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べつに病気ではないけれど、なんとなく不調だ、ということが日常生活にはよくあります。
もしかしたら、それは血行不良のせいかもしれません。
今回は、血の巡りが悪いときに出る症状と自宅でできる改善方法をお伝えします。
年をとると筋肉が衰え、血行が悪くなり冷えやすくなります。ですが、日常生活の中で、ある程度予防できます。
血の巡りが悪いと何が起こるか?
血液は全身に栄養と酸素を運んでいます。だから、血がうまく行き渡らないと、細胞がしっかり活動できずあちこちで不調が出ます。
老廃物の回収もうまくできないので、やはり不調を引き起こします。
こんな症状があったら、血行不良を疑ってください。
1.しびれ
長く正座すると足がしびれますが、これは血の流れを阻害してしまうから。特に思い当たることもないのに、手足がしびれるなら、何らかの理由で、血行が悪くなっている可能性があります。
2.食欲不振
ご飯を抜いていないのに空腹を感じなかったら、血液の循環が悪くなっているかもしれません。
エネルギーの補給が必要になると、肝臓が脳に「おなかすきました」というサインを送ります。
しかし、肝臓に血がちゃんとめぐっていないと、肝臓は自分の仕事をきっちりできません。
3.手足が冷たい
血の巡りが悪いと冷え性になる、というのは有名な話です。
血液は全身を巡り、適性な体温を保っていますので、これが行き渡らないと冷たくなってしまうのです。
冷え性に関してはこちらの記事に詳しく書いています⇒冷え性の7つ理由とその対策。靴下より健康の底上げを
4.疲労
筋肉に栄養がいかないと、簡単に疲れてしまいます。息切れや、筋肉痛も起きます。ふだんならごく簡単にできる日常の動作で、やけに疲れるのなら、血の巡りが悪いのかもしれません。
5.肌の色が悪くなる
血行不良はお肌によくない、と言われますが、肌の色そのものがくすんでしまうからです。
これは酸素が行き渡らないせいです。顔だけでなく、指先やつま先の色が内出血しているような色(紫色)に変わることがあります。
6.静脈瘤(じょうみゃくりゅう)がでる
静脈瘤は血管が浮き出ることです。うまく血が流れていないと、血管が少しよじれたり腫れたりします。
静脈瘤は膝下に出る事が多く、痛みや痒みを伴います。
血管が浮き出ると、ますます血が流れにくくなります。
7.爪がもろくなったり、抜け毛がひどい
頭皮に充分、栄養が回らないと、髪が薄くなったり、抜け毛が増えます。これは男性でも女性でも同じです。
爪に栄養がいかなければ、もろくなります。
抜け毛について⇒抜け毛の9つの原因とその対策。更年期のせいなの?
爪でわかる健康状態⇒爪の縦すじは老化の印。爪でわかる健康状態と元気なネイルを取り戻す方法
8.消化不良
胃腸にも栄養が行き渡らないと、消化がスムーズにいきません。下痢になったり、逆に便秘になったりします。
9.物忘れや集中力の欠如
脳に酸素や栄養がいかなければ、脳の機能に問題が出ます。物事に集中できなかったり、記憶力に難がでます。頭痛が起きることも。
10.むくみ
各細胞から出た不用な水分がうまく流れず、足や手先にたまってむくみます。
下肢潰瘍(かしかいよう)というただれができることもあります。ただし、これは相当静脈の流れが悪い時に出る症状です。どんなただれなのか、画像検索してみるとよくわかりますが、閲覧注意です。
10個だけ書きましたが、肩こりや腰痛なども血行不良のせいで起きます。血の巡りがわるければ、全身のあちこちで故障や不調が出ます。
もし痛みや不快な症状があり、日常生活に差し支えるようなら、医者にいくのがベストです。
もしかしたら糖尿病や心臓病のせいで血行不良になっているかもしれませんから。PAD(末梢動脈疾患、足の動脈硬化)という可能性だってあります。
ですが、軽い血行不良なら生活習慣を変えることで、自分で改善できます。こんなことを試してください。
1.とにかく運動する
現代人に、血行不良の人が多いのは運動不足のせいが大きいです。ずっと座りっぱなしの人が多いですから。
座りっぱなしの弊害はこちら⇒座りっぱなしが寿命を縮める。座りすぎのリスクとそれを回避する方法。
私、いわゆる女房文学が好きで、『源氏物語』や『枕の草子』をよく読んでいます。出て来る天皇や中宮(天皇の妻)が20代や30代で若くして、どんどん亡くなります。
昔の人は早死でしたが、特に宮廷の偉い人は早くあの世に旅立ちます。
早死の理由の1つは運動不足。偉い人は、自分では何もやりませんからね。
血の巡りの悪い人はサプリに手を伸ばす前にまず体を動かすべきです。
心臓を鍛えたり、筋肉を増やすには運動は必至。1日30分歩くだけで大きく違います。
運動しないとこんなことになります⇒運動をしないとどんなことになるのか。運動不足の6つの弊害
2.リラックスする
運動すると同時に、リラックスする時間ももうけてください。
なぜリラックスしたほうがいいのかというと、ストレスがかかると血液の循環がとても悪くなるからです。
ストレスは心臓によくないのです。その理由はこちら⇒ストレスのせいで頭痛がしたり太ってしまう理由とは?
いらない物を減らし、よけいな心配ごとをせず、ストレスフリーの生活をめざすことをおすすめします。
ストレスの軽減法はいろいろ書いています。たとえばこちら⇒日常生活の小さなイライラから解放されストレスを感じない5つの方法。
自然の中を散歩すると、運動になるだけでなく、リラックスできます。すると血圧も下がります。
人と話したり、笑ったりすることもリラックスするのに効果的です。瞑想も試してください⇒『必要なのは10分間の瞑想だけ』~物より心が大切です(TED)
怒ると健康によくないので、つまらないことでいちいち怒らないでください。
3.血の流れをよくする食べ物を摂取する
血行をよくする食べ物、たとえばにんにくや生姜を食べてみてください。
また、加工食品やジャンクフードを控え、いわゆるヘルシーな食生活をすることで、健康の底上げをします。ナッツやシード類も健康によいです。
いくら生姜を食べていても、その一方で甘いお菓子を食べすぎていたらあまり意味がありません。
また、コーヒーやお茶、タバコ、エナジードリンクなどの刺激物は摂りすぎないほうがいいです。
冷え性に悩みながら喫煙している人はいないと思いますが、もしまだタバコをやめていないなら、すぐにやめてください。
お酒もほどほどに。
☆血の流れをよくする食べ物をまとめました⇒血の流れを良くする食べ物、悪くする食べ物(冷え性改善)
4.姿勢をよくする
姿勢が悪いと、血の巡りが悪くなります。姿勢に意識を向けて、自然によい姿勢をとれるようにしてください。
といっても、これがなかなか難しいのですが。
私は猫背を直すためにこんなことを気をつけています⇒猫背でパソコンに向かう弊害は腰痛や肩こりだけではない。
5.ローズマリーオイルでマッサージ
以前、寝起きによく足がつることがありました。その時調べたのですが、足がけいれんするときは、ローズマリーで足をマッサージするとよいそうです。
筋肉疲労をいやす成分が入っているからです。マッサージが血行をよくするのに役立ちます。
足だけでなく、肩や首筋がこっていたら、オリーブオイル(アーモンドオイルでも可)にローズマリーオイルをまぜてマッサージしてみてください。50ミリリットルのオイルに10滴混ぜればマッサージオイルができます。
これは1%の濃度です(1滴は通常0.05ml メーカーや容器によって違います)。精油を2~3%使うレシピもありますが、最初は薄めでやったほうがいいと思います。
1%とおぼえておけば、計算しやすいですし。
ローズマリーがなかったら、ユーカリオイルやラベンダーを使ってみてください。精油の原液を直接肌につけないでください。
アロマテラピーについて⇒薬なし生活~薬はすべて断捨離しアロマテラピーで健康管理
6.水をたっぷり飲む
体のシステムを適性に動かすためには水がたっぷり必要です。
ナチュラルな方法で健康になるには、水を飲むことはかかせません。
水の飲み方はこちら⇒水を飲む習慣をつける5つの方法。こうすればたくさん水が飲める。
7.足にあった靴を履く
足に合わない靴をはいていると、足はもちろん痛いですし、血行も悪くなります。
それだけでなく、背骨に影響があります。
足で、全身の体重を支えています。合わない靴を履いていると、首や背骨、骨盤などがバランスを保とうとするとき、変なところに負担がかかってしまうのです。
1歩歩くたびに、不自然なところに負担がかかるわけですから、健康に影響が出ないわけがありません。
先に書いたように、姿勢は大事ですから。
冷え性に悩んでいる人は、ハイヒールは履かないほうがいいと思います。
足の裏にはツボがたくさん集まっていると言いますね。ここはかなり重要な部位なのです。
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血行不良改善に一番のおすすめはやはり運動です。
女性に冷え性が多いのは、男性に比べて筋肉が少ないからだと言われています。
ウォーキングは手軽に始められるし、コストもかかりません。これから寒くなりますが、できるだけ外に出るようにしてください。