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お片づけ本を読んでその時はやる気になり、洋服を捨てる。しかし、1週間もすると、断捨離のことは忘れて、またバーゲンで服を買ってしまう。
こんな人のために、始めた断捨離をある程度完了させる方法をお伝えします。
始めてもすぐにやめる三日坊主な人
断捨離にかぎらず、何かを始めも、すぐにやめてしまう三日坊主な人はたくさんいます。モーニングページを書き始めたけど、1週間でやめてしまう。30日間チャレンジでスクワットを始めたけど、2日やった時点で、あきらめてしまう、など。
モーニングページとは?⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
スクワットについて⇒30日スクワットチャレンジを50代主婦が実践中~効果のほどは?
これはリバウンドとは違います。ここで問題にしているのは、リバウンドするほど、まだやっていない状態で、早々にやめてしまうことです。
もちろん、どんなこともスタートすることが一番困難です。始めることができたのは、とても素晴らしいこと。
ですが、これまで数々の新しいことを始めてみたのに、どれも長続きしなかった。気づくとずっと同じ地点のあたりにいる。こんな人は、そろそろ「始めたことをちゃんと完了できない問題」をなんとかしたほうがいいでしょう。
私は、どちらかというと始めたことは継続できるほうです。それは、私が毎日このブログを更新していることからもわかると思います。
この記事では、いったん始めた片付け(あるいは、その他のことでも)を継続するために、私が心がけていることを5つシェアします。
なお、断捨離やミニマリズムはライフスタイルなので終わりはありません。今回紹介するのは、自分の望む生活を手にするために、自らやり始めた小さな断捨離プロジェクトを完了させるコツです。
1.始める前によく考える
いくらミニマリストや捨てることが流行っているからといって、それが自分の本当にやりたいことでなければ、始めても続くはずがありません。
何かを始める前に、「これは本当に私のしたいことなのか?」しっかり考えるべきです。
私が若いとき、ろくに興味もないのに始めたことは、みんな続きませんでした。短大で、スペイン語の授業をとっていましたが、まったく興味がなかったので、最低限の単位を取っただけで中断。
スペイン語を学んだことで、何かを得たか、と聞かれても、何もないと言わざるを得ません。
会社員時代、先輩に誘われてテニスを習ったこともあります。これも、全然好きでなかったので続きませんでした。肉体的、経済的苦痛にさいなまれただけです。
50代も半ばを過ぎた今、残り時間のほうが少ないのですから、「来るもの拒まず、何でもやってみる」という姿勢はとっていません。
自分が本当にやりたいと思ったことだけやっています。
汚部屋脱却にしても、本人が「こんな汚い部屋に住むのはいやだ」と思わない限り、できるわけがないのです。
2.完璧主義を捨てる
断捨離や、個人的なプロジェクトの継続をはばむ大きな原因の一つは完璧主義です。完璧主義は捨てましょう。
「きちんと片付けよう」と思いすぎて、断捨離のプランニングの段階で止まっている人はいませんか?
せっかく洋服を捨て始めたのに、どうやって処分するか決めるところで必要以上に悩んだり。
大々的な片付けは時間のあるときにやらなくちゃ。ゴールデンウィークにできなかったから、次のチャンスはお盆しかない、なんて思っていたら、重症の完璧主義者です。
以前、完璧主義について記事を書いたとき、日付にこだわって、キリのいい日付にやろうとしてしまう、というメールを読者からいただきました。
1日、5日、10日など。あるいは、節分とか。
節分は豆まきをする日ですが、もともとは、立春、立夏、立秋、立冬の前日で、季節の変わり目です。こういう日に何かを始めたい、と思う人も実際にいます。縁起がいいのでしょうか。
なぜ縁起をかつぐのか?
そのプロジェクトがうまく行ってほしいと思っているからです。誰だって始めたことは成功したいと思っています。しかし、タイミングを見計らっているうちに、結局できなかった、ということはよくあります。
完璧主義の問題点はこちらで詳しく解説しています⇒完璧主義すぎるといつまでたっても部屋が片付かない理由
完璧主義を治す方法はこちら⇒完璧主義を克服する7つの具体的な方法。
3.とにかく実行する(コミットする)
いったん自分で決めたことなのですから、何があってもやるべきです。「コミットする」とは、自分が決めた目標に向かって、全力を尽くすことです。覚悟が必要なのです。
コミットできない人は、そもそも始めるべきではない、とも言えます。
断捨離は、夜も寝ずに、会社のプロジェクトをやるのとは違います。夜はしっかり寝られるし、食事も3度摂れます。
1日15分片付ければ、大きな違いが生まれるのが断捨離のいいところ。
やめる理由なんてないですよね?
それなのに、「続けられない」ということは、コミットメントが足りないのです。コミットできない人は、以下の質問を自分に問うてください。
●なぜ、自分は片付けることができないのか?いったい何が、自分の断捨離プロジェクトの邪魔をしているのか?
自分が断捨離できない理由が、単なる自分の怠け心だったら、やるしかありません。もし、何か、システムに問題があるようなら、そちらを改善してください。
たとえば、一気に片付けようとするのではなく、まず自分が簡単に片付けられる(だけど、ずっと放置していた)ところから、少しずつ片付ければいいのです。
●自分にとってより大事なのはどちらか?ずっと汚部屋に住むことか、それともきょう15分片付けることか?
ここで、「汚部屋に住むほうが大事だ」となったら、断捨離はすっぱりあきらめてください。
4.最終的な目標を心に描いておく
捨てプロジェクトをやっているうちに、捨てることが目的になり、何のために捨てているのかわからなくなることがあります。手段と目的がすり替わるとつらくなってきてやめてしまいます。
こんな時は、本当の目標、最終的な到達地点を再確認してください。
誰でも、何か新しいことを始めたときは、とてもやる気になっています。断捨離も同じこと。
しかし、実際捨て始めてみると、そのやる気は次第に失われていきます。断捨離はけっこうつらい作業だからです。
断捨離で一番きついのは、物を引っ張りだしたり、ゴミ捨て場に持っていくことではありません。
その物を「捨てるか、捨てないか」決めることです。
この行動にかなりメンタルパワーを取られますね。
私は、カナダの短大のあるクラスの宿題で作った貿易業務の手順を書いたレポートをけっこう長くもっていました。
実際このレポートは、卒業して、インターンシップ(職場体験すること)をやっていたときに、役だちました。しかし役だったのはこの時だけです。
なのに、私はずっとレポートを箱の中にしまっていました。
「もしかして、また会社に勤めるかもしれないし」、なんて思っていたのです。しかし、貿易関係の会社に勤めるために、何かアクションを起こしていたのかというと、そんなことは全然ありません。
自分では何もやっていなかったけど、レポートを捨てると、その可能性の芽を摘んでしまうような気がしていたのでしょう。
こんなことを考えながら、このレポートを捨てたのは、2年ほど前です。15年以上持っていました。
断捨離をやっていると、この手の心の葛藤に常時さいなまれるのです。だから疲れるんですよね。
人間、疲れることはやりたくないので、だんだんやる気がなくなります。そして、早晩、やめてしまうわけです。
これを防ぐためには、初心に立ち返ることが一番です。もともと、どうして、断捨離を始めようと思ったのか、自分自身に思い出させるのです。
捨ててどうなりたかったのか、紙に書いてみたり、自分が住みたいと思っている人の部屋の写真を見たり、実際に断捨離に成功して、喜んでいる人の体験談やブログを読んだりすると、またやる気が戻ってきます。
5.できたことに目を向ける
目標を達成しようとする時、やるべきことの多さに打ちのめされそうになるものです。こんな時は、すでにできたことに目を向けると立ち直れます。
汚部屋を片付け始めても、あまりに物がありすぎて、心が折れることがあるでしょう。
私が、実家にある本を片付けていたとき、とても数が多かったので、しばしばやる気を失いました。
雑誌『オリーブ』を数冊ずつ、ビニールひもでしばっていたときは、やってもやってもなくならなかったのでうんざりしました。
『オリーブ』を好きだった話はこちら⇒2015年、断捨離してよかったもの(古いもの編)~捨てるからこそよみがえる思い出
それでも、最終的に、実家にあった自分の本はすべて断捨離できました。続けていればいつか終わるのです。
多くの人は、まだできていないこと、自分ができないことにフォーカスしてしまいます。特に自己評価の低い人ほどこの傾向があります。
ですが、ちゃんと捨てたものもあるのです。これまでやれたこと、できたことに目を向けてください。
そうすれば、またやる気になります。
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以上5つ、私が心がけていることです。特に、できたことにフォーカスするというのは、とても大切だと思います。
私たちは、小さいときから、間違えたところだけに注目するよう促されているのではないでしょうか?学校の試験なんて、そうですよね。
試験は間違えたところを、復習しておかないと、また同じミスをするので、ペケがついているところを見るべきではあります。それにしたって、次はよりよい結果を得るためにチェックするのです。
断捨離をするときは、最初の超汚部屋のときの写真を撮っておくと、いつでも、自分の成果が確認できていいと思います。