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シンプルライフがよいのはわかっているものの、なかなか物が捨てられない。そんなあなたに、物をためこまず、もっと楽に、いらない物を捨てる考え方やコツをお伝えします。
これまでも断捨離のやり方は書いていますが、この記事で特に伝えたいのは、「無理な断捨離をしないこと」です。捨てるのはそんなに簡単ではありません。無理をするとリバウンドします。
まず、以下の2つのことを知っておいてください。
1.持つべきか持たざるべきかで悩んでいる人が多いこと
2.何でもかんでも捨てればいいわけではないこと
その後、断捨離を楽にするコツを4つ紹介します。
持つべきか、持たざるべきか?
シンプルライフの考え方はすっかり定着したようです。「物は少ないほうが自由に身軽に生活できる」という思想です。
最近は、必要最低限の物で暮らすミニマリストまで登場。
多くの人は、「物が少ないほうが幸せに生きられるようだ」と知っています。そしてできれば自分もできるだけ物を減らしたいと願っています。
しかし、その一方で相変わらずメディアや広告は「もっと買わなきゃだめですよ」「ほら、こんなのもあります」「これも必要ですよ」「これ便利ですよ」「新製品、新製品」「これはマストアイテム!」「これを買えば何もかも解決します」「これたった100円ですよ」「こういう服、1着は持っておくべきですよね」と、いろいろたたみかけてきます。
物を持たないはずのミニマリスト予備軍の人たちにまで「ミニマリスト御用達の〇〇」と特定の商品を紹介します。
売る側はその手をゆるめません。
そのため、これまでは「物はたくさんあればあるほど幸せなんだ」と1つの信念のもとに生きてきた人たちはジレンマに陥っています。
ああ、これ可愛い、素敵、ほしい。でも、物は少ないほうがいいんだよね。でもほしいし、でも物は増やしたくないし、ああ、私いったいどうしたらいいのぉぉおおおおお。
と、心が引き裂かれんばかりです。
「持たない暮し」を知ったばかりに悩みが増えてしまったのです。
こんなときどうしたらいいのでしょうか?
何もかも捨ててしまうとスッキリしそうですが、それは解決になりません。そういう極端なことをするとリバウンドするからです。
無理をしないで、大切なものと、いらない物をゆっくり見極めていくことをおすすめします。
何でもかんでも捨てればいいわけではない
「物がたくさんあっても幸せになれない」とよく言います。
確かにこれは真実です。私は昔、たくさん洋服を持っていましたが、幸せどころか、自己嫌悪を感じてかえって不幸でした。
洋服を試着して買うところまでは楽しいのです。
「また買っちゃった」と思いつつも、帰り道もまだ一応幸せです。翌日さっそく着用して会社に出勤。誰かに何か言われるかな、とドキドキしながら。
ところが、なぜかその服を買った幸せは長続きしませんでした。お店では輝いて見えたのに、自分のものにしてしまうとその輝きは急速に消えてしまうのでした。
昔のように、物をたくさん買っても幸せにはなれないことはわかっています、それでも、いくつかの物は大切に持っています。
たとえば私はすごく大事にしているぬいぐるみがあります。ほんの数枚持っている自分が子供の頃の写真を見るのも好きです。
娘からもらった母の日の小さな作品もいまだに持っています。
こういう大切な物は私の気持ちを楽しく豊かにしてくれます。
人によっては、結婚式や卒業式の贈り物を大切にしているでしょう。自分がずっとつけていた日記帳が大事だという人もいます。
物を所有することはそれだけでは人を幸せにしませんが、いくつかの物は幸せな人生において、重要な役割を果たしているのです。
何もかも捨てる必要はありません。やけになって一気捨てをするのはおすすめできません。
ただ、物をたくさん持ちすぎると、こういう大切な物がかすんでしまいます。へたすると、どこに行ったかわからなくなります。
不用品はすべて捨てて、大切で有用な物だけを持つのが、幸せなシンプルライフを送る秘訣です。
断捨離を楽にする4つのコツ
1.安易に物を所有しない
断捨離をしている人なら、物の捨てにくさはいやというほど知っているはずです。
授かり効果という心理があるために、いったん所有してしまうと、その物は、所有する前よりも所有者にとって価値があがってしまいます。
授かり効果はこちらで詳しく説明しています⇒物を捨てられないのは恐怖のせい~損失回避と、授かり効果の心理をさぐる
この心理のせいで、私はいまだに捨てられない本を数冊持っています。
軽い気持ちで物を買い家にいれてしまうと、物はいつまでもそこに居続けるのです。
2.物を捨てる決断を先送りしない
押し入れの中がいっぱいでも、多くの人にとっては捨てるより、そのままにしておくほうが、心理的に楽です。
捨てる決断をするのは大変ですし、捨てるなら処分方法も考えなければなりません。
「これ捨てようか、どうしようか」と迷って、「とりあえず、今はここにしまっておこう」と思って、20年ぐらいそのままのタオルや洋服がありませんか?
ですが、そうやって捨てる決断を先送りすると、物は、いつまでもそこに居座ります。決断は早ければ早いほどその後の人生が実り多いものになります。
3.思い出の品は厳選する
思い出の品を捨てられない人が多いようです。たとえば子供の作品など。
私自身は、娘が生きている限り、娘の姿を見れば、昔のことはすぐに思い出せます。それに上で紹介した、母の日の作品1つあれば充分です。
思い出の品をたくさん持ちすぎると、段ボール箱に詰め込んで、押し入れに押し込むしかなくなります。
人によっては物置のようなところにしまうでしょう。たくさんあると邪魔なのですから。
せっかくの思い出の品が、数が多いばかりに、「邪魔な物」になってしまうのです。
どれか1つか2つ、本当にお気に入りのものだけ残し、あとはさっぱり捨てることが、思い出の品の効果を最大限に発揮させるコツです。
思い出の品の捨て方はこちらに書いています⇒思い出の品をさくっと断捨離するコツ~6つの思考で今を生きよ
4.捨てられないならとりあえず箱詰めに
そのへんにあふれている、いるかいらないわからない物はとりあえず、箱に詰め込んで、必要になったら取りに行くようにしておくといいです。
半年たっても必要にならなければ、それはいらない物です。私はこの方法で食器をだいぶ減らしました。
捨てるのに慣れないうちは有効な方法です。ただし、箱に入れたまま忘れてしまわないようにしてください。
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物を捨てるとことは、今の自分を買える、1番簡単でコストのかからない方法です。あなたが部屋にためこんでいるものは、あなたが過去にした選択の集大成なのですから。
なんとなく、今の生活に息苦しさを感じているのなら、物がいっぱいで目障りな場所から断捨離を始めて下さい。必ず何かが変わります。