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一見、家の中はそんなに散らかっていなくても、不用品やガラクタがたくさんあるお宅は少なくありません。
そう。
みんなしまってあるのです。今回は、そんな目に見えないガラクタが潜んでいる場所を9箇所紹介します。
1.クローゼット/洋服ダンス
クローゼットや洋服ダンスは衣類や服飾雑貨を入れるところです。しかし、そうでない物を入れている人も多いのではないでしょうか?
タオルやゲーム、折りたたみの傘、単なる空き箱、雑誌、チラシ、おもちゃ、パソコンのケーブル、蚊取り線香、こわれた何かなど。適当に突っ込んであるものがあったら、すべて出してください。
衣類の断捨離はこちらを参考に⇒必ず知っておきたい洋服を減らすコツ~私はこんなふうに衣類を断捨離しました
こちらもどうぞ⇒すぐにでもクローゼットから捨てられる5つのもの(プチ断捨離その8)
2.押入れ
押入れは、その名のとおり物を押し入れることができる場所。
容量が大きいので、いろいろな物を箱に入れてボンボン放り込みがち。奥行きが深く間口も広い収納場所なので、無計画に物をしまっていると、ガラクタの温床になります。
いくら容量が大きいからといってあまりいろいろ入れ過ぎないほうがいいでしょう。
まずは手前にあるものから引張りだし、順番に中身を断捨離していってください。
最終的には、押入れには布団や座布団、季節外の物を少しだけ入れて、余白を楽しめるようになるといいですね。
押入れに入っている物がひと目でわかるようなラックや、透明のチェスト、収納ケースなども市販されていますが、すべて断捨離が終わるまで買わないほうがいいと思います。
押入れの収納力をアップさせると、しんどくなるだけです。
私が子供の頃は、悪さをした子供を押し入れに閉じ込めるという、恐ろしい罰を加える親もいたようです。私は、惜し入れの下の段にふとんを敷いて、ベッドルームにしたいなあ、とあこがれていました。
ベッドルームにできるような余白を作ってみてください。
3.ベッドの下
いろいろ押し込むことができるベッドの下は第2の押入れ。ですが、ここに変なものを押し込まないほうがいいです。
なぜなら安眠できないから。
実は寝室はまっさきに片付けたい場所です。眠りにつく直前に見ている光景は、眠りの質に影響があります。
若いころ、私はベッド下専用の収納ケースを千趣会で購入し、Tシャツ、ソックス、雑誌の山をごっそり収納していました。問題なのは、これらのものはほとんどすべて、不用だったことです。
使いもしない物のために、収納ケースを買い、ベッド下に押し込み、ほこりだらけにし、時々睡眠中に金縛りにあっていました。
もし、ベッド下に使わない物を入れていたら、すぐに捨ててください。
寝室の断捨離の参考に⇒これは捨てよう。ミニマリストなら持っていない物、寝室編
4.ベッドの上
ベッドの上とは、人が寝るベッドの上ではなく、今は誰も寝ていない二段ベッドの片方のベッドの上です。
私の実家の一番奥まった部屋(家族は「裏」と呼んでいます)には、作り付けのベッドがあります。
むかし、弟が使っていたベッドです。ここは、はしごをのぼってあがるとベッドがある仕様です。スペースの有効活用ですね。
しかし、弟が家を出た、30数年前から、このベッドの上が完全に不用品置き場になっています。2年前の夏、実家を断捨離していた時、ベッドの上に上がってみましたが、何かよくわからない箱や、古いボストンバッグ、ざぶとんがごろごろしてました。
ベッドに限らず、このような、昔は誰かが使っていたが、今は誰も使っていないスペースがあったら忘れずにチェックしてください。
ガラクタの巣窟になっている恐れがあります。
5.車庫
日本の人はあまり大きなガレージを持っていないと思うので、ここにそこまで物はためこまないかもしれません。
ですが、一応ガレージの中もチェックしてください。
誰も使っていないスキーなどのスポーツ用品、キャンプグッズなどのレジャー用品など、外で使うことが多いものが入っている可能性があります。
北米で物をためこむ人は、ガレージに物を置きすぎて車を入れることができないという笑えない状況になっています。
6.屋根裏/床下収納/地下室
今は収納スペースの1つとして、屋根裏収納をつける一軒家が多いみたいですね。
ものによってはかなりスペースが広く、ふだん使わないものをボンボン収納できる便利な場所のようです。
ですが、この便利さが曲者(くせもの)なのです。
屋根裏収納のある家の住人は、季節商品やストックがたくさん置けると喜んでいるかもしれませんが、物をためこむワナにはまっているのに気づいていないのです。
あとになって断捨離を決断したとき、はしごを上り下りするのは、相当きついですよ。私は、4番に書いた、はしごをのぼって到達するベッドから物を下ろすとき、暑いわ、落ちそうで怖いわで、本当の汗と冷や汗の両方を流しました。
屋根裏に収納スペースを持っている人は、高い確率で床下収納のスペースも持っています。
収納スペースが増えれば増えるほど、大変なのですが。
日本家屋には、通常地下室はありませんが、地下室がある人も、下りてチェクしてください。私は、以前の家では、地下にたくさん物をためこんでしまいました。シンプルライフを送っているつもりでしたが。
地下室には、クリスマスツリーの飾りや、壊れた家電や、何十年も開けない箱が置かれています。
クリスマスツリーは年に1度は陽の目を見ますが、ほかは完全な死蔵品。もし地下室をお持ちなら、できるだけ早い段階に片付けに着手することをおすすめします。
早ければ早いほどいいです。
7.天袋など高い場所にある物入れ
キッチンの高いところにある収納スペースも、典型的な不用品置き場です。ふだん使わない調理家電、重箱、季節商品(冷や麦セットとか)が入っていませんか?
ホットプレートやたこ焼き器、ジンギスカン鍋など、月に1度も使わない特殊な調理器や食器は断捨離したほうがいいです。
なぜなら、ほかの基本的な調理器具(フライパンやふつうの鍋)でいくらでも代用できるからです。
実家の台所の天袋にも余計なものがたくさんあり、うんざりしました⇒収納場所の多すぎる台所の悲劇~実録・親の家を片付ける(12)
8.誰も使っていない部屋
住宅事情に恵まれている人は、「誰も使っていない部屋」を持っています。誰も使っていないから、物置になっています。別名「開かずの間」です。
お客さんが来る直前、そのへんに散らかっているものを一気にしまう場所でもあります。しまい場所を思いつかないものは、この部屋にどんどん押し込まれていきます。
「誰も使っていない部屋」には、もう大きくなってしまった子供の物が置いてあることが多いです。
すでに成人して、別の場所で暮らしている子供が使っていたおもちゃや、着ていた服です。
もし、あなたの家に、このような部屋があったら、早急に片付けてください。そうしないと、中のガラクタはどんどん増え、そのうち、部屋の中を移動できなくなります。
ガラクタはほかのガラクタを引き寄せます。
9.貸し倉庫、トランクルーム
トランクルームに預けられるもので一番多いのは家具だそうです。不思議ですね?家具は家の中に置いて使う道具なのに。
家具を家の中で使わずに倉庫に預ける。
それは家具ではなく、「倉庫グッズ」と呼んだほうがいいのでは?
わざわざお金を払っていらない物を保管することにどんな意味があるのでしょうか?
断言します。
手持ちの物を見なおして、不用品を断捨離すれば、余分な外部収納スペースを借りる必要なんてありません。
番外:人の家
「人の家に自分の物なんて、置いてません」。あなたはそう言うかもしれません。ですが、実家はどうでしょうか?
実家は立派な人の家です。
私の弟が結婚して数年後、実家にお嫁さんの荷物を持ってきたことがあります。今は着ていない服です。バッグに入ったその古着を、弟は、裏の部屋のはしごをのぼって上がるベッドの上に置いていきました。
「着ない服なら捨てればいいのに」と思ったのは言うまでもありません。
多くの人は、スペースにお金がかかっていることに気づいていません。賃貸マンションなら家賃に管理費。持ち家なら固定資産税。
まあ、こういうお金はある意味たいしたことありません。一番困るのは、死蔵品を置いておくと、物の管理に自分の貴重な時間を奪われることです。
私たちがこの世にいられるのは、思ったより短い時間です。
実家の裏の部屋は、湿度が高いので、お嫁さんの服には、カビの胞子がたくさんついていたことでしょう。
幸い、2年前に、ベッドの上をチェックしたときは、その服はもうありませんでした。別のガラクタがありましたが。
実家や友達の家、親戚の家にガラクタを置いているのなら、すぐに引き取って、処分してください。
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見えないところに物を置くと、すっかりその存在を忘れてしまいます。ですが、物は勝手になくなりはしないのです。
ふだんは見えない場所をチェックすると、思いのほかたくさんの物が押し込まれていることに驚くことでしょう。
こんな場所も片付けないと、気持ちは重たいまま。少しずつ片付けて、もっといい何かが入ってくるスペースを作ってください。