文房具

ミニマリストへの道

買い過ぎなければ子供の物を捨てる悩みもない:ミニマリストへの道(81)

子供のお絵描きグッズを買い過ぎて大量断捨離する羽目になったおろかな母親の独白です。シンプルライフをめざしつつも、娘には安物を与えすぎ物を増やしていました。

捨てた物の写真をお見せしつつ、自分の過ちを振り返ります。



子供の物が増えるのは親が買うから

「子供の物が増えて困ります。片付けのアドバイスをお願いします」という類の質問をたまにもらいます。

答えは明確です。

最初から余計な物は買わなければいいのです。

断言します。

たいていの親は子供に物を与えすぎています。自分はもうほとんどの物を持っているので、子供の物を買うことで、自分の「買い物したい欲望」を満たしています。

ほかでもない私がそうでした。

娘の物をたくさん買い過ぎていた私

私は明らかに娘の物を買いすぎました。

娘が小さかった頃、我が家は決して裕福ではなく、どちらかというと貧乏。だから、そんなに物質的にぜいたくをさせたとは思いません。

私たちが住んでいたコミュニティは中流より上の家庭が多く、幼稚園から高校にいたるまで、同級生の親と年収で比べたら、我が家はかな~り下のほうだったと思います。

それでも、消費物資が安いため、私はすぐにゴミになる安物を娘にたくさん買っていたのです。

今でこそ、えらそうに、「子供におもちゃを与えすぎないほうがいいですよ」などとブログに書いている私ですが、自分自身はしっかり、余剰な物を与えていました。

おもちゃの買い過ぎはしないほうがいい話⇒子供のおもちゃが増えすぎて片付かない?極論を言えば買ったおもちゃは必要なし

私が娘のために買いすぎた2つの物

私が娘に買い与えすぎたと思うものは2つあります。

1)幼稚園時代、オークションや古着屋で買った子供服

かわいい服を娘に着せるとよりかわいく見えたので、ほとんど私の趣味で子供服を買っていました。娘は親の着せ替え人形替わりです。

特にネットオークションや中古衣料を扱うネットショップを利用していました。

オークションでいらない物を買いすぎた話⇒主婦が物を増やす3つの習慣とは?~五十路主婦のミニマリストへの道(10)

幸い、着せ替え人形時代はわりと早く終わりました。

娘は幼稚園ぐらいまでは、私が買ったものを素直に着ていましたが、小学校にあがる頃は、ジーンズ派になり、スカートはいっさいはかなくなりました。

まあ、カナダの女子はあまりスカートをはきません。

娘は自分が嫌いな服は着用せず、気に入った服ばかり着ていました。娘の自己主張のおかげで、子供服の無駄買い時代は1~2年で終息したのです。





2)幼稚園~小学校中学年ごろまで、そのへんで買ったお絵描きグッズ

私の娘は小さいときからクラフト系の遊びが好きで、毎日、紙や石にいろいろなものを描きなぐったり、色を塗りたくったり、何か不思議な物を作っていました。

「あら、この子はお絵描きが好きなんだわ」と思った私は、その才能(?)を伸ばそうと、たくさんのカラーペンを与えました。

与えすぎました。

引っ越し前に大量に断捨離した娘のお絵描きグッズ

引越し前のある日、私が捨てた娘の物にはこんなのがあります。

特殊なペンと紙がセットになったキット類

娘のクラフトグッズ

娘のクラフトグッズ

ほとんど誕生日プレゼントでもらいました。

誕生日パーティも物を増やしてしまう元凶でした。

次の項目で詳しく説明しますが、パーティを開いたときにもらうプレゼントと、パーティに出席したときにもらうおみやげという2種類の物の入手経路があります。

パーティを開くのは悪くないと思いますが、今思えば、もらいすぎない工夫もできたはずです。

誕生日パーティで物を増やした話⇒おもちゃが大量に家に入っていたのは、断捨離マインドが定まっていなかったから~ミニマリストへの道(14)

いろいろなペンや雑貨

娘のお絵描きグッズ

娘のお絵描きグッズ

もらった物もありますが、自分で買った物もたくさんあります。

今はペンと言ってもいろいろありますね。ごくふつうのマーカーから、ラメが入ったもの、水で落とせるもの、暗いところで光るもの、匂いつきのもの。集め出したらきりがありません。

マーカーだけでなく、ラメの入ったノリもあります。しかもそれらがみんな安価で手に入ります。

手前の黒いパレットに丸い絵の具がついているものはダラーショップ(日本で言う100均)の製品。つまり1ドル。

すぐに乾いて、絵の具が全部まるごとはがれました。写真を撮影する前にはめ込みましたが。これは友だちの誕生日パーティのおみやげです。

人のパーティに行くと、子供たちは帰りにルートバッグというのをもらいます。おみやげです。

ルートバッグにはチープなおもちゃがいくつか入っています。

「来てくれてありがとう」的な物です。

夫(田舎育ち)に聞いたら、自分が子供のころはそんな習慣はなかった、と言っていたので、誰か金儲けのうまい人が考えたことでしょう。

日本に受験産業や資格産業があるように、北米には子供のバースデー産業があると私は思います。

さらにいろいろなペンや雑貨

大量のカラーペン

大量のカラーペン

もらい物も多いのですが、私が買ったものもたくさんあります。ペンが多いのは、学年が変わるたびに、新しいセットを買っていたせいもあります。

頭に飾りのついたペンは、小さい子供に喜ばれるおもちゃで、ダラーショップにたくさん売っています。子供向けの本のおまけについてくることもあります。

しかし、ペンとして使おうとすると、ひじょうに使いにくいため、インクを使い切ることは困難。その前にペンが壊れます。

すべて寄付箱へ

たくさん処分したペン類から、まだ使えそうなものは、リサイクルショップに出すために箱にいれました。とんでもない量だと思いませんか?

寄付したクラフトグッズ

寄付したクラフトグッズ

私は自分では「ボールペン1本生活をしたいものだ」と本気で思っていたのです。しかし、娘にはこんなにペンを与えていました。大いなる自己矛盾です。

なぜこんなにお絵描きグッズを増やしてしまったのか?

昔の私の行動を振り返ってみると、こんな失敗をしていました。

1.子供がほしいと言っていないのに買っていた

たくさんのカラーペンは、私が店やネットで見つけて「あ、これがあると、喜んでお絵描きしてくれそう」と先回りして買ったものです。

2.ダラーショップでせがまれて買うこともあった

私はめったにダラーショップに行きませんでした。しかし、半年に1度ぐらい娘のクラフトグッズを一緒に買いに行きました。

そのとき全然関係ないチープなアクセサリーとか何かよくわからない物を娘にねだられたら、多少は買ってやりました。その理由は

・たまのことだしね。

・安いしね。

3.人並みにバースデーパーティをやっていた

娘が4歳ぐらいから小学校3年ぐらいまでは、他の子供と同じように、自宅やどこかの施設でパーティをやっていました。

他のパーティにならってルートバッグも用意していました。

私の動機は、「他の子供たちもやってるし、そうするべきなんだろう」という他人軸なものでした。

4.小遣い制を導入していなかった

我が家ではお小遣いというものはあげていませんでした。

「必要なものは私が買い与える」というスタンスだったのです。まあ、毎月定期的に娘にあげるお金がなかったのですが、数々の無駄遣いをカットしていれば、お小遣いを出せたかもしれません。

多くの専門家は7歳以上になったら小遣いを与え、本人に管理させたほうがいい、と言います。つまり使う額にリミットをもうけ、買う物の優先順位を本人につけさせるわけです。

こうしたほうがよかったと思います。

娘の友だちのあるお母さん(金持ち)は、「お小遣いをあげると、みんなしょうもないものに使ってしまうからやめた」と言っていました。

たとえすべてしょうもないものに使ってしまったとしても、子供の小遣いですから親が無制限に買うよりはよかったでしょう。

子供に物を買い与えすぎないためにできること

私はどうすればよかったのでしょうか?

今ならこうしています。

1.子供の物はできるだけ買わない

乳幼児の頃から子供の服やおもちゃ、雑貨は最小限しか買わない、と決めればよかったのです。

つまり、ミニマリストになっていればよかったと思います。

たとえ自分がミニマリストでも、子供が小さいときは、絶対周囲から物が入ってきます。私もたくさんお下がりやプレゼントをいただきました。

娘が18歳になった今は誰もくれません。

2.派手なバースデーパーティをしない

他人のパーティに影響を受けず、地味なパーティをすればよかったです。

そうすることで自分なりの価値観を子供に伝えることができます(昔の私の価値観は伝えたくないたぐいの価値観ですが)。

小さい子供にとっては、親は絶対的な存在です。よその家と自分の家を比べて、どうこう言うことはありません。

まあ、最近の子供たちは、早くからスマホやタブレットを持ち、インターネットやSNSを見て、「おや、家ってよそとちょっと違うのかも?」と思うかもしれませんが。

3.お小遣い制の導入

どんぶり勘定をせず、毎月、決まった額を娘に与えられるように予算を管理すればよかったです(後の祭り)。

しかし、今は、娘もは自分のお金は自分で管理しています。とはいえ、お小遣い帳などはつけていません、収入よりは支出が増えないように預金残高をチェックする程度です。

娘はまだクレジットカードを持っていないので、収入>支出 でおさまっています。家には一銭も入れていませんが、車の維持費はすべて本人が払っているので大目に見ています。

☆このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒何度も失敗したけど、今も前を見て進んでいます~「ミニマリストへの道」のまとめ(1)

☆この続きはこちら⇒ダンボール47箱の不用品を寄付した話:ミニマリストへの道(82)

=========

それにしても昨今の北米における子供のバースデーパーティは消費主義の権化です。

カナダでも昔は、近所でバースデーパーティがあると、子供たちはそこへわらわらと行って(プレゼントは持たない)、一緒に遊んで、ケーキやアイスクリームをもらって、「ああ、きょうは楽しかったよ」と思って家に帰る、というふうでした。

誕生日の子供たちは親からのみプレゼントをもらいます。

今は、そんなに単純ではありません。

親はけっこう忙しいです。

パーティの企画をたて(どこでやるのか、テーマは何か)誰と誰を呼ぶか決め、招待状を渡し、催し物(ゲーム)はこんなことをして、ケーキやごちそうはこんなものを用意して、帰りのお土産はこんな物を用意して、と仕事がたくさんあります。

特に我が家は夫は毎年、ケーキを買って会場に持ってくる、という役割しかしなかったため、あとの仕事はすべて私の担当でした。

まあ、たいてい母親が企画すると思いますが。

私は、「バースデーパーティって大変だわ~。でも年に1度だからがんばろう」と自分を奮い立たせていました。

とくに誰を呼んだらいいのか、この人選がストレスでした。全員を呼んでいたら予算が足りないのでどこかで線引しなければなりません。

招待状を渡すのも気を使います。できれば、呼ばれなかった子には、そんなパーティなど行われていることを知らせたくありません。

その年のパーティが終わると、「やれやれやっと終わった」とどっと疲れていたものです。





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