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今年、あまり貯金できなかったので、来年の目標は貯金です。
こんなお便りをいただきました。
まだ今年は終わってないので、来年を待つ必要はありません。
今日から、貯金する準備を整えてはどうでしょうか?
「貯金したい」と言いながら、結果が伴わないのは、貯金を実現するための、具体的な方法(アクションプラン)を何も用意しないからです。
ただ、「貯金したいわ~」と思っているだけでは、脳は何をしたらいいのかわかりません。
ごく簡単なアクションプランを5つ紹介しますね。
まずメールをシェアします。うまきちさんからいただきました。
来年は貯金するつもり
件名:来年の目標
以前、貯金ができない、と相談した、うまきちです。
あれから、全く貯金は増えておりませんが、おそらく、来年の目標にできると思い、メールさせていただきました。
シンプルライフの意味を、ずっと取り違えていた気がします。
買わないように、買わないように、として、爆発して買ってしまう、のがいつものパターンでした。
でも、ミニマリストの方によって、大切にされているものも、暮らし方も、まったく違うのだから、私は(ミニマリストではないけれど)私なりのシンプルライフにすればいいんだと気づきました。
最近は、料理や掃除などを少しだけ丁寧にやることを思いつき、さっそく実践しています。
ネットショッピングの時間を減らすことにつながっています。
来年こそは、自分なりのシンプルライフで、必ず貯金したいです。
テレビで見た高級ホテルに行きたい!という目的があるため、コロナ禍で行けないうちに、お金を貯めておこうと思っております。
いつもブログから、たくさんの気づきを下さる筆子さん、ありがとうございます。
うまきちさん、こんにちは。メールありがとうございます。
いつもブログを読んでくださり、とてもうれしいです。
さて、今年、貯金が増えなかったそうですね。
夏にお便りをいただき、回答しましたが⇒節約ができないだめな私にアドバイスをください←質問の回答。
この記事は、うまきちさんが少しでも、いいセルフイメージを持ってくれたらいいな、と思って書いたため、貯金をする具体的な方法は書きませんでした。
戦略を立てることをおすすめしたけれど、具体的にどんな戦略を立てたらいいのか書かなかったので(過去記事にはたくさん書いています)、改めて5つ考えてみました。
今日から、やってみてください。
1.何にお金を使っているのか調べる
私の経験では、予算を立てると、貯金をすることができます。
予算を立てる前段階として、日頃、自分がお金をどんなふうに使っているか、ちゃんとしらべてください。
収入がいくらで、そのうち生活費(生きるのにどうしても必要な費用)にいくら使っていて、残ったお金を何に使っているのか。
持たない暮らしを目指す人が、手持ちの服や、食器、本などの棚卸しをするのと同じ要領です。
「無駄使いしている現実と向き合うのが怖い」という理由から、お金の流れを調べない人がいますが、現状を把握しない限り、貯金しない生活を貯金する生活に変えることはできません。
現状と向き合いたくない人は、うまきちさんのように、「できるだけ使わないことにする」という、現状を見なくてもすむ大雑把なルール(目標)を立てて、がまんして節約しようとしますが、これではうまくいきません。
実際、うまくいってないですよね?
収入と支出の把握はざっくりとでいいです。
例:筆子の把握の仕方
私の例で言うと、収入が入ったら、娘に上げるお金(A)、仕事の費用の分(B)、収入の2パーセント(寄付用)(C)、A+B+Cの10パーセント(予備費)(D)を全部、専用の口座に入れて、残り(E)は、別のプライベート用の口座に移します。
ここまで、罫線の入っている付箋に、ちゃんと数字を書き出して、家計簿として使っているノートに貼っています。
私的な買物や支払いにはこのプライベート用の口座から支払額が落ちるクレジットカードを使っているので、Eマイナス月々のクレカの支払いイコール貯金額です。どのぐらい貯金できたかも、家計簿につけています。
クレジットカードの内訳を見れば、何に無駄に使っているかわかるので、必要に応じて、買物を控えます。
わたしは現金で支払う派ですが、今年は、新型コロナウイルス感染防止のため、買物はすべてネットで行っているので、食費も日用品もクレジットカードを使っています。
あまり買物しないので、クレカの支払いのチェックはそんなに大変ではありません。
2.貯金できない原因を見極める
お金の流れを把握したら、何が原因で貯金できないのか、無駄遣いしているポイントを、3つほど見つけてください。
節約の仕方を教える記事や本には、「大きな固定費を見直しましょう」と書いてあることが多いでしょう。これは、すでにある程度、お金の管理ができている人向けのアドバイスだと思います。
かつての私や、うまきちさんのように、「貯金が全然できないのだ」という人は、少しでもいいからお金を残すことを意識するといいんじゃないでしょうか?
ふだん無駄に使っているお金のうち、千円でも2千円でもいいから残して、そのお金をまめに貯金していたら、貯金は増えていきます。
よくある無駄遣い
・毎日のコーヒー(スターバックスとか)
・不必要なネット通販(いらないのに、日用品を買ってしまう)
・外食
・おやつ(コンビニで買うお菓子やドリンク)
・セールだから買ってしまう。どうでもいい服や雑貨
・本や雑誌
若い頃の私は、服、本、文房具、雑貨に無駄にお金を使っていて、特に、通販(頒布会)で、コンスタントに浪費していました。
過去記事に何度も書いています⇒通販で買い過ぎて貧乏になる人:ミニマリストへの道、番外編3
うまきちさんも、ご自身の無駄遣いのトップ3を見つけてください。
3.無駄遣いを止める工夫をする
無駄遣いしている物がわかったら、無駄遣いしなくてすむ方法を考えます。
外食が多いなら、いつ外食しているのか考えて、会社のランチタイムなら弁当を持っていくことにし、夕方、友達と会って外食しているなら、食事ではなく、お茶にするなどとすればいいのです。
通販で、よく買物をしているのなら、通販サイトにアクセスする日を決めてしまい、月に1回だけ、買物してもいいことにします。
アマゾンで買いすぎているなら、先に、月々使ってもいい分をギフトカードにチャージして、その分だけに抑える、という方法もあります。
私は、持たない暮らしにして、余計な物を家に入れるのをやめたら、必然的に、買物も減りました。
さらに時々、買わない挑戦もしています⇒誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。
ただ、うまきちさんには、買わない挑戦はおすすめしません。自分のお金の使い方を把握し、ある程度予算を立てるほうが先です。
4.好きに使えるお金をとりのけて買物する
うまきちさんの良くないパターンは、「買わないのをがまんしすぎて、爆買いをする」ことですから、衝動的な買物をするため用にお金を取りのけて、ある程度たまったら自由に使う、という方法を取り入れてください。
臨時収入が入った、クリスマスプレゼントにギフト券をもらった、予算より安くすんだ、外食でデザートをがまんしたから600円ぐらい残った。
こんなタイミングで余ったお金を貯金箱や封筒に入れておき、時々、プチな衝動買いを楽しんでください。
誕生日は衝動買いしてもいいことにしょう、などと自分で決めるといいですよ。
5.30日間待つノートをつける
「何か欲しいなと思ったらノートに書け」という話を書くのはこれが初めてではありませんが、うまきちさん、書いていますか?
「30日間待つノート」というのは、書いて、1ヶ月たっても欲しかったら、買う、というノートですが、1ヶ月たつと、その時、欲しいものは、たいてい変わっています。
このノートを書きながら、自分が何かを欲する気持ちを、自分で観察してください(メタ認知)。
自分の思考や行動を客観的に見られるようにならないと、それをコントロールすることはできません、「30日間待つノート」は客観的な視点を得る助けになります。
欲しいという気持ちの観察例:筆子の場合
私は塗り絵が趣味なので、たまにYouTubeでカラーチューバー(塗り絵について発信している人)の動画を見ています。
ある人が、塗り絵の背景に、ソフトオイルパステルを使っているのを見ました。オイルパステルはクレヨンみたいな画材で、ざっと塗ったあと、自分の指や、紙でこすると、とてもきれいに広がります。
たまたま、このとき、バックを塗り残して、ほとんど1冊塗り終わった塗り絵本があったので、「あ、ソフトオイルパステルを使えば、あの本にいいかもよ。早く、きれいに塗れる」と思い、アマゾンで、カラーチューバーが使っていた商品を見つけ(そんなに高くはない)、30日間待つノートに日付と商品名を書きました。
ソフトオイルパステルを使っている別の動画も見て、1週間ぐらいは、「欲しいな」と思っていました。
ある時、別の塗り絵本を、水彩色鉛筆で塗っているとき、「水彩色鉛筆っていいよね」と思いました。水彩色鉛筆は、紙に色を塗りたくったあと、水をつけると、水彩画みたいになるから、早く塗れます。
私は、12色セット(ドラッグストアで買った安物だけとけっこういい)のほかに、日本でバラで買ったものが数本あり、その中で、一番高級な色鉛筆を使っているとき、「やっぱ、これ、高級なせいか、色がきれいだし、いい感じに仕上がるよね。いっそセットものを買おうかしら」と思ったのです。
そして、ほかのカラーチューバーが、「私が使っている水彩色鉛筆」という動画の中で、その高級色鉛筆を絶賛しているのを、「やっぱりね。いいよね」と思いながら見て、30日間待つノートにこの色鉛筆も記入しました。
このとき、すでに私の中では、オイルパステルのことは消えていました。
このように、ふだん衝動買いしてしまう物に対する欲望は、きわめて流動的な一過性のものです。
そのときは、すごく欲しいと思うかもしれませんが、別の何かに目が行くと、もう忘れてしまいます。
「30日間待つノート」をつけると、こうした心の動きを自分で観察できます。
自分の思考や行動を客観視できると、貯金のみならず、ほかのときにも大いに役立ちますよ。
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貯金をする簡単な方法を紹介しました。
自分の目標を達成するために、具体的なアクションプランを考えて実践することが最大のコツです。
アクションプランを考えるのは、けっこう楽しいし、自分に最適なプランは自分にしか作れないので、来年を待たず、きょうから始めてください。