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実家の片付け、特に着物の処分に関する読者の質問に回答します。
まずメールをシェアしますね。三日月さんからいただきました。
着物と和装小物がいっぱい
件名:実家の片付けについて
筆子さんのご実家のお話のところを読みました。
カナダから帰省の時に片付けてみえましたね、
お母様の家具は中身を減らして、処分される時はたくさんの服を処分されたんでしょうか?
現在、実家は空き家になってるので、ゆっくり片付けてます。
できるだけ、物の行き先、処分先を決めてから片付けるようにしてます。公共の事業所にどう処分したら良いかと、問い合わせすると引きとってくれたこともありました。
やっかいなのは、大量にある着物と着物の小物です。
筆子さんのお母様の着物はどうされましたか? お聞きしてもいいですか? よろしくお願いします。
三日月さん、こんにちは。お便りありがとうございます。
質問に回答しますね。
三日月さんは、こちらの記事を読んでくれたのだと思います。
この記事は、2014年の夏に、実家に帰って母と断捨離した様子をまとめたものです。母は昭和8年(1933年)生まれなので、このとき81歳でした。
でも81歳にしてはすごく元気で、私が一方的に捨てるようなことはしていません。
家具は捨てなかった
2014年夏の実家の断捨離では、家具は捨てていません。
あくまで私が母に、場所ごとや物ごとに、「ここにあるもので、何か捨てたいものある?」と聞き、母が自分から、「ああ、これは、もういらない」「これも捨てる」と出してきたものを捨てました。
たまには私が、「ここにあるもの、もうみんないらないよね」とか、「ここにあるもの全然使ってないことない?」と質問したことに対して、母が、「そうだね、まあ、これはもういらないか。捨てていいよ」というものを捨てました。
衣類はけっこうたくさん捨てましたよ。というのも、母は着ない服を山のように持っていましたから。
母はものすごくおしゃれというわけではないですが、ふつうの日本人女性のように、スカートやトップス、ジャケットやコート、スカーフをたくさん持っていました。
このときも、栄の地下街に服や靴を買いに行き、「買いすぎちゃった」と言ってましたから。
母は私より身なりをかまうこと(おしゃれ)が好きで、出かけるときは、16万円もしたかつらをかぶり、母なりにトータルコーディネートをし、「どう?」と私に聞きました。
人生を楽しんでいたようですから、それはいいことですよね。
でも、たとえ着飾ることが好きでも、どうしても着ない服は出てくるので、ほとんど袖を通していないものは、全部捨ててもらいました。
三日月さんの場合、実家は空き家なんですよね。ということは、いちいちお母さんに聞かなくてもいい状態なんだと思います。
それならば、がーっと捨てればいいんじゃないでしょうか?
洋服ダンスなら、タンスの中身を全部捨てて、それからタンスを捨てることになるでしょう。
着物が入ったままのタンスを捨ててくれる業者(不用品回収業者)も存在するかもしれませんね。
遺品整理をすべて業者に任せれば、そういうことになりますから。
ものの行き先
母の服は全部、資源ごみにしました。実家には、資源用指定袋がたくさんあったから、それを使いました。
誰かにあげるとか、売るなんてことはいっさい考えませんでした。
もともと私は、不用品でまだ使えそうなものはほとんどすべて、寄付します。
不用品を処分するときはお金にすることを考えないとシンプルにできる
実家に帰ったときは、時間が限られていたので、譲渡や販売を考えていたら、断捨離が終わりません。
だから、すべて捨てました。
三日月さんは、時間と体力があるなら、それぞれのアイテムごとに、売る、譲る、寄付すると持ち込み先を変えることを検討してもいいでしょう。
ですが、そういうことをすればするほど手間と時間がかかります。
私はスピード重視だったので、すべて捨てました。
ほとんどが古くて、タンスや衣装ケースの中でかび臭くなっていた衣類だったから、資源ごみにして正解だったと思っています。
着物は母が自分で処分した
着物は後日、母が自分で処分しました。
自分の着物と私の着物合わせて、すごくたくさんあったと思います。
母は、いつだったか、着付け教室に通って、着付けの先生の資格を取り、かなり小規模ですが、家で着付けを教えていました。
たぶん、着物や着付けに興味があったんだと思います。
ですが、私の実家は名古屋のはずれで、交通の便がよくないので、頼まれたら、知り合いに教えるぐらいで、教室としては成り立っていませんでした。
一応、家に、「着付け教室」という看板を出していたことがありますが、それもすごく目立たないところに貼ってあったと記憶しています。
こういう看板も、着付けの学校で買うんだと思います。持ち出しが多かっただけで、収入には結びついていない名ばかりの教室でした。
でも、母は自分が着物を着るときは1人で着られるし、わりと最近まで、親戚の人が、結婚式などのイベントで着物を着るときは、自宅で着せたり、相手の家に着付けに行ったりしてました。
そんなわけで、母は、筆子的には、ものすごくたくさん着物を持っいましたが、自分が年を取ってきたせいか、「不用品は捨てろ」と本に書いている娘に感化されたのか、後日、自分でほとんどすべての着物を二束三文で業者に売ったそうです。
母が今でも着物を持っているのかどうか知りませんが、持っていても喪服と合わせて数枚でしょう。
着物を売ってもほとんどお金にならなかったそうですから、三日月さんが、お金にしたいなら、事前によくリサーチしてください。
着物の処分方法
私が思う着物の処分方法を書いておきます。
・業者に売る:リサイクルショップや着物を引き取る業者を利用する
・オンラインでほしい人に売る:メルカリなどのフリマアプリやオークションサイトを利用する
・寄付する:着物を引き取ってくれる慈善団体やコミュニティに寄付する
・ゆずる:親戚の人など、欲しい人がいたら譲り渡す
・がんばって自分で着る
・べつのものにリメイクして使う:着物をワンピースやスカート、トップス、コートにリメイクしてくれる人がいるし、縫い物が得意なら、自分でリメイクして使う手もあり。
こんな本もあります。
アマゾンへの広告リンクです。
ほかにも「手縫いで簡単」「着物をほどかずにリメイクしましょう」という本もあるので、店頭や図書館で見てみるといいでしょう。
私は、「100万円あげる」と言われても、着物のリメイクはしませんけどね。
クッションカバーなどの小物にも作り変えてもいいでしょう。
リメイクが好きな人に、素材として、着物をあげるのもいいかもしれませんね。
・自分の家に飾る
以前、お母さんが残した着物や和装小物を部屋に飾って、ギャラリーのようにしているというメールを読者からいただいたことがあります。
・廃棄する
名古屋市では着物は可燃ごみですが、集団資源回収かリサイクルステーションへの持ち込みが推奨されているとのこと。
帯留めやかんざしなどの小物は素材によって違いますが、たぶん不燃ごみでしょう。
以上が、着物の代表的な処分方法です。三日月さんの好きな方法を選んでください。
着物を処分した話~過去記事
最後に着物の処分に関する記事を6つリンクしておきますので、よければご覧ください。
親が買ってくれた着物を断捨離する方法。捨てることで幸せになる方を選ぶ
遺品を処分中。着物は受け継ぐべきだという無言のプレッシャーを感じて捨てにくいときはこうする。
とっても物が多かった実家を片付けたあと感じたのは、達成感とすがすがしさ。 ←着物を捨てた読者の体験談。
今、買わないと買えなくなる。そんな気持ちからものを買うのをやめられないなら。 ←アンティークの着物を買うのが好きな読者のお便りを紹介。
では、三日月さん、実家の片付けは大変だと思いますが、いつかは終わるので、マイペースでがんばってください。
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読者の質問に回答しました。
私の母は、本当に着物にお金を使ってました。呉服屋さんの餌食になっていた、と私は思います。
母はふだんは洋装ですから、着物を着る機会は限られています。趣味のカラオケの発表会なんかに着て行っていましたけど。
私から見れば、母はよく着物を着る方ですが、それでも、外出やイベントで着るだけです。枚数がたくさんあれば、それぞれを何回も着ることなんてできません。
着物をたくさん持っている人は、リソース(スペースや、着物の管理に使う時間やお金)に余裕がある人だと私は考えています。
では、あなたも質問や感想があったら送ってください。