。
運動を始めたのも、5月に「からだを動かす」とあったから。それまで不規則に散歩をしていたのを、毎朝ちゃんと散歩するようにしました。
この散歩はスロージョギングへと変わっていきました⇒50歳の私がスロージョギングを始めたらみるみる健康に~そのメリットとは?
夏場は子供中心の生活になり、片付け生活から遠のきましたが、9月になってからまた真面目に再開。
当時は、育児日記代わりのブログを書いていましたが、いつも月初めと月の終わりに、月間目標に関する記事を書き、その月何をやるか、どの程度実行できたか、記録しました。
たとえば、9月の月間目標の「就寝前のルーティン」の私の取り組みは、「ミニマリストへの道 #37」に書いています⇒寝る前が大事。家事上手の主婦が身につけている小さな習慣~ミニマリストへの道(37)
実はこのルーティンは、9月にはあまりできなかったのですが、2ヶ月目の10月になったとき、定着してきました。
私はほとんど毎日同じ服を着ていましたが、この時は翌日着る服を寝床の隣に置きました。早朝スロージョギングをしていたので、起きてすぐに出られるようにしたのです。
とはいえ、できないことの方が多かった
10月の月間目標は「紙ゴミを捨てる」でしたが、これは全くできませんでした。夏場のさぼりぐせが完全に抜けていなかったようです。
そこで11月の分と一緒にやろうとしました。11月の習慣は「メニュープランニング」です。つまり献立をたてること。
私はこんなことは全くしていませんでした。いつも夕食前に、冷蔵庫に入っている材料で適当にご飯を作っていましたから。今は違いますが、当時は夫が食料品を買ってくることが多かったのです。
フライレディは「メニューは夕食だけではない。朝も昼も晩もおやつもすべて計画をたてよ」と指示を飛ばしました。
私には無理だと思ったので、とりあえず、毎日夕食に何を食べているのかモニターすることに。というのも「献立をたてる習慣がない人は、準備段階として、今どんなものを作っているのか把握しなさい」とあったからです。
カレンダーにその日の夕食を書くことにしました。
その年の11月、実は紙ゴミの片付けも、メニュープランニングもほとんどできませんでした。
娘がひどい風邪をひき、めずらしく学校を何日も休み、私にもうつったからです。ふだんでも3歩進んで2歩さがる、という状態なのに、この月は、ゲホゲホと咳をしながら、1歩も進まず、後ろにひきずられている気がしました。
できなくても、いつかできそうな気がするようになった
ただ、これまでもその月の月間目標は数ヶ月先にできるようになっていたので、希望は捨てませんでした。
11月は毎朝スロージョギングできました。「運動する」というのは、5月の月間目標です。風邪をひいていたときも、いつものスピードをさらにスローにし、時々は歩きながら、時々は時間を短縮しながら続けました。
フライレディの月間目標以外にも、個人的に整理したいもの(パソコンの中のデータとか、子供の写真とか)に少しずつ着手しました。
月間目標に従って、自分なりの小さな目標をたて、それをちゃんと達成することで自信もついてきました。
そんなふうに、かなりのんびりとしたペースですが、家の中の片付けが進むにつれて、頭の中もクリアになってきたし、前よりいろいろなことができるようになりました。
私はフライレディのあのメールの多さに閉口していました。有無を言わせず命令(?)するところも、ちょっと嫌いでした。ですが、小さな習慣を積み上げて、自信を持たせてくれたことには本当に感謝しています。
それは家が片付いたことより、もっと大きな収穫でした。
ミニマリストへの道、この続きはこちら⇒服を断捨離するために10日間毎日やったことは?:ミニマリストへの道(41)
何か小さいこと、それもあまり難しくないことを目標にして、ひとつずつクリアしていくと、少しずつ自信がつくのでおすすめです。
特に、片付けなどの家事は、見た目で達成感を得られるのがいいですね。私は今でも、朝流しがきれいだと、うれしい気持ちでいっぱいになります。