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ミニマリストへの道

最終更新日: 2018.03.9

貧乏暮しゆえにエコな生活へ~ミニマリストへの道(35)

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今から10年前の2005年ころ、エコロジーに関心を持ち始めました。モノを減らす生活はエコな生活と相性がよく、環境にやさしいことを意識した生活をすることで、さらに暮しはシンプルになっていきました。



エコロジーとは?

エコとはエコロジー(ecology)のことです。エコロジーは生態系(生物とそれをとりまく環境)を研究する学問。

「エコである」とは、「環境に配慮している」という意味で使われていますね。

「エコロジー」という言葉は、1980年代からよく聞かれるようになったと思います。日本にいたときから、紙の裏を使ったり、多少節電も意識していましたが、今思うと昔の生活はまったくエコではありませんでした。

紙の裏を使っていたのも単にモノを捨てられない性格だったからです。その一方でいろいろ無駄になるモノを買っていましたから、「エコ」という視点で見ると、とてもアンバランスなことをしていました。

エコ貧乏シンプルライフ

私がエコロジー志向になったのは、特にこれといったきっかけがあったからではありません。

いろいろな理由が重なったからです。

たとえば、

●当時、周囲でエコロジーが話題になっていた

●子供が生まれたので、子供の口に入るものや使うものの安全性が気になった

●脱シャンプーをして石けんで髪を洗い始め、石けんに興味を持つようになった

●もともとアロマセラピーに興味があった

貧乏だった

こんな事情です。





特に「貧乏だった」のが大きいです。

貧乏とエコにどんな関係があるのかというと、お金がないとモノが変えないので、必然的にシンプルライフになるのです。

「持たない暮し」ではなく「持てない暮し」です。

ミニマルライフをめざして、無駄なものは排除していくと、結果的に節約につながります。

子供が生まれて半年ぐらいして、夫が失業し(生まれるちょっと前もずっと失業していましたが)、本当にお金がなくて、夫の髪も、娘の髪も私が切っていました。

日用品だってできるだけ買いたくありません。

シャンプーやボディシャンプーをやめて、石けん1つで暮らす生活は、暮しをシンプルにするだけでなく、お財布にもやさしい方法だったのです。

1個2ドル前後の石けんを大事に使っていました。

関連⇒石けんシャンプーできれいに洗うコツ:私が湯シャンへ至るまで(6)

そんな暮しを私は「エコ貧乏シンプルライフ」と呼んでいました。

ただの貧乏だとみじめなだけです。ですが、それがエコロジーにつながっているのなら、ちょっぴり社会貢献できているのですから、うれしい気持ちがします。

最初は、そのように貧乏にせまられたエコ生活でしたが、ある本がきっかけで、さらにエコ生活が加速しました。

1001 Little Ways to Save Our Planet  地球を救う1001の方法

1001 Little Ways to Save Our Planet
2008年のある日、たまたま本屋のセール品のたなにあった 1001 Little Ways to Save Our Planet という本を購入しました。

6ドル99セント。

この本には、文字通り地球にやさしくできる1001の方法が集められていました。

もともと若い女性向けの本らしく、かわいいイラストがたくさんのっていました。1つ1つが短い文章で、お風呂で読むのに最適。

エコロジーに関する本を読んだのはこれが初めてです。

書かれているアイデアは、「お風呂に入るときはドアをしめましょう」という、ものすごく当たり前なものから「室内にミミズのコンポスト(compost)を作りましょう」といったハードルの高いものまで。

コンポストはゴミを発酵させて作る堆肥(たいひ)です。

本当にミミズで作れるのかと思い検索してみたら「ミミズコンポスト」の作り方を書いたサイトがたくさん出てきました。私が知らなかっただけで、無農薬園芸の世界では有名な方法のようです。

さらにエコな生活へ

この本を読んでその後意識したのは、製造工程においてなるべく環境にダメージを与えていない製品を選んで購入し消費する、ということです。

具体的には、プラスチックより、木製や陶製のものがよく、ふつうのコットンよりオーガニックコットンを選んだほうがよいのです。

また、サランラップやアルミホイルより紙であるワックスペーパーのほうがましです。

サランラップをなるべく使わない方向にシフトしました。

サランラップは使わない主義~ラップの代用品の工夫とアイデア

今では常識になっている、リサイクル、リデュース、リユースの3Rに関するアイデアものっていました。ゴミを減らすための指針となる3Rを心がけることは、そのまま「買わない暮し」や「持たない暮し」につながって行きました。

関連⇒モノはいつかゴミになるからゴミ処理問題に無関心は禁物

この本を読み、以前よりリユースを意識し、食品が入っていた袋を再利用するようになりました。

一時期は、そういう袋をためすぎて、かえってモノが増えたぐらいです。

そんな失敗もありましたが、本にのっていた方法で、自分にやれそうなものはどんどんやっていきました。先日記事に書いた食器洗剤を使わないこともそうですし、オーガニックストアを利用するのもそうです。

前回の記事⇒食器用洗剤を断捨離しそこないフロッシュに落ち着く~ミニマリストへの道(34)

当時はお金がなさすぎて、有機野菜を買うことはかないませんでしたが。

もともとあまり使ってなかった化粧品の使用が減っていったのもエコロジー志向のせいです。地球環境にやさしいことを意識すると、自分のからだにも負担にかからない暮しになるのです。

手作り化粧水を作っていたこともあります。重曹やお酢を使うエコ家事も始めました。

「これはエコか?」と自分に問うことで、だんだん買わない生活になり、所持品が減って行きました。

この続きはこちら⇒お香の収集癖を断捨離するまで~ミニマリストへの道(36)

☆ミニマリストへの道を最初からじっくり読む方はこちらから⇒なぜ私は断捨離をしてミニマリストになったのか?(1)~物がたくさんあっても幸せではなかった

☆後書き
ミニマリストになるために物をたくさん捨てるのは、全然エコではありませんが、かといってそのまま家の中に死蔵しておくのもエコではありません。

ある時、生活の膿を出してしまい、その後は持たない暮しにシフトしてしまえば、またゴミになってしまう物を買うことがなくなるので、結果的には「エコである」と思っています。

実際、買い物の量はずいぶん減りました。





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