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紙の断捨離についてお伝えします。
パソコンなどのデジタル機器が発達し、電子書籍も生まれ、これからの時代はペーパーレス、なんて言われているわりには、身の回りの書類はちっとも減りません。
なぜでしょうか?
人間、やはりハードコピーがないと心配なのかもしれません。手にとって目で見えないと安心できないんでしょうね。
またデジタルデータは一瞬でなくす可能性があります。だから大事な書類は手元に置いておきたい。こうして紙はどんどん増えます。
たった1つの気づきでもう紙はたまらない
書類を捨てる方法、ためこまないための工夫、書類の整理のコツや収納法は、いろいろなお片づけ本にやり方が書いてあります。しかし、紙はなかなか減りません。
私もやたらとたくさん紙を持っていて、ずっと断捨離をしてきました。毎日半泣きになって捨ててるうちに、ある1つのことに気づいたのです。
これがなかったから、いつまでたっても片付かないのではないか、と。
その気付きとは?
捨てる前に、自分の持っている書類がどのような状態になれば自分が満足するのか、その理想の状態をイメージするべきだ、ということです。
最近思うのですが、捨ててもすぐにリバウンドしたり、なかなか紙が減らないのは、目標(ゴール)が定まっていないからではないでしょうか?
多くの片づけ本には意外とこの「ゴール設定」のことが書かれていないのです。断捨離すれば、身軽になる、幸せになる、運気があがる、など、抽象的な話ばかりです。
「そうか~、運気があがるんだ。よし、がんばって捨てよう」と思って、なんとなくやり始めても、そう簡単には捨てられません。
「これいるのかな、いらないのかな」といちいち迷うのは相当エネルギーを取られます。
「できるところまでやろう」と思ってやっていると、いつまでたっても終わらないのです。
大事なのは「捨ててどうなりたいのか」ということです。
断捨離でもビジネスやスポーツと同じようにゴールを決めて、そのゴールを達成するための、課題を割り振り、あとは課題をひとつひとつこなしていく。そのほうが、簡単だと思います。
特に書類や本のような、「物を片付ける」というより、「情報を整理する行為」に近いものは、自分の情報との付き合い方をふまえた上で、目標を定め手、片付けていくほうがいいのでは?
「こんなふうに情報とつきあおう」、と決めて、次にゴールを決める。そして、そのゴールに到達するための計画をたてるのです。
実際に私がどうやっているのか紹介しますね。
ゴール設定をしていなかったころの私
ミニマリストといいながら、趣味の語学関係の紙や、お菓子のレシピなど、山のように書類を持っていました。
ほんの1年前までは、書類が家のあちこちに散乱しており、自分がどんな書類をどれだけ持っているのか、わかっていませんでした。
なんとなく、あの書類は持っているような気がするし、あの本棚のあのへんにあると思うけど、さっと取り出すことはできない、という状態。
まず情報との付き合い方について考えた
以前はインターネットで語学の勉強に使えそうなことを見つけると、よくプリントアウトしていました。そんな紙がいっぱいあったのですが、最近は、「辞書が一冊あればいいか」、と思うように。
調べものはインターネット、さらに図書館で事足ります。何もすべての情報を自分でかかえこむ必要はないのです。
現代は、たくさんの情報があふれていて、それをフィルタリングする力が必要だ、などと言われています。確かにそうかもしれませんが、自分の人生の残り時間を考えて、そこまで情報を追いかける必要もないと判断しました。
フィルタリングする必要のあるほどの量の情報を追い求めることはやめ、何かの縁で私のそばに来た、ごく少量の情報だけを参照することに決めました。
たとえ吸収や咀嚼(そしゃく)しきれなかったとしても、それはそれでいい、そのとき脳が今の自分に必要だと思った何かは、からだの中に残っているだろう、と考えることにしています。
このへんの考え方については『モノが少ないと快適に働ける』という本の影響を受けています⇒『モノが少ないと快適に働ける: 書類の山から解放されるミニマリズム的整理術 』を読んで、だいぶ書類を断捨離しました
私のゴール~書類がどんなふうにあってほしいか?
ほかの物と同様に、きっちり整理、収納することはやめました。ズボラな私には無理ですし、時間もありません。
書類の理想の形
理想の状態はこんなふう:
1.自分が持っている書類はすべて同じ場所にしまいたい。
2.重要な書類だけど、ふだん使わないものは箱にしまいたい。
3.ふだん使う書類はファイリングして参照しやすくしたい。
理想に近づくためのプラン
理想を実現するためにたてたプランはとてもざっくりとしたもので、「明らかにゴミに近いもの、さほど大事でない書類は捨てて、全体量を減らす」というものです。そのために、「取っておくもの」と「捨てるもの」の判断基準を自分なりに設定しました。
【取っておくもの】
1.契約書一般、税金の申告にいる紙(7年間)など。
一定期間が過ぎたら捨てる。
2.捨てたくない思い出のもの
子供の描いた絵、大切な手紙を少しだけ厳選して保存。昔の手帳、日記帳も入っています。
3.今実際に使っているもろもろの資料。
4.今は使っていないが、折にふれて何度も参照している書類
【一定期間だけ取っておくもの】
1.保証書、説明書
保証期間が過ぎたらマニュアルは捨てます。以前は何でもとっておいたのですが、今はネットで参照できるものも多いので。
2.レシート
記録したら捨てます。買い物したその日に捨てるので、保存期間は24時間以内。
レシートの記録はこんなふうにやってます⇒家計簿がつけられないズボラ主婦が行き着いたお手軽な支出の記録法とは?
基本的にこれ以外の紙類は捨てることにしました。
このようにプランを立てて現在は、ここまで来たところです。
私の持っているすべての書類
まだ多いと思います。
ですが取っておくもののうち、1と2はすべて小さな箱におさめました。ほかのフォルダーの中身は今も少しずつ間引き断捨離中です。
2と4のカテゴリーに入る取っておく書類の判断基準は、あいまいなので、ここで迷うのですよね。ですが、日毎にハードルをあげています。
書類をなるべく増やさないようにする
手持ちの紙はこのように整理していますが、それ以外にも日々家に入ってくる紙があります。そういう書類に関しては以下のルールを設定。
紙をできるだけ家に入れない
●ダイレクトメールは受け取らない(来ている分は順番に停止)
●外で紙をもらわない。
関連⇒ミニマリストの不用品を「もらわない」ための努力と工夫
●うっかりもらってしまったら、家に入る前にゴミ箱に捨てる。
書類のデジタル化
●インターネットにオリジナルがあり、あまり使わないものは、極力プリントアウトしない
●ちょっとのあいだだけ必要なもの、いるかどうか迷うものはiPhoneで写真をとっておく。用がすんだら写真を削除。
こうやってざっくり決めて、紙を増やさないようにしています。手持ちの紙がまだ多いので、試行錯誤中ですが、確実に書類は減ってきています。
情報はたくさん持っていることより、実際に使うことが大事、と肝に銘じています。