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今度こそ減らすシリーズでは、部屋をスッキリ片付けたいと何年も思っているのに、いまだたくさんの物をかかえている人向けの記事を書いています。
今回はチャレンジ編として、捨てにくいと思われている物を捨てるときの考え方をお伝えします。
捨てにくい物を捨てない限り、スッキリした環境を手に入れることはできません。
捨てにくい物とは?
すでにかなりの時間とエネルギーを断捨離に注いだのに、スッキリしていないなら、捨てにくい物をたくさん持っている可能性があります。
人によって捨てにくい物は違いますが、読者のメールを拝見した限りでは、以下の物はあまり簡単に捨てられないようです。
●思い出の品⇒なぜ思い出の品まで断捨離しなければならないの?その理由は4つあります。
●野望ガラクタ⇒なかなか捨てられない「なりたい自分になるために買った物」を断捨離する方法
●長年かけて集めたコレクション⇒集めすぎたマスキングテープを捨てる3つの考え方。やめる勇気を持て。
●趣味関連の物⇒趣味で使う服や道具を捨てられないと悩んだらこうしてみる
●値段が高かった物⇒高かったから断捨離できない? 埋没費用はどのみち回収できません
●いつか使うかもしれない、と思う物⇒いつか使うかもしれない物こそ、いま捨てる物。
●ギフト⇒不用な贈り物を捨てられないのは、世の中の人全員に好かれたいと思っているから。
「不用品は捨てたほうがいい」という考え方ができれば、明らかなゴミや、もう誰も使わないと思える物はわりと簡単に捨てることができます。
しかし、上に書いたような物は、自分にとっては、ガラクタというより、大事な物に近いから、多くの人が捨てません。
ここで確認しておきたいことは、人は、どんな物にも執着してしまう、という事実です。
本当に大事な物にも、実はそこまで大事でもなく、忘れていた物にも、むしろ自分の生活の害になっている物にも、同じように執着します。
すでに持っている物やシステムを捨てるのはいやだし⇒授かり効果のせいで捨てられない物を捨てられるようになる考え方
これまでと違う、新しいやり方に変えるのもめんどうだし、このままがいい、と現状維持を選ぶのです。
だからこそ、着ない服や使わないバッグ、いつまでたっても食べない食品、なかなか出番が来ないストックをたくさん持っている人がいるわけです。
以下のように考えてみると、捨てにくい物も捨てることができます。
そのうちいるかもしれない、という幻想を打ち砕く
持っていれば、そのうち使うかもしれない、これを捨てるとあとでいるかもしれない、という物は、いまは使っていない物なので、捨てて大丈夫です。
「いつか」「そのうち」は来ません。
「いつか、時間ができたらやろう」と思っていることは、いつまでたってもできないものです。
少なくとも私はそうです。
外的状況のせいでやらざるを得なくなるか、自分で意識的に、やろうと決心し、それをやるタイミングを決めない限りは。
この理屈がわかっても、「やはり捨てられない」と思うなら、きょうから実際に使ってください。
使うために持っているのですから。
ずっと手付かずだったその品を、どうにかして使うローテーションに組み込みます。
クローゼットに着ない服がいっぱいあるなら、左から順番に毎日着る、とか。
この実験をしてみると、意外に有効活用できるかもしれません。活用できればそれがベストです。
しかし、多くの場合、自分に無理強いをしないと使えないことや、使うのはなかなか困難であることに、気づくでしょう。
それはつまり、いまの自分には不用な物なのです。
そもそも、「いつか、使うかもしれない」と考えるのは、あなたまかせ的な考え方です。
自分は使うつもりはないが、いつか、何かの関係で使うときが来るかもしれない、そんな状態を、私は、えんえんと待とう、と決めることですから。
楽しい未来を思い浮かべられるか?
趣味に関連した物、記念品やおみやげ、思い出の品、ギフトを捨てられないと思ったら、それを持ち続けた末に、楽しい未来が思い浮かべられるかどうかチェックしてください。
先日、お菓子作りの道具に関する質問に回答しましたが⇒お菓子作りの道具を断捨離したきっかけとそのプロセス
質問してきた方のように、どちらかというと過去の趣味になってしまった楽しみに関連するグッズや材料をたくさん持っている人もいるでしょう。
そういう物を今後もずっと持っていたら、何か楽しいことが起きる予感がするでしょうか?
半年後、1年後、3年後、5年後、10年後に。
そうした物がそこにある自分の生活は、明るいポジティブなものでしょうか?
心楽しく、軽やかな毎日や、それを使って、充実感いっぱいの自分の姿、家族がにこにこしている様子、穏やかで満ちたりた気分、そういうものがイメージできれば、持ち続けてもいいでしょう。
逆に、半年後も、いまと同じように、よっこらしょっとひっぱりだして、捨てようか、どうしようか迷う、重たい情景が思い浮かぶなら、捨てたほうがいいです。
捨てない、ということは、その物たちと今後もつきあい続ける、と決めることです。
今後も、人生を歩む仲間として、一緒についてきてもらう、ということです。
捨てないと決めたからといって、急にそれが有意義な物になったり、大好きな物になったりはしません。いまと同じように、「特に役立っているとか、すごく好きというわけではないけれど、捨てるのももったいない物」という位置づけは変わりません。
こういう、どっちつかずの物は、あなたの足を引っ張ります。
人生を、軽やかに、走っていこうとするあなたの足を。
時間とエネルギーが無駄になってはいないか?
不用品は時間とエネルギーを奪うことを忘れないでください。
何かを所有すると、必ず、それを管理する必要が生まれます。
管理の方法は物によって違いますが
●傷まないためのメンテナンス
●整理整とんする(時々場所を移動させる、掃除する)
この2つはたいてい発生します。
収納好きな人だと、収納のためのケースを買ったり、色や形で分類したり、ラベルを貼ったり、ということもするでしょう。あそこに置こうかな、それともこっち? などとも考えるでしょう。
しかも、1つの物を買うと、たいてい別の物も家に入ってきます⇒止まらない買い物を止める方法。ディドロ効果のワナを知れ
「最初にAという商品を家に入れなかったら、BもCも入らなかったよなあ」と思うもの、誰でもあるんじゃないでしょうか?
ふだん物がどこから入ったか、なぜ入ったか、入った結果どうなったか、ということに意識を向けると、こうしたことに気づきます。
私は去年、塗り絵グッズを買いすぎた、と反省しています。
2018年の2月半ばに、最初の塗り本を買ったとき、私は画材はほとんど持っていませんでした。
長年、文房具の断捨離をがんばっていたからです
色鉛筆を9本持っていましたが、1つの芯に2色混ざっている、塗り絵にはちょっと使いにくいダイプの鉛筆でした。
こちらに画像があります⇒⇒大量に文房具を断捨離したあと、筆記具は手持ちのものを使い切る方針へ
だから、ふつうの色鉛筆を買いましたが、その後、鉛筆削りや色鉛筆を入れるケース、マーカーなどが増えていきました。
いまも塗り絵はしているから、無駄にはなっていませんが、Aが入ると、BやCも入ってくる、というのを身をもって体験しました。
とくにいまは、あらゆる種類の物が、豊富に販売されているので、A、B、C、Dと、次々と物が入ってしまうことは本当に多いと思います。
1つ物がはいるたびに、メンテナンスの手間が増えます。その物に、意識を向けなければならないのです。
こうしたことは、みな、時間とエネルギーを奪います。
買ったときは、うれしくて、自分を楽しくさせてくれ、よいエネルギーをくれた物も、不用品になったとたん、今度は、逆に時間やエネルギーを奪う物となります。
不用品がエネルギーを奪う仕組みはこちら⇒節約ではお金はたまらない。お金持ちになりたいなら、買わない暮らしが1番いい
本質的にはいらない物をたくさん持っていると、そこからどんどんエネルギーがもれてしまうのです。
いつか使うかもしれないし、まだ新品同様だし、かわいいし、と思える一見「大事な物」の中にも、人のエネルギーを奪う物はたくさんあります。
それを持っているせいで、エネルギーもれが起きていないかどうか、自分に正直になって、考えてください。
関連記事もどうぞ⇒捨てるのがとても難しい物を捨てる3つの最重要ポイント
今度こそ捨てるシリーズ、これまでの記事
今度こそ物を減らすコツ(何度も失敗した人向け):行動開始編。
片付けに疲れたときの立ち直り方(今度こそ減らす、スランプ脱出編)
いったん片付いたのにまた散らかってきたら?:今度こそ減らす、現状見直し編
なぜ死蔵品が家の中にたまるのか?:今度こそ減らす、リバウンド防止編
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人間は、人生をトータルで見て、損得を考えることができない、という話を先日、書きました⇒実家の断捨離に関する記事のまとめ、その2
不用品を捨てるときも、同じ心理が働きます。一見、大事に思えるその品も、長い目でみると、大事でもなんでもないガラクタであることが多いのです。
近視眼的な断捨離をしないことが重要です。