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無駄な買い物が多く、ものを散らかし、ろくに片付けようとしない夫に対して、どうしようもなくイライラします。
どうしたら、筆子さんみたいに達観して夫を見られますか? という質問をいただきました。
この記事で回答します。まずメールをシェアしますね。Kさんからです。
毎日イライラが止まりません
件名:夫へのイライラ
こんにちは!
毎日ブログを読ませて頂くのが日課です。
私は37歳、同い年の夫と2歳と5歳の娘がいます。
メールしましたのは題名にも書きましたが、夫へのイライラが抑えられず困っております。
私の夫も、安いからと言って意味不明な買い物をしたり、部屋に山のように昔の雑誌が積んであったりします。もちろん使った物は元に戻さず、バスタオルやベルトなどダイニングの椅子にかけます。
片付けない、言ったことをすぐ忘れる、なんでも押し付ける、上から目線、など毎日イライラが止まりません。
私は自分の健康のためにもイライラしたくないと思いますし、子供の前では笑顔でいたい、怒りは自分のためにならない、と自分に言い聞かせています。
が、どうしてもイライラし、夫を生理的に受け付けない、尊敬なんてできないという領域に達しています。
人を変えるより、自分が変わる
これも言い聞かせています。
でもイライラします。どうしたら筆子さんのように達観して夫を見ることができるでしょうか…
Kさんメールありがとうございます。いつもブログを読んでいただいているとお聞きし、とてもうれしいです。
30代だと、まだ若いので、夫婦でぶつかることが多いのかもしれません。
先日も、安物買いの銭失いな夫の記事を読んだ方から、「うちの主人も同じです。筆子さんはどうしてそんなにご主人に寛大なのですか。私は、夫にイライラさせられっぱなしです。私はまだ修行が足りないのでしょうか?」というメールをいただきました。
この方のお子さんは6歳ぐらい。たぶん、Kさんと同世代だと思います。
安物買いの記事はこちら⇒安物買いの銭失いな夫の悩み:ミニマリストへの道(99)
ご主人に対して不満を募らせるのは、気がある証拠なのです。どうでもいい相手には、自分の大事な心のエネルギーや時間を注ごうという気にはなれませんから。
とはいえ、毎日ストレスをためていると、心身の健康によくありません。以下の方法をお試しください。
イライラ予防法はすでに何度か記事にしているので、今回は、私の体験からお話しますね。
1.荒療治:自分の意見をしっかり言いぶつかってみる
これまでお伝えしたイライラの対処法を試みても、どうにもこうにも頭に来る、ということはあると思います。
人間は感情が先に立つからです。
一度、はっきり自分の意見を言って、しっかりケンカしてみてはどうでしょうか。
「夫が片付けません」と悩んでいる方の中には、遠慮して自分の要望を言わない人が少なくないのです。
私は別に達観しているわけではありません。夫とはすでにケンカをしつくしているので、そんなにムカムカしないのだと思います(少なくとも私の側は)。
腹を立てるより大事なことがある
私は37歳で娘を出産しましたが、出産の数日前から夫と住み始めました。
それまで、シェアハウスや下宿に住み、ルームメートがいたこともありますが、家族以外の人と、同じ家や部屋に住むのは初めてでした。
娘が8歳になる頃までは、夫はほぼ失業していたので、いつも家にいました。ただ、土日は、家にいませんでした。
夫には最初の結婚でできた子供(女の子2人)がおり、週末はこの2人を連れて、プールや動物園に行っていました。
しかし平日はずっと家にいたので、ささいなことでよくぶつかりました。
それは「ミニマリストへの道」過去記事をいくつか読んでみればすぐにわかることです⇒何度も失敗したけど、今も前を見て進んでいます~「ミニマリストへの道」のまとめ(1)
私は今でこそ、「怒らないほうがいいですよ~、いつもにっこりね」なんてブログに書いてますが、前はひじょうに短気で、すぐむっとなるほうでした。
夫は、ふだんは温厚(というかおとなしい)のですが、切れると手がつけられないほど、怒鳴りまくるタイプです。
ジャンクフード(特に甘い物)の食べ過ぎで、前頭葉の働きが衰えているため、動物脳が全開になっていると思われます。
最初の15年ぐらいは、我が家は経済的にとても不安定だったので、ストレスも多く、もうしょっちゅうケンカしていました。
しかし、私は、たった1度の人生を、イライラをつのらせたり、人と争うことに使うなんてもったいなさすぎると気づいたのです。
もっと有意義な暮らしをすること、そういう暮らしに近づけるよう、きょうできる小さなことを確実にやっていくこと、こうしたことの優先順位をあげたら、もう夫と争うなんて、バカバカしくてできなくなったのです。
私たちのケンカのたねなんて、本当にどうでもいいくだらないことばかりでした。
使うお皿やナイフのこととか⇒集めたカイ・ボイスンへのこだわりを捨てて得られた境地とは?:ミニマリストへの道(60)
食器用の洗剤のこととか⇒食器用洗剤を断捨離しそこないフロッシュに落ち着く~ミニマリストへの道(34)
ブログに書いているのはほんの一部で、このほかにも、ケンカのエピソードはくさるほどあります。
なぜ、ケンカになるのかというと、夫の理不尽なふるまい(私にはそう思えるふるまい)に対して、「私はそうは思わないよ!」とたてついていたからです。
夫はあまり民主的なタイプではなく、よく「俺様に対して、文句を言うな!」と怒鳴っていました。
たくさんケンカをしましたが、それで何かがよくなったわけでもなく、ケンカしたあとは不愉快になるだけでしたし、これはとても不毛な行為である、と気づきました。
その後ミニマリストをめざし、物や心の片付けを追求しながら、自分にとって本当に大事なことを大事にし、本当にやりたいことをやれる人生にしていこうと思ったら、夫に対してむかっ腹を立てるという選択肢は優先順位のすごく下になりました。
今でも、夫の言うことやすることに対して、こめかみがピキピキっとなりそうなことはあります。しかし、そういうときは、「これは学びの機会」あるいは「ブログのネタができましたね。ありがたいことです」と捉えられるようになりました。
たとえば、こちらの記事で書いている氷事件がそうです⇒無礼な人や気が利かない人にいちいちイライラしない3つの方法。
Kさんも、もしまだ、自分の意見をはっきり言ったことがなかったら、一度しっかり言ってみてはどうでしょうか? そしてケンカしてみると、相手に対して、不満をつのらせることの馬鹿らしさに気づくかもしれません。
意見を提示するときは、喧嘩腰ではなく、礼儀正しく文明人としてふるまうことをおすすめしますが。
2.イライラを作りだしているのは夫でなく自分である
次にお伝えしたいのは、いつも書いていることですが、イライラするのは自分の選択なのだ、ということです。
確かにイライラの原因は、ご主人がどうでもいい物を買ってきたり、雑誌を溜め込んでいたり、椅子にタオルをかけたりすることかもしれません。
そういうのを見て、不満に思うのは、正常な反応です。私だってイライラします。
だから、一次反応でイライラっとくるのはいいのです。その気持ちは押さえつけないほうがいいです。しかし、その後の思考は自分で変えることができます。
「あれ? 私またすっごくイライラしてる。なんでこんなに頭に来るんだろう」とか、「怒りたくないと思ってんだし、こんな気持ちにならないためにはどうしたらいいんだろう」と考えてみてください。
その場で立って考えてもいいし、日記などをつけてもいいと思います。
しつこいですが、モーニングページがおすすめです⇒モーニングページの書き方、やり方を教えてほしいという質問の回答。
考えたからといって答えが出るとは限りませんが、立ち止まって考える、ということが大事なのです。
落ち着いて、自分の気持ちについて考え、苛立たないほうを選ぶことができると、自信が生まれ、楽しくなります。意識するかどうかは別にして、「自分にはこんなパワーがある」と思えるのです。
ご主人の行動にイライラしっぱなしの毎日は、外的状況に振り回される日々です。考え方を変えることができれば、能動的なパワーを発揮できる自分に気づき、「私ってすごい!」となるわけです。
外的状況に対する考え方を変える参考になる記事⇒認知行動療法(CBT)を使って片付けられない思考を手放す方法。
3.ご主人の立場に立ってみる
相手の立場にたつと、怒ることや、争いごとが減ります。
ご主人は、べつにKさんをイライラさせるために、物を買ってくるのではありません。どちらかというと、家族を喜ばせたい、と思って買ってくるんじゃないですか?
ご主人にはご主人なりの、物を買う理由、雑誌を積み上げる理由、椅子に物をひっかける理由があるはずなのです。
その理由について想像してみてください。
本人に聞いてみてもいいです。
相手の行動を理解する必要はありません。「理解不能だ」と思っていた相手の行動の理由に関心を寄せるだけでOKです。
「自分とは全然違うから」と頭から拒絶しないようにするのがポイントです。
この世は自分のためだけにあるのではありません。別に、自分と違う人がいたっていいわけです。
人が誰かにネガティブな感情を抱くとき、大元にあるのは、恐怖、怒り、嫌悪感だと思います。これがエスカレートするとテロが起きます。
ですが、「どうしてそうなるのかな? こういうやり方もありかな? 私は私のやり方をしているんだし、相手には相手のやり方があるよね」と考えてみるだけで、マイナス感情がやわらぎます。
「自分の思い通りにしたい」ということにフォーカスしすぎると、相手の行動に関心を持てなくなります。
4.マイナス面ではなくプラス面にフォーカスする
悪いことばかりではなく、よいことに光をあてるようにしてください。
これも先日書いたばかりです⇒70代の両親が物を溜め込んでいてゆううつです。どうしたらいいですか?←質問の回答
ご主人にもいいところがあると思います。
たとえば、自分は生理的に受けつけないし、全く尊敬できない相手ではあるが、子供にはやさしいパパだ、とか。
何かいいところがあるから、一緒に住んでいるわけです。
自分の生活の中にある、よいこと、すでにあるもの、うれしいこと、楽しいこと、そういう物や事柄にフォーカスすると、マイナス感情に囚われにくいと思います。
すでに持っている物やことに光をあてつつ、建設的な人生を送る方に注力してはどうでしょうか?
Kさんには、Kさんなりの理想の家庭像みたいなのがあると思います。
そのゴールと、現状の間を埋めるために、何をしたらいいのか考えて、小さな行動を一つひとつ積み重ねるのです。
先日も同様のことを書きました⇒大事な書類もどうでもいい紙も床の上で堆積しているときの片付け方(汚部屋改善) 細分化のやり方のところです。
少なくとも私は、この方法を取ることで、夫や娘に対して、イライラすることが激減しました。
イライラし続けることは、理想に近づく道ではないからです。
5.イライラ対処法がテーマの過去記事を読んでみる
フラストレーションをためない方法を書いた過去記事へリンクしておくので、お時間がありましたら、読んでみてください。
心を無にして(思い込みを捨てて)読んでみることをおすすめします。
外で痰を吐く夫にイライラ、どうしたらいいの?など2つの質問に回答。
後片付けをしないだらしない夫とケンカせず仲良く暮らす3つの秘訣。
日常生活の小さなイライラから解放されストレスを感じない5つの方法。
すぐにイライラしたり、細かいことが気になる性格を直す7つの方法。
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今回は夫に対するイライラした気持ちを解消する方法をお伝えしました。
夫婦の場合、お互いさまのことが多いです。相手に勝とう、とか、私の正しさを認めさせよう、と思わないほうがうまくいきます。