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早いものできょうは5月の最終日。月末なので、いらない物を捨てる気になっている人も多いことでしょう。
きょうは、ここ3年使っていない物を捨てるプロジェクトを提案します。
物の捨て時は自分で決める
たいていの家の中には、家族の誰も使っていない物がたくさんあります。
よくよく考えると、使いもしない物を後生大事に持っていることは、無意味です。無意味ですが、多くの人が、なかなか捨てません。
物が増えすぎて、暮らしにくくなっているのにもかかわらず。
自宅は博物館ではないのに。
なぜ、こんなことが起こるのでしょうか?
たぶん、ほとんどの物に、賞味期限や有効期限が書かれていないからでしょう。捨てるべき目安の日付が書かれていないと、「ずっと持っているべきだ」と思ってしまうのです。
ですが、自分が「もう使わない」と思ったら、それが捨て時です。
誰に遠慮することなく、ばさっと処分すればいいのです。
ふだんから、1年、3年、5年と捨てるラインを決めておくと、あれこれ考えず、さっさと捨てられます。
なかなか思いきれない人のために、今回は、3年というラインを提示することにしました。
3年間、全然使っていない物を捨ててみて、その後何が起こるか、ご自身で体験してください。捨ててよかったと思うはずです。
以下に、3年使っていない物の例をいくつかあげます。
古いお茶や紅茶を処分する
ギフトとしてもらうことが多いお茶類は、うっかりすると家の中にたまりがちです。
お茶や紅茶は賞味期限が書いてありますが、世の中には、賞味期限を見なかったり、見ているのに、その数字の意味するところを受け入れようとしない人がいます。
もちろん、賞味期限をすぎているお茶でも、ある程度、おいしく飲めます。飲めるから捨てるのはもったいないと思う気持ちもよくわかります。
しかし、ここで問題なのは、3年間、誰も飲んでいないというその事実なのです。
去年の秋、ブログに書きましたが、実家に里帰りしたとき、家にあるすべてのお茶が賞味期限切れであることを発見しました。
お茶はたくさんありました。ですが、すべてが古い。
母は、ふだん健康茶のような特殊なお茶を飲んでいるので、いわゆる普通のお茶は手付かずのまま、放置されてしまうのです。
これって、もともと母の家には、ふつうのお茶はさして必要ない、ということです。
それなら、お茶をもらうとき断るか、断ることができないなら、もらったあと、すぐによそに回すべきです。
あまりお茶を消費しないのに、もらったまま家にためこんで古くしてしまうのは、実に残念なことです。
お茶は新鮮なほうがおいしいので、3年といわず、半年か1年ぐらいで見直したいところです。
使わない粉物も処分する
お茶をチェックするついでに、粉物も調べてください。
小麦粉や砂糖などです。
粉物も、古くなると味が落ちます。
それに、お茶と同じで、3年間、ずっと使っていないということは、その家にはそうした粉物はそんなに必要ではない、ということです。
もういい加減、あきらめて、よく使ってくれる隣人か親戚にあげてはどうでしょうか?
古い粉物をもらってくれるかどうかはわかりませんが。
使うには、それ相当の準備が必要
お茶や粉物がたまっていても、「食べ物を捨てるなんて抵抗がある」と思うなら、消費してください
そのさい、「できるだけ使おう」と思っているだけだと、これからまた3年たっても、ろくに減らないままに終わります。
今までと同じ生活をしていたら、同じ結果しか得られません。使い切りたいなら、違うことをしなければ。
使い切る準備と覚悟が必要です。
私も、昔、あまり使っていない米粉やスパイスを使い切ろうと努力しました。そのときやってみて効果があったことを紹介します。
例として、粉物を使い切ることにしましょう。
1)いまから、粉物消費強化月間だ! と決める(自分の心の中で決めればOKです。To-doリストやスケジュール帳に書いたり、家族にそう宣言すると、よりいっそう効果的です)。
2)すぐに手に取れる場所に、使い切りたい粉物をスタンバイさせる
3)あらかじめ、粉物を使うレシピや献立を考えておき、できるだけそのプランに沿って、粉物を調理に使う
4)粉物と用途がかぶるものは、使い切りが終わるまでいっさい買わない。
ポイントは、4番の、用途が似ているものを買わないことです。
家に米やパン、パスタ、うどん、じゃがいもなどの炭水化物がなく、粉物しかなかったら、いやでも粉物を食べるでしょう。
ところが、ほかにもいろいろな食品があるから、粉物の出番がなかなか来ないのです。
お茶も同じです。ほかに飲むもの(コーヒーでしょうか)があるから、お茶の出番がありません。
3年以上使わない物が生じる理由は
◯もともとその家には必要のないものだった
◯必要ではあるが、ここまでの量は必要なかった(ストックしすぎた)
◯用途のかぶるものがほかにもたくさんある
この3つです。
もともとその家に必要のないものなら、使い切るのはきついです。あきらめて、さっさと処分したほうがいいでしょう。
ふだんからパントリーチャレンジをしておくと、適正なストック量や、その食品の必要度を見極めることができます⇒パントリーチャレンジのススメ~ズボラ主婦だからできる究極の節約方法
古い教科書や参考書はもういらない
3年手にしなかった本も捨てましょう。
特に、教科書や参考書などの、いわゆるリファレンスブック(参考資料、参考図書)は情報が古くなっているかもしれないし、そうした本を使っていたときとは、自分や家族の状況が大きく変わっている可能性があります。
私、ずっと1000個捨てチャレンジをしていますが⇒持たない暮らしに近づく1000個捨てチャレンジの楽しみ方。
今朝、WordPressの参考書を1冊捨てました。
もともとほとんど読んでいなかったし、いま、WordPressのバージョンは5.2なので、バージョン4用の本はもういらない、と判断したからです。
もちろん、古いバージョン用のものでも、今でも使える情報はたくさんあります。日頃から、よく手にしている本なら、バージョンが変わったからといって、いきなり捨てなくてもいいです。
しかし、この記事でおすすめしているのは、「3年間、ろくに手に取らなかったもの、使わなかったものを捨てること」です。
インターネットやガジェットに関する情報は、どんどん古くなるので、3年あたりで見直すのが、適当だと思います。
料理本も、リファレンスブックの1つです。
子供が成長したり、家族構成が変わったり、自分の好みが変わったりすれば、使う料理本の種類も変わるので、見直すといいでしょう。
料理本にはたくさんのレシピがのっていますが、自分が使うのは、そのうちのごく一部であることが多いもの。
まるごと1冊持っている必要はありません。
よく使うレシピのページだけ切り取る、ノートやカードに移す、写真に撮るなどして、残せば、重たい本をキッチンや本箱に置いておく必要はなくなります。
処分するのを先延ばししたいがために、ページを切り取ったり、デジタル化したりすることもあるので、残すレシピは厳選したほうがいいです。
スクラップブックを作るのは、それはそれで、時間と手間がかかります⇒どんどんたまるレシピや雑誌の切り抜きの断捨離と整理の方法はこれで決まり
いまは、インターネット上にあらゆるレシピがあるので、参考資料はネットで見つけ、好きなレシピもデジタルで管理したほうがいいかもしれません。
私、料理本は全部捨てたので、食材の処理でわからないことがあるときは、ネットで調べています⇒料理本を断捨離(全捨て)した。いくらレシピがあっても料理上手にはなれない
生きた思い出の品を持て
記念品や思い出の品のたぐいも、3年以上使わないものがたくさんあるでしょう。
というか、こういう物はふだんは使わないものです。
それなら、いつ使うのか?
いつか、自分がこれを使うときが来るのか?
ここを考えてください。
老後になったら見るかも知れないと、大量の写真や手紙、古いカードその他よくわからない紙束を箱にためている人がいます。しかし、そんなグシャグシャの状態の物を、老後に本当に見たいのでしょうか?
片付けコンサルタントの近藤麻理恵さんは、「人生がときめく片付けの魔法」という本で、写真の整理についてこんなことを書いています。
老後になってから、昔の写真を整理しているようではいけない、と。
老後の楽しみに残すのは、すでにきれいに整理された参照しやすい状態の写真(本当に見たいものだけ)であり、写真がぐしゃぐしゃに入ったままのダンボール箱ではない、ということです。
実家の片付けや、遺品整理をした方なら、よくわかると思いますが、思い出の品は、ある程度、きれいに整理しておかないと、せっかくとっておいても、ただのガラクタになるだけです。
ほこりっぽくて、かびくさくて、さわるのもためらわれるようなガラクタに。
本当に誰かが見る、生きた思い出の品にしたいなら、どうでもいいものは、捨てておかなければなりません。
記念品は、実用品ではありませんが、何かのときに、自分が参照するために残しているわけです。
3年程度で見直して、本当に必要な物を残し、ある程度、片付いた状態にしておいたほうがいいです。
写真だけでなく、給料の明細や公共料金の領収書、チケットの半券など、古い紙束は、みんな「記念品」的立ち位置で、ダンボール箱の中にひそんでいるかもしれません。
昔をなつかしむために持っているのなら、数はそんなに必要ないので、1枚か2枚だけデジタル写真におさめておくのはどうでしょうか?
私は、古い紙束は、全捨てしますが。
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今回は3年以上誰も使っていない物を捨てることをおすすめしました。
部屋の中を見渡してみれば、ほかにもいろいろ古い物があるでしょうから、ちょっと捨ててください。
自分で捨て時を決めて、どんどん処分していかないと、あとでしんどいことになります。