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物を減らして身軽に暮らすことをめざしている読者のお便りを紹介します。
2019年8月前半にいただいたメールより3通選びました。
内容は
・ためこんでいた余り布を捨てた
・良い物へのこだわりについて
・服も食器も減りました
以上です。
まずKさんより。メールがやや長いので、私が小見出しを入れました。
余分なものは買わないほうがいい
件名:「手作りで在庫を減らそうとすると不用品が増える」と気づきました
6月の終わりから1000個捨てチャレンジを始めて、
今現在400を少し超えたあたりです。最近気づいたことをお知らせしたくて、メールします。
はぎれをためこんでいた私
若いころの私は「手作り」が大好きでした。簡単な洋服や袋物、インテリア雑貨などを自作して使っていました。今26歳の息子が小さかった頃は、パジャマやズボン、甚平などを縫って着せていました。
手芸関係の雑誌も好きで購読していて、その中の「いつも必要尺よりも50cmほど多く布を買い、洋服とおそろいの小物を作って楽しんでいる」という手作り作家さんの文章に影響され、生地を買うときには50cmほど多く買っていました。
そんなわけで、私のもとには昔何かを作ったあまりの布が、収納ボックスいっぱいにありました。
子どもが小学生のうちは給食袋だとか体操着袋だとか、はぎれの使い道もありましたが、大きくなってしまうとそういったものもいらなくなりました。
使わない布で何かを作っても無駄な物が増えるだけ
今回色々なものの処分を始めて、その「はぎれブラックボックス」の蓋をあけ、まずは「何かに使えないかしら」と思いました。
年とともに私の手作り熱も冷めてしまい、はぎれで何かを作るとすれば、きんちゃく袋やポケットティッシュカバー、ポーチなどです。つぎはぎをして大きなものを作るのは面倒くさくて嫌です。
で、それらの小物を作ったとして、きんちゃくもティッシュカバーもポーチもすでにいくつも持っていて、手持ちのものの処分に困っていたりするのです。
バザーなどに出すあてでもなければ、手作りをしてはぎれの在庫を減らそうとすれば、不用品が増える。当たり前のことかもしれませんが、そう気づきました。
何かを作るときには余分な材料は買わないほうがいい。そして余ったもので使い道のないものを作っても「使い切り」にはならない。
やっと気づきました。
果物もさっさと処分したほうがいい
同じことは食品にもいえて、我が家には毎年兄の家から大量に夏みかんが届くのですが、生で食べきれない分でマーマレードを煮ても、マーマレードを大量に食べるか人にあげるかしなければ、余って腐らせます。
余った夏みかんは必要な分だけマーマレードとして煮て、あとはお風呂に浮かべるか、絞って蜂蜜でも入れて飲んで消費するほうが無駄になりません。そう気づきました。
大量のはぎれは、布草履を作る知人がもらってくれました。活用できる道があってよかったです。
日本は蒸し暑い日々が続いています。カナダはいかがでしょうか。
これからも筆子さんのブログを励みに、片づけを続けます。
どうぞお体に気を付けてください。またお便りします。
Kさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
布をもらってくださる方がいてよかったですね。
余った布きれで、使わない物を作るのは、無駄が無駄を再生産する現象です。
むりやり再利用を考えると、いらない物が増えます⇒リサイクルの落とし穴、再利用願望がシンプルライフを遠ざける理由とは?
布を買うとき、ほんの少しだけ余分に買う…なるほど、確かにそうすると、おそろいグッズを作ることができますね。
私も昔は、「おそろい」にあこがれたものです。
60年代あたりの映画に出てくる女優が、ジャケットとおそろいのプリントのバッグを持ち、靴までそろっているとおしゃれですね。
ですが、「おそろいにする」「トータルコーディネートする」という考え方は、ひじょうに物を増やします。
おそろいをめざしながら、シンプルライフにするなら、すべてを無難な色の無地にするか(だから無印良品の品物が人気があるのかもしれません)、いろいろ考えながら、物を買って、かつ消費していかなければなりません。
考えごとが増えて、頭が疲れるので、その時必要な布だけを買ったほうがいいと思います。
先日も書きましたが、何を買うときも、少なめに買うのが、シンプルに暮らすコツです⇒買い物をしすぎないための7つの具体的な工夫(前編)。地味だけど効果あり。
日本ももう涼しくなったことでしょう。私の住んでいるところは、もう寒いです。
それでは、Kさん、引き続き、お元気でシンプルライフを楽しんでください。
1000個捨てチャレンジとは?⇒持たない暮らしに近づく1000個捨てチャレンジの楽しみ方。
次はnaoさんのメールです。
私も良いもの集めにこだわっていた
件名:8/16の記事を読んで
8/16に紹介されていたSさんの気持ちがわかるようで、メールしました。
以前の私も、ネットや本などで見た、厳選された良いものを少し、という生活に憧れていて、良いもの集めにこだわっていたように思えます。
素敵な品物の情報を見ては、探して買うのですが、意外と自分の生活に合うものばかりではありません。
Sさんも、パジャマがいまいちしっくりこないから、5着も買ってしまったのではないのでしょうか。
そして、ここにも、筆子さんの言っていたディドロ効果が発動して、あれもこれも揃えたくなってしまうのです。
雑誌で紹介される、いわゆる「ていねいな暮らし」の中にも流行があり、キリがありません。矛盾してますよね。
ある時、買い物を厳選する生活も、エネルギーを消耗するのだと思い、ほどほどでいいとわかりました。
単に私の実生活が忙しくなってしまい、買い物にそこまで時間をかけていられなくなったのも、考え方を変える大きなきっかけでした。
物の入れ替えをわざわざしなくてもいいというのは私も思います。エコじゃないし、お金もかかりますから。
私は、今使ってるこれが壊れたら、次に買うのは憧れのあれにしよう、と思って生活してます。ささやかですが夢があって楽しいですよ。
筆子さんが言っていた、物にこだわり過ぎるのもよくない、という言葉を思い出した記事でした。
naoさん、こんにちは。記事の感想、ありがとうございます。
こちらの記事を読んでいただいたのですね⇒ミニマリストになりたいけど、買い物もしたいという悩みにはこう対処する。
こだわりやポリシーを持つのはいいことだと思いますが、どこにこだわるかが重要です。それにこだわった結果、自分の人生や、周囲の人の暮らしがよくなるところにこだわりたいですね。
「ていねいな暮らし」とは、「手間をかける暮らし」だと私は思っています。それは決して、素敵な雑貨や質のいい物を買い揃える暮らしではありません。
手間をかけると、お金はかからない、となるのがふつうですよね?
ペットボトルのお茶を飲むのではなく、自分で茶葉から淹れて飲むとか、出前を取らず、自分で食材を買ってきて料理するとか。
ようするに時間をかけることなので、物集めとは結びつきません。手間暇かけていたら、逆に便利な物はいらなくなるでしょう。
物は、人の生活を助けてくれるものですから。
まあ、お茶を淹れるためには、やかんや急須が入りますけど、この2つ、基本的な調理ツールですから、どこのご家庭にもあると思います。
「ていねいな暮らし」をするために、特別な道具が必要で、物がどんどん増え、逆に家の中が散らかっていたら、もっと現実的な暮らしをしたほうがいいですね。
ディドロ効果とは?⇒止まらない買い物を止める方法。ディドロ効果のワナを知れ。
こだわりについて⇒物に対する強いこだわりを手放す方法。
最後は、やまぼうしさんのメールです。
食器棚がスカスカになりました
2年ほど前、日本製にこだわりがあってつい買ってしまうし、捨てられないと相談にのっていただいた者です。
理由は後づけ、買いたいからはずばりそのものでした。
筆子ジャーナルをその後も読み続け、
欲しいものではなく必要なものを、
衣料産業も大変な地球への負荷をかけている、
埋没費用を回収しようとしない、さっさと捨てましょう、
買うときは異常にテンションが上がり、買い終わったら気分は下降する、
等々を読んで、全く同感で、あの時110点あった服は今70点になりました。
食器も、和洋中と揃えていましたが、一つで三種兼用しようとずいぶん減らして、お正月に娘が帰省して、「お母さん、食器棚がずいぶんスカスカになったね」とうれしいことを言ってくれました。
筆子さん、ありがとうございます。
まだまだ終活完了とはゆきませんが、今年は服を買わない決意で、さらに減らしてゆこうと思います。
服がだいぶ減って嬉しくてご報告させていただきました。
これからもブログを楽しみに、且つ行動に結び付けて行きたいと思います。
やまぼうしさん、こんにちは。メールありがとうございます。
長期にわたってブログをご愛読していただき、感謝いたします。
必要以上に物を買うクセが直ってよかったです。
私も今年は買わない挑戦をしています⇒買わない生活を継続するために私が心がけていること。
やまぼうしさん、終活しておられるのですね。私は終活(遺言書を書くとか)は、全然してないです。
子供は娘1人だけだし、まだまだ日々の生活に気を取られていますね。
「ていねいな暮らし」でもなんでもなく、バタバタしているあいだに9月が終わろうとしています。
それでは、やまぼうしさん、今後もお元気でお暮らしください。
やまぼうしさんのメールはこちらで紹介⇒日本製の服をつい買ってしまう。手持ちの服は愛着があって捨てられない←質問の回答
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いつもたくさんのお便り、ありがとうございます。
毎回、楽しみに拝見しています。
数年前から、ブログを読んでいらっしゃる方もいて、うれしい限りです。
あなたも、何か話したいことがありましたら、お気軽にメールください。お待ちしています。