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シンプルに暮らすために、ものをどんどん溜め込む生活をやめる方法をお伝えしています。
きょうは、出しっぱなしや、やりっ放しの癖を直すすすめです。
「出しっぱなしすることと、ものを溜め込むことと関係があるの?」
こんな疑問が浮かぶかもしれません。私はこの2つは関係があると考えています。
どちらも、やるべき処理を、先延ばしにする行動ですから。
それに、出しっぱなしにするのをやめて、タイムリーにしまおうと思ったら、ものは少ないほうが都合がいいので、おのずとものを減らす方向に向います。
出しっぱなし、やりっ放し、そこらに放りっぱなしにする癖があるなら、今日から改めていきましょう。
では、具体的なやり方を3つ紹介します。
1.なぜすぐにしまわないのか?
自分がものを出しっぱなしにして放置する理由を考えて、対策を立てましょう。
出しっぱなしにする癖がいつついたのか、どこから来たのか考えてみるといいでしょう。
子どものとき、学生のとき、勤め始めたとき、結婚前、結婚後など、人生のそれぞれの時期に、自分はものをどう扱ってきたか?
日本には掃除文化があります。
幼稚園では遊んだおもちゃを片づけるよう指導されるし、日本の学校は、生徒が掃除をすることになっています。
禅宗のお坊さんは掃除をはじめとする家事を修行と捉えています。
整理や清掃をすることによって、精神や人格を鍛えようとする国に生まれ育ったのだから、汚部屋に住んでいるあなたも、昔はけっこう整理整頓が好きだったのではないでしょうか?
それなのに、なぜ、今は出しっぱなしにするのか?
以前、こんな記事を書いています⇒なぜ物を出しっぱなしにするのか?その5つの理由と対策法。
この記事には、使い終わったものをすぐに片付けない理由を5つ書きました。
1.)入れ場所がない
2.)置き場所がわからない
3.)しまいにくい場所にしまわなければならない
4.)忙しすぎる
5.)どうでもいい
多くの場合、人生のある時点から、出しっぱなしにすることがデフォルトになったのでしょう。
汚部屋の住人となり、「ちゃんと片付けなきゃ」と時々思ったとしても、いざ、その場面になるとめんどくささのほうが先に立って、片づけることができない。
しまい場所が不明確、しまいたい場所にはものがいっぱいすぎる、しまう場所がすごく遠くにある。そんな理由から、しまうのがすごく困難なため、毎回、放置することを選んでいるのかもしれません。
2.意識を変える
何かを出して使い終わったら、そのタイミングで元の場所に戻す。
買い物をして帰宅したら、家に入ったタイミングで、買ってきたものを所定の位置に置く。
使い終わった食器は、テーブルや流しに放置せず、さっさと洗って、ふいて(乾かして)、所定の場所にしまう。
こういうことができないのは、その作業の優先順位がとても低いからです。
使いおわったものを元の場所に戻す作業にかかる時間は、長くても10分ぐらいでしょう。
しかし、その10分をもっと別のこと(スマホを見るとか)に使うほうが重要だと思い、そちらの行動を優先し、しまう作業は後回しにする。
出したものをしまったほうがいい、しまうべきであるということに気づいていない。片付けずに放置しているとあとで困ったことになるとわかっていないのです。
しかし、今、汚部屋にいる人は、困ったことになっているはずです。
まず、生活の質が低下していますよね?
健康リスクもあります。汚部屋は、きれいな部屋より、細菌、カビ、ダニ、虫の死骸がたくさんいます。
つまり病原体がたくさん生息しています。
アレルギー反応が起きるのも時間の問題かもしれません。
片付けられない状態に対して、不安やストレスを感じ、セルフイメージも下がっているのではないでしょうか?
友人を呼べない、誰かが突然訪ねてきたらすごく困る、この状態を他人に知られたくないなど、社会的にも、悪影響をもたらしています。
作業をするためにものをたくさん散らかしても、そのたびに片付けていたらこんな事態にはならなりません。
要するに、散らかしたあと、コンスタントに片づけることは、自分の環境とこころをよい状態に保つためにとても重要な作業なのです。
これは本当のことです。
このブログの読者の中には、仕事ですごく忙しい人がいます(しかし、私のブログを読む時間はある)。出したものをしまう時間もないほど忙しい。
それなら、ハウスクリーニングをしてくれる人をやとって、2週間に1回、コンスタントに片付けてもらいましょう。
3.すぐにしまう習慣をつける
出したものをすぐにしまわないのは後天的に身に着けた生活習慣なので、自分で変えることができます。
きょうから、放置する習慣を、すぐに片付ける習慣に書き換えましょう。
以下のことをしてください。
ブレインダンプ
汚部屋に住むことがすっかりあたりまえになり、自分のアイデンティティの一部と化しているなら、ずっとこの部屋に住みたいのか、自分に正直になって考えてください。
出したものをすぐに戻さないことを積み重ねてきたせいで、何か困ったことが起きていないか、今後起きそうにないか、ブレインダンプをして、すべて紙の上に出してください。
きれいな部屋に身を置いてみる
家族や友人にきれいな部屋に住んでいる人がいたら、その家に行って、「きれいな空間」を体験してみてください。
ホテルやモデルルームでもいいかもしれません。
完了することを意識する
何をするときも、その行動のゴールを考え、完了することを意識してください。
たとえば、
・ふたを開けて、ペットボトルの水を半分ぐらい飲んだたら、必ずふたをしめる。
・引き出しを開けて、何かを取り出したら、引き出しをしめる
・ドアを開けたら閉める
・バッグのジッパーをあけて、目当てのものを取り出したらしめる
・使った食器はすぐに洗う
こんなふうに、いちいち完了させるようにします。
やりかけていることを終わらせる
やりかけのまま放置していることがあったら、最後までやってください。
こわれたのに修理していないものがあるなら、自分で修理するか、誰かに修理してもらう。
ウエスにしようと思ってためていた部屋着をちゃんとウエスにする。
ウエスの作り方と使い方~拭き掃除だけが好きな主婦のおすすめの掃除道具
ハードディスクに録画してあるドラマをちゃんと見る。
未読本を読むかもう手放す。
メルカリで売るつもりで、部屋の片隅にかためてある「もういらないもの」を、販売完了までもっていく。
断捨離しようと思っているけど、面倒で放置していた休眠口座を今度こそ解約する。
作りかけのDIYプロジェクトを最後まで終わらせるか、もうあきらめる。
やりかけの教材を最後までやる。
編みかけのセーターを最後まで編む。
ほかにもやりかけのまま放置していることがたくさんあるのではないでしょうか?
とりあえず、中途半端に放置していることを、ブレインダンプを書き出して、未完了プロジェクトと直面してください。
その後、「このまましばらく放置する」という選択をしてもかまいません。
中途半端になっているものを片付けていく~もっとスッキリ暮らすために。
出したものをちゃんとしまう習慣をつける
この記事を参考にして⇒日々のリセットをして「ぱなし癖」と縁を切る~汚部屋になってしまう前に。
買ってきたもの、使ったもの、出したものをちゃんとしまう習慣をつけてください。
■基本的な手順:
1.)出したものをちゃんとしまうことを決心する。なぜ、そうしたいのか、動機/目的もしっかり確認する
2.)小さなタスクから、ゴールを決めてやってみる。たとえば、お皿をすぐに洗う習慣がないなら、洗う習慣をつけることから始める。
おすすめは30日間チャレンジ⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
3.)1週間に1回、ちゃんとやれたかどうか振り返る。
うまくできなかったときは、その理由を考えて、次回の方針を立てて、実践。
うまくいっているときは、完全に習慣になるまで継続する。
このほかにモチベーションを保つ工夫もするといいでしょう。
モチベーションの保ち方は人によっていろいろですが、こんなことをするといと思います。
・自分が片付けた状態の写真を撮って、ときどき眺める
・毎日筆子ジャーナルを読む
・親しい人に成果報告する
・心境を日記などに書く
・ごほうびの設定
習慣化の記事はたくさん書いているので、方針が立たないときは、過去記事も読んでください⇒成功の秘訣は習慣化。きれいな部屋にする生活習慣を書いた記事のまとめ。
■このシリーズを最初から読む方はこちらからどうぞ⇒ガラクタを増やすライフスタイルをやめる(その1)~暮らし方を見直せば、リバウンドしない。
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やりっぱなし、出しっぱなしのくせを改める方法を紹介しました。
まじめに取り組めば、あなたも出しっぱなしぐせを手放すことができます。
誰でも、くしゃくしゃな部屋より、きれいな部屋にいるほうが気分がいいはずですから。がんばりましょう。