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もういらない服を発見する具体的な方法を6つ書きます。
「服を大量に断捨離したい」と願っている人は多いのですが、いざ捨てようと思っても、迷って捨てられません。
それは、きっと、自分にとって必要な服といらない服が、よくわかっていないからではないでしょうか?
最近、こう思うようになりました。
1.目視して、捨てる基準を適用
1日15分ぐらい時間をとって、服のある場所(たんすやクローゼット、押入れの中のケースetc)に行き、手持ちの服を目視します。
あたりまえのことを書いていますが、「今年は服を断捨離したいなあ」とか、「服が多すぎるなあ」と思っていながら、捨てる行動に出ない人は、たいてい、自分の服としっかり対峙していません。
服が多すぎて、収納場所が散っていると、何をどこにしまったかすら覚えていません。
しばし、自分の服と向き合ってください。
そして、いらない服を見つけます。
このとき使う基準は、ここに書いてあります⇒これで簡単に捨てられる、洋服を捨てる7つのルール~あなたの服の8割はいらない服です
この記事には、1年着なかった服、サイズの合わない服、難のある服、などと書いています。
嫌いな服、なぜ持っているのかわからない服、明らかに多すぎる服、変な匂いのする服、しみのある服、何のために持っているのかわからない服も、もういらない服と言えるでしょう。
捨てる服のルールは自分で作ってもいいです。「昔の彼からもらった服」「義理母の前で着るためだけにあつらえた服」など、その人だけの捨てる基準があると思います。
捨てる服のルールを作ったら、忘れないように紙に書いておきましょう。
2.全出しして、捨てる基準を適用
ある程度、服の数が減ったら、近藤麻理恵さんのすすめる全出しをやってみましょう。
全出しとは自分の服を全部一箇所に出すことです。
全部出すので、服が多い人には大変な作業となります。ある程度、服が減ってからチャレンジしてください。
その人の体力、使える時間、やる気、作業スペースにもよりますが、100着ぐらいなら、全出ししても、そんなに大掛かりな作業にならないと思います。
いきなり全出しをやってみたい人は、あらかじめ、自分の服がどこにあるかぐらいは確認しておいたほうがいいです。
私の服は家の2箇所にあります。ひとつは、廊下のクローゼットというか、ハンガーがかかっている場所で、ここにはジャケット類があります。
もう1つは、自分の部屋のクローゼットで、ハンガーにかかっている服と、かごに入っている服があります。
こんなふうに、自分の服がどこにあるのか、さっと思い浮かぶ状態にしてから全出ししないと、服のありかを探しているうちに、貴重な時間が失われます。
捨てる基準に関しては、1番を参考にしてください。
近藤麻理恵さんを知らない人はこちら⇒近藤麻理恵の「人生がときめく片づけの魔法」の英語版の感想~ベストセラーの秘密は東洋の神秘にある?
3.着た服と着ない服を物理的に区別する
日頃から着た服と着ない服の区別がつくようにしておきます。
いくつか方法があるので、実情に合わせて選んでください。
1)服を着て戻すときハンガーを逆にする
アメリカのお片付けサイトを見ているとよく出てくる方法です。
服を着て、クローゼットに戻す時、ハンガーを逆にしてかけます。すると、いつまでも、ハンガーの向きが変わらないものは、着ない服であり、もういらない服なのです。
比較的大きなクローゼットを持っていて、たくさんの服をハンガーにかけている人向きです。つまり、欧米の人向きですが、最近は、日本でも、バーにハンガーをかけて収納している人が多い様子なので、使えるかもしれません。
私も実際やってみましたが、ハンガーを逆にするのが面倒です。一手間増えるというか、直感的な動作が妨げられるため、「え~っと」と一瞬考えなくてはなりません。
しかも、やっているうちに、どっち向きが着た服で、どっち向きが着なかった服かわからなくなります。
まあ、人間、何でもやっているうちに慣れるので、慣れれば、ふつうにできるかもしれません。
この方法は、頭に負荷がかかると思ったら、2番の方法を試してください。
2)着た服はクローゼットの一番左(右でもOK)に戻す
一度着た服を戻すとき、クローゼットの左から戻します。
左としたのは、私は、左に戻すほうがやりやすかったからですが、右側のほうが戻しやすいという人は、右でもかまいません。
もちろん、いったん、左、右と決めたら、それはずっと同じにしてください。
いつも左から戻していると、着ない服は、どんどん右にたまっていきます。
野口悠紀雄さんの、押し出しファイリングと同じ要領です。
使った資料を封筒に入れて、いつも左側から戻していると、最近使ったファイルはたいてい左側にあるから、探しやすいし、長時間使わなかったファイルは、右側に押し出されていきます。
こちらに本人の説明があります⇒押し出しファイリングの思想:LRUとMTF|野口悠紀雄|note
この記事でも説明しています⇒よりよい決断をする3つの方法、コンピュータのように考える(TED)
着たら左側から戻す作業を、一定期間(3ヶ月、ワンシーズン、半年、1年など任意の期間)やったら、右側から、そのクローゼットにかかっている服の50パーセントを捨てれば、いらない服を、処分できます。
新しく買った服は、いったん一番右側に入れるといいでしょう。
一番右側に入れても、着れば、一気に一番左側に行きます。
3)たんすにしまうとき、手前からしまう
私はたんすを使っていないので、ほかの人がどんなふうにたんすに服をしまっているかピンと来ませんが、たぶん今は、服を立ててしまっている方が多いでしょう(近藤麻理恵さんの影響)。
その場合、着用したら、手前からしまうと、着ない服が後ろにたまるので、クローゼットの右側と一緒で、後ろでくすんでいる服は、もういらない服だと判定できます。
以前、娘のたんすに服をしまっていたときは、トップス類は立てて、レギンスも丸めて立てており、手前からしまっていて、やりにくさは感じなかったので、大丈夫だと思います。
うまく立たせることができないものは丸めて、立てていました。
服を重ねてたんすにしまっている人は、当然上からしまうでしょうから、一番下が、着ない服、となります。
重ねていると、服をまんべんなく使いにくいので(下のほうにあるのは取り出しにくいので、着なくなる)、立てて収納したほうがいいでしょう。
4.着た服と着ない服を記録で区別する
手持ちの服を全部書きだして、着たら、その都度、横にチェックマークを入れれば、いつまでたってもマークが入らない服は、もういらない服だとわかります。
「一生、チェックを入れろ」とは言っていません。ある程度、服の整理がつくまで、数ヶ月やってください。
あるいは、自分ではっきり、「もういらない服」がわかるようになるまで、やればいいでしょう。
「いらない服がわからない」と言う人は、そこで思考停止することを選んで、それ以上考えようとしない人です。
ハンガーや、手持ちの服をリストアップしたものなど、考える助けになるもの(数学の図形の問題で言えば、補助線のようなもの)を取り入れれば、もう一歩先まで考えることができます。
洋服ノートなどを利用してもいいです⇒服の買い過ぎ防止に効果がある「洋服ノート」の作り方。
「洋服ノートに手持ちの服を書き出すのが大変だ」というメールをいただきましたが、それは、あまりに服が多すぎるからです。
1番の目視を使って、ある程度数をしぼってからリストアップしたほうがいいでしょう。
ただ、数が多くても、毎日少しずつ書いていれば、いつかは書き終わります。
去年の始め、私は塗り絵用に手持ちの画材のカラーチャート(色見本)を作っていました。
カラーチャート用のノートはこちらで紹介⇒明るい1年をすごすためにおすすめしたい5つの習慣。
色鉛筆、1本1本の色出しをしていたので、数はかなりありますが、毎朝15分(または15分X2)と時間を決めて作っていたら、ほどなく終わりました。
途方もない作業に思えるものでも、レンガを積み重ねるように、小さな固まりにして、1つひとつやっていけばいつかは終わります。
5.無理やり持っている服を全部着る
「いまは着ないけど、いつか着る時が来るかもしれないから」と思って捨てない服は、いま強制的に着てください。
手持ちの服を全部着る、というルールを作って着ていけば、「どうしても着たくない服」が出てきます。それが、「もういらない服」です。
A、B、C、D、E と、5着の服を持っているとします。きょうAを着たら翌日はB、次の日はCというよりに5着全部を着るまで、Aを着てはいけません。
服の数が多い人は、やってみると大変だと思います。
「ああ、なんかこれ着たくないなあ」とチラリとでも思ったら、その服はもう処分する袋に入れましょう。
6.服を一箇所にしまって必要なものから取りに行く
『365日のシンプルライフ』に出てきた主人公のように、服をすべて箱詰めしてしまい、必要になったら、1着ずつ取ってきて、着て、タンスやクローゼットに戻します。
いつまでも箱に残っている服はもういらない服です。
『365日のシンプルライフ』のペトロは、家財道具一式を倉庫にあずけましたが、そんなラディカルなことはしなくてかまいません。
箱詰めして、家のどこかに置いておくので、しまうのも、取りに行くのも簡単です。
全部しまうのではなく、アイテム(スカートやTシャツ、靴下など)を決めて、しまいこむのもいいでしょう。
365日のシンプルライフについて⇒映画『365日のシンプルライフ』の感想:「物を捨てる」映画ではなく、大切な物を選ぶ話
もっと服を捨てる話を読みたいときは、まとめからどうぞ⇒洋服を減らしたいならこれを読め:ファッション関連記事のまとめ
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いらない服を見つける方法を6つ紹介しました。
これだけやれば、さすがに、いらない服(もう着ない服)がわかるのではないでしょうか?
「着ない服だけど、思い出として残しておきたい」という服は、クローゼットやたんすに入れておかないでください。着る服を取り出す邪魔になります。
思い出の服は、トルソーに着せて部屋に飾る、いつも身近で使えるものにリメイクする、写真にとって始終眺められるようにするなど、現在の生活で楽しめるようにするといいでしょう。