ページに広告が含まれる場合があります。
借金を返すのが今年の私の目標です、というメールをいただきました。
今回は、このメールをシェアします。
差出人はうさぎさんです。
カードの借金を返します
件名:ADHDを受け入れて、買い物依存を乗り越える1年にしたい
初めまして。こんにちは。
突然のご連絡をお許しくださいませ。
私は、うさぎと申します。
2年前、筆子さまのブログをネットで偶然拝読し、それ以来、ことあるごとに拝読させていただいております。
この度、ご連絡させていただいたのは、私の決意といいますか、目標を筆子さまに見届けていただきたいと、考えたからです。
私は、現在42歳の女性で、既婚者です。
子供はおりません。家族は、夫と猫2匹です。
4年前に結婚し、熊本県に引っ越して来ました。結婚後、クレジットカードのショッピングとキャッシングで、約200万円の借金をつくりました。
今、返済中で今年の6月のボーナス日に完済するのが、今年の最重要目標です。
私は、就職した23才のときから、19年間、借金がなかったことがありません。19年間、常に、何らかの支払いを毎月して生きてきました。
もちろん、貯金があったことも、一度もありません。
常に、お金に振り回されて、お金にコントロールされた人生を送ってきました。
借金をなくしたいと、思ってはいました。
でも、多分、本気で、心の底から思ってはいなかったのだと思います。
でも、半年前、クレジットカードの利用可能残高が¥4,000になったとき、限度額ギリギリまで借金している私は異常だと思いました。
リボ払いと分割払いを繰り返しているうちに、私は、元からない金銭感覚がもっと、麻痺していったのだと思います。
借金のない自分になりたい。
心の底からそう思ったので、今年の1番重要な目標に挙げました。
そして、自力ではもう無理だと思って、すがるように、カウンセリングを受け始めました。
私は、自分のことを勝手に買い物依存症だと決め付けていたのですが、これは、私が抱えるADHD(私は不注意と多動優勢の混合型です)の症状のひとつでした。
家の中を片付けられないのは、無駄な買い物(衝動買いもあり)と、保有している大量のモノと、そのモノを元の場所に戻せないことが原因でした。
だから、今、まず家の中にあるモノを把握できるまでに減らす作業をお休みの日を使ってしています。
そして、カウンセリングに通って、ADHDの自分を受け入れて生活できるように努力しています。
片付けができるようになりたい。
借金をしないようになりたい。
筆子さまにいつか、目標達成できましたと、報告したい。
そう思って、今年1年、過ごしたいと思っています。何故なら、私がなりたい自分をイメージできたのは、筆子さまのブログを読んだことが始まりだからです。
長々と、申し訳ありませんでした。
もし、よろしければ、叱咤激励、よろしくお願いいたします。
うさぎさん、はじめまして。メールありがとうございます。
いつも、ブログを読んでいただき、うれしいです。
メールを読む限り、たぶんうさぎさんは、カードの借金の返済という目標を、達成するでしょう。
夏のボーナスで完済するという、めどもたっているし、プロにカウンセリングを受けているから、これまでより心が安定するだろうし、日頃の生活を振り返る機会もあります。
うさぎさんは、ADHDである自分を受け入れていくと思っているし。
要は、これ以上、借金をしなければいいだけです。給料から返済額を引いた分のお金で暮すだけです。
叱咤激励になるかどうかわかりませんが、以下に思ったことを書きますね。
自分をまるごと受け入れる
クレジットカードの限度額いっぱいまで借金をすることを、英語で、クレジットカードをマックスアウトした(Maxing out a credit card)、といいますが、マックスアウトする人、けっこういます。
その人たちは、生活が苦しいわけではありません。意外と収入はよかったりします。
家におなかをすかせた子供が何人もいるから、カードでほかほか弁当を買って帰っているうちに、マックスアウトしてしまった、ということはなく、たいてい、遊興やぜいたく品の買い物に使って、マックスアウトします。
高級レストランでの外食、飲み会、海外旅行、車、ブランド物のバッグや衣類、アクセサリー。こうしたもの消費するのにカードを使うのです。
去年の今頃、組合員が年金として積み立てていたお金を使って、馬やポルシェを購入した60歳の女性のことがニュースになりました。
この人は、10年かけて、6億円以上(時効が成立した分をいれると10億円ほど)、会社のお金を使い込んでいました。
うさぎさんは人のお金を使ったわけではないし、200万円と6億円じゃ金額が桁違いですが、本当はいらない物にお金を使ってしまった、という点では似ていると思います。
クレジットカードに限度額があって、うさぎさんはラッキーだったかもしれません。
6億円使った人は、もともと馬が好きで、乗馬が趣味ですが、人の馬に乗っても、風をきって、走ることはできます。
ポルシェじゃなくても、パッソやマーチに乗れば、用は足せます。
彼女は、大企業で勤続20年。ずっと、経理の仕事をしていたのだから、給料やボーナスも、わりとよかったと思うし、独身だから、子供にお金を使うこともありません。
ふつうの生活をする分には、金銭的に余裕があったでしょう。
楽しく生きていくのに、馬もポルシェもいらないのに、彼女は、馬やポルシェを持っていない自分が嫌いで、受け入れられなかったのだと思います。
馬と一緒に笑顔でポースをとっている写真をフェイスブックに乗せていました。
馬やポルシェ、グルメな外食、その他自分の体裁を整えてくれるものすべてを取っ払ったときに残る、素の自分を好きでいられれば、こんな面倒なことをしなくてもすみます。
もし、この方が私の友達だったら、馬やポルシェがなくても大丈夫だよ、そのままで充分なんだよ、と言ってあげたかったところです。
人間にはいろんな要素があって、自分で嫌だなと思うところもあれば、ここはなかなかいいな、と思うところもあります。
嫌だな、と思うところは改善しつつ、いいなと思うところをできるだけ出していけば、クレジットカードで借金していらない物を買う必要はなくなると思います。
自分を信じる
当ブログには物の捨て方をよく書いていますが、長年、記事を読みながら、「確かに、捨てればスッキリ快適な生活になりそうだけど、私には絶対できない」と、ガッチリ思い込んでいる人がいます。
「できない」と思っているけれど、一方で、「捨ててスッキリしたい、汚部屋でなくしたい」という気持ちもあるため、何年も記事を読むだけの生活が続きます。
このような人は、「自分にもできる」と心の底から思うことができれば、つまり信念をがらっと変えてしまえば、捨てることができます。
本人は、ノウハウに問題がある、私は仕事で忙しいから時間がない、夫も子供もタメコミアンだから、私だけがんばっても無理だ、義理の姉が、どんどん物をくれる人だからシンプルライフなんてできない、ペットがたくさんいるから物が減らない、など、できない理由をいろいろ言います。
しかし、一番障害になっているのは、「自分には不用品を片付けられるはずがない」という強い信念です。
うさぎさんは、借金歴が長く、クレジットカードで買い物することが生活の一部だったので、カードを使うことは、うさぎさんのアイデンティティの1つとも言えます。
だから、ときには、「私には、カードを使わない生活なんて無理なんじゃない?」とか、「借金、返すことなんて、できないんじゃない?」と思うときがあると思います。
こんなときは、「いや、私には必ずできる」と、自分を信じてください。
ちょっとがんばれば達成できる小さな目標を作って、1つひとつクリアしていくと、自分への信頼が、高まっていきます。
自分の能力を自分で見限ることの恐ろしさ、できると信じることの素晴らしさ(TED)
全体像を捉える
汚部屋解消の記事に書きましたが⇒この3つをやれば、汚部屋は必ずきれいに片付く~全体像を把握して進むすすめ。
借金を返すまでのルートや全体像を把握すると、挫折しにくいし、ちょっと横道にそれても、すぐに軌道修正できます。
やみくもに、「とにかくカードを使わないようにしよう」と思うだけだと、失敗する確率があがります。
いま、不用品を捨てているそうですが、これは、買い物習慣を改めるのに、とても有効なので、これからも継続してください。
時間と気持ちに余裕があるなら、不用品を売ってもいいかもしれません。
ブランド物で新しいものなら、わりと高く売れます。
売ったお金は、不用意に使ってしまわないように、専用の口座を作って積み立てて、借金返済にあてるといいでしょう。
ほかにもクレジットカードを使いすぎない方法は、別の方の質問の回答として、2記事書いていまし、関連記事もあります。
カード払いが多すぎる人に伝える、基本の節約方法。数字が苦手でも大丈夫(前編)
仕事のストレスによるクレジットカードの使いすぎに歯止めをかける14の方法。
あきらめない
目標達成のためのマインドセットとして、「あきらめない気持ち」を持つこともおすすめします。
いまは、6月のボーナスで返済できると思っていますが、何かの事情でボーナスの額がごっそり減ることもあります。
ほかにも、思い通りにいかないことがいろいろ起きるでしょう。
そんなときに、あっさりあきらめないでください。
・この問題は一時的な現象にすぎない
・どんな問題も必ず解決策がある
・必ず道を見つけよう。なければ、私が作る
こんなふうに考えるといいですよ。
一度決めたことを継続する6つの方法。あきらめないマインドセットを持て
最後までやりとげる7つのコツ~汚部屋の片付けで挫折続きのあなたへ。
それでは、うさぎさんの目標の達成をお祈りしています。
きょうも、片付け、がんばってください。
******
読者の今年の目標を紹介しました。
クレジットカードの借金がたくさんあると、借金に生活をコントロールされてしまうので、不自由です。
早めの返済をおすすめします。